探鳥記 2019.2.3 三番瀬 8:30~12:10 晴れ

本日は神奈川支部の三番瀬でのシギ・チドリ探鳥会を担当した。

直前下見のため、開始1時間前に到着。

前回の下見時に観察できなかったトウネンの所在がやはり気になる。

トウネンのオレンジの繁殖羽も綺麗だが、冬羽の渋い装いも参加者の皆さんには是非見てもらいたいところ。

トウネンは小さいので、見逃さないように慎重に探索するが、結局見つからず。

探索中に遠くの干潟に降りているズグロカモメを発見!

さらに驚いたことに、ミヤコドリの群れが採餌しているそばでダイシャクシギがいつの間にか採餌しているではないか!しかも2羽もいる。


決めポーズ?のダイシャクシギ

シギ・チドリ探鳥会の開催に合わせてくれたようなサプライズゲストの登場に一気にテンションが上がった。

このダイシャクシギ、この冬葛西臨海公園で越冬している個体が三番瀬に飛来したようだ。

探鳥会中にズグロカモメダイシャクシギがこのまま干潟にいてほしいと願いながら、集合場所に移動して、シギ・チドリ探鳥会の開始、急いで干潟に引き返した。

干潟に降りてズグロカモメを探すも姿が見えない、、、結局探鳥会中は現れず残念であった。

他方、ダイシャクシギは2羽からいつの間にか4羽に増えていた!

ダイシャクシギは体が大きくて分かり易い特徴のくちばしを持つので、参加者ウケが良いシギである。

担当者にとっても頼もしい存在だ。

それにしても目の前の干潟に4羽のダイシャクシギが並ぶ姿は壮観である。

いつもは存在感のあるミヤコドリ達も本日は脇役の感じだ。


ミヤコドリダイシャクシギ 胴体はほぼ同じ大きさに見える

探鳥会中もトウネンは観察できなかったが、ハマシギミユビシギダイゼンの冬羽はじっくり観察できた。


ハマシギ くちばしが見えないと印象が変わる

シロチドリは冬羽のシギ達と違って、この時期は一足早く夏羽=繁殖羽になっているのが面白い。

ほとんどの雄の額の黒帯はハッキリとした黒ではないが、これからだんだん濃くなっていくことだろう。

シギチドリの他では、沖合に浮かぶホオジロガモウミアイサが注目されていた。

今回の探鳥会は、シギチドリの種数は渡りの時期に比べれば少なかったが、その分じっくり観察できて良かったという参加者の感想が多かった。

担当としては参加者の皆さんになるべく多くの種数を見てもらい、種ごとの違いをお伝えしたいだが、逆に参加者の皆さんの一種一種への深い観察を妨げてしまうことがあると改めて実感した。

快晴で風もほとんどなく、2月初旬としては珍しいポカポカ陽気で気持ち良い探鳥会であった。

探鳥会終了後、アフター私的探鳥会を葛西臨海公園で行うため、三番瀬を後にした。

見聞きした野鳥(観察順)

ハマシギ
ダイゼン
シロチドリ
ミヤコドリ
ユリカモメ
カモメ
ズグロカモメ
セグロカモメ
スズガモ
ダイシャクシギ
オナガガモ
ツグミ
ミユビシギ
ミサゴ
オオバン
カワウ
ウミアイサ
カンムリカイツブリ
ハジロカイツブリ
ヒドリガモ
ホオジロガモ
コサギ
ハクセキレイ
ヒヨドリ
タヒバリ

計25種 参加者観察:ハシブトガラス、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ

探鳥記 2019.1.27 三番瀬 13:25~15:45 晴れ

本日は1週間後に行う探鳥会の下見を兼ねて三番瀬で探鳥した。

特にシギチドリ達の動向と最近観察されているズグロカモメに注目である。

到着してまずは干潟を見渡すと採餌中のハマシギの群れが点在しているのが見える。

ハマシギの周りには頭1つ飛び出しているダイゼンや白さが目立つミユビシギの常連組。

さらにハマシギより一回り小さいトウネンもいる、、、という光景は残念ながら見られなかった。

手前の潮が引いた場所では小型のカニを捕まえるためにシロチドリ達がスタスタと歩いている。

上空をふと見上げるとズグロカモメが登場!開始早々に見つけることができた。

黒くてがっちりしたくちばしはユリカモメのくちばしとは明らかに違う。

干潟を周回して船橋方面に飛び去っていったまま、その後は現れなかった。

左奥の干潟ではミヤコドリの群れが採餌中。

気になったので、珍しく市川側の防波堤から観察することにした。

見下ろす角度でミヤコドリの群れを観察するのは新鮮で良い。

今シーズンは400羽近くがこの付近で越冬しているそうで、三番瀬は日本最大のミヤコドリの越冬地だろう。

ここからはスズガモホオジロガモ、そして遠くへ飛び去っていくビロードキンクロを観察できた。

今度は船橋側の防波堤に向かう。

途中の干潟でシロチドリダイゼンをじっくり観察することができた。
シロチドリは早くも繁殖羽になっているが、まだまだ額の黒帯は目立たない。


シロチドリ雄 胴体の後ろ半分が短いというか圧縮されているように見える


目を細めて渋そうな表情のシロチドリ

低い姿勢を保ってじっと観察していると、ダイゼン冬羽がこちらに近づいて来て、様々な表情を見せてくれた。


何かを見つけたようだ!


猛禽警報発令中!


やはりチドリだけあって、目が大きくかわいい!

防波堤からは湾内に浮かぶウミアイサのペアを近くで観察、三番瀬ではいつも沖の方に浮かぶ個体を見ることが多いので良かった。

この直後、ハヤブサが突如ハマシギの群れを襲い、狩りに成功して飛び去るのを目撃して、暫し唖然とした。

防波堤の付け根はシギチドリがいることが多いのでチェックすると、今回はミユビシギハマシギがいた。


左)ミユビシギ 右)ハマシギ 大きさはほぼ同じだが、上面の体色は異なる。


ミユビシギオナガガモ雌 意識して見比べたことがなかったが、、、ミユビシギの胴体はオナガガモの頭部と同じくらいに見える

短い時間だったが、三番瀬の端から端まで探鳥して様々な野鳥と場面を観察できて楽しかった。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイゼン
ハマシギ
シロチドリ
ミユビシギ
ズグロカモメ
ミヤコドリ
スズガモ
オオバン
カワウ
ホオジロガモ
ヒドリガモ
オナガガモ
ユリカモメ
カモメ
ビロードキンクロ
セグロカモメ
ウミアイサ
ハジロカイツブリ
ハヤブサ

計19種

野鳥 オオカラモズ 諫早干拓地 2019.1.20

まだまだ続く諫早干拓地の特集、最後を飾るのはオオカラモズです。

諫早干拓地に到着するまで、諫早干拓地と佐賀県の大授搦の後背地のどちらにいるか?分からないままでした。

到着して早々に出会ったバーダーから諫早干拓地にいることを聞いた時の喜び様はナベコウ発見時と同じくらいでした。

改めて、バーダーSさんに感謝!感謝!

このオオカラモズ、発見時の第1印象は思っていたより小さい!でした。

全長が31㎝ですから、モズより10㎝も長いです。

実際観察するまではハトぐらいのモズというイメージでいたのですが、長い尾を含めての31㎝ですから胴体は思っていたより小さくて驚きました。

観察していた限りではモズと同じような行動でした。

白と灰色と黒の3つの体色なので、その大きさを差し引いてもモズよりも目立ち、見つけやすかったです。

以下はペリットを吐く様子です。

ペリットとは、猛禽類などが動物を丸呑みにして、その後に消化できなかった骨や毛などを塊にして口から吐き出す固形物です。

気持ちの良い動画ではありませんが、なかなか動画に収めるのは難しいので掲載しました。

※音声消去&スロー再生あり。

野鳥 ナベコウ 諫早干拓地 2019.1.19~20

今回の主役ナベコウの特集です。

以前に掲載済みの動画もありますが、まとめて再掲載します。

ねぐら入り

周囲がだんだん暗くなる中で、ナベコウを見つけた時のメンバー全員の喜びようは今でもハッキリ覚えています。

どうか明日の朝、無事に会えますように、、、祈るようにその場を去りました。

ねぐら立ち

雨の降る暗闇の中、昨日ねぐら入りした付近にようやくたどり着いた。

だんだん周囲が明るくなり、少しでも早くナベコウのねぐら入りの場所を見つけたい。

ついに仲間が無事ナベコウを発見!

ナベコウがねぐら立ちするまでの待機中、その瞬間を見逃さないようにハラハラドキドキしました。

飛び出し

飛ぶ前に糞をしていますが、他の鳥でも飛ぶ前に糞をする場面をよく見かけます。

ナベコウぐらいの大きさなら糞の重さは影響ないかも知れませんが、小鳥、特に長い移動をする鳥、は少しでも身軽にするために飛翔前に糞をするという話を聞いたことがあります。

それにしても飛び出し時は見るからに重そうですね。

電柱止まり

少なくとも観察時の最初はこのくらいの距離から観察することをおすすめします。

最後に

ねぐら立ちとねぐら入りのポイントはお気に入りの場所あるわけではないようです。

実際、ねぐら入りの場所は前日、1日目、2日目(立ち去るギリギリまで探しましたが、1日目の場所にはいませんでした)と全て違っていたようです。

ただし、電柱の上をねぐらにすると思いますので、地上をくまなく探すよりは苦労しないと思います。

 

 

 

野鳥 諫早干拓地の猛禽類② ハイイロチュウヒ 2019.1.20

今回は前回と同じ場所で撮影したハイイロチュウヒの雄と雌です。

ハイイロチュウヒ雄

ハイイロチュウヒ雄は、ハイイロチュウヒ雌やチュウヒに比べて体が小さいので、軽やかに飛翔しているように見えるのですが、どうでしょうか。

※最後にスロー再生を付けています。

ハイイロチュウヒ雌

翼下面の鷹斑と腰の白さが際立ってみえますね。

※最後にスロー再生を付けています。

参考動画 チュウヒ

ご参考までにチュウヒの飛翔もどうぞ。

野鳥 諫早干拓地の猛禽類① コチョウゲンボウ 2019.1.19

初日の夕方に中央新干拓地の奥にある堤防に上がると、アシ原に点在する低木にコチョウゲンボウの雄を発見。

更に少し離れた別の低木にコチョウゲンボウ雌もいた。

どちらも羽繕いや爪の手入れをするなどマッタリとした様子でした。

コチョウゲンボウ

コチョウゲンボウ

探鳥記 2019.1.19~20 諫早干拓地 まとめ

探鳥雑感

  • ナベコウは幸運にも開始早々に観察できましたが、日中は2日間とも目撃談がなかったようです。干拓地の端から端まで移動することも多いようなので、ねぐら立ちから観察してナベコウの飛翔する方向を知った上で重点的にその周辺を探索するのが良いと思います。また日中の探索なら中央旧干拓地の水路を一本一本しつこく探し回りましょう。中央旧干拓地のいかにも農耕地というエリアだけでなく、工場や施設が点在する市街地のようなエリアも要チェックです。実際このようなエリア周辺に降り立ったのを確認しているので、こんな場所にはいないでしょ!という先入観は捨てて時間の許す限り、探索してしてみてください。
  • 猛禽類ではチョウゲンボウを多く目撃しました。特に中央新干拓地の農耕地周辺です。
  • 特筆すべきは人気者ハイイロチュウヒ雄を2日間で10回くらい目撃したことでしょうか。狩をする日中は突然出現することが多かったですが、狩場とねぐらがある中央新干拓地の堤防奥に広がる草原ではじっくり観察できました。
  • 前回は中央旧干拓地で電線止まりするコチョウゲンボウを何度も観察しましたが、今回はここでは一度だけでした。
  • トモエガモの大群が夕刻に舞う光景は今後の諫早の名物になりそうです。60倍スコープでも識別するのが難しい距離ですが、近くで観察できることもあるようです。
  • 前回も今回も午前中、できれば早朝の方が鳥の種数は多いと思いました。
  • 中央新干拓地は道幅が広いですが、他のエリアの道幅は狭くまた車の往来も意外と多いので、運転には気を付けて下さい。
  • トイレは中央新干拓地の奥中央の駐車場にあります。
  • 後日、追加する可能性があります。

見聞きした野鳥(観察順)

ミヤマガラス
アオサギ
ダイサギ
カルガモ
ハクセキレイ
カワラヒワ
アトリ
トビ
チョウゲンボウ
ノスリ
ヒバリ
スズメ
クサシギ
コサギ
カワセミ
コガモ
ホオジロ
オオバン
ハシボソガラス
ハイイロチュウヒ
ナベコウ
タヒバリ
ミサゴ
セグロセキレイ
ムクドリ
モズ
カイツブリ
イソシギ
ハシビロガモ
マガモ
ベニマシコ
ヒドリガモ
オカヨシガモ
コチョウゲンボウ
タゲリ
ツグミ
チュウヒ
ジョウビタキ
カシラダカ
アメリカヒドリ
カワウ
ヒヨドリ
ハシブトガラス
クロツラヘラサギ
ウグイス
ナベヅル
マナヅル
カンムリカイツブリ
ヘラサギ
ウミアイサ
ミコアイサ
ヨシガモ
オナガガモ
タシギ
オオジュリン
ツリスガラ
アオジ
キセキレイ
キジバト
バン
キジ
オオカラモズ
タシギ
ツルシギ
ホシムクドリ
イソヒヨドリ
オオタカ
ハヤブサ
オオハクチョウ
セグロカモメ
ホシハジロ
キンクロハジロ
スズガモ
コサギ
トモエガモ

計75種

この冬に観察例がある主な種
ハイタカ、アカツクシガモ、ムネアカタヒバリ、サンカノゴイ、マミジロタヒバリ、コホオアカ、マガン、ズグロカモメ、ムジセッカ、ホオジロガモ、ツメナガセキレイ、ツクシガモ

前回観察したが今回は観察できなかった種
シジュウカラ、シロハラ、ゴイサギ、ウミアイサ

今回は観察できなかったが、おそらくいるだろう種
メジロ、ホオアカ、コミミズク、クイナ、ウズラ

総計96種
もちろんこの他にも観察されている種もあるはずで、この冬は100種くらいは生息しているのではないでしょうか。

参考までに前回2017年12月9日の諫早干拓地の様子

前半編
後半編

 

探鳥記 2019.1.20 諫早干拓地④ 2日目後半 7:10~17:50 雨のち晴れ

コンビニに向かう経路には森山干拓地があるので、先ほど探鳥したばかりだが立ち寄ることにした。

新たにオオタカハヤブサオオハクチョウの3種を観察できて、寄り道の成果があった。


前回探鳥時と同じ場所で休憩中のハヤブサ 

ここから吾妻干拓地を抜けて外に出るのだが、この吾妻干拓地でも採餌行動するマナヅルナベヅルを観察することができた。


日の丸模様の顔を持つマナヅル


警戒中?のナベヅル

観察中、新たなナベヅルの群れがこちらに向かって飛来して、そばに降りて来る場面は圧巻であった。

このツル達は森山干拓地の奥の水辺でねぐら入りして、昼間は吾妻干拓地で採餌している様子である。

コンビニでご飯をすませて、前回ムネアカタヒバリを観察した吾妻干拓地の諫早湾寄りのエリアに移動。

前回同様にヒバリタヒバリの群れに混じっていないか探したが、ムネアカタヒバリ見つからず。

※地元バーダーによると、今季も同じ場所にいるとのことで、我々が探し切れなかっただけで悔しい思いをした。

再度、中央新干拓地に戻る。

午前中に比べて、オオカラモズシギの姿も見えない。

ここで偶然にも東京在住の知り合いの方との再会を果たした。

この方も本日20年ぶりにツリスガラを観察したとのことで、偶然とはいえ首都圏バーダーの中には我々と同じくツリスガラ20年寝かし組が相当数いるのでは?

この方とは不思議と東京ではお会いしないが、2017年9月の大授搦、今回と九州の広大な探鳥地でのこのタイミングしかないというピンポイントの出会いが重なっている。

その方がオオカラモズを見ていないという話をしている最中に、何と目の前の樹上にオオカラモズが登場した時には驚いた!

その方がアカツクシガモ見ていないとのことで、私も4度目の正直を狙って、再度仲間と一緒に森山干拓地へ同行することにする。

途中で採餌中のナベヅルマナヅルの群れに出くわした。

森山干拓地に到着して、アカツクシガモを狙って探索するも見当たらず。

ここで我々は夕方に干拓地上空を飛翔するというトモエガモの大群を観察するために再度中央新干拓地へ戻り、その方は引き続きアカツクシガモを探索するとのことで別れた。

中央新干拓地に到着して観察台へ向かい、トモエガモの大群を待つことにする。

その間、ハイイロチュウヒ雄やチュウヒの飛翔を観察したり、地元バーダーの方々と野鳥談義をした。

トモエガモの大群が観察されるようになったのは、ここ数年だそうで余程この環境が気にいったのか?それともお気に入りの場所が無くなってしまったのか?数羽ならともかく大群であるから何かしらの要因がありそうだ。

そのトモエガモ、いくつかの大群に分かれており、時々上空を舞っては着水するのを繰り返していた。

トモエガモを観察中、先ほどの知り合いの方が来て、あの後アカツクシガモを観察したとのこと。

短時間でオオカラモズアカツクシガモを初認されるあたり、さすが野鳥の会の本部の方、強烈な鳥運!をお持ちである。

一方、我々としてはムネアカタヒバリに続いてアカツクシガモまで観察できないとは、、、。

ナベコウのねぐら入りを見て、諫早干拓地での探鳥を終えたかったが、飛行機の時間を考えると厳しそうだ。

ギリギリまで中央旧干拓地を巡回してナベコウを探索したが、まだねぐら入りはしていないようだ。

その方に前日のねぐら入りの場所をお伝えして、諫早干拓地を後にした。

今回は1泊2日という短期間ではあったが、最大の目的であるナベコウのねぐら入り・ねぐら立ち・採餌行動までも観察でき、しかもオオカラモズもじっくり観察でき、大満足の遠征であった。

見聞きした野鳥(観察順)2日目合計

ナベコウ
タヒバリ
キセキレイ
ハシボソガラス
カルガモ
アオサギ
ハクセキレイ
ヘラサギ
ホオジロ
ツグミ
キジバト
カワラヒワ
トビ
ベニマシコ
アオジ
バン
ツリスガラ
ウグイス
マガモ
オオバン
ミコアイサ
カワウ
チュウヒ
ジョウビタキ
ヒヨドリ
キジ
ミサゴ
コガモ
ハシブトガラス
ハイイロチュウヒ
タゲリ
オオカラモズ
ヒバリ
タシギ
ツルシギ
チョウゲンボウ
クサシギ
モズ
ダイサギ
ヒドリガモ
ホシムクドリ
スズメ
イソヒヨドリ⇦以下、今回新たに観察した種
オオタカ
ハヤブサ
オオハクチョウ
セグロカモメ
マナヅル
ナベヅル
ホシハジロ
キンクロハジロ
スズガモ
コサギ
オオジュリン
クロツラヘラサギ
トモエガモ

計56種

現地にいたが、タイミング悪く観察できなかった野鳥

アカツクシガモ、ムネアカタヒバリ、サンカノゴイ、マミジロタヒバリ

探鳥記 2019.1.20 諫早干拓地③ 2日目前半 7:10~17:50 雨のち晴れ

前夜からの雨は出発の6時ぐらいには止むとの予報であったが、諫早干拓地に到着した7時になっても降り続いている。

ねぐら入りした付近に到着したとは思うが、周囲は暗くしばらく待機が続く。

横浜より日の出の時間も遅いし、しかも雨模様なのだから暗いのは当たり前。

待機中の車窓からコガモ?の小群が道路脇の農耕地から飛び去っていくのが見えた。

夜行性のカモ達は食事を終えて、ねぐら入りするのだろう。

少しづつ明るくなり始めた頃、仲間が早速に電柱止まりしているナベコウを発見!

ナベコウとの距離を考えつつ、ねぐら立ちを待つ。

待機中、ナベコウのいる電柱の下を放し飼いにされた犬や車が通り過ぎて、その度に我々を冷や冷やさせたが、ナベコウは日常の光景なのか別段気にしていない様子。

電柱のナベコウが脚や頭をもぞもぞと動かし始めたので、こちらも呼応して緊張感が高まっていく。

もぞもぞする度に動画撮影を開始するというフライングが何回も続く。

そしてついにテイクオフ!

ナベコウのねぐら立ちの瞬間に立ち会え、動画撮影にも成功した。

周囲は緊張感から解放され、安堵感と喜びに包まれたが、ナベコウの着地場所が気になる。

遠くへ飛び去ってしまうかと心配したが、そばにある水路に降り立った模様。

その場所に移動して、恐る恐る水路をのぞき込むが見当たらない。

確かにこの水路だと何度も確認して、遠くまで伸びる水面付近を探すもいない。

諦めかけてふと土手に目をやると、目の前20mくらいの場所にナベコウがたたずんでいるではないか!


探鳥記3回目にして初登場のナベコウ アフリカの大地が似合いそうな鳥である

ナベコウはしばらくその場にいた後⇒そばの農耕地で採餌行動⇒工場の屋根に上がる⇒電柱に移動⇒そばの水路に降りる行動をした。


明るくなっても、黒っぽく見えるのは変わらないナベコウ

ナベコウには人目を気にせず朝食をとってもらいたいので、この場を離脱して、森山干拓地へ移動。

前回探鳥時、早朝の森山干拓地は鳥密度が特に凄かったので、オオカラモズの探索に集中する前に覗いてみたかったのだ。

到着した時には雨が止んではいたが、まだ所々薄い霧が残っている。

アシ原や霧の合間からヘラサギナベツルマナヅルなどが観察するのも風情があって良い。

マガンアカツクシガモの情報もあるが、見当たらず。

再度来ることにして、いよいよオオカラモズを求めて中央新干拓地へ移動。

前日の午前中は駐車場前に広がる農耕地で活発に採餌行動をしていたとのこと。

そこで農耕地を中心に探索することにした。

農耕地では多くのタゲリタヒバリヒバリハクセキレイなどが盛んに採餌行動中。

特に関東バーダーにはタゲリの多さに驚く。

車をゆっくり走りながら観察していると、前方の農耕機の上にセキレイみたいな鳥がいる。

取り敢えず双眼鏡で確認してみたら、ビックリ!何とオオカラモズではないか!

良く見るとセキレイではなくモズのフォームなのだが、長い尾羽が特に目に付く。

オオモズとの分かり易い違いである、翼にある白斑が2つ見えるのを確認した。

メンバー全員が突然の出会いに歓喜して、急いで観察と撮影をする。

オオカラモズが逃げないように祈りながらの観察・撮影であったが、やはり車内からの観察・撮影の方が鳥への警戒心は低いので助かった。

このオオカラモズ、前日と同じく農耕地や周辺の樹木やポールなどを活発に動き回っていた。


ナベコウオオカラモズ観察と2大目標を遂に達成!

オオカラモズを観察中、仲間が駐車場前にある広い水路にいるツルシギを発見。

ツルシギのそばでは6羽のタシギが採餌や水浴びをしていた。


意外にも初めて見たタシギの水浴び 次列風切先端の白色が見えます 

まだ他にシギがいるかもと探したところ、クサシギを発見。

立て続けのシギ3連発はこれまた嬉しかった。

前日の午前中にマミジロタヒバリが頻繁に観察されていたとのことで、引き続き周囲の農耕地を探索。

残念ながらマミジロタヒバリは発見できなかったが、仲間がホシムクドリを発見!

※音声は消しています

これまた嬉しい出会いとなった。

お腹が空き始めた頃なので、干拓地の外にあるコンビニへ移動。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順) 今回の中央新干拓地までの分

ナベコウ
タヒバリ
キセキレイ
ハシボソガラス
カルガモ
アオサギ
ハクセキレイ
ヘラサギ
ホオジロ
ツグミ
キジバト
カワラヒワ
トビ
ベニマシコ
アオジ
バン
ツリスガラ
ウグイス
マガモ
オオバン
ミコアイサ
カワウ
チュウヒ
ジョウビタキ
ヒヨドリ
キジ
ミサゴ
コガモ
ハシブトガラス
ハイイロチュウヒ
タゲリ
オオカラモズ
ヒバリ
タシギ
ツルシギ
チョウゲンボウ
クサシギ
モズ
ダイサギ
ヒドリガモ
ホシムクドリ
スズメ

計42種

 

 

探鳥記 2019.1.19 諫早干拓地② 1日目後半 11:00~18:00 晴れ

前回の探鳥では鳥密度の濃かった森山干拓地。

初日に様子だけでも是非とも確認したかった場所だ。

小川のほとりでベニマシコカシラダカなどの声を聞きながら周囲を探索していると、今度も不意にハイイロチュウヒ雄が登場。

颯爽と我々の前を横切っていった。

やはり華のある彼が登場すると盛り上がる。

次にクロツラヘラサギの小群!が頭上を通過して行った。

奥のアシ原ではナベツルマナヅルがねぐら入りしているのが見えた。

関東では見られない光景が続き、九州に来たことを改めて実感する。

ここからは遠くではあるが諫早湾内の水鳥も観察できる。

ウミアイサミコアイサカンムリカイツブリなどを観察。

※期間中この場所にアカツクシガモがいたとのことだったが、残念ながら計4回チャレンジしたが観察できず、当日観察できたバーダーもおり、運をナベコウオオカラモズで使い切ったようだ。

だんだん夕暮れが近づいて来た。

急いで再度オオカラモズを見つけるため、中央新干拓地に戻る。

堤防上から2つのポイントを中心に探索するも見つからず。

本日はご縁がないので、明日早朝に気合を入れて探索しよう。

草原ではコチョウゲンボウの雄と雌が別々の木立に止まっている。


コチョウゲンボウ


コチョウゲンボウ

どちらも羽繕いをするなどのんびりとしている様子。

少しでも近くから観察しようと草原の中央にある観察台に移動。

この移動のおかげで、観察台そばでツリスガラと出会えることになった。

最後に観察したのが1998年の葛西臨海公園だから約20年ぶりの再会!

ナベコウも嬉しいが、この再会も感慨深いものとなった。

この頃は西日本の冬鳥ツリスガラが東進していた時期で、毎年葛西臨海公園で会っていた。

まさかその後に西に後退して、20年かかるとは思わなかった。

最近では生息環境や習性は異なるが、リュウキュウサンショウクイが東へ爆進中?であり、当時はこのような存在であった。

久々のツリスガラの印象であるが、20年前に観察したのと異なるのは、チゴモズと頭部が似ていることだ。

青灰色の頭部と太くて黒い過眼線はそっくりである。

周囲ではチュウヒハイイロチュウヒがねぐら入りなのだろう舞い始めた。

ねぐら入りといえば、渡良瀬遊水地や稲敷であれば、このまま猛禽類のねぐら入りを観察するのだが、今回はナベコウのねぐら入りを観察できるチャンスであるから、きちんと押えておきたい。


観察台から駐車場へ向かう

17時を過ぎて中央旧干拓地へ移動。

先ほどのバーダーの方の情報によると、16時半過ぎにはねぐら場所の電柱にいることが多いとのこと。

すでにねぐら入りしているとの前提で、まずは前日観察したという場所に向かうも姿がない。

そこで周囲の電柱等高い場所をひたすら探すことに。

だんだん暗くなり始めて、探索が困難になってきた。

諦めムードが漂う中、ついに仲間が電柱止まりするナベコウを発見!


ねぐら入りしたナベコウ

肉眼だとすでに黒い塊状態だが、スコープではくちばしと脚の赤さは確認できた。

このナベコウ、時々くちばしを出し入れしたり、羽繕いをしていた。

そんなナベコウを見ながら、改めて本日ナベコウを観察できた喜びに浸った。

まさかねぐら入りまで見ることができるなんて、、、。

と、しんみりとしたのは数秒、欲は膨らむもので、明日はねぐら立ちを是非見たい!

夜明け前にこの場所に来ることに決めて、本日の宿のある長崎市内に向かった。

ナベコウのねぐら入りの撮影は動画からも分かるように相当の距離から観察・撮影しており、かつ長居はしておりません。この距離がはたしてナベコウに過剰なストレスを与えない適正距離かどうかは分かりませんが、こちらを警戒しているようには見えませんでした(あくまで主観でありますが)。これは次回掲載のねぐら立ちでも同じでした。この動画が今後の観察・撮影の参考(というか検討材料)になれば嬉しいです。

見聞きした野鳥(観察順)1日目合計

ミヤマガラス
アオサギ
ダイサギ
カルガモ
ハクセキレイ
カワラヒワ
アトリ
トビ
チョウゲンボウ
ノスリ
ヒバリ
スズメ
クサシギ
コサギ
カワセミ
コガモ
ホオジロ
オオバン
ハシボソガラス
ハイイロチュウヒ
ナベコウ
タヒバリ
ミサゴ
セグロセキレイ
ムクドリ
モズ
カイツブリ
イソシギ
ハシビロガモ
マガモ
ベニマシコ
ヒドリガモ
オカヨシガモ
コチョウゲンボウ
タゲリ
ツグミ
チュウヒ
ジョウビタキ
カシラダカ
アメリカヒドリ
カワウ
ヒヨドリ ⇦ここから後半に新たに観察できた種
ハシブトガラス
クロツラヘラサギ
ウグイス
ナベヅル
マナヅル
カンムリカイツブリ
ヘラサギ
ウミアイサ
ミコアイサ
ヨシガモ
オナガガモ
タシギ
オオジュリン
ツリスガラ
アオジ

計57種