「関東エリア探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2020.11.23 稲敷 8:00~17:00 晴

そろそろ稲敷に冬の常連さんが出揃う頃。

三連休の最終日、大好きなフィールドで暴れ回りたい!

まずは本新から。

蓮田の収穫が進み、シギチドリが観察しやすい場所が増えたきた。

タカブシギは秋口からずっと個体数が多い状態で、ようやくタシギが目立ち始めた。

常連の越冬コチドリオオハシシギとは会えず。


チョウゲンボウ雄 


ホシムクドリ 稲敷での越冬はすっかり定着した感がある


タゲリ 飛行中は翼の先端部の丸みが識別に有効

浮島では収穫後の蓮田にオジロトウネンクサシギなどを観察。

オジロトウネンは毎年簡単に観察できていたが、今回は探すのに苦労した。

西ノ洲では蓮田が干上がっており、シギチドリを観察できず。

江戸崎では毎年ここで集団越冬するオオヒシクイの様子を見に行くも、観察できず。

16羽がすでに飛来しているが、午前中に鹿島灘の方へ飛び去ったそうだ。

そばの水辺でカモが多数集結していたので観察した。

再び浮島へ。

本日観察していないシギチドリを中心に探索。

途中で出会ったバーダーから周辺にツクシガモがいる情報を教えてもらい、無事観察することができた。

先日、観察されていたことは知っていたが、すでに飛び去ってしまったと勝手に思い込んでいた。


ツクシガモ  主に九州で越冬するカモなので、稲敷での観察は不思議な気持ちであった


クサシギ 

再び本新へ。

ここでも本日観察していないシギ・チドリを中心に探索。

タシギの群れの中にエリマキシギ雌がいて、驚いた!


エリマキシギ

カントリーロードを走行中、蓮田にいる大きいシギを発見!

アオアシシギかと思いきや、近づいて見ると4羽のセイタカシギだった。


セイタカシギ幼鳥

最後はいつもように浮島湿原で猛禽類のねぐら入りを観察。

人気のあるハイイロチュウヒ雄は登場しなかったが、雌が近くを飛んでくれて、その姿と飛翔をじっくり堪能した。

ここでの楽しみは湿原を縦横無尽に高速で飛び回るコチョウゲンボウを観察すること。

今回も2羽で登場して、その飛翔を堪能した。


ハイイロチュウヒ雌 翼下面の鷹斑の方が目立つ


コチョウゲンボウ

見聞きした野鳥(観察順)

モズ、ヒヨドリ、ムクドリ、アオサギ、トビ、タゲリ、チョウゲンボウ、ツグミ、キセキレイ、タヒバリ、スズメ、キジバト、セグロセキレイ、コサギ、ハクセキレイ、タカブシギ、ウグイス、ジョウビタキ、アカハラ、カワセミ、ホシムクドリ、クサシギ、ホシハジロ、コガモ、オナガガモ、カンムリカイツブリ、ホオジロ、オオバン、オジロトウネン、ノスリ、ヒバリ、チュウヒ、アオジ、マガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ハシボソガラス、オカヨシガモ、セグロカモメ、ヨシガモ、ハシブトガラス、コチョウゲンボウ、イソシギ、ツクシガモ、エリマキシギ、セイタカシギ、ハイイロチュウヒ、ベニマシコ、ミサゴ 計54種

探鳥記 2020.11.21 皇居 9:30~11:00 晴

2週間ぶりとなる皇居での探鳥。

本日は時間がないため、お濠のみをチェックすることにした。

日比谷濠ではハシビロガモの群れを観察。


エクリプスから繁殖羽へ換羽中のハシビロガモ雄 換羽中でも最も黒っぽく見える状態の雄が多かった。

凱旋濠では前回同様にヨシガモオカヨシガモの群れを観察。

雄の換羽状況だが、前回より換羽が進み、繁殖羽の個体も多くなっている。


ヨシガモ雄 繁殖羽 太陽光線具合によって頭部の光沢模様が変化して綺麗である

桜田濠ではオナガガモホシハジロマガモも加わり、多種多様な水鳥がいるのはいつもの光景。

桜田門をくぐるとオカヨシガモカイツブリが特に目立った。

すでにペアとなっている感じのオカヨシガモ達を目撃。

新横浜公園の観察でも思ったのだが、このカモはペアとなるのが他のカモより早いような気がするのだが、、、。


オカヨシガモ 左)雌 右)雄

水面ばかり夢中になって観察していたので、気分転換にふと上空を見上げると遠くでノスリが舞っていた。


ノスリ 遠くから見ても太い胴体と腹巻は目立つ

桔梗濠ではヒドリガモの群れを観察。


ヒドリガモ成鳥雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中の個体

時間となったので、ここで探鳥を終えた。

換羽の進行の観察や新たなカモの出現など、今回も有意義な探鳥となった。

また猛禽類は、今回のノスリと前回のオオタカハイタカトビを合わせて、4種を皇居で確認できた。

カモだけでなく、猛禽類にも目が離せない。

 見聞きした野鳥(観察順)

キンクロハジロ、ヨシガモ、オカヨシガモ、オナガガモ、ホシハジロ、マガモ、カワセミ、オオバン、カイツブリ、ハシブトガラス、カワウ、ノスリ、ハクセキレイ、ヒドリガモ、カルガモ、アオサギ 計16種

速報!2020.12.6 稲敷 9:00~17:00 晴

油断すると直ぐにHPの鮮度が失われてしまいますね、、、。

ということで、困った時の速報版!ということで、昨日の稲敷探鳥の結果をアップします。

昨日はガイドとしてシギ・チドリを中心に探鳥しました。

冬の稲敷名物?オオハシシギの群れを今季初認できたことが嬉しかったです。


盛んに採食中のオオハシシギの群れ 16羽を確認

見聞きした野鳥(鳥類目録順)

キジ、ツクシガモ、オカヨシガモ、ヨシガモ、マガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、ダイサギ、オオバン、タゲリ、ムナグロ、コチドリ、セイタカシギ、タシギ、オオハシシギ、コアオアシシギ、クサシギ、タカブシギ、イソシギ、ヨーロッパトウネン、オジロトウネン、ヒバリシギ、エリマキシギ、ミサゴ、トビ、チュウヒ、オオタカ、ノスリ、カワセミ、チョウゲンボウ、コチョウゲンボウ、ハヤブサ、モズ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、ホシムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、オオジュリン 計59種

探鳥記 2020.11.15 多摩川 登戸駅周辺 14:30~16:20 晴

聖蹟桜ヶ丘から登戸へ。

いよいよアフター探鳥会の開幕である。

カモ観察が消化不良なので、参加者の皆さんとカモを中心に楽しみたいところ。

駅から数分で多摩川の土手に上がると、早速カラス達にちょっかいを出されているノスリを発見!

目の前に広がる草地ではベニマシコオオジュリンなどの冬の小鳥を期待するも前週同様に現れず。

宿川原堰に移動すると、先週同様にたくさんのカモがおり、種別・雄雌・換羽途中など様々な装いを楽しんだ。

ヒドリガモ雄成鳥 エクリプスから繁殖羽へ換羽中

ここではミサゴが何度も上空に登場するサービスを受けた。


翼の羽根が綺麗に整っており、また胸の黒斑が濃くて大きいのでミサゴ幼鳥と思われる

ミサゴは何度も水面を探索していたが、結局は魚を採らずに飛び去って行った。

猛禽ショーはさらに続く。

今度はミサゴの代わりに魚を運んでいるトビが登場!

案の定、カラスにロックオンされており、その後の顛末を知りたいところだが、2羽とも視界から消えていった。


魚を持つ向きはミサゴ同様に頭が前である

シギチドリでは前週に観察したハマシギはいなかったが、前週いなかったイカルチドリと出会えて良かった。

アフター観察会の参加者の皆さん、お疲れ様でした!

見聞きした野鳥(観察順)

ジョウビタキ、ユリカモメ、カワウ、ノスリ、ダイサギ、ハシブトガラス、マガモ、キンクロハジロ、オオバン、スズメ、トビ、コガモ、ハクセキレイ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、オナガガモ、ヒヨドリ、オジロトウネン、イソシギ、セグロセキレイ、キセキレイ、タヒバリ、イカルチドリ、ミサゴ、カワラヒワ、ハシボソガラス 計26種

 

 

探鳥記 2020.11.15 多摩川 聖蹟桜ヶ丘駅周辺 9:20~12:30 晴

本日はホビーズワールド主催の観察会を実施。

天候は風穏やかな秋晴れで絶好の観察日和である。

聖蹟桜ヶ丘駅から多摩川の土手へ移動。

土手に上がって目の前に広がる草原、その奥の河川敷をじっくり時間をかけて観察した。

まず目に付いたのはハシビロガモ

下見ではマガモの群れが上空を旋回しただけで、水面にはカモの姿がなかっただけに嬉しい。

草原ではホオジロカワラヒワモズなどの小鳥を、河川敷ではセキレイ類やサギ類を中心に観察。

下見では出会えなかったタヒバリイカルチドリと出会えてテンションが上がる。

特にイカルチドリは見つけたというよりはキセキレイをスコープに入れたら、一緒に入り込んでいた!という偶然の出会いとなった。

コースの行き止まりにある交通公園では主に猛禽類を探鳥。

下見では比較的近くの崖でオオタカハヤブサミサゴの枝どまりを観察できたのだが、、、見つからず。

暖かい陽射し、多摩川のゆっくりとした流れと広大な河川敷、のんびりとした良い雰囲気であるが、ガイドとしては心中穏やかでない。

しばらくすると、待望のノスリオオタカミサゴが続いて登場!

3種とも遠くの上空での観察でゴマ粒くらいの大きさだったが、贅沢は言えない。

カモ観察が低調だっただけに、とにかく猛禽類が観察できて良かった。

本日一番の盛り上がり!と思いきや、なんと帰り道では目の前の多摩川の上空にオオタカミサゴが再登場!

オオタカカラスにちょっかいを出されて逃げ回る姿

ミサゴの優雅な飛行から一転して魚を狙って空中で一時停止して降下する姿

最後の最後で参加者の皆さんと猛禽類観察の醍醐味を間近で味わうことができた。

猛禽類と冬の小鳥を中心に観察することができ、無事終了。

この後は、参加者の皆さんと前週と同じ流れで多摩川の下流域にある登戸駅周辺でアフター観察会をすることにした。

聖蹟桜ヶ丘から登戸へ移動。

続きは次回。

見聞きした野鳥

ハシビロガモ、カワアイサ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、イカルチドリ、イソシギ、ミサゴ、トビ、オオタカ、ノスリ、カワセミ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ 計29種

参加者の皆様、この度は観察会にご参加いただきまして有難うございました。

次回以降、私が担当しますホビーズワールドの観察会は、来年1月17日(日)の水元公園、2月14日(日)の皇居で開催します。

今後とも宜しくお願い致します。

観察会のご案内とお申し込みはこちらからどうぞ。

https://www.hobbysworld.com/event.html

 

 

探鳥記 2020.11.8 皇居 8:20~11:00 晴

本日は主にヨシガモを観察すべく皇居へ。

皇居はヨシガモを間近で簡単に観察できる素敵な場所である。

このヨシガモ、神奈川県では観察する機会が不思議と少ない。

この1月に野鳥の会神奈川支部で行った県内一斉ガン・カモ調査では38羽しか記録されなかった。

昨年の観察時でも桜田門付近のお堀では神奈川支部の調査記録以上はいたと思う。

東京駅から真っすぐ皇居を目指して、突き当たる日比谷濠から探鳥をスタート。

キンクロハジロがまず目に付いた。

例年このお堀にはキンクロハジロが多い。

水面には2羽のカイツブリ

カワセミが鳴きながら、水面近くを行き来している。

松の木の隙間からはアオサギと思いきやゴイサギが佇んでいた。

凱旋濠では待望のヨシガモオカヨシガモの群れが30羽近くいた。


ヨシガモのたまり場の凱旋濠


ヨシガモ雄 褐色の羽根が残っており、繁殖羽へ換羽中の個体


ヨシガモ雄 この2羽も繁殖羽へ換羽中 頭部の換羽状況は3羽とも明らかに差がある。

桜田濠でもヨシガモの姿が目立つ。

ここから桜田門を通って、二重橋へ。

この辺りではヨシガモの他、キンクロハジロの姿も目に付く。


ヨシガモ雄で繁殖羽へ換羽中の個体 2羽とも雌に似ているが雄である。奥の個体は三列風切は鎌のような繁殖羽になっている。


キンクロハジロ 手前)雌幼鳥と推定 奥)雄成鳥 ※手前の個体は①奥の雄より体が小さいこと②虹彩が成鳥に見られる黄色ではなく黄土色③羽色の黒味が弱いことから雌幼鳥と推定。

カモ観察を堪能した後、本丸跡のある東御苑へ。

園内のお堀では本日初めてのマガモ、樹上ではジョウビタキが盛んに鳴いている。


ジョウビタキ

樹木に囲まれた庭園ではウグイスアオジツグミカケス?の声を耳にした。

まさに都会の喧騒を忘れてしまうくらい静かな場所である。

本丸跡は石垣の台座だけは残っており、台座まで上がることができる。

皇居で1番高い場所であり、見晴らしが良い。

突然、前方の樹上からハイタカが現れ、右奥に流れていった!


ハイタカ見参!

いつもながらの不意を衝く登場であるが、皇居という場所柄で大興奮であった。


ハイタカ雄 胴体下面を中心に橙褐色の横斑が目立つ

興奮が落ち着いた頃、同じ目線に止まるジョウビタキを発見。

時々尾を揺らす仕草が可愛い。


ジョウビタキ雌 

台座を降りる間際に今度はオオタカが登場!

撮影する間も無く、林の中に消え去った。

ハイタカに比べて、太い胴体と下面の白さが目立っていた。

本日はハイタカオオタカまでも観察できるとは!

気持ち良く探鳥を終えることができた。

見聞きした野鳥(観察順)

キンクロハジロ、ヒドリガモ、カワセミ、カイツブリ、ゴイサギ、ハクセキレイ、オオバン、ヒヨドリ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ホシハジロ、マガモ、トビ、カルガモ、アオサギ、ジョウビタキ、ウグイス、アオジ、ハイタカ、ムクドリ、オオタカ 計21種

探鳥記 2020.11.7 多摩川 聖蹟桜ヶ丘駅周辺 9:20~13:30 晴

次週に行われるホビーズワールド主催の観察会の下見のため、現地へ。

コースは多摩川中流域の聖蹟桜ヶ丘駅付近から多摩市交通公園までを往復する。

同行者はこの夏に三番瀬でご一緒しました、大学のサークルの先輩。

先輩のご出馬で接待探鳥の雰囲気が漂う中、探鳥開始!

ここは先輩の小学生時代からのホームグラウンドとのことで、今昔物語や探鳥ポイントを聞きながらの探鳥となった。

最近の河川工事の影響によりカモが著しく減少したそうで、水面にはカモの姿が見当たらず!

少なくとも90年代はミコアイサの飛来地として有名で、ミコアイサを始め、たくさんのカモを見た記憶がある。

カモがいないと嘆いていたら、30羽近いマガモの群れが上空に出現!


マガモの群れ 降り立つ場所を求めて、何回も旋回していた

広大な中州ではアオサギダイサギが点在し、ハクセキレイセグロセキレイが活発に動き回っていた。

交通公園そばの大栗川の合流地点では、先輩の予想通り、猛禽類の観察する機会に恵まれた。

特にハヤブサそのは水浴び、水飲み、飛翔、枝どまりと様々な場面を観察できた。


遠くでカラスが水浴びをしていると思いきや、よく見るとハヤブサではないか!!


水辺から離れて、周辺を飛翔するハヤブサ


飛翔を終えて、崖上の森の斜面で休憩するハヤブサ

拡大画像

遠くの崖で枝どまりするミサゴを発見!


遠くからでも身体下面の白さが目立つ

拡大画像

オオタカ幼鳥も最後に登場。

なぜか?画像がないが、見とれていたのか。

小鳥はジョウビタキモズを見る機会が多かった。

まだまだ日が高い。

越冬カモシギチドリを求めて、ここから下流にある登戸駅付近へ移動。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ハクセキレイ、カイツブリ、ダイサギ、アオサギ、カワウ、スズメ、イソシギ、ジョウビタキ、マガモ、セグロセキレイ、シジュウカラ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、アオジ、モズ、ミサゴ、ハヤブサ、カワセミ、トビ、ツグミ、カワラヒワ、オオタカ、エナガ、ウグイス、ヒヨドリ、ホオジロ 計26種

 

 

探鳥記 2020.10.25 稲敷 10:00~17:15 晴

三番瀬から稲敷へ。

3週間ぶりの稲敷、随分と間を空けてしまった!

この期間、ウズラシギオグロシギの群れが観察されていた模様。

秋の渡りも終盤、そろそろ越冬組も観察される頃である。

まずは本新地区のヨーロッパトウネンが観察された噂のポイントへ。

残念ながら見当たらず、ここではタカブシギコチドリを観察。

浮島地区ではアオアシシギコアシシギトウネンハマシギクサシギタカブシギの2ショット、そして2羽のツルシギを観察。
西の洲地区ではコアオアシギセイタカシギの2ショット、オオハシシギ幼鳥、そしてまたもや2羽のツルシギ


手前)セイタカシギ 奥)コアオアシシギ

先ほどの2羽のツルシギが飛来したと思ったが、別個体とのこと。

ここでは地味にオオハシシギの幼鳥を観察できて良かった。


オオハシシギ幼鳥の群れ

有名ポイントを一通り巡礼したが、まだオジロトウネンを見ていない。

秋冬の稲敷でオジロトウネンを見ずに帰るのはスッキリしないので、再び浮島地区で探索。

無事に小群を観察してホッと一息した。


ようやく出会えたオジロトウネン

更に先ほどのポイントに戻ると、今度はエリマキシギ雄が加わっていて本日一番の盛り上がりとなった。

その後、見れそうで見ていないタシギを求めて、本新地区を巡回し、最後は浮島湿原へ。

猛禽類のねぐら入りにはまだ早い時期と思っていたが、バーダー達が待機中。

すでにチュウヒが湿原中央の樹木にいて、こちらを見ている。

霞ヶ浦沿いの樹木の並びに猛禽類の姿はないが、背景の水面にマガモの群れが見えた。


狩りの情報交換でもしているのか?寄り添うオオタカ この後、2羽とも別々に飛び去って行った。

あっという間に夕暮れとなり、あちこちからチュウヒが集まり、上空を旋回しては1羽1羽草原の中に見えなくなった。


目の前を通過するチュウヒ

 

ハイイロチュウヒは確認できなかったが、草原を低空で疾走するコチョウゲンボウを目撃!

あのスピード感は痺れます。

いつの間にものように草原を縦横無尽に駆け回った後、右手に飛び去って行った。

草原からはクイナヒクイナの声が時々聞こえていたが、去り際の最後の最後にオオセッカの「ジュクジュクジュクジュク」という1フレーズが聞こえて、気持ち良く終了となった。

見聞きした野鳥(観察順)

モズ、ハシブトガラス、トビ、アオサギ、チュウサギ、タカブシギ、イソシギ、コチドリ、スズメ、セグロセキレイ、ヒバリ、ダイサギ、ハクセキレイ、コサギ、キジバト、オオバン、カルガモ、ツルシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、ハマシギ、トウネン、クサシギ、ヒドリガモ、カンムリカイツブリ、ヒヨドリ、ミサゴ、チュウヒ、カワウ、バン、ヨシガモ、カイツブリ、オオハシシギ、セイタカシギ、オジロトウネン、カワラヒワ、エリマキシギ、キンクロハジロ、チョウゲンボウ、マガモ、オオタカ、コチョウゲンボウ、ヒクイナ、クイナ、オオセッカ 計46種 目撃談 ショウドウツバメ

探鳥記 2020.10.25 三番瀬 7:15〜8:45 曇り

ヨーロッパトウネンが先日観察されていたので、三番瀬へ。

今年はヨーロッパトウネンに会っていないので、是非観察したいところ。

到着時、予想していたより潮が引いており、広範囲での探索が必要な状況。

まずはシギチドリが多い市川側を中心に探索開始。

秋が深まり、ハマシギミヤコドリが多さが目立ってきた。


食事中のミヤコドリ

例年2種ともこのまま三番瀬に越冬する個体が多い。

ちなみにミヤコドリは213羽を確認、最盛期には400羽前後に増えて、日本最大の越冬地となる。

気になるのは昨年カムチャッカ半島で生まれた足輪番号T6が見当たらなかったこと。

T6は稲毛か葛西方面に遠征していて観察できなかったと思いたい。


WANTED!

この日のハイライトは上空を「チョー、チョー、チョー」と鳴きながら干潟に舞い降りたアオアシシギだろう。


アオアシシギ幼鳥 第1回冬羽へ換羽中の個体

初秋に比べて、シロチドリの数が目立ち始めて来た。

この時期、夏羽から冬羽へ換羽するシギチドリが多い中、換羽のサイクルが早いシロチドリは徐々に冬羽から夏羽へ換羽していく。


シロチドリ雄 冬羽から夏羽へ換羽中の個体 目先と額が黒くなってきている

観察できたダイゼン達はすっかり冬羽に様変わりしていた。


ダイゼン成鳥冬羽

前回観察したオバシギコオバシギは見当たらず、渡ってしまったようだ。

ただオオソリハシシギはいまだ健在。

観察できるのは嬉しいが、そろそろ渡った方が良いのでは?と心配してしまった。


オオソリハシシギ幼鳥 

沖合には300羽近くのスズカモが集結。

だんだんと冬の三番瀬の景色に近づいて来た。


スズガモの群れ

結局、ヨーロッパトウネンだけでなくトウネンも観察できず。

ヨーロッパトウネンは東京湾最奥部で越冬することもあるので、引き続き注目していきたい。

次の目的地は東京港野鳥公園?稲敷?

ここで現場のバーダーから稲敷に先日ヨーロッパトウネンらしき個体が観察されたそうだとのお告げが!

欲望に引かれて、稲敷参りとなった。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ、ハクセキレイ、ミユビシギ、ハマシギ、ウミネコ、ミヤコドリ213、オオソリハシシギ、ダイゼン、シロチドリ、キョウジョシギ、アオアシシギ、トビ、オオセグロカモメ、スズガモ約300、カワウ 計15種 目撃談 ミサゴ

探鳥記 2020.10.18 東京港野鳥公園 9:10〜15:30 曇り

本日はバードウォッチング専門店Hobby`sWorld主催の観察会を東京港野鳥公園で実施した。

集合場所の上空をヒメアマツバメが舞う中、スタート。

まずは渡り途中の小鳥とカモを求めて西淡水池へ。

 

例年この時期にコサメビタキエゾビタキを観察しているが、本日はタイミングが悪いのか気配がない。

森ではヤマガラシジュウカラコゲラモズらを見聞きしたり、3号観察舎ではマガモカルガモコガモなどを観察。

ここでの盛り上がりは意外と姿を見る機会がないカケスを観察できたこと。

残念ながら写真に撮れず、、、。


モズ雌 園内各地で秋の名物モズの高鳴きが聞こえていた

次に東淡水池へ。

北から到着して間もないカモ達が50羽以上はいただろうか。

ほとんどのカモがお休みモード。

ハシビロガモヒドリガモハシビロガモコガモホシハジロ、そして換羽中のアメリカヒドリっぽいカモがいた。※アメリカヒドリヒドリガモとの交雑個体が多いので、判断が難しい場合があります。今回は換羽中であること、くちばし模様や脇羽など識別ポイントが見えなかったこと、ただ、見える範囲では交雑種と否定するポイントもなかったことから暫定記録としました。このまま越冬して繁殖羽の姿を確かめたいところ!


東淡水池では様々な装いのカモ達が集結 

ここでカモ以上に盛り上がった?のは、奥の樹林帯に何度も登場したのヒタキ類の観察だろう。

特定の2本の枯れ木に数分おきにエゾビタキコサメビタキサメビタキが登場!

距離は遠いが特徴がハッキリと分かる観察しやすい状況であった。


拡大図

ヒタキの成る木?に止まるエゾビタキ 

また、ここではノスリが上空を舞ってくれ、嬉しい今季の初認となった。

次はセンターに移動して、日本一快適?な室内からの目の前の汐入の池を観察。

ここでは本日初登場のオナガガモキンクロハジロの群れや主に観察した。

潮が満ちてきており、シギ・チドリ観察には厳しい状況、、、。

イソシギは観察できたが、期待していたソリハシシギアオアシシギなどには会えず。

ここで観察会はいったん終了した。

本日は渡って来たばかりのカモ類、渡り途中のヒタキ類など多種多様な鳥を観察できた。

特に渡り途中のヒタキ類はそろそろ観察時期の終盤なので、間に合って良かった。

観察会終了後、参加者の皆さんと第2幕!アフター観察会を実施!

スズガモタシギエナガヨシガモを新たに観察できた。


イソシギ幼鳥


政府専用機 観察機会が非常に少ないそうで、ある意味こちらも珍鳥


換羽中のコガモ雄 群れの中で頭部が雄の繁殖羽になっていたのはこの個体だけだった


タシギ 3羽を確認した 

参加者の皆様、本日は観察会にご参加いただきまして、有難うございました!

 

見聞きした野鳥(観察順)

ヒメアマツバメ、ヒヨドリ、ヤマガラ、ハクセキレイ、シジュウカラ、コゲラ、マガモ、カルガモ、コガモ、ダイサギ、バン、オオバン、カケス、キセキレイ、モズ、スズメ、メジロ、ハシブトガラス、セグロセキレイ、ヒドリガモ、アメリカヒドリ(可能性あり)、ホシハジロ、カイツブリ、キジバト、エゾビタキ、コサメビタキ、トビ、ノスリ、ウミネコ、アオサギ、カワウ、キンクロハジロ、オナガガモ、カワセミ、イソシギ、スズガモ、タシギ、エナガ、コサギ、ヨシガモ 計40種 ※観察会の記録とは異なります。

参加者の目撃種:キビタキ、ハシボソガラス、ムクドリ、サメビタキ、ウグイス、チョウゲンボウ