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野鳥 ビンズイ タヒバリとの比較

今回はタヒバリと姿が似ていて共に横浜市内では冬に観察されるビンズイを特集します。

前々回のタヒバリと比較することでビンズイの特徴を簡単に記載したいと思います。

タヒバリとの主な共通点

両者とも約16㎝ぐらいの大きさで姿形も似ています。

体の下面には黒褐色の太い縦斑があります。

同じセキレイ科なので移動する際などよく尾を上下に動かします。


ビンズイ 2016.2.6  八景島


タヒバリ 2014.11.5  新横浜公園

タヒバリとの主な相違点

①体上面の色の違い


ビンズイ 2016.2.6  八景島

ビンズイの英名はOlive‐Backed  Pipitで、オリーブ色の背中を持つタヒバリという感じでしょうか。
オリーブ色というとキビタキの雌の背中もオリーブ色に見えて、オオルリコサメビタキなど他のヒタキ類との識別点の1つになっていますね。

タヒバリ 2014.11.5  新横浜公園

タヒバリの体上面の色は灰褐色です。
ちなみにタヒバリの英名はBuff‐bellied Pipitで薄い黄褐色の腹を持つタヒバリという感じでしょうか。

②目の後方に白斑と黒斑が上下に並んで見えるのがビンズイで、ないのがタヒバリです。
③越冬中の生息環境

ビンズイは別名Tree Pipitで山野の鳥のイメージがあり、タヒバリは別名Water Pipitで水辺の鳥のイメージがあり、簡単に言うと生息環境は異なると思います。

2種の生息範囲がまったく重ならないわけではありませんが、2種を同じ場所で観察したことは今までありません。

横浜市内の観察地

ビンズイは横浜市内では松林にいるところを観察する機会が多いです。

よく観察する場所は①八景島や野島などの金沢区の臨海部、②大池公園です。

が、この2か所だけでなく松林がある場所なら広い狭いを問わず要チェックであり、横浜市内にビンズイが越冬する環境はまだまだあると思います。

三渓園や横浜自然観察の森の中にはビンズイが越冬しそうなエリアがあると予測しています。