「ツミ」カテゴリーアーカイブ

野鳥 ツミ幼鳥 2016.6.26 横浜市

前回の流れから今回はツミの幼鳥を特集します。

まずは顔面アップから。


虹彩は、成鳥雌の黄色でも成鳥雄の暗赤色でもない青みのある黄色です。

 


喉元の太い縦斑も特徴 タカ渡りの観察時に役立つ識別ポイントの1つです。

 


幼鳥とはいえ、鋭い爪ですね。

 


伸びをしている姿も若武者のような風格があります。

 


このハートマークで女性バーダーからの好感度が上がるか?注目です。

次に動画です。

動画編集の際に、目に半透明の瞬膜が張られたところで動画が終わっていることに気が付きました。

瞬膜の主な役割は、飛行や潜水する際に空中や水中にある異物から眼球を保護することです。

スロー動画で分析したところ、どうやら瞬膜は目の前方から後方へスライドして覆われたようでした。

※動画の最後に0.125倍のスロー再生を添付しています。

野鳥 ツミ雌の若鳥 

今回もツミの特集です。

前回登場した個体はツミの雌の若鳥でした。


前回掲載した画像 胸から腹にかけての模様に注目して下さい。

なぜこの個体を雌の若鳥と判断したのか?その理由は胸や腹などの体下面の模様からです。

この個体の模様が幼鳥から成鳥へ変わって行く途中の状態と判断したのです。

以下は幼鳥、若鳥、成鳥の体の下面を中心とした画像です。

巣立ったばかりの幼鳥 2016.6.26   横浜市

幼鳥には中央付近は縦斑、両脇は横斑、下の方にはハート型の模様があります。

ちなみにこの時点では雄と雌の区別は困難です。

どの幼鳥も同じような模様や虹彩の色ですし、成鳥で顕著な体の大きさの違いは巣だった直後では育雛状況という要素も加わってしまうからです。

雌の若鳥 前回の個体 2015.6.21   横浜市

おおよそ幼鳥と同じ縦斑と横斑の位置ではありますが、斑の太さが幼鳥に比べて細くなり、また縦斑の部分が横斑に変わっていたり交わっていたりと、徐々に成鳥の細い横斑模様へ移行しています。

虹彩は黄色なので若鳥でも雌と判断できます。

雌の成鳥 2018.4.28   横浜市

体下面は細い横斑模様になっているので成鳥です。

以上の幼鳥から成鳥への模様の変化から若鳥と判断しました。

野鳥 ツミ 2015.6.21 横浜市

今回はツミの特集です。

先日放送されたダーウィンが来た!ツミ特集を受けての掲載です。

このツミは横浜市内の都市公園で撮影しました。

虹彩が黄色なのでで、下面の褐色の模様が幼鳥の名残があるので若鳥です。

記憶している限りの当時の状況

枝の止まっているを観察中、がキーキーキーと鋭く鳴いた。

しばらくするとのそばに飛んで来て小鳥の雛のような獲物をに渡して直ぐに飛び去った。

獲物を受け取ったは早速食べ始めた。

当初、は雛に餌を与えるためにに渡したと思っていたが、それなら最初から巣に運べばよいのであるから、が食べるために運んで来たと考えた。

もちろん雛を育てることも大事であるが、狩りをせずに巣を守るもお腹は空くのは当然。

むさぼるように食事をしているように見えた。

 

 

 ※獲物を食べる生々しい動画ですので、ご注意ください!

以下は、見やすい場所に移動して横から目線で撮影したものです。

下から目線では分からなかった食事場所の様子ですが、止まり木のそばには羽毛や糞が付着しているのを見て、ここがお気に入りの食事場所と分かりました。

 

※獲物を食べる生々しい動画ですので、ご注意ください!

この後、が獲物を全部自分で食べずに巣に持ち帰って、雛に分け与える場面を観察しました。

この行動は、元々半分は自分、もう半分は雛なのか?全部食べる気満々であったが、お腹が満たされたから巣へおすそ分け?として持って帰ろうなのか?

のみぞ知るですが、気になるところです。

野鳥 ツミ雄 2018.4.28 横浜市

今回はツミの雄を特集します。

雄の下面に見られる橙色と橙色の横斑が今まで観察した中で一番薄い個体でした。


遠目からだと雌?


雄の虹彩は赤いです。

ところで、このツミ雄は知り合いのスウェーデン人バーダーの要望に応えての観察でした。

というのも先輩バーダーがそのお知り合いのスウェーデン人バーダーをガイドなさることになり、私もご一緒する機会に恵まれたのです。

彼の要望は、日本滞在中にまだ観察したことがない野鳥を見たい!という内容でした。

限られた時間内でセンダイムシクイオオルリを見終えて、締めとしてツミ(Japanese SparrowHawk)を観察することになったのです。

幸運にも観察ポイント到着後、彼はツミの雄雌を直ぐに観察することができて非常に嬉しそうでした。

話に夢中になって、頭上でツミが交尾する姿を見逃してしまいましたが!