「関東エリア探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2019.8.17 三番瀬 12:10~15:30 晴れ

谷津干潟から三番瀬へ。

今季の三番瀬の状況はいまだにシギチドリの渡来が種数ともに低調気味だ。

単に渡る時期が遅れているのなら問題ないが、、、。

気になる干潟の様子だが、徐々に満潮へ向かっているが、十分に干潟は残っている。

まずは左手の船橋側へ。

メダイチドリミユビシギの小群を観察。

2種とも繁殖羽の名残がある成鳥である。


左)メダイチドリ 右)ミユビシギ

奥の水際では存在感のあるオオソリハシシギ雄成鳥食事中。

立派なくちばしを駆使して干潟の中にいる生物を上手に捕食している。

上面は羽根の摩耗が進んで黒ずみ、下面は赤褐色の繁殖羽の名残が見える。

※逆光ではあるが、海面がキラキラ輝いて綺麗な光景だ。

市川側に移動して再びミユビシギの群れを観察することに。

この時期に観察されるミユビシギは、羽根が摩耗して黒っぽい繁殖羽(夏羽)に見えるが、よく見ると肩羽などに灰色の非繁殖羽(冬羽)がある個体が多い。

探鳥中に本日ここでオオメダイチドリの目撃談があると聞いた。

メダイチドリの群れに紛れていないか?チェックしたり、観察する頻度の高いエリアを意識して探索。

ようやく遠くの水際にいるオオメダイチドリを発見!

やはり遠くからでもくちばしと脚の長さは目立つ。

8月に入って毎週オオメダイチドリを観察しているが、三番瀬での観察は格別である。

シギチドリが年々少なくなる中で、毎年オオメダイチドリが三番瀬で観察できることに感謝!


 ※何回も撮影しているオオメダイチドリだが、走るスピードに追い付けないことが多くて苦労。後半はカニを捕食する場面と走り出しの場面のスロー再生あり。

そろそろ引き上げることにするとして、次はどこに行くか?

通常なら葛西臨海公園へと向かうが、来週の探鳥会前に行くことにしよう。

多摩川河口に行くか迷ったが、横浜の平潟湾へ帰り道に寄ることにした。

見聞きした野鳥(観察順)

メダイチドリ
ミユビシギ
オオソリハシシギ
ミヤコドリ
チュウシャクシギ
ハクセキレイ
ダイサギ
アオサギ
ウミネコ
コアジサシ
キアシシギ
オオメダイチドリ

計12種

探鳥記 2019.8.17 谷津干潟 10:20~11:20 晴れ

来週8月25日は神奈川支部のシギ・チドリ探鳥会を三番瀬で行う予定。

主担当なので、本日はその下見を兼ねて東京湾のシギチドリを観察へ。

まずは谷津干潟からスタート。

シギチドリの渡りのこの時期は連日センターのHPを見て、動向をチェックしているが芳しくない。

それでも行けば何かが観察できるだろうと期待を込めて谷津干潟へ。

到着時、干潟が多く現れており絶好の観察条件である。

メダイチドリキョウジョシギなどの群れが活発に食事中というイメージで探索したが、点々とサギが見えるだけである。

自分が見落としているだけではないか?と、対岸を丁寧に探索すると、、、やはりいた!3羽のキアシシギを発見!

時々、対岸にいるキアシシギの声がかすかに聞こえてくる。

しばらくするとキアシシギが近くの干潟に移動してきた。


キアシシギ成鳥 下面に太い横縞がハッキリあるので繁殖羽の状態

目の前でカニを捕まえ、カニの足を取り除いて食べやすい状態にしてパクリ!

※その時の動画 スロー再生あり

キアシシギに続いて、他のシギチドリの降臨を期待したが現れず。

しばらく待機した後、三番瀬へ移動することにした。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイサギ
アオサギ
カワウ
コサギ
キアシシギ
ハクセキレイ
ムクドリ

計7種

 

探鳥記 2019.8.14 上総一ノ宮 8:00~11:20 晴れ

依然として上総一ノ宮でコシジロウズラシギが滞在中とのこと。

前回同行できなかった常連メンバーのSさんにも観察チャンスが巡って来た!

ということで、前回も同行したYさんと3人で再び当地へ。

今回は横浜からアクアライン経由の車移動、しかも観察ポイントも把握しているので、前回より格段に精神的にゆとりを持っての現地入りとなった。

到着して機材の準備をしていると、不意にハヤブサが上空を通過、しかも周囲をシギ・チドリが飛び回っているという恐ろしい光景付きで!

しまった!シギ・チドリが飛ばされた!!

足取り重く前回コシジロウズラシギを観察した河川敷のポイントへ。

前回に比べて干潟が出ているが、案の定シギ・チドリの姿は見えない。

しばし呆然としていると、今度はポツリポツリと雨が降り出した。

到着して直ぐのハヤブサと雨の洗礼で、出鼻をくじかれてしまい、すっかり意気消沈、、、。

幸運にも直ぐに雨が止み、後は目の前の干潟にシギ・チドリが舞い降りるのを待つのみ。

待機中、ここで越夏しているというクロガモ雌を発見・観察した。


クロガモ雌 遠くからでも頭部の特徴ある模様は分かった

余程ここが居心地よいのか?それとも怪我をして繁殖地に帰れなかったのか?

30分くらい待っただろうか。

待望の小型のシギ・チドリが舞い降りてくれた。

ミユビシギトウネンメダイチドリ、そしてコシジロウズラシギ

※動画 まずはミユビシギメダイチドリ、次はキョウジョシギが登場!スロー再生あり

前回は日没間際のギリギリの観察だったが、今回はじっくり容姿と行動を観察することができた。

何と言っても国内で数例しか観察されたことがない珍鳥である。

目の前にいて、自分が観察しているのが不思議な気分である。

本日の主役の追っかけに夢中になって、ふと気が付くといつの間にかキョウジョシギダイゼンキアシシギソリハシシギオオソリハシシギ、そしてムナグロまで登場!

種類が多いと異種との容姿や大きさ比較ができて、楽しく勉強できる。


左から、コシジロウズラシギキアシシギメダイチドリ


左からムナグロコシジロウズラシギキョウジョシギ

特に意外と同じ場所で観察する機会が少ないムナグロダイゼンの似たもの同士の比較の良い機会となった。(並んでいる画像がなくて残念!)

この頃にはすっかり青空となり、日光を受けたムナグロの金色に輝く背中に魅了された。

主役のコシジロウズラシギは相変わらず活発に干潟を動き回って食事中。

※動画にはミユビシギメダイチドリダイゼンソリハシシギが登場!スロー再生あり。

次の再会はいつなのだろう?と、コシジロウズラシギの特徴を再度復習して帰ることにした。

なにしろ、容赦なく太陽に照らされて汗もタラタラ状態なのだ。

帰り際に未練たらしく堤防を登りながら干潟を見ると、この日一番の近さでコシジロウズラシギが見えるではないか。

再び夢中に観察・撮影した後、名残惜しくも帰路についた。

 

見聞きした野鳥(観察順)

ハヤブサ
カルガモ
クロガモ
ミユビシギ
メダイチドリ
トウネン
コシジロウズラシギ
ハクセキレイ
キアシシギ
キョウジョシギ
ソリハシシギ
ダイゼン
ムナグロ
オオソリハシシギ

計14種

 

2019.8.11 上総一ノ宮 14:30~18:30 晴れ

前回、勢いで船橋駅から外房線に飛び乗った3人だったが、、、。

車中の野鳥談義であっという間?に上総一ノ宮駅に到着。

降り立ってみたものの、ここからどこに行っていいか分からない!

唯一の頼りはコシジロウズラシギミユビシギと一緒に行動しているとの情報だけ。

駅前の地図を見ながら、①ミユビシギといえば砂浜海岸のイメージ②付近には昔からの探鳥地として一宮川河口がある、とのことで一宮海水浴場から河口までのエリアに目星をつけた。

14時を回り、探鳥時間が少ない。

タクシーで海水浴場へ到着。

東京オリンピックのサーフィン会場だけあって波が高く、さらに満潮過ぎということもあり、波打ち際での観察は厳しいようだ。

取り敢えず前進すると、護岸で休む2羽のチュウシャクシギを発見。

ここに来て初めてシギに出会えて、ようやくホッと一息できた。

この辺りで堤防に上がって周囲の様子を見ると、裏手に一宮川が流れており、更にゾッとすることに対岸に何十人ものバーダーの姿を発見!!

しまった!そっちですか!

急いでスコープで様子を探ると、観察・撮影中ではなく待機状態の様子。

もうコシジロウズラシギは飛び去ってしまったか?

様子を見てがっかりしたが、直ぐに気持ちを切り替えて、もしやこちらの海岸部に移動しているのではないか?

こちらが最前線や!と一気に気合が入って探索開始。

スイッチが入ったおかげで、前方の荒れ地に休憩中の鳥の群れを発見!

メダイチドリオオメダイチドリトウネンダイゼンミユビシギキアシシギキョウジョシギと次々と観察。

絶対この中にコシジロウズラシギがいる!と祈りながら何度の何度も1羽づつ確認するも、結局見つからず。

この後、オオメダイチドリを中心に目の前にいるシギチドリ達をじっくり観察して時を過ごした。


すっかりくつろいでいるメダイチドリ


左)メダイチドリ 右)オオメダイチドリ


オオメダイチドリ

駄目押しの動画です!

このオオメダイチドリが荒波を見ながら、何を考えているのか気になった。

目の前の雄大な太平洋の荒波を見ていると、本日は勢いでここに来て良かったと思えるまでに残念な気持ちを鎮めることができた。


荒ぶる河口付近

陽がだいぶ傾いて来た。

背後の河川沿いのバーダーの人数もだいぶ減ったが、それでも10人くらいはいるようだ。

本日コシジロウズラシギがどのような場所で何時まで観察されたのか?それだけでも聞きに行く価値があると思い、実況見分をするため対岸へ向かった。

現地で出会った知り合いによると、コシジロウズラシギは14時半頃にミユビシギと共に飛び去ってしまったそうだ。

コシジロウズラシギの詳細な様子を知りたいので、撮影画像を見せてもらった。

くちばしと脚と初列風切りの長さがトウネンに比べて長い印象を持った。

少し歩いた下流にコシジロウズラシギが観察される機会が多い場所があるという。

暗くなり始めたので、迷ったが行くことにした。

ポイントである水際の荒れ地でしばし探索していると、シギが数羽飛来して来た。

3羽のミユビシギを確認、しばし観察していると、倒木の裏に見慣れないシギが見えた。

ん、ん、コシジロウズラシギ

直ぐに死角に入って観察できず。

あれはコシジロウズラシギだっとのか?としばらく悶々としながら、周囲を探索していた。

何分経過したことだろう、ふと見ると水際の切り立った斜面上に先ほど見たシギがたたずんでいるではないか!

急いでスコープで詳細に観察する。

辺りは暗いが、さすがコーワ884!こういう時にこそ威力を発揮する。

コシジロウズラシギだ!

最後の最後で観察できて良かった。

水際に降り立ったものの、歩きながら視界から消えてしまった。

その後、どこへと飛ぶ様子もないので、辺りでねぐら入りしてしまったかも。


半円物体の向こうにコシジロウズラシギ くちばしの長さと目先線が目立ちます。

すっかり辺りは暗くなったので、本日はここでお開き。

随分遠いところまで来てしまったので帰りは辛い思ったが、、、。

幸運にも上総一ノ宮駅から久里浜行きの電車だったので、乗り継ぎなく鳥仲間と野鳥談義をしながら大船駅まで楽しい時間を過ごすことができた。

見聞きした野鳥(観察順)

カワウ
チュウシャクシギ
メダイチドリ
オオメダイチドリ
キョウジョシギ
キアシシギ
ダイゼン
ミユビシギ
ハクセキレイ
カルガモ
コシジロウズラシギ

計11種

 

2019.8.11 三番瀬 8:30~11:00 晴れ

8月に入った。

大好きなシギチドリの戻り渡り(繁殖地から越冬地への移動)を観察する時期が来た。

昨年は8月初旬から毎週のように通った三番瀬だが、今年は本日が初めての観察である。

聞くところによると今年はこの時期にしては種数ともに低調気味とのこと。

そんなの行って見ないと分からないでしょ!ということで鼻息荒く三番瀬へ。

到着時、干潟が広がっており、例年ならシギチドリがあちこちで食事をする姿を観察できるのだが、、、。

ざっと双眼鏡で見渡してもシギチドリが見当たらない。

正面遠くの水際でコアジサシの大群を発見。

水浴びをしている個体が多い。

南へ渡りの途中、三番瀬周辺に集結して休んでいる模様。


この日は滞在中、ざっと300羽のコアジサシを観察することができた。

一方、肝心のシギチドリだが、現地で会った鳥仲間の話ではミユビシギメダイチドリを早朝に観察したそうだが、周囲に見当たらず。

昨年の今頃はトウネンメダイチドリミユビシギを干潟で簡単に観察することができたので寂しい限りだ。⇒2018.8.11三番瀬の様子

やっと干潟が引右奥にミヤコドリの群れを発見。

ミヤコドリの観察中、ほぼ繁殖羽のダイゼンが飛来してテンションが上がる。

体下面の黒がほぼ残っており、白黒のコントラストがハッキリしていてカッコいい。

しばらく観察した後、暑さと低調な状況から干潟から引き上げた。

まだ11時。

これからどうしようか?

数日前に上総一ノ宮でコシジロウズラシギが観察された話を聞いたが、もう飛び去っていないだろうと勝手に諦めていた。

しかし、本日も観察されたとの情報が入った。

具体的な観察場所も分からないが、同じ千葉県でしかも非常に観察機会が少ない珍鳥である。

トライする価値はある!

と言い聞かせて、鳥仲間3人で船橋駅から外房線に飛び乗った!

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ
カワウ
コアジサシ
アオサギ
ダイサギ
ミヤコドリ
ダイゼン
ハクセキレイ

計8種

探鳥記 2019.4.28 三番瀬 13:30~16:30 晴れ

葛西臨海公園から三番瀬へ。

二俣新町駅からバスで移動。

30人近くがバスに乗り込めるか心配だったが、ガラガラだったので、ホッと一息。

待機中にイソヒヨドリを観察。本日は小潮で潮干狩りは開催せず。

もちろん、シギ・チドリは観察できるとは思っていたが、先週の混雑ぶりの残像が頭にこびりついている。
恐る恐る干潟を覗き込むと、、、。立ち入り禁止エリアにたくさんのシギ・チドリが見えるではないか。

ネット越しからではあるが、距離感も悪くない。

はやる気持ちを抑えながら干潟に降り、いよいよ探鳥開始。

手前ではメダイチドリハマシギミユビシギが盛んに採餌中。

ハマシギの群れの中にミユビシギを見つけるのは、くちばしの特徴より今の時期なら腹が黒いかどうかで判断した方が楽だ。

トウネンはこの2種より一回り小さいので、紛れていれば判るが見つからない。

奥ではミヤコドリの大群を中心にオオソリハシシギダイゼン、そして1羽だけいたオバシギ

ミヤコドリをカウントしてみたら198羽もいた。

ここで1番綺麗だったのはオオソリハシシギ雄ではないか、繁殖羽のオレンジ色が鮮やかだった。

オバシギは後ろ向きの姿が多かったが、時折見せる黒い胸模様が印象的だった。

ずんぐりとしてマイペースで採餌している姿が気に入っている。

突如、ホウロクシギがいる!との声がかかった。どこから飛来して来たのか?いつの間にかの登場である。

先ほどの葛西の東なぎさでは遠くにいたので、今回は近くでじっくり観察できた。

 

途中で今見て来たシギ・チドリの簡単な解説を行った後に、再び干潟へ。

ミユビシギの群れをよく見ると、冬羽に夏羽が出始めた個体、夏羽に近い個体、幼鳥に夏羽が出始めた個体が混じっており、興味深く観察できた。

いまだ観察できていないトウネンを探したが、見つからず。

16時30分に無事探鳥会を終了。

今回はGW期間中であったが、小潮のタイミングで潮干狩りを回避することができて、静かな雰囲気でじっくりシギ・チドリを観察することができた。

2か所でシギ・チドリを15種類観察。

シロチドリトウネンムナグロタシギ辺りは察可能性があったので残念である。

特にシロチドリは葛西で毎年繁殖しているし、三番瀬では前回の2月の探鳥会では頻繁に観察できたので会えると思った。

想定外だったのは帰りのバスの利用者が多くて乗ることができず、二俣新町駅まで歩くことになってしまったこと!

参加者の皆さん、7時間半の探鳥会、お疲れ様でした!

見聞きした野鳥(観察順)

イソヒヨドリ
ミヤコドリ
オオソリハシシギ
メダイチドリ
ハマシギ
ミユビシギ
ダイゼン
チュウシャクシギ
オバシギ
キョウジョシギ
アオサギ
ハシボソガラス
ユリカモメ
スズガモ
ホウロクシギ

計15種 探鳥会記録ではなく個人記録です

探鳥記 2019.4.28 葛西臨海公園 9:00~12:30 晴れ

本日は自分が担当する神奈川支部のシギチドリ探鳥会を行った。

この時期の葛西は留鳥・冬鳥・夏鳥・渡り鳥が同時に観察できる素晴らしい場所。

集合前に園内でエゾムシクイキビタキを観察した参加者もいた。

今回の探鳥会は西なぎさ⇒鳥類園のコース設定だったが、下見をなさった参加者の方からの情報ではセンター前にクロツラヘラサギが2羽いるとのこと。

葛西のクロツラヘラサギといえば、遠く東なぎさにポツンといるというイメージだから、今回は近距離からの観察できる絶好のチャンス。

ということで、シギチドリ探鳥会ではあるがコースを逆にして、まずはクロツラヘラサギを観察へ。

2羽とも杭の上でお休み中で、一瞬立派なくちばしを見ることができた。

いよいよ本格的なシギチドリのスタート。

まずは通称アメダスポイントで対岸の東なぎさを探索。

ざっと遠くの干潟の様子を見ると、満潮時に近いが小潮のため、半分ぐらいは干潟が残っている。

それでは野鳥達がたくさんいるだろうと思いきや干潟には姿が見えず、海上でスズガモの群れが浮いてるのみ。

対岸の水際ではアオアシシギイソシギがいることが多いのでチェックすると予想通りいたので一安心。

ここでは結局アオアシシギ8羽、イソシギ4羽、チュウシャクシギ2羽を観察できた。

西なぎさに移動。

海面の杭にコアジサシアジサシ4羽を発見。

アジサシの方がコアジサシに比べて一回り大きいのを皆で実感する。

洋上や上空ではチュウシャクシギが時々飛び交う。

西なぎさの海岸線や草地ではシロチドリを期待したが見当たらず。

対岸の東なぎさでは、探索して直ぐにホウロクシギ2羽とオオソリハシシギを発見。

水路の対岸前方では採餌行動中のキョウジョシギ雌1羽を観察。

この観察中、他の参加者が対岸でソリハシシギキアシシギを観察していた。

ここではダイシャクシギムナグロオバシギあたりが観察できると期待をしていたが、残念!

次はセンター擬岩観察舎に移動。

先週観察できた3羽のアオアシシギは見当たらず。

さきほどの対岸で観察した個体の中にいるのかも。

今回はチュウシャクシギ4羽が観察窓の正面で休憩中。

コチドリはさきほどまで交尾をしていたそうだ。

擬岩の周辺の緑地であったキビタキの目撃した参加者もいた。

ここで葛西臨海公園での探鳥はお開き。

次の目的地・三番瀬へ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイサギ
コサギ
ムクドリ
クロツラヘラサギ
カルガモ
キンクロハジロ
ホシハジロ
カイツブリ
ハシブトガラス
ヒヨドリ
オオヨシキリ
スズガモ
アオアシシギ
オオバン
カワウ
イソシギ
チュウシャクシギ
コアジサシ
アジサシ
ホウロクシギ
ダイシャクシギ
ユリカモメ
セグロカモメ
ウミネコ
キョウジョシギ
オナガ
ハクセキレイ
コチドリ
ヒヨドリ
キジバト

計30種 探鳥会記録ではなく個人記録

探鳥記 2019.4.21 葛西臨海公園 14:40〜17:20 晴れ

谷津干潟から葛西臨海公園へ。

まずは西なぎさへ。

橋の上から東なぎさの様子を簡単に探索すると、クロツラヘラサギを発見。

ちなみにこの日はクロツラヘラサギが2羽いたとのこと。

他に目立つのはユリカモメチュウシャクシギミヤコドリの大群。

橋を渡り終えて西なぎさの波打ち際を観察するもシギチドリはいない。沖合の杭にコアジサシが2羽、今期初めての観察。

東なぎさの方へ移動し、中の様子を探索。

ホウロクシギが少なくとも3羽いた。

ダイシャクシギと迷う個体もいたが、この3羽は羽を広げた際に腰が白くなかった。

ミヤコドリはざっと約300羽、三番瀬の越冬組が潮干狩り回避で移動して来たのだろう。

チュウシャクシギは約130羽、さきほどの三番瀬組と別なら合計160羽近くがいることになる。


西なぎさから東なぎさを望む 手前)チュウシャクシギ 奥))ミヤコドリ

両なぎさの間にある水路付近には、この時期キョウジョシギキアシシギアオアシシギなどがいることが多いが、本日は見当たらず。

目の前にはスズガモホシハジロが珍しく上陸中。

潜水しないカモに比べて脚がより後方に付いているのは分かっているが、両脚の幅もより広い気がした。


羽繕いをするスズガモ

鳥類園に移動して、レンジャーと最近の様子を聞くと、擬岩付近で渡り途中のオオルリキビタキが、またクロツラヘラサギは何と2羽いるそうだ。

汽水池の擬岩観察舎ではアオアシシギ3羽とコチドリ1羽を確認。


繁殖羽となったアオアシシギ

アオアシシギは嘴が上にやや反り気味なので、水面近くにいる魚をすくい取るような採餌行動をしていた。

比較的大きいシギの部類に入るアオアシシギだが、時折このように歩くスピードが速い場面を見ることがある。

干潟で早足のシギチドリといえば、シロチドリソリハシシギアオアシシギを直ぐに思い浮かべてしまう。

今回3羽のアオアシシギが汽水池にいたが、この冬の間、3羽で群れていた個体かもしれない。

夕暮れが近づいて来たので、本日はこれで終了。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイサギ
クロツラヘラサギ
カワウ
ユリカモメ
ミヤコドリ
スズガモ
チュウシャクシギ
コアジサシ
ホウロクシギ
アオサギ
ウミアイサ
ホシハジロ
ハクセキレイ
イソシギ
カワラヒワ
ツバメ
セッカ
キンクロハジロ
カイツブリ
シジュウカラ
ヒヨドリ
カルガモ
ツグミ
アオアシシギ
コチドリ

計26種

 

探鳥記 2019.4.21 谷津干潟 11:30〜13:30 晴れ

三番瀬から逃げるように谷津干潟へ避難して来た。

避難して来たのは我々だけでなくシギチドリも一緒だろう。

期待を込めて干潟を覗くとシギチドリが見当たらない!

渡りの時期で潮の状態も良く、行き来する三番瀬があの混雑ぶり、来ない理由がないだろう。

再度スコープで探索すると、ビジターセンター寄りの遠くの干潟にセイタカシギを6羽発見。

その後、30分経過した頃、メダイチドリ3羽、コチドリ2羽が目の前の干潟に飛来、じっくり観察した。


メダイチドリ

さらに30羽近くのメダイチドリが飛来して、干潟上を何度も旋回し、どこへ降り立つか注視していると、何とそのまま飛び去ってしまった!

そんなに魅力のない場所ということなのか。

確かに近年は谷津干潟でのシギチドリの観察種数とも減少しており、寂しさを感じていた。

しかし、昨年の5月にはトウネン約500羽、サルハマシギ4羽、ヨーロッパトウネン2羽を同時に観察できた素晴らしい日もあった。

単純な評価をできない探鳥地ではある。

が、そんな気持ちをパッと明るくしたのはサンショウクイの「ヒリリッ、ヒリリッ」という鳴き声だ。

上空を通過して、そのまま飛び去ってしまったようだ。

渡り途中で谷津干潟の立ち寄ったのだろう。

谷津干潟はどうしても水鳥のイメージだが、サンショウクイの声を聞いて、渡りの時期も注意しないといけない場所であると再認識した。

特にセンター周辺の緑地は要注意である。

その後の干潟では6羽のメダイチドリがいるのを通りがかりのバーダーから教えてもらった。

潮干狩りが終わる時間なので三番瀬に戻るか迷ったが、葛西臨海公園へ移動することにした。

見聞きした野鳥(観察順)

コガモ
ハシビロガモ
カルガモ
オカヨシガモ
ヒドリガモ
オオバン
ダイサギ
コサギ
シジュウカラ
セイタカシギ
アオサギ
コゲラ
カワウ
メダイチドリ
コチドリ
オナガ
オナガガモ
サンショウクイ

計18種

探鳥記 2019.4.21 三番瀬 9:20〜10:40 晴れ

地元の円海山での夏鳥観察を終えて三番瀬へ。

来週実施する神奈川支部の探鳥会の下見が主な目的だ。

この時期の三番瀬は潮干狩りで賑わうことは承知していたが、それでもあの広大な三番瀬なら空いたスペースでシギ・チドリを観察できるだろうと甘く考えていた。

到着して、ビックリ!

大潮と週末と潮干狩りの開催日の3点セットは強烈だった!

陸地側はスペースがないくらいテントが立ち並び、干潟の中央には潮干狩り会場となるネットで囲まれた4つのエリアがある。

この会場は開始時間前のため人がいないので、ハマシギダイゼンの小群がいる。

この臨時保護区?にはシギチドリがもっといてもよいはずだが、あまりの人の多さに彼らも寄り付かない。

沖合に潮が引いた時に現れのる牡蠣殻島をチェックすると、チュウシャクシギオオソリハシシギが約30を筆頭に、ホウロクシギミヤコドリキョウジョシギメダイチドリを次々と発見。


牡蠣殻島で採餌行動をするシギ

遠くからでもオオソリハシシギ雄の繁殖羽の赤褐色は目立った。

せめて開始前にエリア内にいるダイゼンの群れを観察しようと膝まで水に浸かりながら進み、さぁ、カメラを構えようした矢先、無常にも沖合に向かって飛び去ってしまった。

ダイゼンにまでも見棄てられてしまった?ので、ここでの探鳥は終了とした。

来週は小潮で潮干狩りは開催されないので、本日とかなり探鳥状況は違うのが救いだ。

この状況では三番瀬のシギチドリは谷津干潟に避難しているだろうと思い、久々に谷津干潟へ向かうことにした。

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ
チュウシャクシギ
オオソリハシシギ
ホウロクシギ
ミヤコドリ
メダイチドリ
キョウジョシギ
ハマシギ
ダイゼン
アオサギ
コサギ
ユリカモメ
スズガモ

計13種