「ホオジロガモ」カテゴリーアーカイブ

ホオジロガモ雄 2020.12.20 浦安

今回の特集は12月20に浦安で出会ったホオジロガモです。

無性にホオジロガモ(特に雄!)を観察・撮影したくなったので、浦安へ。

ホオジロガモ雄の胴体は白い部分が多いので、広い海域でも一際目立ちます。

潜水して見失っても、浮上すると直ぐに見つけることができました。

ホオジロガモ雄成鳥の繁殖羽 🍙型の頭部、黄色の虹彩、そして白い頬が目立っていました。


尾羽の様子 


今回はこの2羽だけの観察でした。 


左)ホオジロガモ雄 右)スズガモ雌 大きさは同じくらいに見えました。

最後に動画をどうぞ!※後半にスロー再生あります。

野鳥 ホオジロガモ 2017.12.17 皇居

今回はヨシガモに続き、皇居で観察したホオジロガモです。

このカモも神奈川県では普通種とは言えず、県内ガンカモ調査では例年6羽前後しか確認されませんので、出くわすとテンションが高くなりますね。

このホオジロガモ、突如目の前に飛来着水してビックリしました。

第1印象はホオジロガモ雌タイプではないかと思いました。

現場では、くちばしが黒く見え、また見えにくい雨覆がやはり全て見えなかったので、雄の第1回冬羽の可能性もあると思い、詳しい識別は帰宅後に画像と図鑑を見てからにしました。

※ここからは「日本のカモ識別図鑑 著者 氏原  巨雄・氏原 道昭」を参照しました。P264~

くちばしに注目!

まずは驚いたのは、くちばし全体が黒ではなく先端がはっきりとした黒斑があり全体に橙褐色の色むらがあったのです。

⇒このことから成鳥幼鳥を問わずくちばしが黒い雄ではないと判断しました。

確かに胸の辺りは白っぽいので雄第1回冬羽?と検討しましたが、この程度なら個体差や光線の具合かと思っています。

くちばし先端の黒斑がハッキリと見え、くちばしの基部付近は橙褐色が目立ちますね。

この個体が雌であるとして、今度は成鳥か第1回冬羽かの識別です。

雌成鳥はくちばしの前方が橙色をしているので、くちばしの点からは、この個体は第1回冬羽と思います。

虹彩に注目!

ホオジロガモの英名はCommon Goldeneyeですので、名前の通り雄成鳥の虹彩は金色に見えます。

一方、雌成鳥の虹彩は白から黄まで個体差があり、雌第1回冬羽の虹彩は鈍い黄褐色に見えます。

虹彩からはこの個体を見ると、今までの前提となっている第1回冬羽としても問題ないと思います。

雨覆の注目!

ピンボケ画像ですが、雨覆が細長く見えています。

前が灰色っぽい、真ん中が黒帯、後ろは白いので雌の第1回冬羽と考えます ⇔雌成鳥は前から白黒白黒白の模様になります。

動画

この個体は参照図鑑のP268の2段目の左側の個体に似ていると思います。

結論

以上の各点から、ホオジロガモ雌第1回冬羽と現時点では考えています。