「関東エリア探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2020.1.19 渡良瀬遊水地 10:40~17:10 晴れ

いよいよ渡良瀬遊水地に入る。

本日はこのままタカのねぐら入りまで遊水地内を探索。

全体的に野鳥は前年より少なく感じた。

猛禽類では常連のチョウゲンボウ、オオタカ、ハヤブサとはご縁がなかった。

またシギ・チドリは何も観察できなかった。

夕方からはコミミズクを観察。

昨年の台風で冠水してコミミズクの食べ物となるネズミが減って観察が難しいのでは?と危惧したが、無事出会えることができた。

八ヶ岳探鳥と同じく締めにフクロウ類が観察できるといつもより気持ち帰路につけた。


チュウヒ 例年通り頻繁に観察できた


ヨシガモ雄 美しい頭部の色合いにしばし見入ってしまった


コミミズク 


コミミズク

見聞きした野鳥(観察順)

チュウヒ、トビ、アオサギ、シメ、ノスリ、コガモ、シジュウカラ、ベニマシコ、カワラヒワ、カワウ、カルガモ、ホオジロ、セグロセキレイ、アオサギ、アオジ、ジョウビタキ、スズメ、ハシボソガラス、ツグミ、カンムリカイツブリ、セグロカモメ、カワセミ、ウグイス、ヨシガモ、ミコアイサ、ハシビロガモ、カイツブリ、オオバン、モズ、ヒヨドリ、キジバト、ムクドリ、オナガ、ミサゴ、コミミズク 計35種

 

 

探鳥記 2020.1.19 渡良瀬遊水地周辺 加須市 9:00~10:00 晴れ

冬の恒例、渡良瀬遊水地探鳥。

渡良瀬遊水地に向かう途中、車窓から遠くの電線に横並びするカラスの大群が見えた。

このエリアでのカラスの大群→ミヤマガラス→群に時々混ざるコクマルガラスを探す→コクマルガラスの白が混じるタイプを見たい、と反射的に思考、同行メンバーも同じであろう。

今回は幸運にもイメージ以上の成果があった。

何と駆けつけた近くの電線に9羽の白色コクマルガラスがいたのだ!

更にここではコチョウゲンボウの小鳥を追いかける狩りの様子することができた。

道の駅近くの池には白さが目立つ水鳥が2羽。

カンムリカイツブリミコアイサだった。


コクマルガラス 白色型

ミヤマガラス

見聞きした野鳥(観察順)

ミヤマガラス、コクマルガラス、スズメ、オオジュリン、コチョウゲンボウ、キジバト、タヒバリ、チョウゲンボウ、トビ、ホオジロ、カワラヒワ、ムクドリ、モズ、ハシボソガラス、カンムリカイツブリ、ミコアイサ、オオバン、シジュウカラ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、ハシブトガラス 計21種

探鳥記 2019.11.17 稲敷 後半 8:00~16:30 晴れ

前回の続き。

稲波干拓地へ到着。

ザッと農耕地を探索すると地上に黒い塊を発見、トビかと思いきやハヤブサ幼鳥だ。

獲物を捕まえているのだろう、その場にじっとしている。


ハヤブサ幼鳥

観察小屋に行き、監視員の方に前回から2週間の間のオオヒシクイの様子を聞いた。

驚いたことに依然として飛来数が、5羽のままとのこと。

例年これから増えて行くと思うが、ちょっと心配になった。

5羽のいる場所も前回同様に観察小屋ほぼ正面である。


左の個体は監視役なのか他の4羽が食事中でも首を長くして周囲を警戒していた。

この5羽は我々の滞在中、徐々にこちらに向かって来た。

よく見るとくちばし先端部の黄色が見える。

次に西の洲干拓地へ移動。

到着して直ぐ目に付いたのは白い大きなヘラサギ

くちばしを水中に入れて頭を振り回しながら採食行動をしている。

昨年もヘラサギを同じ稲敷の稲波干拓地で観察したので、同じ個体が今年もやって来たかも。

水際には3羽のセイタカシギ、3羽のコアオアシシギエリマキシギオオハシシギ

シギ・チドリの観察種数が減少が続いている状況では、この組み合わせは滅多に見れないのでは。


ヘラサギが水面中央で食事中、他のシギ達は遠慮して?脇でひっそりとしていた。

ここでは特にコアオアシシギは今年初めての観察なので嬉しい。


コアオアシシギ 細長いくちばしと下面の白さが遠くからでも目立つ


おそらく植物の実をついばんでいるセイタカシギ

ヘラサギが食事を終えて、休憩することに。

すると、コアオアシシギが水面中央に出てきて、活発に食事を開始。

その後、不思議なことにそこにいる全てのシギがわざわざ休憩中のヘラサギの面前に集まって来た。

ヘラシギがこの休耕田の支配者のような雰囲気で、面白かった(以下の動画)

西日が傾き始めて、そろそろ猛禽類の動きが気になる。

浮島湿原に行く前に先ほどの甘田干拓地へ寄って、ノスリチョウゲンボウを観察。

今回もコミミズクハイイロチュウヒは登場せず。

ねぐら入りの時間帯なので、浮島湿原に急行。

すでに多くのカメラマンが待機中。

猛禽類が枝止まりしていないか、遠くの木々をチェックする。

ねぐら入りを待つチュウヒの姿が見える。

今回は特にコチョウゲンボウの探索に集中。

よく枝止まりするいくつかのポイントを何度も探索していると、いつの間に雄が登場していた。


コチョウゲンボウ


上画像の拡大図

時々、草原の低空を上空を縦横無尽に駆け抜けていく。

この飛翔に魅了されてファンになった人も多い。

今回もコチョウゲンボウが3羽、そばに枝止まりする状況があった。

1m圏内に3羽寄り添うという雰囲気である。

渡良瀬遊水池でも同じ状況が何度も観察されている。

予想通り、そのまま寝ぐら入りせず、他の場所へ飛び去って行った。

ハイイロチュウヒ雌は暗くなればなるほど腰の白さが映える。

やはりチュウヒより小さい。

雄は成鳥になる途中の若鳥がいた、チュウヒ大陸型とは違っていた。

ハイイロチュウヒ

暗くなってのでカメラマンが撤収して、我々だけになった。

上空を見上げるとヒメアマツバメと思いきやアマツバメが飛び回っている。

突然、茂みからは聞いたことがない鳴き声がした。

クイナでもヒクイナでもない、クイナの仲間なのか?

日没後の最後の最後までハイイロチュウヒ雄の登場を期待したが、現れず。

ここでお開きとした。

今回はシギ・チドリも猛禽類も満足の探鳥だった。

次回の探鳥ではオオセッカコジュリンホオアカなど、小鳥の探索もしたい。

見聞きした野鳥(観察順)

ハシボソガラス
タゲリ
アオサギ
ムクドリ
タカブシギ
タシギ
カワセミ
ヒバリ
ノスリ
キジ
ツグミ
トビ
キジバト
スズメ
ヒヨドリ
ハクセキレイ
タヒバリ
セグロセキレイ
ミサゴ
ホオアカ
カワウ
ハシブトガラス
イソシギ
オオバン
ダイサギ
アオジ
アカハラ
ホシムクドリ
コサギ
カイツブリ
ハジロカイツブリ
ホオジロ
ウグイス
マガモ
ヒドリガモ
カンムリカイツブリ
コチョウゲンボウ
ジョウビタキ
モズ
クサシギ
キンクロハジロ
オジロトウネン
トウネン
コチドリ
チョウゲンボウ
オカヨシガモ
ハヤブサ
ヒシクイ
カワラヒワ
カルガモ
ホシハジロ
ヘラサギ
セイタカシギ
エリマキシギ
コアオアシシギ
オオハシシギ
ハイイロチュウヒ
オオタカ
オオジュリン
アマツバメ

計60種

探鳥記 2019.11.17 稲敷 前半 8:00~16:30 晴れ

二週間ぶりの稲敷。

前回の探鳥後、また稲敷でのシギ・チドリの目撃談が増えたきたので再訪した。

いつものように本新地区からスタート。

まずは畑にいるタゲリや収穫後のハス田にいるタカブシギを観察。

前回、ここでは普通種のタシギを観察できず残念だったので、今回はいつもより意識して探索。

草陰に2つの怪しい黒っぽい塊が見えたので注視して見たところ、やはりタシギだった。


「前回もいたんですけど、、、何か?」と目で訴えているのかどうか。

周囲を見渡すと隣のハス田にもタシギが何羽もいるではないか。


こちらを警戒して固まってしまったタシギトリオ。食事中にお邪魔しました!

他にはカワセミツグミを観察。

前回は観察できなかったツグミだったが、その後多数で渡って来たようで、あちこちにいた。


カワセミ

前回アオアシシギを観察した広い水路付近では稲敷では初観察となるホオアカがいた。


ホオアカ 逆光で赤い頬が何とか見えるまで補正に苦労しましたが、見えますか?

ホシムクドリポイントのそばなので、取り敢えず挨拶に行く。

今回も最初にチェックした電柱に4羽を発見、待ち時間0分の幸運だった。


胴体後部が短いように見え、違和感のあるホシムクドリ

浮島湿原に移動、コジュリンを意識して探すも見つからず。

ハス田の集中するエリアへハス田街道経由で移動。

走行中に仲間が電線止まりするコチョウゲンボウ雌を発見!


コチョウゲンボウ雌 

付近が縄張りのようで、電線を移動していった。

ハス田の駐車場付近は今回も不発。

この場所の名物?オジロトウネンは今回も観察できないのか、、、。

そばの水路に移動、クサシギが1羽だけいた。


クサシギ 

クサシギは好きなシギなので、しばし熱視線を送る。

ここから正面に広がるハス田を何となくチェックしていると、待望のオジロトウネンを発見!

1羽だけかと思いきや少なくとも5羽もいた。

さらにトウネン幼鳥や3羽のコチドリも続いて発見、しばし興奮状態となった。


オジロトウネンの特徴である黄色の脚は泥で見えにくかった。


オジロトウネン 右の個体には幼羽が見える

次にそばにある甘田干拓地へ移動。

チョウゲンボウノスリを観察も、期待のハイイロチュウヒコミミズクは観察できず。

サラッと観察して、オオヒシクイに会いに稲波干拓地へ移動。

次回へ続く。

探鳥記 2019.11.4 三番瀬 16:15~17:15 晴れ

稲敷から三番瀬へ。

シギ・チドリ探鳥は続く。

探鳥する時間は残り少ないが、貪欲に暗くなるまで探鳥しよう。

到着時、干潟は砂浜から20mくらいまでと狭い状態、遠くの海上にはスズガモの大群が見える。

大群の中に今季このエリアで確認されているビロードキンクロクロガモもいる可能性もあるが、遠くて分からない。

肝心のシギ・チドリというとざっと干潟を見渡すも見当たらず。

仲間がようやく中央奥に伸びるネットの先端部で休む3羽のハマシギ見。

船橋側の奥の方を探索すると3羽のオオソリハシシギを発見。

間近で観察できる船橋側に向かってオオソリハシシギにご挨拶しようと思った矢先、飛び去ってしまった。

あぁ、本日の探鳥はこれまでかな?と思いきや、ハマシギの小群が目の前にある干潟にやって来た。

しばらくハマシギの活発な採食行動を観察していると、次々と別々のハマシギの群れが降り立ってにぎやかになって来た。

気が付くとハマシギの群れの中にミユビシギの群れが入っている。


大きさがほぼ同じなので、この観察状況だと上面が暗いのがハマシギ、明るいのがミユビシギと簡単に分かる。


夕暮れの中でも白さが映えるミユビシギ

ミヤコドリダイゼンオバシギオオソリハシシギシロチドリトウネンと続々とシギ・チドリが集まって盛り上がってきた!

観察している方もワクワクしてお祭りを見ているような高揚感に包まれる。


オオソリハシシギ  そろそろ南国に向かう頃かな? ここでの越冬も大歓迎!

 

※撮影時に園内放送が流れたので、消音動画です。オバシギミヤコドリ⇒頭掻きトウネン⇒羽繕いダイゼンオオソリハシシギ⇒一緒にいるハマシギオバシギシロチドリの順に登場


刻々と変わる三番瀬の景色

シギ・チドリは依然として活発に食事中。

※消音動画 ダイゼンが歩く度に広がる水紋が綺麗です!

シギ・チドリ観察をしばし忘れて綺麗な景色を堪能。

友達に写メをしたら、この綺麗な光景はどこ?という返信が直ぐに来たほどだ。

帰宅せずに三番瀬に寄って本当に良かった!

さすがにじっくり観察するには暗くて困難な状況になって来たので、本日はここでお開きとした。

今回のシギ・チドリ探鳥の結果であるが、稲敷は7種類(コアオアシシギタシギオジロトウネンオオハシシギ辺りは是非とも見たかったところ)三番瀬は8種類(メダイチドリコオバシギは見たかったところ)の合計15種類であった。

事前の妄想探鳥した30種類の半分で苦笑いではあるが、妄想も現実も楽しい探鳥となった。

見聞きした野鳥(観察順)

ハマシギ
オオソリハシシギ

ミヤコドリ
スズガモ
ウミネコ
カワウ
ミユビシギ
ダイゼン
シロチドリ
トウネン

オバシギ

計11種

探鳥記 2019.11.4 稲敷 後半 7:50~14:20 晴れ

西ノ洲干拓地から稲波干拓地へ。

稲波干拓地では毎年ヒシクイの亜種オオヒシクイの群れが越冬する。

現地で出会ったバーダーの話ではまだオオヒシクイは飛来していないとのこと。

そろそろ飛来する頃だし、本日は初認ということもあるので取り敢えず行くことにした。

来る度にお世話になっている観察小屋に到着。

地元の観察員の方によると、11月3日に5羽が初認されたとのこと。

いつもは小屋の更に遠くで群れを観察するのだが、今回は小屋のほぼ前方にいる。

60倍のスコープでやっと草原の上から顔を出して辺りを警戒している様子を確認できる距離である。

2羽同時に顔を出しているのを確認できたが、その後は目立った動きはなかった。


中央の看板の裏にオオヒシクイが5羽いる模様。

稲波干拓地は関東地方でしてしまい唯一定期的にオオヒシクイが100羽前後飛来する貴重な場所です。オオヒシクイは非常に警戒心が強いので、観察員が常駐されている観察小屋から観察することになります。初めて探鳥した際はポイントが分からず干拓地内をウロウロしてしまい、危うくオオヒシクイを飛散させてしまう可能性もありました。そこで初めて探鳥するバーダーの方はグーグルマップで「オオヒシクイ 観察小屋(観察舎とすると別の場所になってしまうので要注意です)」で検索しますと場所が分かります。浮島湿原からですと県道206号でウナギ料理屋の喜久さんの交差点を左折して小野川に沿って直進して下さい。撮影するには余りにオオヒシクイから遠いのでお勧めしません。

次は猛禽類を観察するため甘田干拓地へ移動。

コミミズクハイイロチュウヒなど冬の猛禽類はもう飛来しているのだろうか?

到着して間もなくチュウヒが近くを飛翔した。

 

反対側ではノスリが休憩中、やがて狩りをしに我々の面前で現れた。

14時回った。

チュウヒノスリを面前で観察できて気持ち良く三番瀬に行こう。

本日観察していないハス田エリアの北側を探鳥しながら帰ることにした。

仲間が走行中にシギ・チドリらしき鳥を発見!

目撃現場戻ると、ムナグロの群れがちょうどハス田から飛び出して近くのあぜ道に移動したところだった。

ムナグロの模様があぜ道の枯れ草模様に溶け込んでいて最初の1羽を見つけるのに苦労したが、1羽見つけるとどんどん見えて10羽を確認できた。


ムナグロ 見つけにくいかったのは偶然ではなく、ムナグロは自分がどこに移動すればカモフラージュできるかを知っているのではないかと思った

そばにはタカブシギの小群もいた。

これで最後かと思いきや、再び走行中に3羽のシギを発見。


補正前


補正後 

正体はアオアシシギだった。

アオアシシギはくちばしも脚の長いのでシルエット映えするシギである。

ふと気が付くと14時半前である。

次の目的地、三番瀬へ急行した。

続きは次回。

参考までに探鳥記バックナンバーです 秋~冬

探鳥記2017.9.24稲敷①

探鳥記2017.9.24稲敷②

探鳥記2017.9.24稲敷③

探鳥記2017.11.12稲敷

探鳥記2018.1.12稲敷前半

探鳥記2018.1.12稲敷後半

探鳥記2018.1.14稲敷①

探鳥記2018.1.14稲敷②

探鳥記2018.1.14稲敷③

探鳥記2018.9.24稲敷①

探鳥記2018.9.24稲敷②

探鳥記2019.1.6稲敷①

探鳥記2019.1.6稲敷② 

見聞きした野鳥(観察順)

タゲリ
ミサゴ
ノスリ
ハクセキレイ
ヒバリ
チョウゲンボウ
ムクドリ
チュウヒ
タヒバリ
ハシボソガラス
アオサギ
トビ
オオバン
カワウ
イソシギ
カワラヒワ
スズメ
ホオジロ
アオアシシギ
ハシブトガラス
モズ
ホシムクドリ
マガモ
オオジュリン
ベニマシコ
カイツブリ
ダイサギ
ヒヨドリ
カンムリカイツブリ
ハヤブサ
クサシギ
タカブシギ
ジョウビタキ
セイタカシギ
チュウサギ
コサギ
セグロセキレイ
ヒシクイ
カルガモ
カワセミ
ムナグロ

計41種 ※他の探鳥グループの目撃談 ミヤマガラス、コチョウゲンボウ、ハイイロチュウヒ、タシギ

 

探鳥記 2019.11.4 稲敷 前半 7:50~14:20 晴れ

三連休の最終日、終日探鳥することができるので、大好きなシギ・チドリを沢山観察したい!
そこで、淡水系シギ・チドリを稲敷で、海水系シギ・チドリを三番瀬で、という探鳥を企画した。

どんな種類が観察できるか?

2箇所に関する最近のネット情報と自分の探鳥経験から妄想探鳥をして観察予想リストを作成した。

実はこのリスト作成があれこれ考えて楽しい時間だったりする。

稲敷エリア

タゲリ、ムナグロ、ハジロコチドリ、コチドリ、セイタカシギ、タシギ、オオハシシギ、オグロシギ、ツルシギ、アカアシシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、クサシギ、タカブシギ、イソシギ、トウネン、ヨーロッパトウネン、オジロトウネン、ヒバリシギ、ウズラシギ、ハマシギ、エリマキシギ

三番瀬エリア

ダイゼン、シロチドリ、メダイチドリ、ミヤコドリ、オオソリハシシギ、オバシギ、コオバシギ、ミユビシギ、トウネン、ハマシギ

30種類も観察できて、大満足である。

さすがに盛り過ぎであるが、たいてい実際は妄想リストの7割くらいの観察となってしまう。

横浜を6時に出発して、稲敷に7時50分に到着。

本新地区から探鳥開始。

開始早々、車窓から飛翔中のタゲリの小群を発見。


上の拡大画像

タゲリの群れ  翼が長くて先端が丸いのが飛翔中の特徴

何とその前方にはミサゴも悠然と飛翔していた。

ハス田は今が収穫時期のため作業中の場所が多く、また収穫を終えたハス田は水が満ちている状態でシギ・チドリが見当たらず。

こういう状態でも畦道にはタシギタカブシギなどを目撃することが多いのだが、本日は見当たらない。

草地ではチュウヒが目の前を何度も舞っていた。

場所を変えて隣の少し草地の目立つエリアへ移動。

ここでは水路にたたずむアオアシシギを発見、観察中にイソシギもそばにやって来た。

左)イソシギ 右)アオアシシギ アオアシシギの大きさを再認識できた

そばの電線にはチョウゲンボウタヒバリの姿が。
右にいるタヒバリがピンボケなのは置いといて、ここでは両者の大きさ比較とタヒバリチョウゲンボウの存在を気にしていないのに注目!

次は毎年この時期になると稲敷で越冬するホシムクドリを探しに行く。

よく観察する場所へ到着して最初に目に入った電柱の上部に鳥影を発見。

ムクドリでしょ?と思いきやそこにいた4羽全てがホシムクドリ

本日の瞬間最大ホシムクドリ密度日本一⁉

たいていムクドリの群れの中で苦労して探すことが多いのでビックリした。

逆光気味でしかも遠くからの観察であの独特のメタリックな体色は見えにくかったが、ホシムクドリが体の向きを変える度にチラッと観察することができた。

次は浮島湿原へ移動。(※文一総合出版「日本の探鳥地 首都圏版」P188に掲載)

駐車場裏手に広がる農耕地ではムナグロの群れを観察することが多いがいない。

目の前に広がる草原ではオオジュリン、周囲の樹木ではミサゴを、遠く霞ヶ浦の水面にはマガモの大群を観察した。

ここは何と言っても猛禽類の観察、特に夕方のねぐら入りの有名なポイントでオオタカコチョウゲンボウなどを期待したが観察できず。(※知り合いが夕方この場所でコチョウゲンボウを何と4羽も観察したとのこと)

次は浮島湿原そばのハス田が集中するハス田街道エリアに移動。

南側の水路沿いの未舗装の道を観察をしながら進む。

いかにもシギ・チドリがいる雰囲気のハス田が点在するが、見当たらず。

走行中はハス田と反対にある水路側の上空でハヤブサチョウゲンボウを観察できた。

舗装道路にぶつかる終点?付近の長い水路では常連のクサシギタカブシギを観察。


クサシギ 

ハス田エリアでは毎年オジロトウネンを観察するのを楽しみにしていたが、オジロトウネンを含め小型のシギ・チドリが採食行動できるほど水かさが浅くなく、見つからなかった。

次は県道206号を横切って西ノ洲干拓地の最奥部のハス田へ移動。

移動中、草原上をチョウゲンボウが飛翔していた。

 

西ノ洲干拓地では期待したエリマキシギオグロシギはいなかったが、セイタカシギクサシギタカブシギを観察できた。


セイタカシギ


タカブシギ

ここでは夏鳥のチュウサギを発見、このまま越冬するのかどうか。


左)チュウサギ 右)コサギ 意外?にもチュウサギのくちばしはコサギより短い。

次の目的地はヒシクイを観察するため、稲波干拓地へ。

続きは次回。

探鳥記 2019.9.1 三番瀬 8:30~13:10 晴れ

4週連続の三番瀬探鳥である。

本日は私が所属するふれあいの探鳥会に参加した。

最近コオバシギ成鳥のほぼ繁殖羽の個体が滞在中とのことで、その観察が楽しみである。

到着時、すでに干潟に広がるネットの手前に50人くらいのバーダーが見えた。

注目の的はやはりコオバシギだった。

観察者の多さに遠目から観察を開始。

スコープで観察するとオバシギ幼鳥もいるので、さっそくオバシギコオバシギとの似たもの比較を実施。

※動画解説 前半)ダイゼンに包囲⇒オバシギ2羽が右から登場 後半)ウミネコの後ろを右へ進む⇒前をミユビシギが通る

しばらくすると、シギチドリ達は市川側の奥の水際の方へ飛び去って行った。

そちらには向かわず、左手の干潟を探鳥することにした。

まずは幸運にもオオメダイチドリを発見!

しばらくしたらメダイチドリがそばにやって来て、両者の違いを堪能した。

脚の長さの差は一目瞭然。


左)オオメダイチドリ 右)メダイチドリ

オオソリハシシギ幼鳥達が食事をしながら、こちらに近づいてきた。

幼鳥の整った綺麗な状態の羽根模様に魅了された。

集合時間となったので、いったん干潟から上がり、探鳥会開始後、今度は右手の市川側へ。

奥の波打ち際には大勢のバーダーが集結して観察中。

本日は我々を含めて少なくとも4つのグループが探鳥会を実施中。

一般バーダーを含めると200人くらいはいたと思う。

現場へ向かう途中、ミユビシギメダイチドリダイゼンなどを観察。


上空警戒中のメダイチドリ


空襲警報解除!⇒安堵の雰囲気が流れる

ようやく大勢のバーダーが集合する場所に到着。

やはり、皆さんのお目当てはコオバシギである。


コオバシギ成鳥 繁殖羽から冬羽へ移行中 下面に横斑のようなものが出始めている

先ほどよりも間近でじっくり観察できた。

シギチドリの群れにはオバシギ幼鳥、ダイゼンミユビシギキアシシギオオソリハシシギミヤコドリ、ハマシギらがおり、活発に食事中。

一度に様々な種類、大きさ、羽衣の違いを見ることができ、目移りして観察・撮影に困ってしまった。

昼休憩後、干潟に出るとまずはメダイチドリの小群が登場。

その中にオオメダイチドリがおり、目の前を素早く駆け抜けてカニを捕まえる行動を披露してくれた。

※その時の様子は以前掲載しました⇒ここをクリック

さすがに昼過ぎの干潟は遮るものがなく正に炎天下、暑い中を船橋側奥へと進む。

ここではオオソリハシシギ幼鳥をじっくり観察。

幼鳥ながらもくちばしや胴体の大きさに差があり、成鳥と同じく幼鳥の時から違いが分かれているのだろう。

船橋側の堤防とその向こうを探索するも成果なし。

暑い中、三番瀬の全エリアを一通り観察できて達成感を持って無事探鳥会を終えることができた。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイゼン
オオソリハシシギ
オバシギ
コオバシギ
ミユビシギ
ウミネコ
ミヤコドリ
カワウ
メダイチドリ
オオメダイチドリ
ダイサギ
チュウシャクシギ
セッカ
ハクセキレイ
コサギ
アオサギ
ムクドリ

計17種

探鳥記 2019.8.25 三番瀬 13:10~17:20 晴れ

探鳥会開始の1時間前の直前下見では船橋側の小さな干潟にミユビシギトウネンキアシシギオオソリハシシギダイゼンオオメダイチドリなどを観察。

トウネンオオメダイチドリは結局その後の探鳥会では観察できず残念であった。

14時半となり、いよいよ探鳥会のスタート。

今回の潮巡りは若潮。

若潮とは小潮の翌日から潮の干満の差が大きくなることを言うそうだ。

昨年8月、小潮の三番瀬で午後遅くから探鳥をしたのだが、①鳥とのちょうど良い距離間、②人が少ないこと、③日差しが和らいで涼しく快適だったことから、この状況で来年は探鳥会をしようと決めていた。

開始時はまだ潮が満ちておりシギ・チドリの姿は遠くのネット上で休んでいる状態。

いくらこれから潮が引いてくるとはいえ、担当者にとってこの状況は体に悪い。

右手の岸辺にウミネコの大群と3羽のチュウシャクシギが見えたので、そちらに移動。

チュウシャクシギは先週から滞在中の3羽と思われ、そのうちの1羽は脚を怪我しており心配だ。

くちばしが頭部の1.5倍ぐらいの長さで羽根も綺麗なことから幼鳥である。


チュウシャクシギ幼鳥 

ウミネコの大群は換羽中の個体が多く、白い羽根が周囲にたくさん落ちていた。

だんだん潮が引いた来たのだろう、シギ・チドリが動き始めてきた。

チュウシャクシギのそばに5羽のソリハシシギが舞い降りた。

一度の5羽も見るのは首都圏辺りだと珍しいのではないか。

また明らかに体が小さい個体がおり、参加者の間で話題に上がった。

ハッキリ見えなかったので幼鳥か成鳥か判断できなかったが、幼鳥なら一番遅くに生まれて成長途中で渡って来たのか?渡りで脂肪を消費して瘦せた状態なのか?個体差なのか?雄雌の差なのか?


ソリハシシギ達 手前中央の個体は後ろの両個体に比べて明らかに小さく見えた

再び船橋側へ移動。

この時、今回の探鳥会の最大のヒットであるオグロシギと出会うこととなった。

将来の幹部候補生?のN君が遠くのネット上で後姿で休憩中の謎シギの存在を指摘してくれて発見にいたったのだ。

後ろ向きだあったが、時々パタパタと翼を広げるので、翼中央にある横に伸びた白帯と尾の先に広がる黒い帯がバッチリと観察できた。

三番瀬での観察は珍しい方だろう。

思わぬ出会いに参加者一同喜んで観察した。

※以前にこのオグロシギの詳細を掲載した記事があります⇒ここをクリック

しばらくすると目の前に広がるネットの手前に干潟が広がり、シギ・チドリが集まってきた。

オグロシギも飛来して食事や羽繕いをしている。

ここではオグロシギオオソリハシシギの似たもの同士の比較やオオソリハシシギ雄雌の比較など、生きた教材を使っての良い勉強となった。


左)オグロシギ 右)ダイゼン 

左)オオソリハシシギ雄 右)オオソリハシシギ

今回の探鳥会は予想通りの観察コンディションとオグロシギの登場など盛り上がる場面もあり、無事終了できて良かった。

参加者の皆さん、有難うございました!

探鳥会の様子 

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ
ミユビシギ
トウネン
キアシシギ
オオソリハシシギ
ダイゼン
メダイチドリ
オオメダイチドリ
ダイサギ
ミヤコドリ
カワウ
ソリハシシギ
チュウシャクシギ
オグロシギ
キョウジョシギ
ムクドリ
コサギ
ハクセキレイ
オオセグロカモメ

計19種 目撃談 イソシギ、シジュウカラ、オナガ、スズメ、

 

 

探鳥記 2019.8.25 葛西臨海公園 9:10~11:30 晴れ

本日は自分が担当する神奈川支部のシギ・チドリ探鳥会である。

場所は三番瀬で開始時刻は午後2時半。

そこで自然の流れ?で午前中は有志の皆さんと葛西臨海公園でプレ探鳥会を実施した。

肝心の本番前に疲れないように簡単なコースにしようと思っていたが、終わってみれば定番コースとなった。

まずは東西のなぎさへ。

東なぎさの波打ち際に小型のシギチドリがいるイメージで探索したが観察できず。

東なぎさの東端から西なぎさを探索。

間もなく遠くの干潟に少なくとも2羽のホウロクシギ、水路を挟んだ対岸ではキアシシギチュウシャクシギを見聞きできた。

対岸の先端部にはシギ・チドリがポツンとたたずんでいることが多いので、注意深く探索すると、やはりキョウジョシギソリハシシギがいた。

せっかくなので間近で観察してみると、イソシギソリハシシギキアシシギの似たもの同士がそばに寄り添っている。

こういう似たもの3種がそろう場面こそ、現場で各種の違いを学べる良い機会なので、探鳥会では欲しいところではある。

3種の大きさ・脚の色・上面の色などの違いを改めて観察した。

鳥類園への移動途中で西なぎさの対岸にいるアオアシシギを観察。

いつもの光景であるが、毎回思うのはアオアシシギの声がよく通ること。

シギチドリの識別は声までは余裕がないという方もアオアシシギチュウシャクシギイソシギキアシシギ辺りは分かり易いので、知っていると更に探鳥に役立つと思う。

鳥類園に到着。

淡水池ではオオヨシキリヨシゴイを探索するも確認できず。

2階のバルコニーから汽水池を探索するも、コチドリタカブシギなどは確認できず。

擬岩観察舎へ向かう通路からは水路で獲物を狙うゴイサギ幼鳥がいた。

何度も舌なめずりをしている姿は面白かった。

擬岩では3羽のコチドリを観察できた。

シギ・チドリの渡りの時期にしては淋しい葛西臨海公園を後にして、本番の三番瀬へ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

カワウ
ウミネコ
ホウロクシギ
キアシシギ
ソリハシシギ
チュウシャクシギ
イソシギ
キョウジョシギ
カルガモ
ダイサギ
コサギ
アオアシシギ
クロツラヘラサギ
カイツブリ
バン
オナガ
ゴイサギ
ハクセキレイ
コチドリ

計19種