探鳥記 2019.1.20 諫早干拓地③ 2日目前半 7:10~17:50 雨のち晴れ

前夜からの雨は出発の6時ぐらいには止むとの予報であったが、諫早干拓地に到着した7時になっても降り続いている。

ねぐら入りした付近に到着したとは思うが、周囲は暗くしばらく待機が続く。

横浜より日の出の時間も遅いし、しかも雨模様なのだから暗いのは当たり前。

待機中の車窓からコガモ?の小群が道路脇の農耕地から飛び去っていくのが見えた。

夜行性のカモ達は食事を終えて、ねぐら入りするのだろう。

少しづつ明るくなり始めた頃、仲間が早速に電柱止まりしているナベコウを発見!

ナベコウとの距離を考えつつ、ねぐら立ちを待つ。

待機中、ナベコウのいる電柱の下を放し飼いにされた犬や車が通り過ぎて、その度に我々を冷や冷やさせたが、ナベコウは日常の光景なのか別段気にしていない様子。

電柱のナベコウが脚や頭をもぞもぞと動かし始めたので、こちらも呼応して緊張感が高まっていく。

もぞもぞする度に動画撮影を開始するというフライングが何回も続く。

そしてついにテイクオフ!

ナベコウのねぐら立ちの瞬間に立ち会え、動画撮影にも成功した。

周囲は緊張感から解放され、安堵感と喜びに包まれたが、ナベコウの着地場所が気になる。

遠くへ飛び去ってしまうかと心配したが、そばにある水路に降り立った模様。

その場所に移動して、恐る恐る水路をのぞき込むが見当たらない。

確かにこの水路だと何度も確認して、遠くまで伸びる水面付近を探すもいない。

諦めかけてふと土手に目をやると、目の前20mくらいの場所にナベコウがたたずんでいるではないか!


探鳥記3回目にして初登場のナベコウ アフリカの大地が似合いそうな鳥である

ナベコウはしばらくその場にいた後⇒そばの農耕地で採餌行動⇒工場の屋根に上がる⇒電柱に移動⇒そばの水路に降りる行動をした。


明るくなっても、黒っぽく見えるのは変わらないナベコウ

ナベコウには人目を気にせず朝食をとってもらいたいので、この場を離脱して、森山干拓地へ移動。

前回探鳥時、早朝の森山干拓地は鳥密度が特に凄かったので、オオカラモズの探索に集中する前に覗いてみたかったのだ。

到着した時には雨が止んではいたが、まだ所々薄い霧が残っている。

アシ原や霧の合間からヘラサギナベツルマナヅルなどが観察するのも風情があって良い。

マガンアカツクシガモの情報もあるが、見当たらず。

再度来ることにして、いよいよオオカラモズを求めて中央新干拓地へ移動。

前日の午前中は駐車場前に広がる農耕地で活発に採餌行動をしていたとのこと。

そこで農耕地を中心に探索することにした。

農耕地では多くのタゲリタヒバリヒバリハクセキレイなどが盛んに採餌行動中。

特に関東バーダーにはタゲリの多さに驚く。

車をゆっくり走りながら観察していると、前方の農耕機の上にセキレイみたいな鳥がいる。

取り敢えず双眼鏡で確認してみたら、ビックリ!何とオオカラモズではないか!

良く見るとセキレイではなくモズのフォームなのだが、長い尾羽が特に目に付く。

オオモズとの分かり易い違いである、翼にある白斑が2つ見えるのを確認した。

メンバー全員が突然の出会いに歓喜して、急いで観察と撮影をする。

オオカラモズが逃げないように祈りながらの観察・撮影であったが、やはり車内からの観察・撮影の方が鳥への警戒心は低いので助かった。

このオオカラモズ、前日と同じく農耕地や周辺の樹木やポールなどを活発に動き回っていた。


ナベコウオオカラモズ観察と2大目標を遂に達成!

オオカラモズを観察中、仲間が駐車場前にある広い水路にいるツルシギを発見。

ツルシギのそばでは6羽のタシギが採餌や水浴びをしていた。


意外にも初めて見たタシギの水浴び 次列風切先端の白色が見えます 

まだ他にシギがいるかもと探したところ、クサシギを発見。

立て続けのシギ3連発はこれまた嬉しかった。

前日の午前中にマミジロタヒバリが頻繁に観察されていたとのことで、引き続き周囲の農耕地を探索。

残念ながらマミジロタヒバリは発見できなかったが、仲間がホシムクドリを発見!

※音声は消しています

これまた嬉しい出会いとなった。

お腹が空き始めた頃なので、干拓地の外にあるコンビニへ移動。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順) 今回の中央新干拓地までの分

ナベコウ
タヒバリ
キセキレイ
ハシボソガラス
カルガモ
アオサギ
ハクセキレイ
ヘラサギ
ホオジロ
ツグミ
キジバト
カワラヒワ
トビ
ベニマシコ
アオジ
バン
ツリスガラ
ウグイス
マガモ
オオバン
ミコアイサ
カワウ
チュウヒ
ジョウビタキ
ヒヨドリ
キジ
ミサゴ
コガモ
ハシブトガラス
ハイイロチュウヒ
タゲリ
オオカラモズ
ヒバリ
タシギ
ツルシギ
チョウゲンボウ
クサシギ
モズ
ダイサギ
ヒドリガモ
ホシムクドリ
スズメ

計42種

 

 

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