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探鳥記 2019.5.5 富士山 前半 4:10~18:30 晴れ

1年ぶりとなる富士山探鳥、今回は富士山麓の南部を中心に探鳥した。

裾野市 十里木周辺  4:10〜6:10

夜明け前の暗闇の中、耳をすますとノビタキのか細い鳴き声がする。

時々キジの甲高い鳴き声が周囲に響く。

ヨタカの鳴き声をキャッチすべく集中していると、近くからオオジシギの鳴き声が聞こえて来てビックリ!

上空からか?地上からか?辺りを見渡したが、どうやら目の前の草原にいるようだ。

早朝のコーラスが始まる前に森へ移動。

コーラスの序幕はクロツグミ

その後は様々なさえずりが聞こえて来たが、特に目立つのはコルリの声。

森のあちこちから聞こえて、5個体以上はいるようだ。

センダイムシクイウグイスオオルリキビタキイカルミソサザイなど分かりやすくハッキリと鳴く声がトーンダウンした頃に、遠くで鳴くアオバトトラツグミの声を聞こえて来た。

気づいたら周囲は明るくなっており、声だけでなく姿も楽しめるようになった。

前回同様にコルリが梢でさえずっている姿を発見。

更には地表で採食行動中のコルリを発見。以下の動画。

ぴょんぴょん歩く姿がカワイイ!

姿も声もしぐさも魅力、やはりコルリはお気に入り鳥だ。

野鳥の鳴き声も目撃回数も一段落した感じになったので、次のポイントへ移動。

見聞きした野鳥(観察順)
ノビタキ
キジ
オオジシギ
ホオジロ
クロツグミ
ハシボソガラス
ウグイス
シジュウカラ
ヤマガラ
センダイムシクイ
ミソサザイ
ヤブサメ
コルリ
オオルリ
キビタキ
イカル
アオバト
ツツドリ
カケス
エナガ
ヒガラ
ゴジュウカラ
トラツグミ
コサメビタキ
ハシブトガラス

計25種

西臼塚    6:45〜9:30

駐車場に到着してすぐ、地上にいる2羽のアカハラを発見。

森の中に入ると地上ではミソサザイ、樹上ではカラ類が目立つ。

遠くからはツツドリコマドリの声が聞こえて来た。

臼塚はこんもりした舞台のような場所で、声が良く周辺に通るせいなのかアカハラが盛んに鳴いた。

ツツドリは当初遠くから「ポポ、ポポ」とBGMとして聴き楽しんでいたが、何と4羽が一同にこの塚に集まり、鳴き始めたのには驚いた。

おそらく縄張り争いをしていたのだろう。

それにしても直ぐそばの樹上で重低音の鳴き合いは嬉しさよりむしろ何か怖さを感じるほどだった。

声といえば、メボソムシクイの悲しげな声をここで初認。

駐車場に戻り、今度は道を挟んでは反対側のさらに低いエリアに向かった。

ここではビンズイコサメビタキなどを観察。

以前探鳥した際はコルリコマドリが生息しているような場所があったと記憶しているが、見当たらず。

次のポイント・富士宮口5合目へ移動することにした。

見聞きした野鳥(観察順)
アカハラ
ヤマガラ
ヒガラ
ミソサザイ
ゴジュウカラ
ツツドリ
コマドリ
メボソムシクイ
イカル
コサメビタキ
キジバト
カケス
キビタキ
コルリ
コガラ
キクイタダキ
ハシブトガラス
センダイムシクイ
ビンズイ
ウグイス
アオゲラ
クロツグミ

計22種

富士宮口 五合目    9:50〜11:20

五合目の駐車場周囲の山肌にはまだ雪が残っている。

スキー板を担いでこれから斜面を滑る人もいるくらいだ。

ここから宝永火口の周辺を探鳥して、イワヒバリホシガラスなどを見る目論見だった。

しかし、コース上は雪が積もり、始めのうちは丁寧に歩いていけば大丈夫と思っていたが、歩行自体も難儀してきた。

ここはハマる前に引き返すのが良いと考えて、駐車場まで戻ることにした。

駐車場からの観察に切り替えて、下の斜面を注視すると、ルリビタキ雄を2羽発見。

意外と近くにいるので、まだ縄張り争いはしていないのかな?

ここでは少なくとも4羽のルリビタキを観察。

さえずりは控え目で、登ってきたばかりの感じがする。

期待のホシガラスを探索したが、ハシボソガラスばかりだった。

次の目的地へ移動。

見聞きした野鳥(観察順)
ルリビタキ4
ハシボソガラス
カヤクグリ
ヒガラ

計4種

後半へ続く。

キョウジョシギ 2019.5.2 横浜市金沢臨海部

先日、横浜市金沢区のベイサイドマリーナで撮影したキョウジョシギです。

撮影条件の厳しい場所でしたが、キョウジョシギの群れが徐々に我々に近づいて来てくれました。

雄 雌に比べて①頭部がより白く②上面の茶色が鮮やかで、茶色の面積もより広いです

雌 雄に比べて体上面は全体的に焦げ茶色で、この時期は遠目でも違いがハッキリ分かります

くちばしも脚も太く短くガッシリとしているので、岩場などの固い場所での採餌行動には適していると思います。

シギの中では一番ずんぐりした体型に見えませんか?

キョウジョシギの声 ※風の音がかなり入っていますが、、、。

探鳥記 2019.5.2 金沢臨海部 10:45~12:40 曇りのち雨

円海山から金沢臨海部へ。

平潟湾 10:45~11:00

本日は抜かりないように干潟が現れる時間帯に合わせて探鳥開始。

ハマシギメダイチドリの採餌活動を容易に観察できると思いきや、周辺の細かいポイントまで探索したが見当たらず。

キアシシギは本日も4羽観察、どの個体も干潟が現れているのに採餌行動せず、じっとしていた。

後日談だが、ハマシギメダイチドリも夕方の方が観察されることが多いとのこと。

どうも彼らと会わないとスッキリしない。

モヤモヤした気持ちでベイサイドマリーナへ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ
トビ
スズガモ
イソシギ

計4種

ベイサイドマリーナ 11:20~12:40

到着時、タイミング良く上空を飛翔するコアジサシを発見。

昨日の123羽を確認すべく防波堤へ移動。

不思議と本日は1羽も確認できない。

しかし、全くいなくなったわけではなく、周辺の海上で飛翔している姿を見ることができた。

その数、ざっと40羽くらいか。

コアジサシは昨日同様に我々のいる昨年の繁殖地上空まで飛来しては海上に戻る行動パターンを取る個体が何羽もいた。

昨年ここで繁殖した個体なのだろうか?

ここに代わる繁殖地を見つかるように祈る思いで上空舞うコアジサシを観察。

123羽⇒40羽となり、他のコアジサシは違う場所に移動したと思われる。

コアジサシの観察が一段落したころ、船着き場のほうからモズのような声が聞こえて来た。

鳥仲間も「ん、モズ?」と反応したが、声の主を探すと何とキョウジョシギだった!


左・中央)オス 右)メス

しかも目の前のテトラポットに1羽ではなく何と30羽近くの群れが飛来して来たのだ。

だんだんこちらに近づくサービスぶり。

活発に採餌行動をしている。

その後、もう一群が合流して推定70羽になった。

毎年キョウジョシギ20~30羽がここで越冬しているが、越冬組が含まれているとしても相当数が渡り組である。

実は一大中継地だった⁉

観察中、今度はキアシシギの「ピューイ」という声がしたので、探索するとテトラポットの水際で発見。

キアシシギ+テトラポット⇒メリケンキアシシギもいる可能性があると思った。

確かにメリケンキアシシギの観察例が多い、たとえば茜浜や日の出海岸辺りと環境は似ている。

もし発見すれば、「あぁ、やっぱりここにもいる環境だよね」と言いそうである。

ただ残念なことに立ち入り禁止エリアが多く、観察しにくいのが難点。

それにしても、昨日は123羽のコアジサシ、本日は70羽のキョウジョシギと日替わりで面白い出来事が続いた。

今後は更に注目すべき探鳥地と改めて思った。

見聞きした野鳥(観察順)

コアジサシ
ツバメ
イソヒヨドリ
ユリカモメ
スズガモ
ミサゴ
カワウ
アオサギ
ハシブトガラス
キョウジョシギ
イソシギ
キアシシギ

計12種

 

探鳥記 2019.5.2 円海山周辺 7:00~9:50 晴れ

昨日帰宅直後から、円海山でキビタキをきちんと撮影したい!平潟湾でハマシギメダイチドリとの再会したい!ベイサイドマリーナのコアジサシのその後の様子を観察したい!という思いがどんどん強くなって行き、本日も同じコースで探鳥することにした。

まずは円海山周辺へ。

瀬上池周辺は昨日とほぼ同じ様子。

2時間早いスタートなので、もう少し鳥が活発かと思っていた。

昨日キビタキが鳴き合戦していた場所では今朝は1羽だけのさえずり。

縄張り争いの勝者かな?心地良いさえずりが森に響き渡る。

キビタキに別れを告げて、もうすぐ尾根付近に差し掛かるところで、何とコマドリのような鳴き声が尾根の向こう側から聞こえて来た!

得意の幻聴か?

興奮する前に再度同じ鳴き声がした。

間違いない、コマドリだ!

尾根に駆け上がり、探索を試みる。

声の出所は斜面下のそんなに遠くない場所からだ。

次の鳴き声まで20分くらい待機していたか、ついにこれぞ駒鳥!という「ヒンカラララ〜」を聴くことに成功。

コマドリは昨年も氷取沢で聴くことができたが、これほどハッキリとした声ではなかった。

残念ながら姿の方は滞在中、見つけことはできなかった。

朝から素晴らしいプレゼントをもらい、気持ち良く氷取沢へ向かう。

氷取沢では昨日同様センダイムシクイオオルリのさえずりが森の奥からする。

しばらく鳴き声を楽しんでいると、目の前の笹やぶの中からコマドリに似ているが気持ち強めの声がした!

コルリ

「チ、チ、チ、、、」という前奏がないので迷ったがコマドリのように鳴き声が余韻を残して徐々に消えるような終わり方ではない。

直ぐにまた2回目の鳴き声がした、やはりコマドリとは似て非なる感じ。

先ほど尾根でコマドリの声を聴いたばかりだから違いは分かる。

3回目は少し時間が経って、森の奥の方から「チ、チ」と前奏が少し入った!

この時、右手から先ほど尾根で聞いた声にそっくりのコマドリの声が!

もう1羽いたのか!

左右両方からなので、明らかに違いが分かった。

4回目は「チージョイ、チージョイ」と抑揚のある典型的な鳴き声がして、コルリと断定した。

コルリはだんだん奥に移動していったので、録音音声は小さく聞きにくい状態です

それにしてもコマドリコルリの共演が横浜で聴けるとは!

更にはバックでオオルリウグイスも鳴いていたので、横浜での日本三鳴鳥の共演でもあった!

この時期だけの限定共演ではあるが、横浜市内でも必ずやこのような舞台があるはずだ。

舞岡、新治の森、大池、寺家辺りは要チェックである。

もう、朝から満足度いっぱいでハングリー探鳥精神が著しく減退した。

いつもは疲れから減退するのだが、今回は珍しい。

コマドリコルリ骨抜きにされたまま、次の目的地、平潟湾に向かった。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス
ヤマガラ
シジュウカラ
ハシボソガラス
カワセミ
アオジ
センダイムシクイ
キビタキ
エナガ
メジロ
コゲラ
アオゲラ
コマドリ
オオルリ
コルリ
ヤブサメ
キジバト

計17種

探鳥記 2019.5.1 金沢臨海部 13:40~16:10 曇りのち雨

円海山から金沢臨海部へ。

平潟湾 13:40~13:50

まずは平潟湾へ。

昨年、野島水路上に道路を建設することが決定されたことにより、今年の春渡りの頃には工事中となり、シギ・チドリの採餌・ねぐら場所はなくなってしまうだろう、、、と諦めていた。

しかし、いまだ工事を行われていないとの吉報があったので、再会を期待して様子を見に行った。

残念ながら到着時はほぼ満潮状態、、、。

干潟でシギ・チドリの採餌行動を観察することはできないが、休憩中の姿は観察できるだろう。

そこで毎年潮が満ちてくるとキアシシギ等が休憩場所に使う波止場のような鉄柵場所へ移動。

この時期なら数十羽のキアシシギが休んでいるいつもの鉄柵がない。

撤去されたか?

脇に一部残っている鉄柵を見ると、4羽のキアシシギを無事に発見。

今年も来てくれたのだ!

長旅の疲れだろう、目をつぶっている個体もいる。

昨年が最後の観察と思っていたので、この再会は非常に嬉しい!

春の渡りの常連ハマシギメダイチドリの群れもどこかで休憩して、潮が引けば出会えるだろう。

次回は干潟が現れる頃合いに再訪しようと決めて、次の目的地ベイサイドマリーナへ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ4
スズガモ
カワウ
トビ

計4種

ベイサイドマリーナ 14:20~16:10

昨年の5月にここ三井アウトレットモールの臨時駐車場でコアジサシが営巣して40個体前後の雛が巣立った。

初めての営巣場所だったので、カラスなどの天敵に目を付けられなかったおかげだろうか?驚異的な巣立ち数であった。

その後アウトレットモールは2020年のリニューアルオープンのため取り壊され工事が開始された。

今回はその後の様子を知りたかったことと最近コアジサシの目撃情報があったので訪れることにした。

臨時駐車場にはプレハブが立ち、大容量の盛り土が置かれていた。

とても繁殖できる環境ではないと容易に判断できた。

コアジサシの姿も見えない。

残念な思いで周りを見渡すとコチドリが1羽荒地の水溜りにいるのを発見。

そろそろ帰ろうとした時、上空からコアジサシの声!

見上げると4羽のコアジサシが昨年の繁殖場所周辺を飛翔しているではないか!!


一年ぶりの嬉しい再会となった!

2羽一緒に飛んでいるコアジサシをよく観察すると、後ろのコアジサシが魚をくわえながら前方のコアジサシを追っている、求愛行動中であった。


左の雄が魚をくわえて右の雌を追っかけている構図

他にもコアジサシがいるのではないか?と湾内を緊急探索。

すると遠くの堤防上に(60倍のスコープでやっと識別できた)何とコアジサシが123羽もたたずんでいた!!


中央に見える防波堤に123羽のコアジサシがいた! 


これが精一杯のズームであったが、黄色のくちばしを見ることができた

カウント時に上空を飛翔していたコアジサシもいたはずなので、これ以上いたことは確実だ。

横浜の臨海部にこれほどの数のコアジサシがいるなんて、、、しばし呆然。

この後、雨が降る中、これらのコアジサシは活発に湾内で魚を取ったり、以前の繁殖場所である我々の近くまで飛翔するなど、活発に行動した。

昨年の繁殖場所がなくなってしまった今、このコアジサシはどうするのか?

おそらく他の繁殖できる場所を見つけることになるとは思うが、コアジサシの先行きを按ずる気持ちと近所に代替できる場所を作ることができなかった悔しい気持ちが入り乱れた。

コアジサシの観察中に仲間がテトラポット上に3羽のキョウジョシギを発見。

この冬、ここで越冬していた個体か?それとも渡り組か?

雨足も強くなってきたので、ここでお開きとした。

本日は記憶に残る横浜探鳥となった。

見聞きした野鳥(観察順)
コチドリ
コアジサシ123
ツバメ
ユリカモメ
キョウジョシギ3
アオサギ
トビ
カワウ

計8種

 

探鳥記 2019.5.1 円海山周辺 9:30~12:50 晴れ

いよいよ令和時代に突入、記念すべき最初の探鳥はやはり地元で。

スタート地点でキビタキの声が森から聞こえて来た。

令和第1号がキビタキとは嬉しい。

瀬上池へ向かう小道はセンダイムシクイウグイス、ヤブサメのさえずりが聞こえる。

両種とも姿を見るのは意外と難しいが、今回は観察することができた。

※後半の動画ではヤブサメの声も聞こえます

山の斜面には藤が咲いて、しばし見入ってしまった。

小川沿いの斜面からアオジの鋭い地鳴き、いつ北国に戻るのかな?

瀬上池周辺は例年より静かだ。

ここの常連センダイムシクイヤブサメの声もしない。

昨年スウェーデン人バーダーを鳥仲間と案内した時はセンダイムシクイを間近で観察できて、喜んでもらえたのを思い出した。

尾根に向かう最中に懐かしい「ヒリリ、ヒリリ」というサンショウクイの声が上空から聞こえて来た!

姿を探すも見当たらず。

でも、ここでは初めての記録なので嬉しい。

尾根に上がるとカラ類やウグイスがにぎやかだ。

氷取沢に降りる斜面ではヤブサメの密度が濃い。

氷取沢ではオオルリキビタキセンダイムシクイどれも見えそうで見れなかった。

時間帯も悪い感じがしたので長居せず、再び瀬上池へ向かう。

尾根を下りた杉林付近でキビタキ2羽が間近で美声を披露していた。

おそらく縄張り争いでもしているのだろう。

薄暗い林内でも黄色とオレンジ色が映えて綺麗だ。

久々のキビタキとの再会、夏鳥シーズンの開幕を実感した。

次はシギチドリの渡りを見に横浜市の平潟湾へ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

キビタキ
センダイムシクイ
ウグイス
アオジ
シジュウカラ
エナガ
ハシブトガラス
カルガモ
ヤブサメ
ヒヨドリ
カワセミ
サンショウクイ
ヤマガラ
オオルリ

計14種

 

 

野鳥 クロウタドリ 2019.3.9 石垣島

今回は3月の石垣島で撮影したクロウタドリです。


顔アップ!特に顔はクロツグミとそっくり!


体色は黒色であることから雄と思われる。一方、雌は黒褐色。


前から見ると喉周辺が白く黒色の縦斑が目立つ。全身黒くはないことから雄の若い個体?

動画 ※似たような動画ですが2本続けてどうぞ。

 

参考動画 クロツグミ 

※腹以下の下面は白いが、クロウタドリに似ている。ちなみに全長はクロツグミが21.5㎝、クロウタドリは28㎝と一回り大きい。

 

探鳥記 2019.4.28 三番瀬 13:30~16:30 晴れ

葛西臨海公園から三番瀬へ。

二俣新町駅からバスで移動。

30人近くがバスに乗り込めるか心配だったが、ガラガラだったので、ホッと一息。

待機中にイソヒヨドリを観察。本日は小潮で潮干狩りは開催せず。

もちろん、シギ・チドリは観察できるとは思っていたが、先週の混雑ぶりの残像が頭にこびりついている。
恐る恐る干潟を覗き込むと、、、。立ち入り禁止エリアにたくさんのシギ・チドリが見えるではないか。

ネット越しからではあるが、距離感も悪くない。

はやる気持ちを抑えながら干潟に降り、いよいよ探鳥開始。

手前ではメダイチドリハマシギミユビシギが盛んに採餌中。

ハマシギの群れの中にミユビシギを見つけるのは、くちばしの特徴より今の時期なら腹が黒いかどうかで判断した方が楽だ。

トウネンはこの2種より一回り小さいので、紛れていれば判るが見つからない。

奥ではミヤコドリの大群を中心にオオソリハシシギダイゼン、そして1羽だけいたオバシギ

ミヤコドリをカウントしてみたら198羽もいた。

ここで1番綺麗だったのはオオソリハシシギ雄ではないか、繁殖羽のオレンジ色が鮮やかだった。

オバシギは後ろ向きの姿が多かったが、時折見せる黒い胸模様が印象的だった。

ずんぐりとしてマイペースで採餌している姿が気に入っている。

突如、ホウロクシギがいる!との声がかかった。どこから飛来して来たのか?いつの間にかの登場である。

先ほどの葛西の東なぎさでは遠くにいたので、今回は近くでじっくり観察できた。

 

途中で今見て来たシギ・チドリの簡単な解説を行った後に、再び干潟へ。

ミユビシギの群れをよく見ると、冬羽に夏羽が出始めた個体、夏羽に近い個体、幼鳥に夏羽が出始めた個体が混じっており、興味深く観察できた。

いまだ観察できていないトウネンを探したが、見つからず。

16時30分に無事探鳥会を終了。

今回はGW期間中であったが、小潮のタイミングで潮干狩りを回避することができて、静かな雰囲気でじっくりシギ・チドリを観察することができた。

2か所でシギ・チドリを15種類観察。

シロチドリトウネンムナグロタシギ辺りは察可能性があったので残念である。

特にシロチドリは葛西で毎年繁殖しているし、三番瀬では前回の2月の探鳥会では頻繁に観察できたので会えると思った。

想定外だったのは帰りのバスの利用者が多くて乗ることができず、二俣新町駅まで歩くことになってしまったこと!

参加者の皆さん、7時間半の探鳥会、お疲れ様でした!

見聞きした野鳥(観察順)

イソヒヨドリ
ミヤコドリ
オオソリハシシギ
メダイチドリ
ハマシギ
ミユビシギ
ダイゼン
チュウシャクシギ
オバシギ
キョウジョシギ
アオサギ
ハシボソガラス
ユリカモメ
スズガモ
ホウロクシギ

計15種 探鳥会記録ではなく個人記録です

探鳥記 2019.4.28 葛西臨海公園 9:00~12:30 晴れ

本日は自分が担当する神奈川支部のシギチドリ探鳥会を行った。

この時期の葛西は留鳥・冬鳥・夏鳥・渡り鳥が同時に観察できる素晴らしい場所。

集合前に園内でエゾムシクイキビタキを観察した参加者もいた。

今回の探鳥会は西なぎさ⇒鳥類園のコース設定だったが、下見をなさった参加者の方からの情報ではセンター前にクロツラヘラサギが2羽いるとのこと。

葛西のクロツラヘラサギといえば、遠く東なぎさにポツンといるというイメージだから、今回は近距離からの観察できる絶好のチャンス。

ということで、シギチドリ探鳥会ではあるがコースを逆にして、まずはクロツラヘラサギを観察へ。

2羽とも杭の上でお休み中で、一瞬立派なくちばしを見ることができた。

いよいよ本格的なシギチドリのスタート。

まずは通称アメダスポイントで対岸の東なぎさを探索。

ざっと遠くの干潟の様子を見ると、満潮時に近いが小潮のため、半分ぐらいは干潟が残っている。

それでは野鳥達がたくさんいるだろうと思いきや干潟には姿が見えず、海上でスズガモの群れが浮いてるのみ。

対岸の水際ではアオアシシギイソシギがいることが多いのでチェックすると予想通りいたので一安心。

ここでは結局アオアシシギ8羽、イソシギ4羽、チュウシャクシギ2羽を観察できた。

西なぎさに移動。

海面の杭にコアジサシアジサシ4羽を発見。

アジサシの方がコアジサシに比べて一回り大きいのを皆で実感する。

洋上や上空ではチュウシャクシギが時々飛び交う。

西なぎさの海岸線や草地ではシロチドリを期待したが見当たらず。

対岸の東なぎさでは、探索して直ぐにホウロクシギ2羽とオオソリハシシギを発見。

水路の対岸前方では採餌行動中のキョウジョシギ雌1羽を観察。

この観察中、他の参加者が対岸でソリハシシギキアシシギを観察していた。

ここではダイシャクシギムナグロオバシギあたりが観察できると期待をしていたが、残念!

次はセンター擬岩観察舎に移動。

先週観察できた3羽のアオアシシギは見当たらず。

さきほどの対岸で観察した個体の中にいるのかも。

今回はチュウシャクシギ4羽が観察窓の正面で休憩中。

コチドリはさきほどまで交尾をしていたそうだ。

擬岩の周辺の緑地であったキビタキの目撃した参加者もいた。

ここで葛西臨海公園での探鳥はお開き。

次の目的地・三番瀬へ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイサギ
コサギ
ムクドリ
クロツラヘラサギ
カルガモ
キンクロハジロ
ホシハジロ
カイツブリ
ハシブトガラス
ヒヨドリ
オオヨシキリ
スズガモ
アオアシシギ
オオバン
カワウ
イソシギ
チュウシャクシギ
コアジサシ
アジサシ
ホウロクシギ
ダイシャクシギ
ユリカモメ
セグロカモメ
ウミネコ
キョウジョシギ
オナガ
ハクセキレイ
コチドリ
ヒヨドリ
キジバト

計30種 探鳥会記録ではなく個人記録

探鳥記 2019.4.21 葛西臨海公園 14:40〜17:20 晴れ

谷津干潟から葛西臨海公園へ。

まずは西なぎさへ。

橋の上から東なぎさの様子を簡単に探索すると、クロツラヘラサギを発見。

ちなみにこの日はクロツラヘラサギが2羽いたとのこと。

他に目立つのはユリカモメチュウシャクシギミヤコドリの大群。

橋を渡り終えて西なぎさの波打ち際を観察するもシギチドリはいない。沖合の杭にコアジサシが2羽、今期初めての観察。

東なぎさの方へ移動し、中の様子を探索。

ホウロクシギが少なくとも3羽いた。

ダイシャクシギと迷う個体もいたが、この3羽は羽を広げた際に腰が白くなかった。

ミヤコドリはざっと約300羽、三番瀬の越冬組が潮干狩り回避で移動して来たのだろう。

チュウシャクシギは約130羽、さきほどの三番瀬組と別なら合計160羽近くがいることになる。


西なぎさから東なぎさを望む 手前)チュウシャクシギ 奥))ミヤコドリ

両なぎさの間にある水路付近には、この時期キョウジョシギキアシシギアオアシシギなどがいることが多いが、本日は見当たらず。

目の前にはスズガモホシハジロが珍しく上陸中。

潜水しないカモに比べて脚がより後方に付いているのは分かっているが、両脚の幅もより広い気がした。


羽繕いをするスズガモ

鳥類園に移動して、レンジャーと最近の様子を聞くと、擬岩付近で渡り途中のオオルリキビタキが、またクロツラヘラサギは何と2羽いるそうだ。

汽水池の擬岩観察舎ではアオアシシギ3羽とコチドリ1羽を確認。


繁殖羽となったアオアシシギ

アオアシシギは嘴が上にやや反り気味なので、水面近くにいる魚をすくい取るような採餌行動をしていた。

比較的大きいシギの部類に入るアオアシシギだが、時折このように歩くスピードが速い場面を見ることがある。

干潟で早足のシギチドリといえば、シロチドリソリハシシギアオアシシギを直ぐに思い浮かべてしまう。

今回3羽のアオアシシギが汽水池にいたが、この冬の間、3羽で群れていた個体かもしれない。

夕暮れが近づいて来たので、本日はこれで終了。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイサギ
クロツラヘラサギ
カワウ
ユリカモメ
ミヤコドリ
スズガモ
チュウシャクシギ
コアジサシ
ホウロクシギ
アオサギ
ウミアイサ
ホシハジロ
ハクセキレイ
イソシギ
カワラヒワ
ツバメ
セッカ
キンクロハジロ
カイツブリ
シジュウカラ
ヒヨドリ
カルガモ
ツグミ
アオアシシギ
コチドリ

計26種