探鳥記 2017.10.27 新横浜公園 15:40~16:30 晴れ

舞岡公園から新横浜公園へ。

目的はメジロガモの存否とマガンの飛来情報の確認である。

今回も小机駅から新横浜公園に向かう。

前回観察したオナガは見当たらない。

公園内に入って練習中の陸上トラック脇を通っていると、高いところから複雑で小さい鳥の声が聞こえて来た。

何だ何だ?と周囲を見渡すと木のてっぺんにモズがいるだけである。

まさかモズではないよな?と思ったら、今度は目の前で鳴いてくれた。


モズの雄

声が小さいので、かすかにくちばしを動かしているだけである。

鳴き声に合わせて尾を小刻みに動かしているしぐさが可愛い。

モズの声を堪能して、公園奥にある長い池に向かう。

途中の草が生い茂る水路では、これからの時期にクイナタシギを観察することができるので、要チェックである。

池の前に出て、ざっと水面を眺める。

だが、オオバンが数羽いるだけでメジロガモはもちろん、ヒドリガモホシハジロコガモカルガモなどカモの姿が見当たらない。

マガンも水面はもちろん土手まで丁寧に探索したが見つからず。

もう飛び去ってしまったか、、、。

※マガンは当日この池で目撃されていたので来るのがもう少し早ければ!残念!

メジロガモマガンも抜けてしまったと諦めてヨシゴイ探しに切り換える。

前回ヨシゴイを観察した左端のエリアに行くとハシビロガモが1羽採餌していた。

ハシビロガモ

 

動画 採餌の様子

スコープがないので細部まで観察できず、しかも西日が差してきちんとした色合いも把握できず。

画像からだと虹彩が黄色ではなく暗色であることから雌と思ったが、日差しを受けていないので暗く見えるだけ?

むしろ三列風切の色合いが濃く白い羽縁があること、脇の羽根の黒褐色も模様、胸の黒斑が細かくて全体が黒く見えることから、この画像からは雄の幼鳥ではないかと現時点では考えている。

ヨシゴイは潜んでいそうな草原を丁寧に探したがやはりいない。

依然として長い池の水面に浮かぶのはオオバン達だけ。


だいぶ日が傾いて来た。今回は来るのが遅すぎた。

長い池を後にして右手奥の投擲場方面の水面に目を向けるとカモ達が10羽前後見えた。

何だこっちにいるのか!

暗くなり始めていたが、オカヨシガモ雄の黒いお尻がハッキリと見えた。

今季初めてのオカヨシガモだ。

周囲にはコガモカルガモヒドリガモマガモを確認できた。

なるべく近くで観察しようと投擲場付近から観察するも、草むらが高く水辺全体を把握できないのがもどかしい。


ヒドリガモ雌の非繁殖羽

ここでは夕陽を浴びて更に赤っぽく見えるヒドリガモが印象に残った。

そばの枝先にはモズが止まっており、高鳴きではなく複雑な小さな声でまたも鳴いていた。

この鳴き声の意味合いはなんだろうか?

百舌鳥という名前が付けられたぐらいだから、たくさんの鳴き声のレパートリーがあるはずだ。

身近で何度も観察しているモズでも分からないことがたくさんあるなぁとまとめて終了した。

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ
モズ
ハクセキレイ
オオバン
ハシビロガモ
バン
カイツブリ
ハシボソガラス
ハシブトガラス
カワウ
アオサギ
ダイサギ
カワセミ
オカヨシガモ
ヒドリガモ
コガモ
カルガモ
マガモ
コサギ

計19種

 

探鳥記 2017.10.27 舞岡公園 11:40~14:15 晴れ 

本日から3連休で紅葉登山にでも行こうと思っていたが、週末の天気が悪いので、横浜市内で探鳥することにした。

ここ2週間ばかり心に引っかかることは秋の渡り時のエゾビタキコサメビタキを市内でいまだ観察できていないことだ。

この2種の市内での観察ピークは過ぎているが、諦めるには早すぎる。

彼らに出会えて喜ぶ姿を妄想しながら舞岡公園に向かう。

舞岡公園に到着してビックリ!

公園内には遠足なのだろうか幼稚園児や小学生でにぎわっている。

エゾビタキコサメビタキの観察例が多いポイントを巡るも観察できる状況ではないので、池に向かった。

池ではバンが羽繕いをしたり、カルガモ達がのんびりしている。

それにしてもカルガモのコバルトブルーの翼鏡は綺麗だ。

下尾筒(簡単に表現するとお尻)が黒くないので雌と思われる。


上の拡大図。この翼鏡はインターミランのユニフォームを思い出す。

前回スズメの大群が採餌していた水田は稲が刈り取られて閑散としている。

あのスズメ達はどこに移動したのだろうか。

瓜久保の入り口では引き続きキビタキの観察が続いている。

しばらく待つとキビタキの雄が崖の斜面に出て来た。

キビタキ雄の鮮やかな黄色を久々に見ることができた。


今年はこれでキビタキとお別れかな?

 

昨日舞岡でジョウビタキが初認されたと聞いたので、瓜久保を離れて堆肥場へ向かう。

向かう途中では上空を通過するツミカワセミを観察することができた。

動画

カワセミの背中の青が晴れの日で更に映える!

しゃっくりを繰り返しているので直前に餌でも食べたのだろうか?

堆肥場に到着してジョウビタキを探すも見つからず。

ここは冬季ヤマシギが観察される機会が多いので、ヤマシギ初認を狙うが見つからず。

ヤマシギはいつ頃舞岡公園に飛来するのだろうか?しばらく現場で考えた。

きざはし湿地帯に移動する。

この周辺がこれからの時期、舞岡公園で1番熱くなる場所だ。

ヤマシギタシギジョウビタキクイナヒクイナアリスイなどが例年観察されるが、すでに飛来している可能性がある。

鳥の動向にアンテナを張りながら常連バーダーと野鳥談義に盛り上がった。

こういう時間が観察と同じくらい楽しい。

談義中も色々な野鳥を見聞きすることができた。

上空ではオオタカの若鳥が現れたり、カラスにからまれるトビを観察できた。

動画 0.25倍スロー映像付き

目の前に広がる草原ではスズメが数十羽入ってにぎやかになった。

突如そのスズメを狙ったのか追い払いたかったのかモズが飛んで来た。

その後、モズが枝に止まって縄張り宣言なのだろう高鳴きをした。


枝の上から高鳴きするモズ

しばらくすると「ヒィッ、ヒィッ、ヒィッ」と懐かしい声が背中越しに聞こえてきた。

ジョウビタキだ!

森の奥からの声なので姿を見ることができなかったが、初聞きだけでも嬉しい。

モズの高鳴きを聞くと秋の到来を感じるが、ジョウビタキは冬鳥シーズンの到来を感じてしまう。

日が西に傾き始めた。

次の目的地、新横浜公園に急ごう。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒヨドリ
コゲラ
ヤマガラ
モズ
カルガモ
バン
ハシボソガラス
ハシブトガラス
ハクセキレイ
メジロ
キビタキ雄1雌1
トビ
スズメ
ツミ
キジバト
オオタカ幼鳥
ジョウビタキ
シジュウカラ

計18種

野鳥 オナガガモ 繁殖羽に移行中の雄

 

エクリプスから繁殖羽に移行中の雄の成鳥 2017.10.21  上野不忍池

以下の3枚の画像は不忍池で撮影した同じ個体です。

腹は真っ白ではなく、褐色斑が散在しているので雄幼鳥から第一回繁殖羽?とも考えました。

しかし、①肩羽に明瞭な白い斑がない②胸模様も幼鳥のような小斑が整然と並んでいるような名残が見えない③幼鳥の腹には遅い時期まで細かい斑が残ることがあり、この画像の腹もほぼ白いことから、現時点では成鳥と判断しました。


雄の翼鏡を表す白、黒、緑、橙褐色のラインがあります。

そして繁殖羽の白黒の細かい斑が生えているので、移行中と判断しました。

この翼鏡を見て昔の東海道線の車体を思い出してしまいました。

雄のくちばしは黒色で両側が青灰色をしています。

翼の付け根付近の繁殖羽が目立ちます。

幼羽から繁殖羽へ移行中の雄の幼鳥 2016.10.10  平塚市

下記の2枚の画像は同じ個体です。

肩羽に明瞭な白い斑があるので幼鳥、1番外側の3列風切が黒いので雄と判断しました。

脇に繁殖羽の白黒の細い斑が生えています。

くちばしは成鳥雄のような模様ではありませんが、幼鳥なので不明瞭ということで良いと思います。

雄の翼鏡を表す白、黒、緑、橙褐色のラインがあります。また三列風切の黒い軸斑も成鳥に比べて薄いです。

 

繁殖羽の雄の成鳥 2015.1.24   横浜市 恩田川

成鳥の繁殖羽を見てから、移行中の様子を見直すと良いと思います。

 

※参照文献:「日本のカモ識別図鑑」氏原巨雄・氏原道昭

 

 

野鳥 ハシビロガモのエクリプス 2017.10.21 上野不忍池

今回、不忍池でエクリプス状態のハシビロガモを観察しました。

エクリプスを簡単に説明すると、繁殖のために派手な格好をしていたカモの雄が繁殖を終えて雌のような地味な格好になる状態をいいます。

日本に渡って来る頃の雄カモはエクリプス状態あるいは繁殖羽に移行中の状態で観察されることが多いです。

画像 雄のエクリプス(≒非繁殖羽)


成鳥雌に比べて全体的に体色が暗いです。特に頭部の黒が目立ちます。


綺麗な翼鏡の白と緑、雨覆の青。三列風切の白い軸斑が先まで伸びているので成鳥雄です。

 

参考画像 雄のエクリプス⇔雄の繁殖羽


画像角度が悪いですが、エクリプスから繁殖羽に変化すると最終的にこの雄の姿になります。2014.3.14 不忍池

 

おまけ動画 ハシビロガモの採餌

以前、不忍池に来た時に撮影したものを探していましたら採餌の動画もありましたので、この機会に掲載します。

ハシビロガモは掃除機の吸い込み部分のようなくちばしで水中にあるプランクトンなどを食べます。

私個人は掃除機の吸込み部分と表現しましたが、英名はNorthern Shovelerですから命名者はシャベルに見えたのでしょう。

他のカモのように1羽単独で採餌することもありますが、動画のように複数のハシビロガモが集まってグルグルと回って採餌することがあります。

中心に渦を作って餌をかき集めて採餌しやすくしていると思います。

このような採餌をするカモハシビロガモ以外には見たことがありませんが、他のカモもするのでしょうか。

 

※参照文献:「日本のカモ識別図鑑」氏原巨雄・氏原道昭

探鳥記 2017.10.21 上野不忍池 11:30~12:00 雨

本日は午後から上野の杜で用事があったので、その前に不忍池に立ち寄った。

雨が降っているのにわざわざ何故に不忍池へ?

ここはカモの越冬地として昔から有名な場所で、1977年には国内初となるクビワキンクロが発見されたところでもある。

その後の探鳥地としての栄枯盛衰?はあれど、これから迎えるカモの観察シーズン!カモの飛来状況を知りたいところである。

雨降る中を上野駅から西郷像のそばを抜けて、不忍池に到着。

雨の不忍池

ざっと遠くから水面を見渡すと野鳥の姿がなく心配したが、水際のボートの上にポツンポツンとカモの姿を発見して一安心。

近づくと1羽のオナガガモが水面に降りて目の前にやって来た。


オナガガモの非繁殖羽の雌。

動画  ※上の画像と同一個体

ボートの上にオナガガモと一緒にハシビロガモが休んでいる。

エクリプス状態のハシビロガモなので、繁殖羽の緑の頭と脇の赤茶色ではなく地味である。

その地味さゆえにオナガガモ達と並んでいても目立たない。

ハシビロガモ雄のエクリプス

先に進むと水面に突き出た遊歩道があり、すぐそばで2羽のカルガモが泳いでいる。

餌付けされているのか人慣れしている感じだ。

上尾筒が黒いのでカルガモの雄と思われる。

目の前の水際にはコサギがじっとしている。

脚の指が黄色のに注目。

近くのロープには何とカワセミの姿が!

不忍池のような環境ならカワセミがいても何ら不思議ではないのだが、やはり都会の真ん中で見つけるのは嬉しい。

雨の中でも背中の青は映える。

カワセミ観察の後、池を一周したが、歩いている最中に何度もカワセミの鳴き声が池に響いていた。

探鳥終了時間となった。

たった30分だったが、カモはもちろん、カワセミまで観察できて良かった。

不忍池はカモとの距離が近いので観察・撮影には良い場所だ。

次回探鳥に来る時は水面にもっとたくさんのカモがいることだろう。

今から楽しみだ。

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ
オナガガモ6
ハシビロガモ1
カルガモ2
カワセミ
コサギ
ムクドリ
キジバト

計8種

 

 

 

野鳥 メジロガモ 2017.10.8/10.14 新横浜公園②

前回のメジロガモの続きです。

画像 他のカモとの比較


右がメジロガモ雄、左がホシハジロ


手前2羽がバン幼鳥で、左奥がメジロガモ雄、右奥がホシハジロ


前がメジロガモ雄、奥がヒドリガモ雌(画像判断で全体に赤みが薄く黒っぽくみえる)

前からオオバンヒドリガモ雄(赤みが薄いので雌と思いきや脇に灰色の繁殖羽が見えている)、メジロガモ

 

動画 水浴び&パタパタ&羽繕い

丁寧に羽繕いをしていますね。

0:35 パタパタ
3:45 パタパタ
4:25 締めにパタパタ

0:05 水浴び後にパタパタ
0:12 翼を大きく広げてパタパタ
0:40 水浴び後にパタパタ
0:48 荒気味モードでコガモを無欠開城させて上陸
1:01 接近するマガモを一喝
1:05 再度一喝。その後、尾脂腺の脂で羽根をケア
2:20 0.125倍スロー動画(パタパタ特集)スタート

メジロガモが何度も水浴びや羽繕いをしていたので、まもなく旅立ちが近いかな、と思っていました。

次回はいつどこで再会できるのか?と寂しく立ち去ったのですが、その後しばらく滞在していたとのことです。

 

野鳥 メジロガモ 2017.10.8/10.14 新横浜公園①

探鳥記とは別にメジロガモの特集を組みました。

和名は目が白いので目白鴨(雄の虹彩は白色ですが雌は暗色です)。

英名はFerruginous  Duckで、意味は鉄さび色のカモ

敢えてカタカナ表記しますと、ファルジーナスダックです。

体全体の赤褐色が鉄さびに見えるのがその由来です。

この時期のカモですからエクリプスの状態なのか迷うところです。

ちなみにエクリプスとは、簡単に言いますとカモの雄が繁殖期を終えると雌と似た羽根模様に換羽することで、繁殖地から日本に渡って来る今頃のカモはエクリプスまたはエクリプスから繁殖羽に移行中の個体が多いです。

それでは今回のメジロガモもエクリプスの状態なのでしょうか?

困った時は「日本のカモ 識別図鑑」(著者 氏原巨雄・氏原道昭)の出番です。

掲載されている繁殖羽のメジロガモ雄の画像は体全体がもっと赤みが強いので、今回の個体は繁殖羽ではなくエクリプスと思われます。

画像

 

正面顔。くちばし先端部の黒の範囲は雌より狭い。

以下、右向け右!

頭部が暗い色なので目の白さが映える!

お尻の白が非常に目立つ!オカヨシガモ雄の黒パンツに倣って、白パン、白パンと連呼している方がいました。

胸の照りが美味しそう×きれい○に見える!

 

採餌の際は体を低い姿勢にしていますね。

腹が真っ白なので成鳥です。幼鳥は細かい褐色斑があります。

動画

 

メジロガモの採餌の様子。晴天時だとお尻の白が映えますね。

0:00 ホシハジロ登場
0:20 ヒドリガモ登場
0:35 ホシハジロ登場
0:52 ヒドリガモ3羽登場
1:08 ホシハジロ登場

 

メジロガモの採餌の様子。

0:00 ヒドリガモと採餌
0:13 ホシハジロ登場
1:00 ホシハジロ再登場

野鳥 アオゲラ 2016.10.23 戸隠

ふと昨年の今頃は戸隠でムギマキを見て喜んでいたなぁと思い出しました。

そこで戸隠の画像を見返したところ、舌を出しているアオゲラ画像がありましたので、掲載します。

アオゲラアカゲラなどのキツツキの仲間は木の幹に穴を開けて、長い舌を伸ばして中にいる虫を捕まえて食べます。


舌の先まで写っていないのが残念ですが、初めてアオゲラの舌を見ることができました。



頭部の赤と背中の緑に目が行きがちですが、脇から腹にかけての黒い横斑も目立ちます。


後頭部だけが赤いのでアオゲラのメスです。オスは前頭部も赤いです。

ちなみに戸隠ではアオゲラよりアカゲラオオアカゲラを観察する機会が多いです。

野鳥 オナガ 2017.10.14 小机

小机駅から新横浜公園へ向かう道沿いには畑が広がっています。

今回はこの畑を囲う樹木にオナガが止まっているのを発見しました。

この周辺ではオナガは普通に観察できます。

ちなみに晩秋から春先までの間、この畑ではタヒバリツグミセグロセキレイハクセキレイムクドリなどを、畑の上空ではチョウゲンボウをよく見かけます。

特にタヒバリは横浜市内で観察できる場所が少ない中で、小机と新横浜公園エリアは観察しやすい場所と思います。


「ギューイ」と 鳴く時に尾を上に動かすしぐさをしています。

同じ環境にいるムクドリの「ギュルルル」にやや似ているので注意です。

画質が悪く雑音もありますが、このしぐさをお伝えしたくて掲載しました。

最後に比較画像として、オナガと同じカラス科で尾が長いのが共通するカササギにも登場してもらいましょう。


カササギ 2017.9.9 佐賀市内

探鳥記 2017.10.15 新横浜公園 13:30~15:00 曇り

雨の日々が続き、バーダーにとっては悩ましい限りだ。

新横浜公園のメジロガモは直ぐに飛び去ってしまうと思われたが、いまだ滞在中とのこと。

午後の数時間は雨が一時止むとのことで、せっかく珍しいメジロガモが横浜にいるのだから再訪することにした。

前回と同じくまずはメジロガモの白いお尻に目に付いた。

左)メジロガモ雄  右)ホシハジロ


顔を後ろにそらしながら羽繕いするメジロガモ


上陸してこの後に尾の付け根にある尾脂腺から出る脂をくちばしに付けて羽繕いをしていた。

メジロガモ以外ではホシハジロキンクロハジロヒドリガモヨシガモなどがいたが、前回観察したシマアジは確認できなかった。

 

カモを一通り観察したので、今度は前回撮影できなかったヨシゴイを探すことにした。

いったん池の左端に行き、右に移動しながらヨシゴイの潜んでいそうな草原を丁寧に探索する方法を採った。

探索を始める左端にたどり着く辺りで、何とヨシゴイが目の前の水面を左に向かって飛んでいくではないか。

急いで着地地点の草むら周辺を探索してヨシゴイをようやく発見。

飛んで来たからヨシゴイを発見できたが、草むらでじっとしている状態なら発見できたかどうか。

ヨシゴイはしばらくじっとしていたが、採餌行動に移り、魚を捕まえる場面まで観察できて大満足。

ヨシゴイの採餌を横浜市内の都市公園で観察できるのだから何だか不思議な気分だ。

ヨシゴイの詳細は前回に掲載。

メジロガモがいる場所に戻って、メジロガモ以外のカモにも注目する。

鈍い黄色のくちばしをした大きいカモが目に留まった。

一見するとマガモの雌のように見えるが実は雄だ。

脇や肩羽に灰色の繁殖羽が見えている点からエクリプスから繁殖羽へ現在移行中であり、このことから雄と分かる。

またマガモの雄はエクリプスの状態でも黄色のくちばしは変化しないので雌との有効な識別点となる。

一通りカモの観察を終えてスタジアム寄りの小さい池へ向かうとカワセミを発見。

撮影しようとしたらカワセミが飛び去ってしまった。

ちょうどポツポツと雨がまた降り出して来たことだし、この辺が潮時と思って探鳥を終了した。

雨の合間に新横浜公園に行くかずいぶん迷ったが、気持ちよく帰ることができた。

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ
オナガ
スズメ
アオサギ
メジロガモ
カルガモ
コガモ
バン
オオバン
ヒドリガモ
ホシハジロ
キンクロハジロ
ヨシガモ
キジバト
ヨシゴイ
マガモ
モズ
カワセミ
コサギ
ダイサギ

計20種