「ヨーロッパトウネン」カテゴリーアーカイブ

野鳥 ヨーロッパトウネン 2018.9.16 平塚市

今回は平塚の休耕田で観察したヨーロッパトウネンです。

ツミの特集が終わり、シギチドリ特集の再開です。

隣の休耕田にいたアカアシシギエリマキシギの観察がメインでしたので、到着時にさっと2羽のトウネンがいることを確認しただけでした。

第一印象は、1羽は典型的なトウネンの幼鳥、もう1羽は軸斑が太く上面全体が黒っぽく見えるトウネンで繁殖羽が摩耗している成鳥?でした。

アカアシシギエリマキシギの観察・撮影を終えて一段落して、今度はトウネンをじっくり観察することに。

やはり気になるのは黒っぽい個体です。

スコープでじっくり羽根を観察していると、内側大雨覆の軸斑が中央付近でくびれているのを発見。


ヨーロッパトウネン幼鳥で羽根の摩耗が進んでいる状態


上の画像の拡大図です。中央の右下にたれている羽根の黒模様に注目!中央部分が上下から圧縮されたように凹んでいます。

このくびれはここ数年ヨーロッパトウネンの特徴として、トウネンとの有効な識別点として注目されています。

BIRDER愛読者の方ならご存知かも知れません。

不思議なもので、ヨーロッパトウネンの目で見直すと、トウネンと並んだ時に脚が長いので胴体の位置が高いですし、脛が細長いです(優秀な知り合いはまずは脛の細長さをチェックするそうです)。


くびれや脛の細長さが分かると思います。

以下は比較画像として同じ現場にいたトウネン幼鳥です。

また体型はトウネンに比べて胴体の後ろ半分が短いので前に圧縮された形に見えます。

以下は昨年観察した幼鳥です。
この赤褐色の綺麗な羽根模様の幼鳥のイメージが強かったのも、今回すぐに識別できなかった原因ですね。
この個体が元々赤褐色の薄い個体なのか?摩耗して薄くなってしまったのか?


2017.8.26  三番瀬にて

それでは動画をご覧ください。

ヨーロッパトウネントウネンエリマキシギアカエリヒレアシシギが登場!

野鳥 ヨーロッパトウネン 2018.5.12 三番瀬

今回は前回のトウネンの群れの中にいたヨーロッパトウネンです。

午前中に谷津干潟で遠くにいるヨーロッパトウネンをスコープで10分近く観察し続けて、十分堪能したはずでした。

次回は間近で観察でしたいなぁと思っていた矢先、まさかの再会となりました。

じっとしているトウネンの繁殖羽をじっくり一個体づつ観察していくうちに、群れの中に何か異質の個体がいることに気が付きました。
中央にいるのがヨーロッパトウネン

どこが異質に見えたのか?

寸詰まりの胴体と喉辺りの白さの2点がパッと見の違いでした。

トウネンに比べて、寸詰まり、特に胴体の後ろ半分が圧縮されている、のように見えると言われますが、今回の個体が今までで一番寸詰まりのように見えました。

アイドロップ、涙の形、を横向きにしたような胴体という表現を聞いたことがありますが、この表現にも納得しました。


頭部拡大図 左がトウネン、右がヨーロッパトウネン

喉周辺の白さも目立ちました。


参考画像 前回登場した繁殖羽の赤褐色が薄いトウネン 薄くてもヨーロッパトウネンのような白さではありません。

ただし、トウネンの繁殖羽へ移行中の個体も初期段階は白いので注意が必要です。


頭掻き中のヨーロッパトウネン この姿勢ですと胴体が特に丸く見えます。


ほぼ正面からですが、喉の白さが目立ちます。


おやすみなさい、、、とはいかずに直後に飛び去ってしまいました!

動画

※途中ヨーロッパトウネンが座ってもいないのに座ったとミスリードしています!!

 

野鳥 背中の白いV字模様 ~ヒバリシギ、ウズラシギ、ヨーロッパトウネン、トウネン、キリアイ~

白いV字模様

5種ともだいたい同じ色合いと模様で幼鳥であることが共通しています。

ヒバリシギウズラシギは大きさは一回り以上ウズラシギの方が大きいですが、白いV字模様の他に茶色のベレー帽をかぶったような頭頂と黄色の脚が似ています。

ヒバリシギウズラシギキリアイは黄色の脚が共通です。大きさはウズラシギキリアイヒバリシギです。

また白いV字模様はヨーロッパトウネンの識別点の判断材料として有効で有名ですが、トウネンも白いV字模様がある個体もいますので、V字模様だから即ヨーロッパトウネンであるという判断はキケンです。


ヒバリシギ幼鳥 2017.8.26 平塚市


ウズラシギ幼鳥 2015.11.3 江の島 Yさん撮影


ヨーロッパトウネン幼鳥 2017.8.27 三番瀬


トウネン幼鳥 2017.8.27 三番瀬


キリアイ幼鳥 2016.8.14  谷津干潟

野鳥 ヨーロッパトウネン 2017.8.27 三番瀬 

2017.8.27に三番瀬でヨーロッパトウネン幼鳥を観察しました。

2017.9.1の探鳥記(ここをクリック)でヨーロッパトウネンの観察について一部記載していますが、動画も画像もかなり撮影しましたので、改めて今回掲載します。

画像

画面中央にいるヨーロッパトウネンを最初に観察した時の光景。

周りのトウネンに比べて背が高く胴体の横幅が短い印象。

 


胴体の後部がトウネンに比べて短い=前後に圧縮されたように見えます。また、この個体は通常よりもくちばしが長く見えます。


背中が盛り上がって見えることが多いような気がします。


背中のV字がハッキリと出ています。


この画像は本当に丸っこく見えますね。

正面から。

動画


右から近づくトウネンに比べて胴体が横幅が寸詰まりに見えます。

 


脛が前方後方から見ると細く見えます。

 


活発に採餌していますが、動き方にトウネンと差があるのかは現時点では分かりません。