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イソシギ 2021.1.29 横浜市早渕川

今回の特集は頭部の一部が白くなっているイソシギです。

横浜市の北部を流れる早渕川上流のガンカモ調査中に発見しました。

一部分ではありますが、シギの白化個体を初めて観察しました。


拡大画像

参考画像

こちらはいつものイソシギです。

動画 ※最後にパタパタのスロー再生があります。

 

野鳥 似たもの同士 ソリハシシギ・キアシシギ・イソシギ

まずは動画で動き方を確認しましょう

以下は過去に掲載した動画をまとめてみました。

ソリハシシギ 

キアシシギ

イソシギ

主な共通点

  • 体の大きさと形が似ている。
  • 行動中に頻繁に尾を上下に振る。独断による頻度の高い順:イソシギソリハシシギキアシシギ
  • 体の上面がグレー系、下面が白。
  • 種類・数ともにシギ類の観察機会が減少している状況においては、この3種は見やすい部類に入る。

主な相違点

  • イソシギは留鳥(北日本では夏鳥。ちなみに冬季にイソシギを観察する機会が増えると感じるのは、北日本組と留鳥組が混ざるのではないかと思っています)。キアシシギソリハシシギは渡り鳥。
  • くちばしは、ソリハシシギは反っている。キアシシギイソシギは真っ直ぐ。
  • 脚の色は(個体差はありますが一般的に)、キアシシギは黄色、ソリハシシギはオレンジ色、イソシギは緑黄色。繁殖期の脚の色は鮮やかになる傾向にあります。
  • 体毛の分かり易い特徴としては、イソシギは翼の付け根の方まで体の下面の白がくいこむ(L字型と説明すると理解されることが多い)、キアシシギは胸から脇にかけて波状の横斑(繁殖羽のみ)がある、ソリハシシギは肩羽付近に太い黒線(繁殖期に目立つ)があるように見える。
  • 大きさは胴体に注目すると、キアシシギに比べて、イソシギソリハシシギは一回り小さいように見える。

最後に

この3種をフィールドや動画や図鑑などで識別ポイントを意識して何度も見ることで、この3種だけでなく他のシギを識別する際の見方も変わり、識別に役立つと思います。

以下はこの3種を識別できれば、識別しやすくなるシギをざっと挙げてみました。

  • イソシギ⇒クサシギ⇒タカブシギ
  • ソリハシシギ⇒オオソリハシシギ(くちばしが反ってるつながりで)
  • キアシシギ⇒メリケンキアシシギ

これら3種は今まさにシギチドリの渡りの時期ですから、同時に観察できる可能性は高いです。