「オオソリハシシギ」カテゴリーアーカイブ

オオソリハシシギ 2020.7.19 三番瀬

今回の特集は先日三番瀬で観察したオオソリハシシギ雄成鳥です。

警戒心が強いので、遠くからの観察・撮影となりましたが、体の下面に赤褐色の繁殖羽の名残はしっかりと見えました。


こちらを見るオオソリハシシギ くちばしが真っすぐに見えるとオオハシシギに似ますね。

 


奥)オオソリハシシギ 手前)オバシギ 飛翔している方が赤褐色の模様が見やすいですね。


左)オオソリハシシギ 右)オバシギ 飛翔した時に腰が白くないので、亜種コシジロオオソリハシシギではないですね。

動画 ※水際で採食行動中の様子

当日は1羽のみの観察でしたが、これから仲間の後続隊が到着することでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オオソリハシシギ 2019.8.17 三番瀬

今回の特集はオオソリハシシギです。

くちばしの長さと下面に広く赤褐色の繁殖羽があることから判断して成鳥の雄です。

上面は春の繁殖羽の状態に比べて摩耗により更に黒く見えます。

 

以下は食事の場面の動画です。後半にスロー再生あります。

スロー再生を見ると、貝を飲み込みやすいように先端部で貝の向きを変えて、真ん中あたりからベルトコンベアで運ばれるのように舌を上手に使って口内に入れています。

 

野鳥 ハマシギ&オオソリハシシギの飛翔 2015.4.26 谷津干潟

今回は谷津干潟の上空で行われたハマシギと後半から加わるオオソリハシシギの飛翔の動画です。

ハマシギは推定約200羽、オオソリハシシギは約50羽の群れで最後は2つの群れがシンクロします。

シギチドリがたくさん生息していた頃はこれより大規模な飛翔があちこちで観察されたことでしょう。

現在でも首都圏では三番瀬や谷津干潟などでこのような光景をを目の当たりにする機会があると思います。

今回の主役


ハマシギ


オオソリハシシギ

野鳥 オオソリハシシギ雄 2015.4.26 葛西臨海公園

今回は食事中のオオソリハシシギの動画です。

汽水湖の擬岩前で1羽だけで捕食行動をしていました。

この個体はくちばしが細く短いことと薄くではありますが腹まで赤褐色の繁殖羽があることから雄と判断しました。

また雄の成鳥に見られるような鮮やかな赤褐色の繁殖羽ではなく、全体的に赤褐色が薄くまたまばらにあることから若鳥(第1回夏羽)と判断しました。

参考画像

2018.4.22  三番瀬
この個体の方が赤褐色が強いが、第1回夏羽と思われる。


2017.4.29 谷津干潟

同時期の雄成鳥ですが、成鳥はこのくらい赤褐色があります。

野鳥 オオソリハシシギ&ダイゼンの飛び立ち

以下の動画は2017.8.6に三番瀬で撮影したものです。

動画を見ていると意志を持って飛び立つ個体もいれば、反射的に他のシギチドリにつられて飛び立つ個体もいるように見えます。

オオソリハシシギは飛翔時に腰が白く見るので、亜種コシジロオオソリハシシギと思います。

ダイゼンは飛翔時にやはり尾羽の白が目立ちますね。

動画速度は1倍、0.5倍、0.125倍に三本立てを用意しました。

野鳥 オオソリハシシギの羽繕い

以下の画像は2014.8.2に谷津干潟で撮影したオオソリハシシギの雌です。

前々回の「オオソリハシシギの採餌」で登場したのと同一個体です。

動画

今回の羽繕いは尾脂線(尾の付け根にある脂が出る場所)から出る脂を羽根に塗るのではなく、くちばしに水を付けて羽根をくちばしですくような動作です。

撮影時期は長旅の到着間もない頃と記憶していますので、羽根の付着物を取り除いたり毛並みを揃えているようにも見えます。

右手のキアシシギも名脇役として、水浴び⇒パタパタ⇒羽繕い⇒パタパタ⇒脚掻き⇒羽繕いと忙しいですね。

画像

①くちばしに水を付けて


②羽繕いをしています。

ちなみにこの画像から分かるように成鳥の雌には脇や腹に波状の横斑がありますが、幼鳥にはこの横斑はありません。

野鳥 オオソリハシシギの採食行動

以下は2014.8.2に谷津干潟で撮影したオオソリハシシギの雌です。

オオソリハシシギは雌の方が雄より体もくちばしも大きいです。

大きさはともかく雄の場合ですと、この時期は渡りの前半ですので、繁殖羽の赤褐色の名残がだいぶ残っている個体が多いと思います。

※参考 2017.5.3掲載 オオソリハシシギの繁殖期の雄と雌の違い ここをクリック

動画

0:03、0:15,0:25,0:37辺りで何かを捕まえて食べているように見えます。

画像

上面に灰色の冬羽が出ています。


それにしても雌のくちばしは大きくて立派ですね!

前々回掲載したオグロシギと是非見比べて下さい。

両者はよく似ていますが、くちばし以外でもオグロシギはスマートな体型で脚が長い、オオソリハシシギはずんぐりした体型で脚がやや短い印象があります。

野鳥 オオソリハシシギの繁殖期の雄と雌の違い

今回(2017.4.29)の谷津干潟での探鳥中にオオソリハシシギの雄と雌を近くでじっくり観察しました。

以下はその画像(ピンボケていますがご勘弁を)です。

中央左がオオソリハシシギ雌、右が雄です。

この時期の雄は頭・首・胸・腹が橙色の繫殖羽になり、雄と雌の区別は簡単です。

ですからあまり注目されませんが、雌の方が雄よりも大きい体と長いくちばしを持つので、この点も是非とも観察をお願いします。

この点を意識していれば、秋の渡りなど非繁殖羽の状態での観察時にきっと役立つはずです。

日本で観察されるシギチドリでは、ほとんど雄雌の大きさは同じです。

違いがハッキリと分かるのはエリマキシギ(雄の方が雌より大きい)とオオソリハシシギ(雌の方が雄より大きい)です。

なぜ、雄と雌とで大きさが異なるのか?

これからの課題として勉強します!