「ノビタキ」カテゴリーアーカイブ

ノビタキ 2021.10.5 こども自然公園

今回の特集は先日の大池公園で観察したノビタキです。

顔周辺の黒味が強いことや腰付近が白いので、雄の繁殖羽の姿を思わせる個体でした。

現地で出会ったバーダーの方から、桜の丘のところにノビタキが出ていることを情報をいただいたので、急行!

横浜市内では今季はまだ見観察であったので嬉しい。

不鮮明ですが、黒さを残す正面顔です。

腰の辺りが白いですね。

動画 ※飛び出しスロー再生あり

野鳥 ノビタキ 2017.9.30 羽村堰

今回の羽村堰での探鳥ではノビタキをじっくり観察する機会に恵まれました。

ノビタキの雄と雌の区別は、繫殖期であれば外見から容易に区別できますが、換羽したこの時期はどうでしょうか?

分かり易い識別点は、雄は顔の周辺(喉元や頬など)が黒く(成鳥の方が幼鳥より黒い傾向)、雌は顔の周辺が灰褐色の色合で特に喉は白っぽく見えることである。

分かり易いと言いながら、黒さには濃淡がありますから明らかに黒っぽいのなら雄で良いと思いますが、微妙なケースがたくさんあり今回はかなり迷ってしまいました!

この際に識別のヒントになるのは、羽毛が風で逆立った時などに羽根の根元の方が見える場合があるので、ここをチェックすることです。

この時に根元が黒く見えれば、雄の可能性が高くなります。

なぜなら繁殖期のノビタキ雄の黒い頭部は、繁殖のために黒い羽根に換羽するのではなく、秋に換羽した羽根がどんどん摩耗して黒い部分が露呈している状態だからです。


繁殖期の雄 2017.6.4 北富士演習場

ちなみに繁殖期に頭部が黒くなるオオジュリンコジュリンなども同様の羽根の構造です。

 

②この時期の成鳥と幼鳥の区分は、幼鳥には初列雨覆の先端に幅広い白い羽縁があり遠目からだと白斑のように目立ちます。

ただし幼鳥でも白斑が目立たない個体もありますし、また成鳥の初列雨覆にも羽縁があり、まして換羽したばかりですときれいな状態ですから識別には注意が必要です。

つまり、なかなか識別が難しいということです。

また雄の顔周辺の黒さは成鳥のほうが幼鳥よりハッキリと濃い傾向にあります。

当日の情報によりますとノビタキが3羽いるとのことでしたが、少なくとも2個体は観察しました。

2個体とも顔周辺が明らかに黒い状態ではなかったので、ノビタキ成鳥雄ではなかったと思います。

以下、登場時間ごとに分けましたが、枠内のノビタキは同一個体です。

15:08登場!

 


観察時は雌と思っていたが、目の後方が黒っぽいのがちょっと気になる。


初列雨覆の先端の白斑は目立たないので成鳥として、成鳥雄ならもっと顔が黒いので、成鳥雌と思います。

皆さんはどう思われますか?

15:28登場! (以下15:36、15:43と同一個体と思われる)


控えめ?に尾を上下によく動かす。

15:36 登場! (以下15:28、15:43と同一個体と思われる)


正面から見ると喉の白さが目立つ。


幼鳥を前提として、この顔の黒さを濃いと思うか薄いと思うか?

15:43登場! (以下15:28、15:36と同一個体と思われる)


動画からは初列雨覆の白斑が見えるので幼鳥と判断するとして雄か雌か?

雄ならもっと黒みが出ても良いし、喉も白く見えるので幼鳥の雌と思うのですが。

皆さんはどう思われますか?


ノビタキ
のこの時期の識別については、今回はここまでにして今後勉強して行きます!

正直、この時期のノビタキをここまで考えて観察せず、今回も現場では雌が2羽いると思っていただけでした。

改めて何かノビタキ界をにぎわす出来事が起きましたら掲載します。

 

 

野鳥 ノビタキのさえずり&頭掻き 

この動画は2017.6.4に北富士演習場で撮影したノビタキ雄です。

草の上部でさえずる個体が多い中、この個体は目の前の電線に止まり時々さえずりをしていた。

今回アップしたのは、頭掻きを皆さんにお見せしたかったのです。

小鳥の頭掻きは通常は間接法で掻きます。

間接法とは翼を下げて翼越しに脚で頭を掻くやり方です。

今回はしかも左脚⇒右脚の順で両方を使っています。

よほど痒かったのでしょうか?

朝1番の洗顔みたいな感じなのでしょうか?

画像でもどうぞ。

参考:ヒガラの頭掻きはここをクリックしてください。