探鳥記 2018.12.9 北海道 道央探鳥② ウトナイ湖周辺 14:00~17:00 曇りのち雪 

次の目的地ウトナイ湖は1981年に日本野鳥の会のサンクチュアリ第1号となった場所で、これまで観察された野鳥は270種以上と北海道屈指の探鳥地である。

その存在を知った小学生の時から長年探鳥したいと思っていた場所だ。

今回の探鳥に際しては事前にセンターのHPの野鳥情報で観察できそうな野鳥を把握しておいた。

特にマガンハクガンが南下せずに居残っているそうなので、今回は是非観察したい。

念願の観察センターに到着、レンジャーに挨拶をして、本日の野鳥観察状況を聞いたところ、前日にウトナイ湖が結氷してしまい、ガンを含め水鳥は周辺に散らばっているとのこと。

また周囲の散策路も本日は野鳥が少ないようだ。

それでもセンター内からは、湖面の対岸にいるオオワシや上空を舞うオジロワシ、バードテーブルに来るハシブトガラを観察できた。


センター1階の様子


センター2階の様子


ウトナイ湖湖畔

センターから出て、軽く周囲を探索するも野鳥の気配がないので、日没までの残された時間をガンを探しに周辺の農耕地へ向かうことにした。

走行しながらの探索がしばらく続いた後、遠くの農耕地でついにガンの群れを発見!


しんしんと雪が降る中、ついに発見!

先月の新潟でのガン観察の経験上、ガンは特に警戒心が強いので、まずは群れから電信柱8本分くらいの遠い距離に車を止めた。

気配をなるべく消すように慎重に車から降りて、スコープで見るとマガンの群れと判明。

次の関心事は、群れの中にハクガンがいるかどうかである。

1羽1羽観察していくと意外に早くハクガンの成鳥と若鳥を見つけることができた。


左)ハクガン成鳥、右)ハクガン幼鳥

雪がちらつくマイナス気温の中、テンションが上がり、寒さも気にならない。


※中央に2羽のハクガン

一応、シジュウカラガンカリガネなど他のガンも混じっていないか周囲を見渡すと、奥の方でオオハクチョウ小群もいることに気が付いた。

ハクガンを中心に観察を続けたのだが、この2羽のハクガンは2羽の距離が離れると成鳥が鳴いて近くに呼び寄せているような光景が見られた。

だんだん陽が沈みかける頃になると、ガンの大群が周囲を飛び回っては地面に降りる行動を繰り返して、ダイナミックな光景にしばし見とれてしまった。

辺りが更に暗くなり、寒さも増してきた。

野外観察もそろそろ限界だ。

ガンがねぐらへ向かう姿を見たかったが、我々が先にねぐらとなる札幌へ先に移動することにした。

本日、最後の最後でスケールの大きい野鳥観察ができて本当に良かった。

 

見聞きした野鳥(観察順)

オオハクチョウ
シジュウカラ
オオワシ
オジロワシ
マガモ
ハシブトガラ
マガン
ハクガン

計8種

探鳥記 2018.12.9 北海道 道央探鳥① 北海道大学苫小牧演習林 11:15~13:15 晴れ 

冬の北海道の寒さをまだ体験したことがないので、今まで探鳥することに不安を抱いてきた。

頭では分かっているが、実際に北海道で探鳥をして寒さを肌で感じ、防寒対策、交通事情、野鳥観察上の注意点を習得すれば、今後は冬の北海道での探鳥がやりやすくなるだろう。

ということで今回は探鳥しながら北海道の寒さを味わう(あわよくば耐性をつける)1泊2日の短期合宿をすることにした。

その合宿の舞台に選んだのは、寒さの厳しい内陸部や網走ではなく札幌近郊である。

とりあえず、天候悪化や体調不良になっても生活インフラが整備された札幌市なら臨機応変な対策が取れるだろうという理由である。※帰還後、札幌とは合宿の割にはずいぶん日和っているね!というツッコミを各方面からいただいた。

おおまかな計画では、1日目は新千歳空港近郊の北海道大学苫小牧演習林とウトナイ湖。2日目は札幌市内の探鳥地をいくつか回ることにした。

是非とも観察したい野鳥はクマゲラヤマゲラエゾライチョウイスカベニヒワあたり

今シーズンの北海道は暖冬であったが、ついに探鳥前日に本格的な降雪があり、否応なしに合宿の舞台は整った。

すでに飛行機内でのアナウンスでマイナス気温であることは分かっていたが、新千歳空港の出口から出た時の外気の寒さはゾクッとするものだった。

新千歳空港後、急いで北海道大学苫小牧演習林へ。

移動の車中からさっそくノスリオジロワシを発見。

本日のもう一つの目的地ウトナイ湖は通り過ぎ、北海道の心の故郷セイコーマートで食料を補給して、ついに念願の演習林に到着。

ここでは主にクマゲラエゾライチョウを観察したい。


ついにやって来たのだ!としばし看板に見とれてしまった

駐車場そばの池にはひっそりとマガモの群れがいる。

流れ込む川沿いにヤマセミがいないかチェックする。

マガモ以外は鳥の気配がない。

真っ直ぐに広い道を進むとようやくヤマガラヒヨドリを見聞きできた。

ふと上空を見上げると幸運にもオオワシが森の奥へ飛翔する姿が!

オオワシ観察でテンションが上がり、いよいよ充実した探鳥の幕開けか!と思いきやその後は再び沈黙する森の中を進むことになった。

研究室のそばの池で地元バーダーの皆さんと出会い、最近の野鳥状況を聞くことができた。

クマゲラは9時頃に観察されたが飛び去ってしまい、いつ戻ってくるか分からないそうだ。

その後、地元バーダーの方々と一緒にさらに奥へと探鳥したが、状況は好転せず。

先ほどの池に戻ると、ホオジロガモ雌を発見。

好きなカモなので、寒さの中でホッコリした気分になった。


腹芸に興じる?ほどリラックス状態のホオジロガモ

※苫小牧演習林でまさかホオジロガモの画像をアップするとは、、、。

次の目的地ウトナイ湖での探鳥時間もあるので、残念ながら移動することに。

帰り道、午前中クマゲラが観察されたエリアで、ようやく近くにカラ類の混群がやって来た。

いまや知名度抜群のシマエナガ、何とか撮影したいが動きが速くてついていけない。

ゴジュウカラがそばにやって来た。

本州と違い、北海道では平地でも観察できるのが魅力の1つ。


脇腹が淡い橙色ではない亜種シロハラゴジュウカラ

混群が立ち去ると森の中は再び静かな雰囲気となった。

クマゲラだけでなくアカゲラオオアカゲラなどキツツキ類の気配がなく、ここでの主目的がキツツキ類の観察だったので困ってしまった。

ここでクマゲラを観察して、明日の札幌市内での探鳥の負担を軽くしたかった。

我々が到着する前に観察されていただけに残念!

次の探鳥地ウトナイ湖へ。

見聞きした野鳥(観察順)

マガモ
ヤマガラ
ヒヨドリ
オオワシ
ダイサギ
トビ
コゲラ
ホオジロガモ
シジュウカラ
ゴジュウカラ
ヒガラ
エナガ
ハシブトガラ
キバシリ
ハシボソガラス

計15種

※移動中に観察 ノスリ、オジロワシ

探鳥記 2018.12.2 三番瀬 13:45~15:00 晴れ

浦安の日の出海岸から三番瀬へ。

到着時、干潟はほとんど満潮に近く、シギチドリを間近で観察には厳しい状況。

干潟に並ぶネット上にはダイゼンハマシギが点在している。

目的のビロードキンクロの居場所だが、例年船橋側の堤防に囲まれた場所にいることが多いので、まずはチェックに向かう。

穏やかな湾内にスズガモの大群が浮かんでおり、予想通りビロードキンクロ雄が1羽混じっていた。
周囲にいるスズガモより大きく、目の周囲の白いNikeのマークに似た模様以外は全身黒いので目立つ。

どうやらビロードキンクロは今シーズンこの付近に少なくとも2羽は観察されているようだ。

奥の横に伸びる堤防上にはシギチドリの群れが休んでいる。

堤防上の左からシロチドリミヤコドリハマシギダイゼンの順にざっと居場所が分かれているのが面白い。

存在感抜群のミヤコドリはざっと200羽はいるだろうか、さすが一大越冬地の三番瀬ならではの光景である。

帰り際、堤防の付け根付近でスズガモが珍しく?上陸して休憩していた。


スズガモ

見聞きした野鳥(観察順)

ダイゼン
イソシギ
ヒドリガモ
オオバン
オナガガモ
スズガモ
ビロードキンクロ
ハジロカイツブリ
ミヤコドリ
シロチドリ
ウミネコ
セグロカモメ
ユリカモメ
ハクセキレイ
スズメ
カワウ

計16種

探鳥記 2018.12.2 浦安 日の出海岸 12:20~13:20 晴れ

水元公園から浦安の日の出海岸へ。

最近オオハムウミアイサビロードキンクロが近距離で観察されている。

到着して直ぐにこの3種を探索するも見当たらない。

目の前の海上にはスズガモ群やカンムリカイツブリ、遠くにはスズガモの大群が見え、おそらくビロードキンクロ辺りはこの群れにいるのだろう。


スズガモ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中


スズガモ雌 くちばし基部付近の鮮やかな白さが目立つ

また目の前の海上に突き出た杭にはハヤブサミサゴの姿が。


休憩中のハヤブサ 発見するとテンションが上がる存在である

先ほどの3種とも潜水する水鳥なので、タイミング悪く水中にいる時に見逃してしまっただけか?と何度も海上を探索するも最後まで出会えなかった、、、。

たた探索中に仲間はホオジロガモを見つけてくれた。


ホオジロガモ雄1年目冬 成鳥に比べて頬が完全には白くない

動画 最後に頭掻きを披露!

対岸に三番瀬が見える。

この冬、三番瀬でもビロードキンクロが時々観察されているので、本日は三番瀬に移動しているのでは?と推察。

ビロードキンクロを求めて三番瀬へ。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒドリガモ
オオバン
スズガモ
ハシビロガモ
ハヤブサ
ミサゴ
カワウ
カンムリカイツブリ
ホオジロガモ
オナガガモ
ヨシガモ
イソシギ

計12種 目撃談:ミミカイツブリ、イソヒヨドリ

探鳥記 2018.12.2 水元公園 9:00~11:00 晴れ

今回はカモを中心とした探鳥を実施。

まずはアメリカヒドリが観察されている水元公園へ。

水元公園での探鳥は3月にアメリカコガモを観察したした以来だ。(⇒前回の探鳥記

広大な水元公園、アメリカヒドリがどこにいるのか探すのは大変である。

前回アメリカコガモを観察した上流部にいるのか?それとも下流部にいるのか?

駐車場そばの水辺から上流・下流のカモの様子を見て判断することにした。

しばらく水面を探索していると、仲間が遠く下流の水面にアメリカヒドリらしき個体を発見!


移動中に観察したヒドリガモ雄 

カモの正体を探るべく、はなしょうぶ園付近に移動して観察したところ、やはりアメリカヒドリ雄であった。


頭部の深緑と灰色の配色が気に入りました!

周囲にいたヒドリガモより体つきががっしりした印象をもったが、この個体だけかも知れない。

アメリカヒドリは北米が主な生息地であり、また国内ではヒドリガモとの交雑種を目にする機会が多いので、今回のような純正の個体を観察できて良かった。

せっかく水元公園に来たのだから上流方面にいるカモや冬の小鳥達の様子を観察したかったが、冬の探鳥時間は短い。

名残惜しくも次の目的地・浦安海岸へ向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ハシボソガラス
ウグイス
ヒドリガモ
コガモ
カイツブリ
ホシハジロ
カルガモ
オオバン
ハジロカイツブリ
ユリカモメ
キンクロハジロ
カンムリカイツブリ
セグロセキレイ
ヒヨドリ
カワウ
マガモ
シジュウカラ
アメリカヒドリ
ハシビロガモ
スズメ
コゲラ

計21種 目撃談:カワセミ

探鳥記 2018.11.25 北関東探鳥④ 板倉~渡良瀬遊水地 13:30~17:00 晴れ

多々良沼から板倉エリアへ。

板倉周辺  13:30~14:20

行きは観察できなかったミヤマガラスの群れ。

帰りは何としても見つけたい。

板倉の広い農耕地を以前観察したポイントを中心に探索。

ようやく電線の上に列をなして止まるミヤマガラスの群れを発見、少なくとも200羽以上はいると見た。

電線と農耕地を行ったり来たり、せわしなく動き回っている。

ミヤマガラスの筆先のようなくちばしをじっくり観察した後は、群れの中にコクマルガラスがいないかのチェックに入る。

コクマルガラスミヤマガラスの群れに混ざることが多く、体はミヤマガラスより一回り小さい。

また鳴き声にも特徴があるので、仲間は鳴き声に注目して探していた。

ようやく電線に止まるミヤマガラスの中に一回り小さいコクマルガラスを発見。

上)コクマルガラス 下)ミヤマガラス  コクマルガラスのくちばしは小さく短いのが分かる

少なくとも2羽のコクマルガラスがいたが、人気のある白色タイプはいなかった。

板倉はミヤマガラスの群れの他に猛禽類を観察しやすい場所でもある。

電柱の上にはノスリチョウゲンボウを確認。


ノスリ


チョウゲンボウ

コチョウゲンボウを期待したが現れず、渡良瀬遊水地でのねぐら入りに観察の望みをつないだ。

見聞きした野鳥(観察順)

カワラヒワ
ミヤマガラス
コクマルガラス
ノスリ
クサシギ
モズ
チョウゲンボウ
セグロセキレイ
スズメ
ムクドリ

計9種

渡良瀬遊水地 14:30~17:00

およそ5時間ぶりに戻ってきた。

すでに太陽は西に傾き、ねぐら入るまでの観察時間は短い。

チュウヒのねぐら撮影で有名なポイントの先にカモがひっそりとたたずむ雰囲気の良い池があるので、まずはそこで探鳥することに。

水面にはヨシガモミコアイサがペア?で静かな時間を過ごしているように思えた。

さらに仲間が遠くの樹上でじっとしているハイタカチュウヒを見つけた。

午前中同様、このハイタカの上面にも目立つ白斑があった。

その後、猛禽類のねぐら入りを観察するため鷹見台へ。

目の前の池には早朝はいなかったオオハクチョウマガンが2羽入っていた。

肝心の猛禽類ではあるが、チュウヒ時々現れるくらい。

また今季の渡良瀬遊水地ではいまだにコミミズクの目撃談はないのだが、本日が初認のつもりで堤防の斜面を中心にチェックするも観察できず。

ねぐら入り常連のハイイロチュウヒコチョウゲンボウは最後まで現れなかった。

余りの予想外の展開に唖然としたが、この時期のねぐら入りはこんな感じなのかも知れない。

今回は日の出と日の入りの渡良瀬遊水地の姿を対比できて面白かった。

猛禽類の出が良くなるだろう冬の最盛期に再訪したい。

見聞きした野鳥(観察順)

ホオジロ
ウグイス
ノスリ
ヨシガモ
ベニマシコ
ミコアイサ
ハシボソガラス
ハイタカ
チュウヒ
ヒバリ
ジョウビタキ
オオハクチョウ
マガン
ミサゴ
ダイサギ
コサギ
カワウ
カンムリカイツブリ
コガモ
ヒドリガモ
カルガモ
オカヨシガモ
マガモ
ホオジロガモ
キジ

計25種

探鳥記 2018.11.25 北関東探鳥③ 多々良沼 10:50~12:10 晴れ

渡良瀬遊水地から多々良沼へ。

通り道の板倉エリア通過の際は、ミヤマガラスの群れがいないか?車窓探鳥するも確認できず。

多々良沼に到着、今回の多々良沼は弁天島付近の駐車場から探鳥することした。

ここでの観察のメインは越冬しているシギカモハクチョウである。

まず目に飛び込んで来たのはオオハクチョウの家族。

地元バーダーによると、今シーズンのオオハクチョウはまだこの家族だけで、多々良沼に隣接するハクチョウの名所・ガバ沼にもいないとのこと。

水面に目をやると、例年に比べてカモの数が少ない。

特にここの名物?ミコアイサが見当たらず当惑する。

水面手前の草地ではタヒバリヒバリの初めての共演を目撃、地味に嬉しい。

シギ・チドリが大好きな仲間が草地にうずくまっているチドリ類を見つけてくれた!

環境と時期からイカルチドリかな?と思ってチェックすると、何とシロチドリであった。

こんな内陸部にもいるんだ!と嬉しい発見であった。

シロチドリは三番瀬や葛西臨海公園での観察が多いので、海岸にいるイメージを持っていた。

シギ・チドリといえば、弁天島周辺では毎年何かしらが越冬している。

以前にハマシギトウネンツルシギを観察している。

最近ではコアオアシシギが観察されており、なぜか今年コアオアシシギを観察していない自分としては是非観察したいところ。

目的のシギの群れは岸から20mくらいの水面で休憩中で、しかもほぼ逆光で観察しにくい状況。


手前の片足の3羽がツルシギ

そんな中でも8羽のツルシギを確認、赤い下くちばしと脚は目立っていた。

残念ながら群れの中にコアオアシシギはいなかったが、アオアシシギハマシギの小群を確認。

※最近はオジロトウネンもいるようだ。


弁天島からの眺め

シギの次はカモ観察ということで水面を探索すると、おむすび頭のホオジロガモを発見。

そろそろ移動を考えつつもミコアイサを見ずに帰りたくない!と探していると、仲間が発見してくれて一安心、多々良沼を後にした。

多々良沼周辺にアメリカヒドリのペアがいるとの話があったので、その後しばらく探索するも断念。

板倉エリア経由で渡良瀬遊水地に戻ることにした。

見聞きした野鳥(観察順)

オオハクチョウ
シジュウカラ
ヒヨドリ
アオサギ
タヒバリ
ヒバリ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
シロチドリ
カルガモ
マガモ
オナガガモ
カワウ
ダイサギ
コサギ
ツルシギ
アオアシシギ
ハマシギ
ミコアイサ
カイツブリ
ハジロカイツブリ
カンムリカイツブリ
ホオジロガモ
コガモ
ニシセグロカモメ

計25種

探鳥記 2018.11.25 北関東探鳥② 渡良瀬遊水地 6:10~9:45 晴れ

朝5時に宿を出発して、まだ薄暗い中、6時頃に渡良瀬遊水地の鷹見台に到着。

ここで日の出を待つことにした。

以前、朝もやに包まれた渡良瀬遊水地のネット画像を見て、是非自分の目で見たいと思い続けていた。

この光景を見るためには日帰り探鳥だと横浜を4時前には出発することになり、なかなか厳しい。

しばらく薄暗い中での静寂が続いた後、ウグイスやホオジロの地鳴きが聞こえて来た。

渡良瀬探鳥の開幕である!

日の出が近づくにつれてだんだん辺りが明るくなり、目の前にある草原と池が見え始める。

池にはいろいろな水鳥がいることは分かるが、識別はなかなか簡単ではない状況だ。


遠く筑波山を望む 普段見る筑波山よりも厳かな雰囲気がある


待ちに待った日の出の光景


朝日に照らされたススキの草原はどこか優しい雰囲気であった

日の出とともに周囲の様子も鮮明になってきて、池では水鳥の識別がようやく可能になり、コハクチョウも発見することができた。

草原ではねぐら立ちしたと思われるチュウヒやここでは珍しいオナガの小群を観察できた。

草原を観察中、不意にチョウゲンボウ雌が目の前を横切って、そばにある構築物に止まった。

どこかのんびりと周囲を見渡しては羽繕いをする様子から、これから仕事始めの感じだ。

以下はその時の様子。

チョウゲンボウの後も、ミサゴノスリオオタカも観察できて、鷹見台の名にふさわしい探鳥となった。

鷹見台での探鳥が一段落したので、以前オオモズが出現した第2排水門付近に移動。

堤防の上から以前にここで観察した野鳥をイメージして周囲を見渡す。

冬の常連のジョウビタキオオジュリンなどは見当たらず。

仲間が遠くの樹上にいるオオタカチュウヒ2羽を発見、遠くてもオオタカの白い眉斑は目立つ。

目の前にある池にはイソシギと思いきや大好きなクサシギが3羽もいた。


クサシギ 目の周囲の白さも特徴である

帰り際、裏手の森の樹上を再チェックしたところ、樹上にいるハイタカ雄を発見。

ハイタカは上面に白斑が出る個体がいるが、この個体は特に白斑が大きく目立っていた。

白い腹と大きい白斑が合わさって見えたので、発見時直ぐにハイタカとは見えなかった。

探鳥開始からあっという間の3時間であった。

次の目的地・多々良沼へ移動した。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス
ハシブトガラス
ホオジロ
アオサギ
オオバン
カワラヒワ
ダイサギ
ハシボソガラス
カンムリカイツブリ
トビ
オカヨシガモ
カルガモ
カワウ
ジョウビタキ
ハジロカイツブリ
スズメ
コハクチョウ
ミコアイサ
ヒヨドリ
チュウヒ
ベニマシコ
セグロセキレイ
アオジ
コガモ
ツグミ
チョウゲンボウ
オナガ
ミサゴ
ホシハジロ
ノスリ
モズ
マガモ
オオタカ
シジュウカラ
ヒドリガモ
クサシギ
カワセミ
ハイタカ
ミヤマガラス
キジ

計41種

探鳥記 2018.11.24 北関東探鳥① 奥日光 10:40~15:30 晴れ

今回は1泊2日の北関東探鳥へ。

1日目は奥日光、2日目は渡良瀬遊水地周辺を探鳥する予定。

宿はその2か所の中間点にある壬生町とした(予約時すでに宇都宮市内のホテルは満室であった、、、)。

どちらも日帰りで探鳥していた場所であるが、冬の観察時間の短さに対して移動時間と労力と交通費を考えて場合に泊まりもありではないかと以前から仲間の間に出ていたプランであった。

中禅寺湖畔  10:40~10:50

探鳥数日前に中禅寺湖にはオオワシオジロワシの飛来情報が入った。

今年も無事に飛来してくれた。

中禅寺湖は戦場ヶ原方面への通り道なので、チラッと探鳥することにした。

山の稜線上空や斜面を中心にオオワシオジロワシを探索するも見つからず。

湖面では例年に比べてカモなどの水鳥が少ない。

見聞きした野鳥(観察順)

オオバン、ホシハジロ、ハジロカイツブリ、カケス、ノスリ 計5種

光徳牧場 11:00~12:10

戦場ヶ原周辺での探鳥は赤沼からスタートすることが多いが、今回は光徳牧場から。

駐車場付近でアトリツグミを早速観察。


アトリ

ツグミの姿を見るのは今シーズン初めて、やはりツグミを見ないと冬が始まらない。

光徳牧場の脇を通って光徳沼へ。

牧場ではまだ牛が放牧されていた。


晩秋の光徳牧場

静寂の中でキツツキや小鳥の鳴き声が聞こえる、、、とはいかず、鳥の気配がない。

しばらく小川沿いを進むと、ようやくヒガラシジュウカラと出会えた。


光徳沼

光徳沼に到着。

周囲は野鳥のいる雰囲気はあるのだが、、、。

今回は残念であったが、初夏の頃はキビタキなどの夏鳥で賑わいそうな場所には思えた。

次の目的地・湯滝へ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

アトリ、ツグミ、ヒガラ、シジュウカラ、セグロセキレイ、カシラダカ 計6種

湯滝周辺  12:15~14:40

今回の奥日光のメインはアオシギ探しである。

前回ここでアオシギを観察したのは2014年11月22日だから、4年ぶりの再会となるかどうか。

時間の関係上、湯滝・赤沼間の往復は諦めて、湯川周辺でのアオシギ探索に集中した。

光徳牧場とは違い、ここはやはり野鳥の密度が濃い。

アオシギを探しながらも、オオアカゲラミソサザイカワガラスキバシリなど様々な野鳥が登場、我々を喜ばした。

しかし肝心のアオシギは観察できないまま、、、途中で折り返して復路に望みをつないだ。

いかにもアオシギが好きそうなポイントはあるのだが、見つからない。

もうすぐ湯滝に近づいた辺りで、メンバーがついにアオシギを発見!


アオシギ発見時の様子

メンバー全員、安堵と喜びの中で観察・撮影にしばらく没頭した。

今回の個体は今まで観察してきた中で最も脚が黄色かった。

アオシギは時々警戒しながらも体を上下に揺らしながら、くちばしを地面にさして捕食行動をしていた。

アオシギを無事観察することができ、一同ニンマリしながら湯滝を後にした。

見聞きした野鳥(観察順)

エナガ、オオアカゲラ、シメ、ミソサザイ、カワガラス、コガラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシボソガラス、キバシリ、コゲラ、ウグイス、マガモ、アオシギ、トビ、ヒガラ 計16種

湯の湖 14:45~15:00

せっかくなので、湯滝の上にある湯の湖でカモの様子を見に行くことにした。

しかし先ほどの中禅寺湖同様にカモの姿は少なかった。

見聞きした野鳥(観察順)

オオバン、ホシハジロ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、カワウ 計5種

中禅寺湖 15:10~15:30

短時間だが、後少しだけ探鳥しようということで、中禅寺湖でのワシ探索と赤沼周辺での小鳥探索に分かれて、探鳥した。

中禅寺湖畔は相変わらずワシは見つからず。

陽が傾いて急に寒くなってきたので、本日の探鳥はお開き。


西日を浴びる中禅寺湖畔

帰りに宇都宮市内の餃子専門店・正嗣でぎょうざを食べた後、本日の宿のある壬生町へ移動して1日目が無事終わった。

見聞きした野鳥(観察順)

オオバン、アトリ 計2種

※本格的な冬を迎え、自家用車の場合は降雪による通行止め、チェーン規制、朝晩の路面凍結など様々な問題が生じます。
事前にビジターセンター等への問い合わせを行ってから、探鳥することをおススメします。

探鳥記 2018.11.18 多摩川 登戸 8:15~10:40 晴れ

シギ・チドリの夏から秋にかけての戻り渡りも終わり、しばらくシギ・チドリ観察はお休みかな?

という分けにはいかず、これからの季節はイカルチドリイソシギなどの留鳥組とヤマシギや先日の金沢臨海部のキョウジョシギのような越冬組の観察に移行するのである!

ということで今回は毎年多摩川の登戸で越冬するオジロトウネンが今シーズンも飛来しているか確認することにした。

登戸駅付近の神奈川県側の河川敷から探鳥開始。

河川沿いの草地では例年見聞きすることが多いモズやジョウビタキがいないので寂しい。

堰の上流側から水面にオカヨシガモとホシハジロの群れを観察。


上流から見た堰

例年ならこの辺りのもっとカモがいたような気がするが、まだ時期尚早ということか。


以上の3枚全て左が雄、右が雌。雄の方が大きいのが分かる。

堰の下流に移動。

水が流れ落ちる付近にはオカヨシガモヒドリガモマガモの小群が見える。

ここでも例年よりオカヨシガモの姿が目立つ。

堰の上にはカモ達に混じってセグロカモメも見える。


下流側から見た堰

ここからすぐ下流に広がる浅瀬が本日の主役オジロトウネンが観察されるポイントである。

その他のシギチドリでは冬季にイカルチドリハマシギイソシギを観察したことがある。


オジロトウネンらを観察した浅瀬

毎回オジロトウネンを観察する場所は東京都寄りの河川敷で遠くから見ると灰色の岩盤付近にいることが多い。

この岩盤、ちょっと調べて見ると登戸パミスと呼ばれている130年前の泥岩層のようで、この地層が川原に露呈・浸食されてを灰色の川原に見えるそうだ。

双眼鏡でざっと見ただけでもセグロセキレイハクセキレイキセキレイタヒバリセキレイの仲間があちこちで動き回っている。

セキレイに混じって、尾を上下に振りながら歩き回るイソシギや川原の砂利にうずくまって休んでいるイカルチドリを発見。

イカルチドリは目が慣れてくると次々に見つかり、10羽以上はいる模様。

仲間がハマシギを見つけた。


※中央右がハマシギ、左奥にイカルチドリ

ハマシギの冬羽は繁殖羽と違って地味な色合いなので、遠目からの観察ではダウンカーブしたくちばしが頼りになる。

後は本命のオジロトウネンを見つけるだけだ。

先ほどから何度も灰色の岩盤の登戸パミス付近を丁寧に探索しているが見つからない。

冬羽のオジロトウネンの探索ポイントは、小さい体と黄色の脚とのっぺりと見える灰色の上面である。

登戸パミスを何往復したか忘れたが、ついに無事発見!しかも2羽!

いままで岩陰などの死角にいたのかな。


※非常に小さいですが、灰色の岩盤の上にいます

発見してからは2羽が付かず離れずの距離間で動き回っていた。

今年も無事越冬してくれて嬉しい。

シギ・チドリは年々減少傾向にあり、毎年観察記録のある場所が途絶えてしまうケースを耳にすることが多いからだ。

その後、ハヤブサが下流から上流に向かって通過していったのを見届けてお開きとした。

冬の多摩川登戸流域はカモシギチドリサギ、冬の小鳥、そしてそれらを捕食する猛禽類と様々な野鳥を観察でき、しかも登戸駅から徒歩数分で河川敷に着くアクセスの良い場所でもある。

今度は上流の聖蹟桜ヶ丘付近や羽村堰、あるいは下流の丸子橋や河口付近も探鳥したい。

見聞きした野鳥(観察順)

オオバン
カワウ
コサギ
ダイサギ
アオサギ
ハシボソガラス
オカヨシガモ
コガモ
キンクロハジロ
ホシハジロ
ユリカモメ
マガモ
セグロカモメ
タヒバリ
ハクセキレイ
イカルチドリ
キセキレイ
イソシギ
ハマシギ
オジロトウネン
ハヤブサ

計21種