野鳥 ムネアカタヒバリ 2017.12.9 諫早干拓地

今回は、諫早干拓地で観察したムネアカタヒバリです。

現地でお世話になったAさんと出会えなかったら、自分達では探せなかったと思います。

ムネアカタヒバリは九州ではそこまで珍しい冬鳥ではないですが、関東ではいまだ目撃談を聞いたことがありません。

1996年頃?のバーダー誌で九州で観察できる冬鳥としてムネアカタヒバリの特集があったと記憶しています。

その記事の影響で九州の冬鳥といえば、ツルツクシガモではなくムネアカタヒバリがまず頭に浮かんでしまいます。

今回のムネアカタヒバリの観察状況ですが、背丈の短い草地にヒバリタヒバリと共に活発に採餌中でした。
画像1

画像2

画像3

ムネアカタヒバリの胸から頭部が赤く(実際は赤ではなく橙赤色)くなるのは繁殖羽の時で、冬羽はその部分が淡褐色となるとフィールドガイド日本の野鳥日本の鳥550 山野の鳥には記載されています。
少なくとも画像1と2は同一個体であり、画像の個体は耳羽も喉元もかなり橙赤色が目立ちます。
今回観察した3羽?は全て頭部の橙赤色が目立ちました。

動画

0:32 2羽目のムネアカタヒバリが登場
0:38 2羽の間をヒバリが通り抜ける
思ったより動きが速いので、0.25倍スロー動画を添付します。

ちなみにムネアカタヒバリの英名はRed-throated Pipitですので、直訳すると実はノドアカタヒバリなのです。
ムネアカタヒバリという和名を英名に直訳すればRed‐breasted Pipit辺りでしょう。
ムネアカタヒバリの耳羽が日本で観察できるタヒバリ類では最も赤味が強いという点に着目すれば、英名はRed-eared Pipit辺りでしょうか。

野鳥 ツルシギ 2017.12.8 大授搦

干潟での観察を終えて、もうシギチドリには会えないかと思っていると、東よか公園そばの川に8羽のツルシギがいました!

観察した限りでは幼鳥から第1回冬羽への移行中の個体群と思われます。

パッと見た時に体全体が暗いというか黒っぽい印象でした。

体上面、特に肩羽の部分は新旧の羽根が入り混じっているので、換羽中であることが分かり易いですね。

成鳥に至っていない段階では成鳥に比べて脚の色がオレンジ色で淡い傾向にあるようです。


上の画像の拡大部分

肩羽の黒っぽい羽根が幼羽で灰色の羽根が冬羽です。

動画 ※脚掻きスロー動画もあります。

微妙に掻く場所を変えていますね。

動画2 ※九州探鳥記②と同じ動画です。

野鳥 ズグロカモメ 2017.12.8 大授搦

ズグロカモメは九州では比較的多く越冬しますが、東京湾岸では毎年1、2羽程度しか飛来しないようです。

今シーズンも葛西臨海公園や三番瀬付近での観察例があります。

ですから今回は冬の大授搦で多くのズグロカモメをじっくり観察するのが楽しみでした。

大授搦の広大な干潟では、例えばウミネコユリカモメのように群れでいるのではなく、ズグロカモメ達は点々と上空を舞ったり、地上でじっとしている姿を多く観察しました。

ズグロカモメユリカモメとの比較画像


ズグロカモメ成鳥 2017.12.8 大授搦


ユリカモメ成鳥 2017.1.7 恩田川

主な共通点
ズグロカモメユリカモメカモメ類の中では小型のカモメに分類され、姿・形も似ていますが、ズグロカモメの方が小さいです。
体色はくちばしの色は違いますが、ほぼ同じ配色と言えるでしょう。

主な相違点

くちばしに注目すると、ズグロカモメのくちばしは黒く短くガッチリしいますが、ユリカモメは赤く長く細いです。ズグロカモメはカニが大好物なので頑丈なくちばしを持っていると思います。

初列風切(長く後ろに突き出た黒い羽根)に注目すると、ズグロカモメでは大きい白斑が目立ちますが、ユリカモメは小さいです。ただし、ズグロカモメ第1回冬羽はこの白斑が小さいです⇒後で登場する動画を見てください。

左のメダイチドリと右のシロチドリとの比較画像 おまけ

動画  カニを捕食します

※最後のスロー映像では幼鳥の翼模様に注目です!

0:00 低空での水平飛行
0:04 カニを捕まえる
0:40 カニを咥えながら上空を見上げると別のズグロカモメが上から舞い降りて来る。この個体は初列風切の白斑が目立っていないので第1回冬羽。カニを奪いに来た?もらいに来た?のに中途半端な様子。
1:03~1:40 カニをくわえたまま顔を横に振っている意味は?カニは自分のものであると誇示?
1:40 別個体がカニを奪いに来るも左に飛んで回避する。
2:07   別個体が上空から舞い降りて隣に来るも、奪う様子は見せず。
2:48 飛ぶのではなく歩いて移動する。
2:57 そばにいるメダイチドリが翼を広げ尾を立てる威嚇行動をする。
3:04 カニの足をばらしては食べて、胴体を飲み込みやすくする。
3:42 ついにカニを飲み込む。
3:52 水を飲むために歩き出す。
最後 水を飲む。オオメダイチドリもカニを食べた後に水を飲むことが多い。

 

探鳥記 2017.12.8~10 九州探鳥 まとめ

行動記録

12月8日:長崎空港⇒大授搦⇒白石市新拓の貯水池⇒肥前鹿島干潟⇒長崎市内のホテル

12月9日:長崎市内のホテル⇒諫早干拓地(終日)⇒有明フェリー⇒出水市内のホテル

12月10日:出水市内のホテル⇒出水平野⇒大山ダム⇒隼人干拓地⇒鹿児島空港

プランの作成過程

参加メンバーは4名。
主目的は①諫早干拓地でナベコウ ②出水平野でツル4種(ねぐら立ちも含めて)を観察すること。
行動日数は2泊3日。
移動手段は九州までは飛行機、現地ではレンタカー。

この条件下でできるだけ探鳥する時間を長くして、たくさんの野鳥を観察・撮影するにはどういうプランが良いのか?検討しました。

1番悩んだのは飛行機で長崎から入るか鹿児島から入るか?でした。

諫早から出水まで約300㎞で少なくとも移動時間は5時間くらいはかかるので、冬の探鳥時間が短い中で日中に移動するのはあまりにも時間がもったいない。
そこで、①探鳥を終了する夕方から移動を開始すること②ツルのねぐら立ち観察のためには前日までに出水にいることの条件を満たすのは、長崎空港からスタートして1日目は諫早。2日目は午前中諫早⇒午後から日没まで大授搦⇒出水。3日目は翌早朝から出水で探鳥して鹿児島空港ということになりました。

前日に大授搦のヒメハマシギ情報で1日目と2日目が逆になりましたが、結果的に諫早で日の出から日の入りまで観察できたのでナベコウを見れずとも気持ちよく諦めることができました。

最初の中途半端な2日またぎプランの諫早探鳥でしたら、同じ見れなくても朝夕はいたのかな?と後悔したかもしれません。

ただ、効率性重視のこのプランは運転手に負担を掛けてしまいますので、ご注意下さい。

探鳥雑記 1日目

・大授搦では潮位が5m以上の観察をおすすめします。やはりシギチドリは遠かったです。

・東よか公園を含め、後背地での観察も次回以降は時間を割きたいと思いました。

アカツクシガモソリハシセイタカシギの観察も考えれば、観察時期を遅らせても良かったと思います。今回は鳥インフルエンザのこともあり、12月中に出水に行くことが念頭にありました。

・白石市の貯水池付近のタヒバリ類観察やカモ観察にも次回以降は時間を割きたいですね。

・肥前鹿島干潟は微妙な感じですが、後背地は何かいる予感がします。

大授搦の水鳥達

探鳥雑記 2日目

・諫早干拓地はとにかく広いので野鳥情報あるいはポイントなどを現地のバーダーに教えてもらうと非常に助かります。今回は幸運にもAさんにお世話になったので充実した探鳥ができましたが、お会いしていなかったら苦労したと思います。

・干拓地内にはコンビニ等食料を調達する場所はありません。

・堤防沿いの狭い道を走行することができると有意義な探鳥を行えることが多いので、軽自動車や小型車での観察をおすすめします。

・やはり早朝の方が野鳥の出は良いです。一方、夕方は猛禽類のねぐら入りが楽しめると思います。
夜明けの諫早干拓地 遠く雲仙普賢岳を望む

探鳥雑記 3日目

ツルのねぐらポイントの東干拓地に到着したのは日の出ちょっと前でしたが、半分ぐらいが飛び立った後のような気がしました。暗いうちに到着した方が更に良かったと思います。

カナダヅルクロヅルを探すのに必死で、交雑種のナベグロヅルを探すのを忘れてしまいました。

・今回はツル目的だったので、タヒバリ類やムクドリ類などの冬鳥をじっくり探索できなかったのが残念です。

・出水での宿泊場所だったホテルウイングインターナショナル出水は野鳥の会の協定宿泊施設であり、清潔な施設と丁寧なサービスと美味しい朝食でした。
・大山ダムは一年を通じて楽しめそうな探鳥地のような気がします。コシジロヤマドリを見たいですね。

・さつま町の轟大橋周辺のコウライアイサポイントは次回じっくり探鳥したいです。

・夕方駆け込んだ隼人干拓地はもっと時間をかけて探鳥したい場所でした。付近にある国分干拓地は次回行きたいですね。

夜明けの出水平野 ツルのねぐら立ち 

見聞きした野鳥(鳥類目録 改訂第7版順)

ヒシクイ
ツクシガモ
オシドリ
オカヨシガモ
ヨシガモ
ヒドリガモ
マガモ
カルガモ
ハシビロガモ
オナガガモ
トモエガモ
コガモ
オオホシハジロ
ホシハジロ
キンクロハジロ
スズガモ
ミコアイサ
ウミアイサ
カイツブリ
カンムリカイツブリ
ハジロカイツブリ
キジバト
シラコバト
カワウ
ゴイサギ
アオサギ
ダイサギ
コサギ
ヘラサギ
クロツラヘラサギ
カナダヅル
マナヅル
クロヅル
ナベヅル
バン
オオバン
タゲリ
ダイゼン
シロチドリ
メダイチドリ
ミヤコドリ
タシギ
チュウシャクシギ
ダイシャクシギ
ツルシギ
アオアシシギ
クサシギ
ソリハシシギ
イソシギ
ハマシギ
ユリカモメ
ズグロカモメ
ウミネコ
セグロカモメ
ミサゴ
トビ
チュウヒ
ハイイロチュウヒ
オオタカ
ノスリ
カワセミ
チョウゲンボウ
コチョウゲンボウ
ハヤブサ
モズ
カササギ
コクマルガラス
ミヤマガラス
ハシボソガラス
ハシブトガラス
ヤマガラ
シジュウカラ
ヒバリ
ツバメ
ヒヨドリ
ウグイス
エナガ
メジロ
ムクドリ
ホシムクドリ
カワガラス
ツグミ
ジョウビタキ
イソヒヨドリ
ニュウナイスズメ
スズメ
キセキレイ
ハクセキレイ
マミジロタヒバリ
タヒバリ
アトリ
カワラヒワ
ベニマシコ
ホオジロ
カシラダカ
アオジ
オオジュリン

計97種

あと3種類観察できれば100種類だった!残念!

今回の探鳥中に見逃した、あるいは見逃した可能性が高い野鳥を列挙しますので、皆さん、私の分まで見てください!

大授搦では、居残りシギとしてコオバシギキリアイオオソリハシシギです。またアカツクシガモが最近飛来したそうです。
潮位条件が良ければ、居残りシギを観察できそうですね。

諫早干拓地ではナベコウツメナガセキレイサンカノゴイマガンです。ハイタカクイナ辺りもいると思います。

出水平野ではカラムクドリです。

普通種ではセグロセキレイホオアカイカルチドリキジコゲラなどはどの場所でも観察できそうですね。

探鳥記 2017.12.10 九州探鳥⑧ 大山ダム~隼人干拓地 13:00~17:30  曇り一時雨

大山ダム 13:00~14:10 曇り一時雨

出水平野から車で30分くらい山間部を進むと渓流が現れた。

ヤマセミがいるような雰囲気なので、下の画像を撮影した橋の上からしばらく探鳥。

この画像の風景からの探鳥で短時間の間にアオサギキセキレイカワセミクサシギカイツブリカワガラスイソシギカルガモと次々と現れて、自然度の高さに驚いた。

特にクサシギは渓流で初めて見たので新鮮な驚きだった。

大山ダムに到着すると小ぶりの雨が降って来た。

車でダム湖を一周するので大した影響はないが、小鳥の出が心配だ。

しかし、直ぐにメジロエナガの群れに出くわして一安心。

大山ダムでの探鳥記録では、今の時期ならミヤマホオジロウソシメルリビタキなどを、通年ではコシジロヤマドリを観察できる可能性があるので、湖面だけでなく道路沿いの樹木や行く手にも注意して探鳥しよう。

またダム湖ということで、神奈川で言うなら丹沢湖を探鳥するイメージを重ねて、周遊道路では視界が開けた場所があれば車を止めて湖面をチェックした。

もちろんヤマセミにも細心の注意を払って探索するも鳴き声も姿もない。

岸辺をよく見るとオシドリがひっそりとたたずんでいる姿を何度も目撃した。

いつの間にか雨がやんだ。

晴れ間が見え出した大山ダム

ダム湖の奥に進むにつれて、オシドリの数が増えていき、全部で100羽はいたような気がする。

結局、最後までヤマセミは観察できなかったが、オシドリを観察したり、ミサゴが飛んでくれたりした。

何よりこの静寂に包まれた大きなダム湖を我々だけが探鳥していたので、贅沢な気分となって探鳥を終えた。

この後、ここ数年コウライアイサが観察されているさつま町の轟大橋付近に行った。

しかし、橋周辺を探索しても見当たらず、また今年の飛来が確認されておらず、上下5㎞辺りが生息ポイントで探鳥するには時間がかかる。

錦江湾そばの隼人干拓地にオオホシハジロが滞在中との話を聞いていたので、セーフティな選択を取ることにして、隼人干拓地に向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

アオサギ
キセキレイ
カワセミ
クサシギ
カイツブリ
カワガラス
イソシギ
カルガモ
メジロ
ジョウビタキ
エナガ
オシドリ
マガモ
シロハラ
ヤマガラ
ミサゴ
ホシハジロ
ヒヨドリ
シジュウカラ

計17種

隼人干拓地  16:50~17:30  晴れ

目的地を正確に把握していなかったので観察できる夕暮れ前にたどり着けるか心配だった。

目ぼしい候補がいくつかあったが、運よく最初に訪れた場所がいかにも野鳥の密度が濃そうな場所であった。


日没が近い隼人干拓地の様子。

16:50到着。

この時間なら関東では探鳥は無理だろうから、まだまだチャンスはある。

時間がないので直ぐに水面に浮かぶカモをチェックする。

特に西側の奥に50羽くらいだろうかホシハジロキンクロハジロの群れが寝ている。

オオホシハジロはこの群れの中にいると推定して重点的にチェックするも、特徴的なくちばしは背中に隠れているし、目立って大きい個体もいない。

群れ以外の水面を丁寧に探すも見当たらず。

残念ながらオオホシハジロはこの場所ではなかったようだと諦めて、今度はツクシガモの群れに注目した。

その数40羽はいるだろうか、何より今回の九州探鳥でツクシガモを最も近くから観察できた。

動画

よく見ると羽毛の色合いが淡い個体、くちばしの基部付近が白い個体がいるが雌と思われる。

雄の繁殖羽はくちばしに大きなこぶ状の突起物が出るのだが、まだ早いのだろう見当たらない。

一通り水面を観察したので、周囲に目をやると池の奥の原野が気になる。

冬のこの時間帯ならチュウヒハイイロチュウヒが草原の上をヒラヒラと舞う姿があってもおかしくない環境である。

海岸の堤防から内陸部に広がる干拓地を望む

堤防付近では到着時からずっと上空を数羽のツバメが飛んでいる。

このまま鹿児島で越冬するのだろうか。

17:30を過ぎた。

オオホシハジロは見当たらず、何となく夕暮れの景色を楽しみながらマッタリと水鳥や周りの風景を見ていると目の前のカモの群れがにわかに活動し始めた。

こちらに3羽のホシハジロの群れが近づいて来た。

何気なくチェックすると、先頭のホシハジロの頭部が他の2羽と明らかに違う。

くちばしが黒く大きく額とスムーズにつながっている。

おぉ、オオホシハジロだ!

背中に注目すると、ホシハジロと比べて淡色な色合いであることがハッキリと分かる。

オオホシハジロの英名はCanvasbackで、油絵などで使用されるキャンバス生地のように白い背中のカモの意味なのであろう。

雄の成鳥は真っ白に見えるくらいであるが、雌も雄ほどではないが、比較されるホシハジロの雌よりは淡い背中の色である。

体の大きさは、オオホシハジロは48~61㎝でホシハジロは42~49㎝で一回り大きいという表現が使われるが、確かに大きいがそこまでの差はないようだ。

最初から群れの中にオオホシハジロいたのに見つけられなかったのは、一回り大きいという表現に重きを置いて識別していたのが原因だ。
確かにホシハジロの群れのほとんどがくちばしを背中に隠して寝ており、夕暮れ時だから背中の色の差の違いは分かりにくかった。

しかし、一つの識別ポイントに偏るのは危険である、特に大きさは個体差や体毛のふくらみや寝かせで印象がだいぶ変わる、と改めて反省!

成鳥冬羽か第1回冬羽かの判断であるが、①腹部に細かい褐色斑が並んでいる ②顔の模様が一様に見える、と第1回冬羽である。

この画像からでは①は判断できず、②は淡い涙のような後ろに流れるラインが見えるから成鳥冬羽に見える。

したがって識別できないので雌個体にしておく。

動画

カメラ撮影が困難なくらい辺りは暗かったが、何とか動画は撮影できた。やはり背中の淡さは目立つ。

一度首を伸ばすのを観察したのだが、首一個ぐらいホシハジロに比べて高く見えた。

九州探鳥の最後に観察したのがオオホシハジロ

見事なオオトリを飾ってくれた。

見聞きした野鳥(観察順)
カルガモ
ホシハジロ
キンクロハジロ
アオサギ
コサギ
ツクシガモ
ツバメ
ゴイサギ
ウミネコ
イソシギ
コガモ
オオホシハジロ

計12種 目撃談:ズグロカモメ

参照文献:「日本のカモ識別図鑑」 氏原 巨雄 氏原‣氏原 道昭 著

 

探鳥記 2017.12.10  九州探鳥⑦ 出水 後半 7:00~12:30  晴れ一時雨

ツル観察センターに到着すると、早朝に来た時より遠くからツルの甲高い声が聞こえて来る。

駐車場付近の農耕地でも早朝より採餌中のツルが目立つ。

クレインパークいずみのHPによると、2017.11.25の調査時点で、ナベヅル14907羽、マナヅル434羽、クロヅル7羽、カナダヅル7羽、ナベクロヅル(ナベヅルクロヅルの交雑種)5羽とのこと。

周囲を見渡すと観察センタ―そばのつる見食堂の看板に目が奪われた。

の文字が逆さに設置されている!その意図が分からなかったが、、、。

食堂の屋上が無料の展望台として開放されているので、早速登ってみると、目の前に以下の光景が広がっていた。

動画

ツル以外では貯水池にオナガガモツクシガモがを発見、やはりツクシガモは遠くからだと体の白さは目立つ。

ツルの多さと甲高い声に圧倒され、ぼ~と見ていると、大好きな焼き芋の香ばしい匂いがする。

そうだ、ここは食堂の上だった。

焼き芋が食べたくなった!ここはなんてったって鹿児島だから薩摩芋の本場でしょ!

下に降りて、食堂のおばさんに購入の意思を伝えると、まだ準備中で焼き上がるのに時間がかかるとのこと。

残念ながら購入を諦めたが、せっかくだから看板の意図を質問してみた。

するとニヤリとして、奥からご主人を呼び出して、ご両人から解説を聴くこと。

ご主人いわく、①つるとすると(経営が)ツルッと滑るのでいけない ②を逆さにするとに見えるので、お客がくるという意味があるそうだ。設置時に付け間違えたと何とも気持ち良い照れ笑いをしてくれた。

駐車場付近ではミヤマガラスの群れが電線に止まったり、農耕地で採餌中である。

筆先のような灰色のくちばしが最大の特徴。


全長47㎝でハシボソガラスよりやや小さい。

撮影できなかったが、群れの中に一回り小さいコクマルガラスも数羽混じっていた。

ツル以外の鳥を探しに荒崎の奥地の海側に向かう。

防波堤沿いの道をゆっくりと進む。

時々、釣り人と会うが、広大な干拓地を貸し切り状態である。

樹木に止まるカラフトワシや水路で採餌中のナベコウなどをイメージして干拓地を探鳥するも妄想に終わったようだ。

たどり着いた河口の洲で、ハマシギの小群を観察した。

動画

ハマシギ第1回冬羽と思われる。

大授搦でのハマシギの大群も良かったが、こういうひっそりとした場所で採餌しているハマシギとの偶然の出会いも嬉しい。

センターに戻る途中、河川沿いの草原にオオジュリンを発見。

似た環境でツリスガラも生息するので、観察の期待が高まるも登場せず。

4種のツルを観察でき、主要なポイントを巡ったので、出水平野での探鳥を終えて、次の目的地に行こう。

そろそろ山野の鳥が恋しくなったので、出水市にある高山ダムに向かうことにした。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ナベヅル
クロヅル
タゲリ
オナガガモ
ミヤマガラス
コクマルガラス
キジバト
カルガモ
ツグミ
ムクドリ
ホシムクドリ
ニュウナイスズメ
スズメ
アトリ
ハクセキレイ
ホオジロ
アオサギ
モズ
クロヅル
カナダヅル
ヒドリガモ
イソヒヨドリ
ツクシガモ
ヨシガモ
コガモ
トビ
ミサゴ
ハマシギ
バン
ハヤブサ
カイツブリ
ヒヨドリ
オオジュリン
ジョウビタキ
ゴイサギ

計35種

探鳥記 2017.12.10  九州探鳥⑥ 出水 前半 7:00~12:30  曇り一時雨

いよいよ出水で探鳥する日が来た。

7時前にねぐら場所であろう東干拓地前に到着。

草原の中にある水が張られた場所ではツルが大音量で鳴き交わしており、次々とツルが飛び立って行く。

ねぐら場所でのマナヅルの群れ


朝焼けの中、飛翔するツル達

動画①

動画②

動画③ 最後に0.125倍のスロー映像あり

マナヅルナベヅルはたくさんいるので分かったが、カナダヅルクロヅルは確認できず。

後者の2種は明るくなってから、丁寧に探鳥していこう。

ねぐら立ちのピークが過ぎたようなので、荒崎の観察センターへ。

周囲の農耕地にはあちらこちらでツルが採餌中ではあるが、よく映像や画像で目にするツルが配布された穀物に群がっている光景はない。

地元の方によると、毎朝7時半に配布開始で一日に2400㎏の穀物を配布するそうだ。

この時点で、ツルの2大観察エリアの東干拓地と荒崎の観察センターの位置とツルの様子を簡単に把握できた。

本日は正午前から雨の予報なので、雨が降ると見にくくなる珍しいタヒバリ類やムクドリ類など冬の小鳥を探鳥しよう。

冬の小鳥達を探すために隣接する古浜エリアに向かう。

民家が点在するこのエリアでも、ある程度の広さの農耕地があれば、採餌中のツル達をあちこちで観察することができる。

マナヅル 例年約3000羽程度が飛来する


ナベヅル 例年約9000羽程度が飛来する

付近の電線にはムクドリの群れの中にホシムクドリやおそらくカラムクドリだろう姿を観察できた。

ホシムクドリ 最近は毎月会っているような。ここでは5羽を確認。

今度は別の電線にニュウナイスズメの群れを発見。

ニュウナイスズメ初見のメンバーが車内で大興奮!
ニュウナイスズメ 左)雌 右)雄 頭部の色の違いに注目!


よく見たらアトリもちゃっかり写っている。左)アトリ 中)雌 右)雄

電線にいる鳥達が飛び去ったのが潮時と思い、いよいよ本格的にツル探しをすることにしよう。

諫早干拓地ではナベコウを観察できなかったので、出水ではカナダヅルクロヅルをなんとか観察したい。

この2種の観察が難しいのは、①出水では例年この2種はそれぞれ数羽しか飛来しないという数の問題と ②圧倒的数を誇るマナヅルナベヅルに紛れ込むと探すのが困難という問題からである。

先日出水で探鳥した先輩バーダーからの事前情報をもとに、まずはたくさんいる東干拓地で1個体づつ探すことした。

ちょうど採餌中でツル達がひしめき合っている。

じっとしているツルの中から探し出すのも大変なのだから、動いていればなおさらである。
動画

15分くらいは格闘?しただろうか、探し出すことができない。

ちょうど、ツルの監視員と話すことができたので、この2種の現在地を尋ねると、クロヅルは何と目の前50mくらいの場所にいて、メンバー一同、今までどこを見ていたのかと失笑してしまった。

クロヅル 今年はまだ行動パターンを把握しきれていないとのこと。

カナダヅルは東干拓地の左端のエリアにいて、話によると今年はこの付近がカナダヅルファミリーのテリトリーのようである。

遠くにカナダヅルファミリー

最強のアシストによって、無事4種見ることができた。

ツルを4種とも観察できて、ようやく安堵して心も体も軽くなった。

荒崎の観察センター前の採餌の様子も見に行こう。

出水 後半編は次回へ。

見聞きした野鳥(観察順) 前半のみ

ナベヅル
クロヅル
タゲリ
オナガガモ
ミヤマガラス
コクマルガラス
キジバト
カルガモ
ツグミ
ムクドリ
ホシムクドリ
ニュウナイスズメ
スズメ
アトリ
ハクセキレイ
ホオジロ
アオサギ
モズ
クロヅル
カナダヅル
ヒドリガモ

計21種

 

 

 

 

探鳥記 2017.12.9  九州探鳥⑤ 諫早湾 後半 7:30~17:20  晴れ

吾妻干拓地でムネアカタヒバリを観察した後は、いよいよナベコウ探索に集中するために中央旧干拓地に向かう。

今回の九州探鳥の1番の目的はナベコウを見ることなので気合が入る!

今年は一時期2羽のナベコウが観察され、その後も諫早干拓地(特に中央旧干拓地)で観察され続けている。

ナベコウは全長99㎝でコウノトリよりは小さいがダイサギぐらいの大きさであるから、干拓内にいれば大きいので発見しやすいと思っていた。

しかし、農耕地の真ん中でポツンとたたずんでいるなら発見はたやすいが、水路に入って採餌したり、草むらの中に入ってしまったりしたら、発見は簡単ではない。

また、お世話になった方の話によると①諫早干拓地の周辺へ短期間移動も十分可能性があり、昨シーズンも一時期しばらく観察されない日々が続いた。②ナベコウの目撃は中央旧干拓地に集中している ③今週の月・火・水曜日は目撃談がある ④日没まで観察チャンスがあるのであきらめない、とのことである。

ナベコウを発見をできるかできないかは時の運に任せて、できること=広大な干拓地を根気よく探索することをしていこう。

何度も周囲をぐるぐると回って用水路が見える度に車窓から、時には車外に出て探索を繰り返す。

確かに探しては発見できない作業の繰り返しは精神的に厳しいが、探索の合間にコチョウゲンボウクサシギタシギなどの思わぬ出会いもあり嬉しいことも多いので、楽しい時間ではある。

遠くの電線にコチョウゲンボウ雌タイプ カワラヒワは逃げないで大丈夫? 

しかし、発見できずに時間だけがどんどん過ぎていく。

これまで中央旧干拓地だけに範囲を絞ってきたが、気分転換も兼ねて中央新干拓地にこの日初めて移動する。

こちらは新しくできた干拓地らしく、堤防内は農地も道路も整理されて運動公園のような雰囲気である。

運動公園と例えてしまったが、ここは諫早干拓地。

広大な農耕地には約80羽近くのナベヅルマナヅルの群れやミヤマガラスの大群が採餌中。

堤防に上がると目の前に広大な草原が広がり、渡良瀬遊水地の鷹見台からの風景を連想させる。

草原の中にある樹木になりやら猛禽類が止まっている、コチョウゲンボウの雌タイプだ。

それにしても諫早干拓地ではコチョウゲンボウを観察する機会が多く、早朝から6回は見たか。

この辺りで待機していたら、夕暮れまでに様々な猛禽類が観察できそうだが、やはりナベコウが気になる。

11月にはクロハゲワシも現れた!

次の探索場所は早朝盛り上がりを見せた森山干拓地へ。

森山干拓地最奥地のポイント

早朝の鳥の濃さに期待したが、早朝より野鳥の動きが鈍く、ここでもナベコウも発見できず。

しかし、早朝は観察できなかった2羽のヒシクイを観察することができて、戻って来た甲斐があった。


ジョウビタキ

夕暮れが近づき、再度中央旧干拓地から新干拓地へ向かう。

中央新干拓地では道路近くでマナヅルが採餌している。
動画 ※最後に0.25倍スロー画像あり

後半の翼をバタつかせて飛び跳ねているのはどんな意味があるのか?餌場の確保を誇示しているのかも?

17時を回り、未練たらしく最後に中央旧干拓地の探索を行うも結局ナベコウは現れず。

やることは全てやったと言い聞かせて諫早干拓地での探鳥を終えた。

※今回は地元バーダーAさんには大変お世話になり、また気持ち良く探鳥を行うことができました。メンバー全員が諫早干拓地デビューであり、Aさんのアドバイスとガイドがなければ、あの広大な干拓地で迷鳥となっていたでしょう。

さぁ、寒い中での探鳥を終えて暖かい場所で温かい食事でもしよう!という流れに乗りたかったが、ここからが鹿児島県の出水までの大移動の始まり。

出水まで移動するのに高速道路を使って有明海をぐるっと時計回りで移動する手段と島原半島からフェリーで有明海を横断して熊本から出水に向かう手段がある。

今回は運転手への負担をできる限り減らしたかったので、後者を選択して島原半島の多比良港から長洲港経由で出水に移動した。

途中食事もしたので出水到着は22:30となった。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順) 前後半合計

アトリ
マナヅル
カワラヒワ
トビ
マガモ
コガモ
モズ
カワウ
チュウヒ
ハヤブサ
ツグミ
ノスリ
ホオジロ
シロハラ
アオジ
ウグイス
カンムリカイツブリ
ヒヨドリ
ミコアイサ
トモエガモ
ダイサギ
クロツラヘラサギ
ヘラサギ
カシラダカ
ベニマシコ
ハイイロチュウヒ
オオジュリン
チョウゲンボウ
ミサゴ
アオサギ
タヒバリ
ハクセキレイ
スズメ
バン
コサギ
ウミアイサ
ジョウビタキ
シジュウカラ
ヒバリ
ムネアカタヒバリ
コチョウゲンボウ
タシギ
キセキレイ
イソシギ
クサシギ
ゴイサギ
ナベヅル
ミヤマガラス
ヒドリガモ
ヒシクイ
ハシボソガラス

計51種

探鳥記 2017.12.9  九州探鳥④ 諫早湾 前半 7:30~17:20  晴れ

早朝に長崎市内を出発して諫早干拓地へ。

広大な諫早干拓地なので、中央水路を目指して森山干拓地(※以後、森山干拓地・吾妻干拓地・中央旧干拓地・中央新干拓地が登場しますが、全て諫早干拓地内のエリアごとの呼び名です)から入ることにした。

干拓地に入ると電線に止まったり、上空を乱舞するアトリの大群が目に飛び込んできた!

いきなり派手なお迎えだ!

動画

何羽いるのか数えたくないぐらいのアトリの大群!

初めてアトリの存在を知ったのは、小学生の頃に見た写真図鑑に掲載されていたアトリの大群であり、雪山を背景に大空を飛翔している姿であった。

最初に見た野鳥の印象や野鳥の生息環境がその後の野鳥観察に影響することは多いと思う。

私の場合、図鑑のアトリ=大群というイメージが強く、その後に冬季に都市公園でアトリを観察しても何か物足りなさを感じていたのだが、今回はまさにアトリそのものだった。

アトリ鑑賞を終えて、周囲の農耕地に気を配ると、遠くの方でマナヅル親子が3羽採餌をしていた。

森山干拓地を海に向かって真っすぐ進み、行き位止まりの場所でしばらく探鳥することにした。

早朝でまだ目の前の草原も湖沼も静かに雰囲気だったが、いかにも野鳥がいそうな雰囲気だ。

気温が上がり始めたのか草原も水辺も野鳥達が動き始めた。

水辺ではトモエガモの一列縦隊が横切ったり、クロツラヘラサギヘラサギの共に幼鳥が一緒に採餌行動をしていた。

草原ではホオジロアオジベニマシコカシラダカオオジュリンを、樹上では多数のツグミを観察。

時々草原の上空をチュウヒが舞い、ハイイロチュウヒ雄の登場はこの場所でのハイライトだった。

チュウヒ類はどこからか飛んで来たというより、突然目の前に現れていたので、おそらくねぐら立ちを観察したと思う。

全面ばかりに集中していたが、メンバーが後ろの鉄塔にいるハヤブサを見つけた。

動画

羽繕いをしているなどどこかのんびりムードが漂う。
この場所がねぐらで、仕事始めの準備かな?

1時間の間に30種弱の野鳥を次々と見聞きすることになり、アトリの大群、マナヅル親子からの流れで、今日の探鳥は物凄いことになるのでは?と、メンバー一同興奮を隠せなかった。

ナベコウをなるべく早い時間に見つけて、その後の探鳥をのんびり行いたいのと、広大な干拓地のおおよその様子を早く把握して野鳥の濃いポイントを見つけたいので、名残おしくも中央水路方面に移動する。

移動途中に、車を止めて観察している地元バーダーの雰囲気のある方を発見。

干拓内の様子が分からないので、なんとかアドバイスをいただきたい。

ダメもとでご挨拶すると、やはり地元で観察なさっている方(以下Aさん)で、有益なアドバイスと情報をいただいた。

さらに幸運にもAさんに吾妻干拓地を案内してもらえることになった。

吾妻干拓地に行くまでに途中途中でAさんの観察ポイントで探鳥した。


先ほど盛り上がった観察場所の裏手の位置 この場所の方が水鳥の様子は観察しやすい。


カワセミが近くに止まってくれた。見つけるとどうしても写したくなる。


大群とは敢えて距離を置く一匹狼ならぬアトリ


オオタカ 遠目でも眉斑の白と胸の縦斑が目立つ。幼鳥から成鳥への換羽中に見える。

吾妻干拓地のムネアカタヒバリが観察できるポイントに到着した。

ここにはタヒバリヒバリムネアカタヒバリが混じっているとのこと。

車内から鳥を飛ばさないように注意深く観察する。

明らかに頭部の赤橙色が他の2種と異なり、すぐに分かった。


ネアカタヒバリ 背中の胸の黒褐色の太い縦斑が目立つ。


 顔アップ 冬羽はカオアカタヒバリと名付けてもよいくらい頭部の赤橙色が目立つ。

吾妻干拓地でムネアカタヒバリを観察した後は、いよいよナベコウ探索に集中するために中央旧干拓地に向かう。

お世話になったAさんとは一度お別れをするも、この後も引き続き干拓内の要所で再会することになった。

諫早干拓地 後半は次回。

見聞きした野鳥(観察順) 前半のみ

アトリ
マナヅル
カワラヒワ
トビ
マガモ
コガモ
モズ
カワウ
チュウヒ
ハヤブサ
ツグミ
ノスリ
ホオジロ
シロハラ
アオジ
ウグイス
カンムリカイツブリ
ヒヨドリ
ミコアイサ
トモエガモ
ダイサギ
クロツラヘラサギ
ヘラサギ
カシラダカ
ベニマシコ
ハイイロチュウヒ
オオジュリン
チョウゲンボウ
ミサゴ
アオサギ
タヒバリ
ハクセキレイ
スズメ
バン
コサギ
ウミアイサ
ジョウビタキ
シジュウカラ
ヒバリ
ムネアカタヒバリ

計40種

探鳥記 2017.12.8 九州探鳥③ 白石市貯水池~鹿島新籠 15:45~17:05 曇り 

白石市貯水池 15:45~16:05 曇り

大授搦から白石市の有明海寄りにある貯水池へ。

この辺りは春秋のシギチドリの渡りシーズンの際は、大授搦が満潮を迎えて観察が難しくなる時間帯になると白石市に移動して水田や蓮田で淡水系シギチドリの観察を行うバーダーが多い。

前回の探鳥では残念ながら白石市周辺を探鳥する機会がなかったので、今回はシギチドリの渡りの時期ではないが、今後のためにもどんな場所か把握しておきたかった。

とはいっても、白石市のどの場所が探鳥にふさわしいのか分からないが、同行メンバーの嗅覚で有明海寄りの貯水池に行くことにした。

広大な農耕地を進む車窓からズグロカモメの飛ぶ姿が見えた。

そろそろ目的地かな?とふと左手の農耕地に目をやると、尾が長めのスマートなタヒバリ系の鳥を発見!

その場では種を絞り切れなかったが、その後の観察メンバーとの分析でマミジロタヒバリと判定した。

もっとじっくりと観察したかったし、また現場で識別ポイントを素早く正確に把握しないといけないと反省。

周囲を見渡すとタゲリがあちこちにいることに気が付く。

今回のツアーではタゲリを九州の各地で普通に観察することができた。


タゲリ 体上面のほとんどに薄い羽縁があるので第1回冬羽と推定

タゲリ観察を終えるとすぐに貯水池にたどり着いた。

思っていた以上に広大で、ざっと見渡すとそれほどカモがいないと思ったが、よく見ると奥の方にカモの大群が!

ホシハジロキンクロハジロスズガモと海洋性のカモが多いのが特徴。


反対側の様子。こちらも奥の方にもカモが相当数いた。

カモ観察には良い場所であるし、周辺の農耕地もタヒバリ類が楽しめそうだ。

16:15を回った。

日没までに何とか鹿島新籠に立ち寄らねば!

急いで移動する。

見聞きした野鳥(観察順)

ズグロカモメ
マミジロタヒバリ
タゲリ
ホシハジロ
キンクロハジロ
スズガモ
オオバン
オカヨシガモ
ユリカモメ
ヒバリ

計10種

鹿島新籠(かしましんごもり) 16:40~17:05 曇り

鹿島新籠に向かう途中、信号待ちの車窓からカササギを撮影する。

前回訪れた際に、冬季はズグロカモメクロツラヘラサギが観察される場所と設置看板にあったので、今回はどうしても探鳥したかった場所であった。
鹿島新籠はH27.5.28に大授搦(登録名称は東よか干潟)と同時にラムサール条約の登録地となったばかりであり、登録名称は肥前鹿島干潟である。

出発間際に遠方で採餌中のクロツラヘラサギを発見!
動画

日没が近くなり観察条件が悪くなっても独特の頭を左右に振りながら採餌する姿は目立つ。

暗くなったきたので、本日の宿泊地の長崎市内に向かう。

辺りはずいぶんと暗くなっていたが、通り道だったので前回訪れた七浦干拓地内のため池にあいさつをして本日の探鳥を終えた。

※このエリアの前回2017.9.10の探鳥記はこちら

見聞きした野鳥(観察順)

ズグロカモメ
クロツラヘラサギ

計2種