「キリアイ」カテゴリーアーカイブ

野鳥 キリアイ 2018.9.8 平塚市

今回は平塚で出会ったキリアイの幼鳥です。

前回登場のムナグロを観察したそばの休耕田で採食中でした。

くちばしの先端がわずかに下も曲がっているのに注目です。

今まで観察した幼鳥の中で上面の赤褐色が一番薄いと感じました。

大きさはハマシギトウネンの中間ぐらいで、胴体の模様はヒバリシギで頭部の模様はジシギを思い出してしまいます。

そばにいるタカブシギと比べると大きさの差は歴然としています。

個人的には神奈川県では初めてのキリアイ観察であると現場では思っていましたが、1995年8月に多摩川河口で幼鳥14羽の群れを観察したのを思い出しました!

※過去の掲載:キリアイの採食行動   2016年8月 谷津干潟⇒ここをクリック

 

野鳥 キリアイの採食行動 2016戻り渡り 谷津干潟

今回は昨年谷津干潟で観察したキリアイです。

少なくとも私が観察した8月14日と9月4日の間の約3週間中は谷津干潟で観察され続けました。

おそらく同一個体の長期滞在と思われますが、タイミング良く個体が入れ替わることも十分あり得ます。

皆さん、同一個体かどうか似たような向きの画像を以下に掲載しました。

どう思われますか。

2016.8.14 谷津干潟

この個体の観察場所はセンター対岸の高校寄りでした。

キリアイは水面を盛んについばんでいましたが、何を食べているかは分かりませんでした。

おそらくバイオフィルムではないでしょうか。

2016.9.4 谷津干潟

この個体の観察場所は、高校側やセンター対岸ではなく、南船橋駅側のセンター入口付近の干潟です。

キリアイは腐敗したアオサ付近にいる虫を盛んに採食していました。

太陽に照らされて発色の良い羽根模様がきれいでした。

動画

 

2015、2016と連続で戻り渡りの時期に谷津干潟で観察されていたキリアイでしたが、今年は未確認の日々が続ました。

しかし9月12日のセンターHPについにキリアイの観察記録が!

3年連続の記録で一安心です。

※9月13日は確認されませんでしたが、9月14日は確認されました。

 

野鳥 背中の白いV字模様 ~ヒバリシギ、ウズラシギ、ヨーロッパトウネン、トウネン、キリアイ~

白いV字模様

5種ともだいたい同じ色合いと模様で幼鳥であることが共通しています。

ヒバリシギウズラシギは大きさは一回り以上ウズラシギの方が大きいですが、白いV字模様の他に茶色のベレー帽をかぶったような頭頂と黄色の脚が似ています。

ヒバリシギウズラシギキリアイは黄色の脚が共通です。大きさはウズラシギキリアイヒバリシギです。

また白いV字模様はヨーロッパトウネンの識別点の判断材料として有効で有名ですが、トウネンも白いV字模様がある個体もいますので、V字模様だから即ヨーロッパトウネンであるという判断はキケンです。


ヒバリシギ幼鳥 2017.8.26 平塚市


ウズラシギ幼鳥 2015.11.3 江の島 Yさん撮影


ヨーロッパトウネン幼鳥 2017.8.27 三番瀬


トウネン幼鳥 2017.8.27 三番瀬


キリアイ幼鳥 2016.8.14  谷津干潟