探鳥記 2020.3.11 恩田川(十日市場〜中山)11:30〜13:00 晴れ

カモのシーズンもそろそろ終わり、、、今季何度も通った恩田川の様子を見に行った。

ガーデンハウス付近にはコガモの群れが依然として滞在中。

コガモ雌の体色は以前に比べて、橙褐色の繁殖羽が目立ち、またくちばしも黄色味が見えるようになった。
コガモ

前回観察されたオカヨシガモの姿はもうなく寂しい。

今回のハイライトはカワセミのペア行動だろう。

以下の3つの行動を目撃した。①いっしょに枝止まりしていた。②別行動で50mくらい離れていても互いに鳴き声を発して存在を確かめ合っていた。③雌がマイペースで場所を変えながら採食行動をしている間、雄は気を引くためか雌の前の川面を旋回しては飛び去るを繰り返していた。

残念ながら雄が雌に魚をプレゼントする求愛行動は観察できなかった。


川エビ?を捕まえてカワセミ


求愛作戦思案中?のカワセミ

シギチドリの春渡りが間もなく開幕なので、いつもよりイソシギの動きが気になった。


まさにくちばしの先にいる虫を捕食しようとするイソシギ


胸に繁殖羽である飾り羽が生えているコサギ


伸びをするカルガモ 美しい翼鏡を披露してくれた

山野の冬鳥では常連のジョウビタキモズツグミに出会えず。

すでに渡去してしまったのか。

次回探鳥時には春の使者ツバメコチドリの第一陣に会えそうだ。

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ、キジバト、ハシボソガラス、コガモ雄25雌32、マガモ雄2雌1、カルガモ18、カワセミ、ヒヨドリ、キセキレイ、ムクドリ、イソシギ、アオジ、コサギ、カイツブリ、ハシブトガラス、ヒドリガモ雄1雌1、ハクセキレイ、アオサギ、メジロ、カワラヒワ 計20種

 

 

オオモズ 2020.1.5 野辺山高原

今回の特集は1月5日に野辺山高原で観察したオオモズです。

今季このエリアでの目撃談がありましたので、鳥の気配が少ない荒涼とした高原を意識して探索しました。

開拓碑のそばを通りかかった時に、Eさんの「オオモズ!!!」という叫び声がして、とっさに外を見ると枝先に止まっているオオモズをキャッチしました。

以下は発見時に撮影しました。体下面の白色が周囲の殺風景に映えて非常に目立ちました。

拡大画像

発見後すぐに飛び去ってしまいましたが、遠くの林の樹上にいるのを再発見できたのは幸運でした。

拡大画像

100m位離れていたでしょうか。

これ以上近づいたら、飛び去るだろうとしばらく様子見をしました。

オオモズは樹上を転々と移動してはしばらくじっとする状態が続きました。

オオモズのいる林の裏手に回ると、高い場所ですが先ほどより近い距離で観察できました。

以下がその画像です。

拡大画像

最後にまとめ動画です。遠距離で不鮮明かつ消音ですが、今後の探鳥のご参考に。スロー再生での翼を広げた時の白い模様に注目です。

キセキレイの採食行動 2020.2.18 恩田川 

今回はキセキレイの採食行動であるフライングキャッチです。


今回の主役 キセキレイ 1月1日円海山にて

川面上空を飛ぶ羽虫をフライングキャッチしています。

ズームすると全体の行動が撮れないので、遠目からの撮影となり、その分キセキレイが小さく映ってしまいました。

※採食行動5連発 0.125倍スロー再生あり

以前アップした別の採食行動の動画です。

アラナミキンクロ 2020.2.3・2.11 稲村ヶ崎〜腰越沖

2月2日に初認され、神奈川県初記録となったアラナミキンクロ雄成鳥。

荒海の北海道の沿岸や時々外房で観察されるカモという認識であったので、まさか相模湾に現れるとは?想定外でした。


鳴いているのでしょうか?遠すぎて声は聞こえませんでした。


かろうじて黒い瞳孔が写っている画像です。


伸びをしているのでしょうか?勢いを感じます。


頭部を見ると💀ドクロを連想してしまうのは私だけでしょうか?


寝ていても後頭部の白斑が目立つので識別は容易です。以上2月3日撮影


正面顔  額も幅広く白いので、遠くからの観察ですと頭部の前後が不明な時がありました。また、遠目からは意外?とオオバンに似ています。


後頭部にサロンパスを貼っていると多数のバーダーから言われていました。具体的な商品名が出るということで久光製薬の宣伝効果を実感しました。


左)クロガモ雄 右)アラナミキンクロ雄 現場ではクロガモより大きく、ビロードキンクロとは同じくらいに見えました。以上、2月11日撮影

※頭掻き⇒潜水三連発 後半スロー再生あり。潜水時、翼をたたまずに半広げの点も注目です。頭掻き動画収集家としては嬉しいですね。

ヨシゴイ 2020.3.6 境川遊水地

今回は境川遊水地で撮影した横浜越冬ヨシゴイです。

横浜越冬?だから何?ということなかれ。

通常ヨシゴイは夏鳥として日本に渡来して繁殖活動をして、フィリピンインドネシアなど南国(日本の南部で越冬する個体もいる)で越冬します。

ですからヨシゴイが越冬しかも横浜でするのは珍しいケースなのです。

以前、12月の上旬に新横浜公園で観察したことがあります。

その時はずいぶん南に帰るのが遅い個体だなぁと思っていただけでしたが、あの個体も越冬していたのかも知れませんね。

今回の観察時の印象は、あれ?こんなに小さかったっけ?でした。

上面にも下面にも太い黒褐色の縦斑があり、また頭上が黒っぽいので雄幼鳥の繁殖羽への移行中の個体と思います。


拡大画像

じっとして動かないと見失うこともありました。

またゆっくり動くだけでなく時折素早く動くこともあり、動作を見ているだけでも面白かったです。

一部しか見えませんが3本の長い趾も注目です。

顔アップ 黄色の虹彩が「O」字です。ちなみにオオヨシゴイリュウキュウヨシゴイは「C」字です。

※後半に0.25倍のスロー再生があります。

探鳥記 2020.3.7 円海山周辺 13:00~14:45 曇り

午後から地元の円海山を探鳥。

雨上がりの曇天で肌寒い状況のせいか野鳥との出会いは少なかった。

いっしんどう広場そばの農耕地ではジョウビタキホオジロを観察。

氷取沢は閑散としており、小川でキセキレイと出会えたのが唯一の救い。


キセキレイ 頭部の黄色味が目立っていた

瀬上池周辺でも鳥影が少なく、しばらく待機しているとカシラダカアオジシロハラの常連さんがやっと登場。

池ではマガモが居眠り中。

池回りの樹木では本日もウグイスが活発に行動しており、3月はやはり一番見やすい時期であると実感した。

鉄塔ではノスリが止まっていた。

見聞きした野鳥(観察順)

トビ、ハシボソガラス、ジョウビタキ、ホオジロ、ウグイス、シジュウカラ、エナガ、キセキレイ、キジバト、アオジ、カシラダカ、シロハラ、コゲラ、マガモ、ノスリ 計15種

 

探鳥記 2020.3.6 境川遊水池 11:10から13:20 晴れ

俣野遊水地のビオトープにヨシゴイが依然として滞在中。

前回(⇒2月11日の探鳥記)はフラれたが、本日こそ横浜越冬ヨシゴイを見たい!

下飯田駅⇒今田遊水地⇒下飯田遊水地⇒俣野遊水地のコース。

時間がないため、今田遊水地はサイクリングロードからの観察のみ。

珍しくサイクリングロード側にヒクイナが上陸して盛んに草を採食していた。


頭掻き中のコサギ 繁殖羽のコサギを多く見かけるようになった。

下飯田遊水地では留鳥のカルガモのみの観察だった。

小鳥ではウグイスが一番目立っており、あちこちで観察できた。

上空ではチョウゲンボウがしばらく旋回していた。


チョウゲンボウ よく見ると右脚で頭部を掻く寸前?掻いた直後?

そして、いよいよ俣野遊水地に到着。

ここで3人の知り合いの皆さんと偶然お会いして、皆さんからヨシゴイの観察ポイントを教えてもらった。

何とヨシゴイは目の前の水際に登場しており、幸運にも到着直ぐに目的達成!


両足で1本のアシを上手につかむヨシゴイ 知り合いの皆さんのおかげで念願のご対面となった 

ヨシゴイを動画撮影中、遠くからベニマシコの声が聞こえて来た。


そろそろお別れのツグミ

タシギセッカヒクイナは観察できなかったが、オオジュリンは最後の最後に登場してくれて、気持ちよくお開きとした。

 

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ、ハクセキレイ、ハシボソガラス、コガモ、ハシビロガモ、ヒクイナ、カイツブリ、オカヨシガモ、カルガモ、ダイサギ、クイナ、オオバン、カワウ、シジュウカラ、アオジ、イソシギ、、ウグイス、カワセミ、コサギ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、バン、ツグミ、ホオジロ、ジョウビタキ、チョウゲンボウ、ヨシゴイ、ベニマシコ、ムクドリ、オオジュリン 計30種

コクマルガラス 2020.1.19 加須市

 

今回の特集は1月19日に埼玉県加須市で観察したコクマルガラスです。(当日の探鳥の様子→2020.1.19探鳥記)

渡良瀬遊水地へ向かう途中に農耕地の電線にミヤマガラスの群れを発見。

群れの中にはコクマルガラスが混じっていました。

まずは黒色型と白色型のコクマルガラスです。


コクマルガラス 左)黒色型 右)白色型

以下の動画は羽繕い⇒鳴き声×5回が収録されています。

コクマルガラスの鳴き声はカラスの鳴き声にしては可愛い声です。

この声でミヤマガラスの群れにコクマルガラスがいることが分かることがあります。

次にコクマルガラス白色型トリオです。

仲が良いと思いきや最後は喧嘩してしまいました。


バーダー注目の白色型が3羽も並ぶ光景は珍しいのでは?

以下の動画は羽繕いあり、頭掻きあり、喧嘩あり、意地悪な行動ありで面白いですよ。※後半にスロー再生あり。

ここからは動画の妄想解説でございます。

平穏な雰囲気の3羽、左からA,B,Cと名付けます。

Aが羽繕いの後にBに寄って頭掻き(ちなみ翼越しに脚で頭を掻く間接法を採用しています)をし始めた。

②寄られたことにイラッとしたのかBがくちばしでAを突きます。

③頭掻きを邪魔されて怒ったAは、「何しとるんじゃ!」と飛び上がってBの頭部を蹴り、上からBを威嚇。

BはいったんAの左へ避難。Bとしては軽いちょっかいを出したつもりだったので予想外のAの反応に戸惑い気味。

⑤荒ぶるABへ横移動して圧力をかける(よそ見しながらジワリと横移動するAのしぐさが好きです)。

Aの圧力に屈してたまらず飛翔して真ん中の位置に移動するBAを見ながら飛翔するBは「そんなに怒らなくても、、、」と目で訴えているかな。

⑦まだまだ追撃の手を緩めないA。再度圧力をかけられたBCを越えて右へ移動。Cを盾にしてようやく安堵したB。この間、Cは我関せずの大人の対応をして静観し続けている。

⑧不本意ながら?ABの間に入ってしまったC。電線上に不穏な空気が流れている、、、。

⑨八つ当たりモードのAがいよいよCに近づいて来る。Cはそれに合わせて一定の距離を取るため横移動。もはやAの攻撃を回避してマッタリしているBに接近するC。左の翼で「そこ、どいて!」「助けてくれ!」とBに訴えているようだ。

Aの圧力に屈したCはついに飛び去ってしまった。喧嘩に巻き込まれたCが不憫ですね。それを見たAにようやく心の平穏が戻ったところでおしまい。

以上、妄想解説終了。

それにしてもAは大人げないなぁ(笑)。

参考画像


コクマルガラスの飛翔


ミヤマガラス

探鳥記 2020.3.1 船橋市茜浜 15:30〜17:00 晴れ

三番瀬から近場にある茜浜へ。

三番瀬で出会ったバーダーの方の話ではビロードキンクロが近くで観察できるとのこと。

場所は三番瀬の対岸にあるエリアで、防波堤沿いを歩きながら海上を観察した。


幕張方面を望む

スズガモが各方面に点在している中、クロガモが直ぐに見つかった。


クロガモ 本日も安定感抜群の可愛さ!

お目当てのビロードキンクロを探すも見当たらず。

しばらくして遠く海上でも海鳥が行き来しているのが見えたので、意識して探索していると、幕張方面から三番瀬方面に向かって飛翔するミヤコドリの小群を発見。

ミヤコドリは三番瀬を起点として葛西臨海公園へ行き来するパターンだけかと思っていたので新しい発見だった。

その後、三番瀬方面から幕張方面に向かって低空飛翔するビロードキンクロを2回目撃した。

全体が黒い体色なので次列風切の白さが遠くからでも際立つ。


2羽のハジロカイツブリ 同じ種でも体毛の状況で見た目の大きさに違いが出る

防波堤の突端まで行くと対岸には三番瀬が見える。

いつもと逆からの眺めは新鮮である。

目の前に南北に伸びる防波堤にはカモメ類がたくさん止まっている。

この防波堤は三番瀬からは様子が分からないので興味深く探鳥した。

その中にオニアジサシがいないか探索するも見つからず。


三番瀬方面を望む 右の海上にある赤い建造物は三番瀬からも目立つ

帰り際、再度ホオジロガモアビ、そしてコオリガモがいないか探索して、本日の東京湾最奥探鳥を終えた。

 

見聞きした野鳥(観察順)

スズガモ、カワウ、オオバン、クロガモ、ヒドリガモ、カンムリカイツブリ、ダイサギ、セグロカモメ、ウミアイサ、ミヤコドリ、ビロードキンクロ、ハジロカイツブリ、ユリカモメ、ウミネコ、ムクドリ 計15種

 

 

探鳥記 2020.3.1 三番瀬 11:30~14:30 晴れ

この冬、腰を据えて三番瀬でシギ・チドリ観察をしていないことに今更ながら気がついた。

今の時期なら繁殖羽に移行中のシロチドリハマシギの群れ、今季観察されているダイシャクシギに期待したい。

急遽、予定を変えて三番瀬へ、正午前に到着。

ハマシギの大群が干潟で食事中。

奥にミヤコドリが点在している。


ハマシギ 第一回冬羽の幼鳥が多かった

ハマシギの群れの中にミユビシギが混じっていた。

ズグロカモメは干潟でポツリといる姿や飛翔する姿を何度も観察できた。


越冬地のズグロカモメ 頭部はずいぶんと黒い繁殖羽になっている

船橋側の防波堤から湾内を観察する。

本日は幸運にもビロードキンクロ雄が近くにいた。


王者の風格があるビロードキンクロ

再び干潟へ。

前半は見かけなかったトウネンダイゼンシロチドリが登場


トウネンと5か月ぶりに久々に再会した


徐々にこちらに近づいて来たダイゼン


前頭部に繁殖羽の黒帯があるシロチドリ

本日の三番瀬は穏やかな天候で探鳥しやすかった。

 

見聞きした野鳥(観察順)

ハマシギ、ミヤコドリ、ハシブトガラス、ミユビシギ、カワウ、スズガモ、ズグロカモメ、ウミアイサ、オオバン、ダイサギ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハジロカイツブリ、ビロードキンクロ、セグロカモメ、ユリカモメ、ウミネコ、シロチドリ、ダイゼン、トウネン、スズメ、キジバト、ムクドリ 計23種