探鳥記 2017.4.29 葛西臨海公園 8:45~12:30 晴れ

本日は自分が企画したシギチドリ探鳥会を葛西臨海公園と谷津干潟で行った。

葛西臨海公園からスタート。

直前下見情報から汽水池の擬岩観察舎からチュウシャクシギアオアシシギキアシシギを観察できるとのことで、予定を変更してまずは擬岩観察舎へ。

シギチドリはどうしても遠くからの観察になってしまいがちなので、観察舎から間近にじっくり観察できることは非常に良い機会だ。

情報提供者で参加者のSさんへ感謝!感謝!

擬岩に到着して、観察窓をのぞき込むとキアシシギアオアシシギが目の前にいる。


アオアシシギシギチドリの中でも品格のある雰囲気を持っていて好きなシギ

勝手に貴婦人と呼んでいる。

アオアシシギはくちばしが少し上に反っているので、水をすくい取るように飲む光景が見られた。

右手の草むらの向こうからチュウシャクシギがゆっくり現れ近づいて来た。

最後は5メートルくらいから観察することができた。

この距離でチュウシャクシギアオアシシギをじっくり観察できて参加者の皆さんは嬉しそうだった。

 

くちばしの長さは頭2個分

次は鳥類園センターに向かう。

先週はタシギを観察できたが、今回はコチドリしか観察できず。

センター周辺では冬鳥のモズカモ類がまだ滞在中。

次は東なぎさを向こう岸に望める通称アメダスポイント付近に向かう。

どこからか懐かしいオオヨシキリの「ギョギョシ、ギョギョシ」の声が聞こえる。

付近の草むらからと思ったら何と東なぎさからだった。

近くにいると騒々しいくらい大きな声だから、さすがこの距離でも聞こえる。

葛西名物クロツラヘラサギダイシャクシギホウロクシギ等を中心に探すも、いないのか死角にいるのか見当たらない。

次にいよいよ西なぎさに向かう。

浜にはかなりの人がいるため、ミユビシギハマシギトウネンシロチドリ等の小型のシギは見当たらない。

西なぎさでのシギチドリ観察を諦めて、東なぎさを望める場所からの観察に切り換える。

ここからの探鳥は東なぎさにいる野鳥をもっとも良く観察できるのだが、野鳥との距離が遠いのが欠点だ。

今回も遠くにいるホウロクシギミヤコドリチュウシャクシギ等を観察したが、やはり遠い。

東なぎさは人の立ち入りは禁止されているが、今日はなぜか貝採りの人が浜辺におり、野鳥が警戒して次々と飛び立って行く。

なんてこった!と思ったが、災い転じて福となす。

いつの間に避難してきたのかホウロクシギが我々の近くに来て採餌中ではないか。

くちばしの長さは頭3個分

ホウロクシギは全身が褐色と黒い縦斑の模様である。

大きさが似ているダイシャクシギは下腹や翼の下面の部分が白い。

成鳥はホウロクシギの方がダイシャクシギよりくちばしが長いとの話をよく耳にする。

下腹に注目!

今回ホウロクシギのカニを捕食する場面を観察できて幸運だった。

くちばしでカニを捕まえるとすぐに飲み込まずにくちばしを振ってカニの脚を取った後に胴体だけを食べる。

東なぎさの突端部ではキョウジョシギが観察できた。

このキョウジョシギ、上手に岩場に溶け込んで見えて参加者の観察を難しくさせていた。

その後、ホウロクシギが採餌していた場所にオオソリハシシギ雌も飛来して採餌行動をじっくり観察した。

また今回は目の前でコアジサシの採餌が観察できた。

コアジサシがフワフワと優雅に飛びながら海面に飛び込んでは魚を取る姿は夏の海の風物詩だ。

魚をくわえている。メスへのプレゼントかな?

今回の葛西臨海公園でのシギチドリ探鳥会ではじっくり間近でシギチドリの行動を観察できて良かった!

気持ちよく次の探鳥地の谷津干潟に向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

メジロ
コゲラ
キジバト
アオアシシギ
キアシシギ
チュウシャクシギ
コサギ
チュウサギ
カルガモ
コチドリ
ムクドリ
オナガ
ホシハジロ
キンクロハジロ
オカヨシガモ
コガモ
オオバン
バン
アオサギ
ダイサギ
ハシブトガラス
ハクセキレイ
カイツブリ
ヒヨドリ
モズ
ミヤコドリ
ユリカモメ
オオセグロカモメ
カワラヒワ
オオヨシキリ
ツバメ
ミサゴ
イソシギ
ホウロクシギ
スズガモ
キョウジョシギ
ウミネコ
オオソリハシシギ
コアジサシ
カンムリカイツブリ

計40種

野鳥 チュウシャクシギの採食行動

チュウシャクシギの採餌を記録した動画です。

2014.5.1に横浜市の平潟湾で撮影しました。

横浜市内でチュウシャクシギを観察できたことにとても喜んだのを思い出します。

この時は2羽同時に観察しました。

動画では小さいカニを丸呑みする姿を見ることができます。

 

滑らかな曲線美の姿
意外と周囲に溶け込んで見つけにくい

 

野鳥 チュウシャクシギの鳴き声

チュウシャクシギの鳴き声を記録した動画です。

2014.5.6に葛西臨海公園の擬岩観察舎から撮影しました。

目の前の杭の上という好位置で、しかも鳴き声まで記録することができて非常にラッキーでした。

チュウシャクシギの英名はWhimbrelです。

動詞のwhimper(すすり泣きする、しくしく泣く、犬などがクンクン鳴く)に由来します。

また別名はseven whistler。

ピピピピ、、、という連続音の鳴き声が7回分のホイッスル音を聞こえるからです。

本当に7回鳴いているのか何度も聞きましたが、どうも7回以上のような気がします。

この検証は結構疲れました!

チュウシャクシギにこの別名が付けた人がフィールドで何度もこの回数を検証している姿を想像してしまいました。

 

 

チュウシャクシギの鳴き声は、どこか哀愁の漂う声に聞こえ、夏の夕暮れによく耳にするヒグラシの声を連想さしてしまいます。

首都圏に鳴き声と夕暮れの哀愁漂う雰囲気を味わえるおススメの場所があります。

その場所は4月後半から5月前半にかけての谷津干潟です。

ここでは春の渡りの際にチュウシャクシギの群れがねぐらとして利用します。

夕暮れの中で響くチュウシャクシギの声。

私のお気に入りの野鳥風景です。

津田沼高校側にねぐらとする場所がある
日の入り後の谷津干潟の風景

 

探鳥記 2017.4.23 東京湾岸 ④葛西臨海公園 13:00~15:50 晴れ

三番瀬から葛西臨海公園へ。

まずは西なぎさから探鳥スタート。

なぎさにかかる橋の中央付近は周囲の中でも高いので、実は東なぎさをのぞくには良い観察場所である。

毎回ここから取り敢えず東なぎさをチェックする。

今回もスコープでのぞくと、採餌中の大きいシギが目に入る。

くちばしが頭3個分の長さなのでホウロクシギダイシャクシギか?全身褐色で白い部分が見えない。

ホウロクシギだ。

幸先の良いスタートで気分よく更に探していると、今度は浜辺近くでまた同様の大きさのシギを見つける。

太陽を受けて下腹の白がハッキリと見える。

ダイシャクシギだ。

見比べるとその違いが分かる。

似たもの同士を同時に見ることは良い勉強になる。

もっと近くで見ようと西なぎさの奥へと向かう。

目の前の浜辺の杭の上には夏の海辺の妖精コアジサシが、水路には夏羽のカンムリカイツブリがいる。

東なぎさの浜辺には約200羽のミヤコドリが集結。

もうすぐ繁殖地に向かうのだろう。

先ほどのホウロクシギダイシャクシギは相変わらず採餌中。

葛西名物クロツラヘラサギも確認。

動画の前半はダイシャクシギ、後半はクロツラヘラサギホウロクシギ

次に鳥類園に向かう。

同行メンバーが観察センターから葦原付近にいるタシギを発見。

今シーズンはこれで見納めかなぁと思い、普段よりじっくり観察。

また半年後に会おう

左奥では白鷺が1羽草地にたたずんでいる。

夏鳥のチュウサギだ。

こちらは久々の再会だ。

ダイサギ、コサギは見飽きたでしょ!
淡水池ではオカヨシガモキンクロハジロなどが旅立たずにのんびりしている。

センター情報だと葦原にオオヨシキリも到来したとのこと。

来週末は葛西臨海公園と谷津干潟で自分の担当する探鳥会を行うことになっている。

当日は今回より更に充実した探鳥ができることを祈って葛西を後にした。

見聞きした野鳥(観察順)

ホウロクシギ
ダイシャクシギ
コアジサシ
オオバン
カンムリカイツブリ
ミヤコドリ
ダイサギ
アオサギ
クロツラヘラサギ
コサギ
ユリカモメ
アオアシシギ
スズガモ
ヒヨドリ
ウミアイサ
カワウ
ハシブトガラス
スズメ
ムクドリ
カルガモ
コガモ
タシギ
チュウサギ
オカヨシガモ
カイツブリ
ホシハジロ
キンクロハジロ
バン
オナガ

計30種

 

探鳥記 2017.4.23 東京湾岸 ③三番瀬 11:40~12:30 晴れ

谷津干潟から再び三番瀬へ。

ハヤブサシギチドリを飛ばした後が気になる。

どんな光景が待っているのか?

干潟は先ほどより潮がかなり満ちてきており、シギチドリは干潟上に見当たらない。

何とか1羽でもシギチドリを見つけるぞ!とスコープで探すと、遠くのネットの上にシギチドリがずらっと並んでいるではないか!

So  far  away、、、。

ラッキーなことに、さきほどは観察できなかったチュウシャクシギオオソリハシシギ雄もいる。

オオソリハシシギ雄の鮮やかな赤褐色の繁殖羽が遠めからでも目立ち綺麗だ。

ざっと数えてチュウシャクシギ2、オオソリハシシギ72、キョウジョシギ4、その他ダイゼンハマシギなどが多数。

オオソリハシシギの群れはどこから飛んできたのだろうか?

もしかしたら長い渡りから到着したばかりかも。

じっとしているので、シギチドリ同士の大きさ比較の勉強になる。

ダイゼンの意外な大きさには毎回驚いたり、オオソリハシシギの雄雌の差も分かる。

ミサゴものんびり休憩中

せっかくなので船橋側の堤防を観察する。

海面にはいまだ滞在中のスズガモの小群がいるだけ。

防波堤の上は潮が満ちてくるとシギチドリの絶好の避難場所となるのだが、今日は何もいない。

東京湾とは思えないほどのどかな光景

次の探鳥地、葛西臨海公園に向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

チュウシャクシギ2
オオソリハシシギ72
キョウジョシギ4
ダイゼン
ハマシギ
カワウ
スズガモ
ミサゴ
ハシブトガラス

計9種

 

探鳥記 2017.4.23 東京湾岸 ②谷津干潟 10:15~11:15 晴れ

三番瀬から谷津干潟へ。

前日の谷津干潟のセンター情報ではシマアジがまだ滞在しており、オオメダイチドリが観察されているとのこと。

まずはシマアジがいるというセンター脇の淡水池へ。

シマアジ雄のあの白い眉斑が頭に駆け巡る。

早く見たい!

観察窓から食い入るようにシマアジを探すが見当たらない。

昨夜のうちに抜けってしまった鴨!

葦原の中に白い物が動く。

シマアジの眉斑か?いやいや、ハシビロガモでした。

抜けたものはしょうがないと勝手に言い聞かせて、干潟に向かう。

相変わらずアオサが多い。

半年ぶりの谷津干潟

センター前には白鷺の群れがいる。

ダイサギチュウサギコサギとそろっている。

それぞれのサギの大きさやくちばしなどの部位を比較する。

さて、これからシギチドリを探鳥するぞ!とざっと見渡すが、シギチドリがいない!

どうしたものかと右手を見るとバーダーがたくさん集まっている。

そこには久々に見るオオメダイチドリ

まだまだオレンジ色の部分が見えず繫殖羽という感じではない。

休憩中なのか活動が鈍い。

時々周囲を見渡したり、数歩とぼとぼ歩くだけ。

冬羽に近い状態のオオメダイチドリ
紫外線より視線が熱いぞ!

不意にオオメダイチドリがしゃがみこむ。

また、ハヤブサか!勘弁!勘弁!と早合点するが、自衛隊のヘリコプターを見ての反応と分かる。

 

上空警戒中

付近にメダイチドリがいるので、大きさ比較をしてみる。

脚は長く見えるが、くちばしはそれほど長くはない印象だ。

他のシギチドリも探すが見当たらない。

来週はシギチドリ探鳥会を谷津で行うため、今日のシギチドリの種類・数の状況では少し不安だ。

帰り際、駐車場の奥の森からセンダイムシクイの声を聞く。

なんか得した気分だ。

来週の探鳥会は大丈夫と言い聞かせて谷津干潟を後にする。

ハヤブサ飛ばしからどこまで持ち直しているか?三番瀬に向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス
シジュウカラ
ヒヨドリ
コガモ
カルガモ
コサギ
ハシビロガモ
セイタカシギ
チュウサギ
ダイサギ
オオバン
ヒドリガモ
オオメダイチドリ
メダイチドリ
センダイムシクイ

計15種

 

探鳥記 2017.4.23 東京湾岸 ①三番瀬 8:20~9:30 晴れ

そろそろシギチドリの春の渡りが楽しめる時期だ。

今回は葛西臨海公園・三番瀬・谷津干潟と東京湾最奥部のシギチドリの探鳥地を巡ることにしよう。

まず向かった先は三番瀬。

神奈川方面からだと葛西から順に西へ移動、あるいは谷津干潟から順に東へ移動が自然な流れだが、①ちょうど干潮へ向かうタイミングであること②なるべく干潟に人が入る前の時間に観察することを考えて三番瀬からスタートした。

干潟の前には干潟を高い所から望める施設が建設されていた。

まだオープンされていないが、どんな光景が見られるのか今から楽しみだ。

ただ、ここからシギチドリ観察はちょっと厳しいか?

早く利用したい!

干潟の前の立ち、最初に目に飛び込んできたのは何百羽?のカワウの大群の飛翔である。

圧巻のカワウの大群

大群が視界から消えたところで干潟に目を移す。

かなり遠くまで干潟となっている状態で、驚いたことに潮干狩り用の囲いのネットが広範囲に設営されて、干潟にいるシギチドリまで近づくことができない。

まぁ、どんな状況でも受け入れて楽しむのが大事と、観察を始める。

まずは目の前に小型のシギの群れがいる。

腹が黒くなったハマシギだ。

きちんと見ると腹黒にも個体差があり、見ていて楽しい。

ハマシギの識別点は、冬に観察する場合には下に曲がる特徴的なくちばしにまずは注目する一方、繁殖羽になっているこの時期は腹黒に注目ことが一番簡単で確実である。

採餌中のハマシギの群れ

ネット際には三番瀬では珍しいムナグロの群れが休んでいる。

ムナグロは干潟よりも畑や草地などで観察されることが多く、三番瀬のような干潟にいることは少ない。

そばにいるダイゼンと見比べると、ムナグロは姿は似ているが大きさに差があるのが分かる。

太陽光線を浴びて背中が金色に輝いて美しい。

正に英名のGolden Ploverだ。

左がダイゼン、右がムナグロ
羽根の模様が様々なムナグロ達

ハマシギの群れが飛び上がって何回か上空を旋回してどこかへ飛んで行った。

地上にいるシギチドリもいつの間にか少なくなっていた。

その時はあまり意識していなかったが、同行者が干潟に降りているハヤブサを発見して、理由が分かった。

ハヤブサの出現でシギチドリ達が驚いて逃げてしまったのである(鳥業界では、ハヤブサに飛ばされたという表現が使われる)。

このハヤブサ、獲物を持っていないので狩りに失敗したようだ。

空を見上げて反省中?のハヤブサ

シギチドリ探鳥での最大のリスクはハヤブサを筆頭とする猛禽類の出現だ。

今回もハヤブサにより突然の中止を余儀なくされた。

ハヤブサは大好きな野鳥の1つだから、この状況には複雑な思いだ。

同じ飛ばすなら獲物を捕まえてくれよ、ハヤブサ君!

同行メンバーとの協議で、シギチドリはしばらくは干潟に戻らないだろうから一度谷津干潟に行って再度三番瀬に戻ってこようと決めた。

谷津干潟に向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

オナガ
ツバメ
ハマシギ
ムナグロ
オオソリハシシギ
ダイゼン
コサギ
ユリカモメ
ダイサギ
カワウ
スズガモ
ウミアイサ
ミユビシギ
ハヤブサ
セグロカモメ
ハシボソガラス
アオサギ
ムクドリ

計18種

 

探鳥記  2017.4.16 日向薬師② 8:45〜12:00 晴れ

じっくりカワガラスを観察したので、さらに奥に進み、例年コマドリミソサザイが観察できる場所に向かう。

付近のせせらぎからはミソサザイが、木々の高い方からはオオルリがその姿と美声を披露している。

周囲には日曜日ということもあってか、コマドリ目的?のバーダーやカメラマンが多数。

しばらく待つがちょっとコマドリも出にくい状況と判断して、大山へ向かう登山道を途中まで歩くことにする。

登り始めてすぐにイカルのユーモラスな声がする。

声の方を探すと斜面にイカルが5羽採餌中。

どこにいても黄色の嘴は目立つ

今度は杉林の上の方からコマドリのさえずりが聞こえて来る。

コマドリは地上付近や枝止まりでも下の方の枝でさえずっているイメージがあるので違和感があったが、そういえば以前8月の上高地でも上の報で囀っていた。

近くで鳴いているので何とか見ようと、久々に気合を入れて道なき斜面を登ったが確認できず。

この辺りは野鳥密度が濃いのか続いてクロツグミの美声が聞こえてきた。

何とか姿を見たい。

クロツグミは木のてっぺんで囀さえずるイメージがあるので、周囲の木々を見渡せる場所に移動して木のてっぺんに絞って探鳥する。

すると、こちらを向いて鳴くクロツグミを発見!

距離は相当離れているが、遠目からでも黄色のくちばしがハッキリと見える。

こちらを向いているので、距離以上に近くに聞こえる。

証拠写真ギリギリ

クロツグミを十分楽しんで再び登り始める。

高度が上がったせいかヒガラの声が聞こえてくる。

ヒガラが近くまで寄って来たので姿を観察。

やはりシジュウカラより体は小さいと再認識する。

野鳥の声が不活発になったと感じた地点で下山を開始。

先ほどのコマドリポイントでは杉林だけでなく遠くの草地からも美声が聞こえるが、観察にまたも失敗。

 

下山して再度コマドリミソサザイポイントに向かう。

先ほどよりバーダーやカメラマンが増えたようだ。

コマドリはあれからずっと観察されていないそうだ。

夕方、人が少なくなるまでコマドリは観察できないだろう。

そばのせせらぎでミソサザイが盛んにさえずっているのをじっくり観察して、次の探鳥地に向かうことにした。

小さい体で一生懸命に鳴く
一休みさせていただきます

見聞きした野鳥(観察順)①②共通

カケス
ヤブサメ
ミソサザイ
カワガラス
アオゲラ
イカル
ヒヨドリ
ウグイス
オオルリ
コマドリ
クロツグミ
カワラヒワ
メジロ
センダイムシクイ
ホオジロ
ヒガラ
エナガ

計17種

探鳥記 2017.4.16 日向薬師① 8:45~12:00 晴れ

カワガラスのヒナがようやく巣だったので、日向薬師に行った。

到着して直ぐに川の流れの中で活発に動く幼鳥を発見。

カワガラスの親は全身が黒というよりはチョコレート色をしている。

一方、幼鳥は小さい白斑が全身にちらばり、羽縁の白が目立つ。

体型は尾が短く足が体の割に大きく見えてヤブサメのようだ。

この幼鳥、しきりに水際の石にこびりついているものを突いたり川底に潜ったりしてエサを探している。

さすがカワガラスの幼鳥。

すでに水を恐れない様子。

※動画でどうぞ。滝の近くなのでBGMは水音です。


確認画像

ん~、何か捕まえたぞ!

今回は2羽の幼鳥を確認。岩場の白い部分はフンの跡。これを見れば幼鳥の好きなポイントが分かる。

どっちが年上かな?

 

突然、幼鳥が大きな声で鳴きながら翼をバタつかせる。

翼に虫でも付いていて振り払っているのか?

その直後、黒い物体が瞬時に幼鳥に近づいた。

親鳥が幼鳥に餌を与えて来たのだ。

今回この動作を把握したので、給餌場面を動画に撮ることができた。


確認画像

親鳥がくちばしにくわえているのは何かの幼虫。

それにしても幼鳥の全身を使った必死のエサねだり。

あごが外れないか心配だ。

ちなみにカワガラスの好物はカワゲラ、トビケラ、カゲロウ等の水生昆虫やその幼虫などである。

母ちゃん、めし!

 

幼「おかわり!」 親「おだまり!」

親からの給餌だけでなく、自ら積極的にエサを探している姿はたくましく微笑ましい。

今は歩き回るだけだが、翼が成長すれば自由に動き回れて親離れも近いことだろう。

途中からもう1羽の幼鳥が見かけなくなったのが気がかりだ。

じっくりカワガラスを観察したので、さらに奥に進み、例年コマドリミソサザイが観察できる場所に向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)①②共通

カケス
ヤブサメ
ミソサザイ
カワガラス
アオゲラ
イカル
ヒヨドリ
ウグイス
オオルリ
クロツグミ
コマドリ
カワラヒワ
メジロ
センダイムシクイ
ホオジロ
ヒガラ
エナガ

計17種