「横浜探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2019.5.11 金沢臨海部 16:20~18:40 晴れ

午後、時間ができたので、動向が気になる金沢臨海部へ。

平潟湾 16:20~17:40

未だ平潟湾で春の常連ハマシギメダイチドリに会うことができない。

悶々とした気分を晴らすべく、今日こそは何としても見たい。

向かう車内でチュウシャクシギが以前は飛来したことがあるなぁと昔話をしながら現場に到着。

ほぼ干潮状態で干潟に下りている人も少ない。

絶好の状況下、期待しながら探索開始。

メダイチドリハマシギが例年観察できる場所を探索したが見つからず。

キアシシギはあちこちに分散して採餌中。

キアシシギが何羽いるか、カウントしていると、向こう岸にチュウシャクシギを発見!
平潟湾では5年ぶりの再会となった。

先ほど車中で話題にしていただけに大盛り上がりとなった。

このチュウシャクシギ、カニを取り損なうことなく確実に捕まえていく。

緩急をつけた採食行動にしばし見入ってしまった。

現場で出会ったバーダーから100円ローソン前にある小さな干潟にはメダイチドリ2羽がいる話を聞いた。

そちらに移動して、ようやく無事にメダイチドリを観察、念願がかなった。

メダイチドリがゴカイを上手に干潟から抜き取ろうとする姿は何度見ても飽きない。

このまま採食行動を観察したかったが、日没前にコアジサシを観察すべく、ベイサイドマリーナに移動。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ11
イソシギ
チュウシャクシギ
メダイチドリ2
トビ
スズガモ
イソヒヨドリ
カワラヒワ
アオサギ

計9種

 ベイサイドマリーナ 17:50~18:40

今季3回目の訪問。

もうすぐ18時ではコアジサシは観察できるかなぁと半信半疑の思いで到着。

周囲の上空を見渡すと前回同様、魚をくわえたコアジサシが我々の上空を飛翔しているではないか!

周囲の海上を見渡すと20羽前後を確認。

本日もキョウジョシギはテトラポット周辺で40羽近くはいる模様。

周辺の草地からはセッカヒバリのさえずりが聞こえてきた。

自然海岸ではなく工場が並ぶ臨海部に彼らの声が聞こえるのは不思議な感じだ。

さすがに辺りが暗くなってきた。

テトラポットのほうからキアシシギの「ピューイ」という声を聞いて、気持ちよくお開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

コアジサシ20
キョウジョシギ40
ツバメ
ムクドリ
イソヒヨドリ
ハクセキレイ
スズメ
ウミネコ
セッカ
ヒバリ
アオサギ
カワウ
キアシシギ

計13種

 

探鳥記 2019.5.2 金沢臨海部 10:45~12:40 曇りのち雨

円海山から金沢臨海部へ。

平潟湾 10:45~11:00

本日は抜かりないように干潟が現れる時間帯に合わせて探鳥開始。

ハマシギメダイチドリの採餌活動を容易に観察できると思いきや、周辺の細かいポイントまで探索したが見当たらず。

キアシシギは本日も4羽観察、どの個体も干潟が現れているのに採餌行動せず、じっとしていた。

後日談だが、ハマシギメダイチドリも夕方の方が観察されることが多いとのこと。

どうも彼らと会わないとスッキリしない。

モヤモヤした気持ちでベイサイドマリーナへ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ
トビ
スズガモ
イソシギ

計4種

ベイサイドマリーナ 11:20~12:40

到着時、タイミング良く上空を飛翔するコアジサシを発見。

昨日の123羽を確認すべく防波堤へ移動。

不思議と本日は1羽も確認できない。

しかし、全くいなくなったわけではなく、周辺の海上で飛翔している姿を見ることができた。

その数、ざっと40羽くらいか。

コアジサシは昨日同様に我々のいる昨年の繁殖地上空まで飛来しては海上に戻る行動パターンを取る個体が何羽もいた。

昨年ここで繁殖した個体なのだろうか?

ここに代わる繁殖地を見つかるように祈る思いで上空舞うコアジサシを観察。

123羽⇒40羽となり、他のコアジサシは違う場所に移動したと思われる。

コアジサシの観察が一段落したころ、船着き場のほうからモズのような声が聞こえて来た。

鳥仲間も「ん、モズ?」と反応したが、声の主を探すと何とキョウジョシギだった!


左・中央)オス 右)メス

しかも目の前のテトラポットに1羽ではなく何と30羽近くの群れが飛来して来たのだ。

だんだんこちらに近づくサービスぶり。

活発に採餌行動をしている。

その後、もう一群が合流して推定70羽になった。

毎年キョウジョシギ20~30羽がここで越冬しているが、越冬組が含まれているとしても相当数が渡り組である。

実は一大中継地だった⁉

観察中、今度はキアシシギの「ピューイ」という声がしたので、探索するとテトラポットの水際で発見。

キアシシギ+テトラポット⇒メリケンキアシシギもいる可能性があると思った。

確かにメリケンキアシシギの観察例が多い、たとえば茜浜や日の出海岸辺りと環境は似ている。

もし発見すれば、「あぁ、やっぱりここにもいる環境だよね」と言いそうである。

ただ残念なことに立ち入り禁止エリアが多く、観察しにくいのが難点。

それにしても、昨日は123羽のコアジサシ、本日は70羽のキョウジョシギと日替わりで面白い出来事が続いた。

今後は更に注目すべき探鳥地と改めて思った。

見聞きした野鳥(観察順)

コアジサシ
ツバメ
イソヒヨドリ
ユリカモメ
スズガモ
ミサゴ
カワウ
アオサギ
ハシブトガラス
キョウジョシギ
イソシギ
キアシシギ

計12種

 

探鳥記 2019.5.2 円海山周辺 7:00~9:50 晴れ

昨日帰宅直後から、円海山でキビタキをきちんと撮影したい!平潟湾でハマシギメダイチドリとの再会したい!ベイサイドマリーナのコアジサシのその後の様子を観察したい!という思いがどんどん強くなって行き、本日も同じコースで探鳥することにした。

まずは円海山周辺へ。

瀬上池周辺は昨日とほぼ同じ様子。

2時間早いスタートなので、もう少し鳥が活発かと思っていた。

昨日キビタキが鳴き合戦していた場所では今朝は1羽だけのさえずり。

縄張り争いの勝者かな?心地良いさえずりが森に響き渡る。

キビタキに別れを告げて、もうすぐ尾根付近に差し掛かるところで、何とコマドリのような鳴き声が尾根の向こう側から聞こえて来た!

得意の幻聴か?

興奮する前に再度同じ鳴き声がした。

間違いない、コマドリだ!

尾根に駆け上がり、探索を試みる。

声の出所は斜面下のそんなに遠くない場所からだ。

次の鳴き声まで20分くらい待機していたか、ついにこれぞ駒鳥!という「ヒンカラララ〜」を聴くことに成功。

コマドリは昨年も氷取沢で聴くことができたが、これほどハッキリとした声ではなかった。

残念ながら姿の方は滞在中、見つけことはできなかった。

朝から素晴らしいプレゼントをもらい、気持ち良く氷取沢へ向かう。

氷取沢では昨日同様センダイムシクイオオルリのさえずりが森の奥からする。

しばらく鳴き声を楽しんでいると、目の前の笹やぶの中からコマドリに似ているが気持ち強めの声がした!

コルリ

「チ、チ、チ、、、」という前奏がないので迷ったがコマドリのように鳴き声が余韻を残して徐々に消えるような終わり方ではない。

直ぐにまた2回目の鳴き声がした、やはりコマドリとは似て非なる感じ。

先ほど尾根でコマドリの声を聴いたばかりだから違いは分かる。

3回目は少し時間が経って、森の奥の方から「チ、チ」と前奏が少し入った!

この時、右手から先ほど尾根で聞いた声にそっくりのコマドリの声が!

もう1羽いたのか!

左右両方からなので、明らかに違いが分かった。

4回目は「チージョイ、チージョイ」と抑揚のある典型的な鳴き声がして、コルリと断定した。

コルリはだんだん奥に移動していったので、録音音声は小さく聞きにくい状態です

それにしてもコマドリコルリの共演が横浜で聴けるとは!

更にはバックでオオルリウグイスも鳴いていたので、横浜での日本三鳴鳥の共演でもあった!

この時期だけの限定共演ではあるが、横浜市内でも必ずやこのような舞台があるはずだ。

舞岡、新治の森、大池、寺家辺りは要チェックである。

もう、朝から満足度いっぱいでハングリー探鳥精神が著しく減退した。

いつもは疲れから減退するのだが、今回は珍しい。

コマドリコルリ骨抜きにされたまま、次の目的地、平潟湾に向かった。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス
ヤマガラ
シジュウカラ
ハシボソガラス
カワセミ
アオジ
センダイムシクイ
キビタキ
エナガ
メジロ
コゲラ
アオゲラ
コマドリ
オオルリ
コルリ
ヤブサメ
キジバト

計17種

探鳥記 2019.5.1 金沢臨海部 13:40~16:10 曇りのち雨

円海山から金沢臨海部へ。

平潟湾 13:40~13:50

まずは平潟湾へ。

昨年、野島水路上に道路を建設することが決定されたことにより、今年の春渡りの頃には工事中となり、シギ・チドリの採餌・ねぐら場所はなくなってしまうだろう、、、と諦めていた。

しかし、いまだ工事を行われていないとの吉報があったので、再会を期待して様子を見に行った。

残念ながら到着時はほぼ満潮状態、、、。

干潟でシギ・チドリの採餌行動を観察することはできないが、休憩中の姿は観察できるだろう。

そこで毎年潮が満ちてくるとキアシシギ等が休憩場所に使う波止場のような鉄柵場所へ移動。

この時期なら数十羽のキアシシギが休んでいるいつもの鉄柵がない。

撤去されたか?

脇に一部残っている鉄柵を見ると、4羽のキアシシギを無事に発見。

今年も来てくれたのだ!

長旅の疲れだろう、目をつぶっている個体もいる。

昨年が最後の観察と思っていたので、この再会は非常に嬉しい!

春の渡りの常連ハマシギメダイチドリの群れもどこかで休憩して、潮が引けば出会えるだろう。

次回は干潟が現れる頃合いに再訪しようと決めて、次の目的地ベイサイドマリーナへ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ4
スズガモ
カワウ
トビ

計4種

ベイサイドマリーナ 14:20~16:10

昨年の5月にここ三井アウトレットモールの臨時駐車場でコアジサシが営巣して40個体前後の雛が巣立った。

初めての営巣場所だったので、カラスなどの天敵に目を付けられなかったおかげだろうか?驚異的な巣立ち数であった。

その後アウトレットモールは2020年のリニューアルオープンのため取り壊され工事が開始された。

今回はその後の様子を知りたかったことと最近コアジサシの目撃情報があったので訪れることにした。

臨時駐車場にはプレハブが立ち、大容量の盛り土が置かれていた。

とても繁殖できる環境ではないと容易に判断できた。

コアジサシの姿も見えない。

残念な思いで周りを見渡すとコチドリが1羽荒地の水溜りにいるのを発見。

そろそろ帰ろうとした時、上空からコアジサシの声!

見上げると4羽のコアジサシが昨年の繁殖場所周辺を飛翔しているではないか!!


一年ぶりの嬉しい再会となった!

2羽一緒に飛んでいるコアジサシをよく観察すると、後ろのコアジサシが魚をくわえながら前方のコアジサシを追っている、求愛行動中であった。


左の雄が魚をくわえて右の雌を追っかけている構図

他にもコアジサシがいるのではないか?と湾内を緊急探索。

すると遠くの堤防上に(60倍のスコープでやっと識別できた)何とコアジサシが123羽もたたずんでいた!!


中央に見える防波堤に123羽のコアジサシがいた! 


これが精一杯のズームであったが、黄色のくちばしを見ることができた

カウント時に上空を飛翔していたコアジサシもいたはずなので、これ以上いたことは確実だ。

横浜の臨海部にこれほどの数のコアジサシがいるなんて、、、しばし呆然。

この後、雨が降る中、これらのコアジサシは活発に湾内で魚を取ったり、以前の繁殖場所である我々の近くまで飛翔するなど、活発に行動した。

昨年の繁殖場所がなくなってしまった今、このコアジサシはどうするのか?

おそらく他の繁殖できる場所を見つけることになるとは思うが、コアジサシの先行きを按ずる気持ちと近所に代替できる場所を作ることができなかった悔しい気持ちが入り乱れた。

コアジサシの観察中に仲間がテトラポット上に3羽のキョウジョシギを発見。

この冬、ここで越冬していた個体か?それとも渡り組か?

雨足も強くなってきたので、ここでお開きとした。

本日は記憶に残る横浜探鳥となった。

見聞きした野鳥(観察順)
コチドリ
コアジサシ123
ツバメ
ユリカモメ
キョウジョシギ3
アオサギ
トビ
カワウ

計8種

 

探鳥記 2019.5.1 円海山周辺 9:30~12:50 晴れ

いよいよ令和時代に突入、記念すべき最初の探鳥はやはり地元で。

スタート地点でキビタキの声が森から聞こえて来た。

令和第1号がキビタキとは嬉しい。

瀬上池へ向かう小道はセンダイムシクイウグイス、ヤブサメのさえずりが聞こえる。

両種とも姿を見るのは意外と難しいが、今回は観察することができた。

※後半の動画ではヤブサメの声も聞こえます

山の斜面には藤が咲いて、しばし見入ってしまった。

小川沿いの斜面からアオジの鋭い地鳴き、いつ北国に戻るのかな?

瀬上池周辺は例年より静かだ。

ここの常連センダイムシクイヤブサメの声もしない。

昨年スウェーデン人バーダーを鳥仲間と案内した時はセンダイムシクイを間近で観察できて、喜んでもらえたのを思い出した。

尾根に向かう最中に懐かしい「ヒリリ、ヒリリ」というサンショウクイの声が上空から聞こえて来た!

姿を探すも見当たらず。

でも、ここでは初めての記録なので嬉しい。

尾根に上がるとカラ類やウグイスがにぎやかだ。

氷取沢に降りる斜面ではヤブサメの密度が濃い。

氷取沢ではオオルリキビタキセンダイムシクイどれも見えそうで見れなかった。

時間帯も悪い感じがしたので長居せず、再び瀬上池へ向かう。

尾根を下りた杉林付近でキビタキ2羽が間近で美声を披露していた。

おそらく縄張り争いでもしているのだろう。

薄暗い林内でも黄色とオレンジ色が映えて綺麗だ。

久々のキビタキとの再会、夏鳥シーズンの開幕を実感した。

次はシギチドリの渡りを見に横浜市の平潟湾へ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

キビタキ
センダイムシクイ
ウグイス
アオジ
シジュウカラ
エナガ
ハシブトガラス
カルガモ
ヤブサメ
ヒヨドリ
カワセミ
サンショウクイ
ヤマガラ
オオルリ

計14種

 

 

探鳥記 2019.4.21 円海山 6:10〜7:50 晴れ

本日は東京湾岸で探鳥をする前に地元の円海山へ。

この時期の円海山周辺は、ここで繁殖するために渡って来たばかりのオオルリセンダイムシクイなどや渡りの途中で立ち寄るコマドリなど、夏鳥が観察できる。

鎌倉・天園へ続く尾根沿いは、新緑と旺盛な小鳥のさえずりで生命力に溢れている感じで、最も好きな時期である。

シジュウカラヤマガラメジロウグイスの囀りを聴きながら、氷取沢へ斜面を降り始めた矢先、斜面上からヒーツーキー、ヒーツーキーの高音の声が!

エゾムシクイだ!

円海山で聞いたのは初めてなので感激した。

声を頼りに姿を求めたが、だんだん森の奥へ移動して行く様子で探すのは厳しそうだ。

再び斜面を下ると、今度は遠くからキビタキの声がする。

久々に聞くホイッスルのようなキビタキの声、その場にしばらく鳴き声を堪能した。

沢に着くと、直ぐそばの森の斜面からセンダイムシクイ、遠くからオオルリのさえずりが聞こえて来た。

どちらも毎年同じ場所から聞こえて来る。

オオルリの姿が見たいので、声を頼りに探索すると、まだ芽吹いたばかりの樹上にいるのを発見。

懐かしい「ピール―リリー、ジジ」というさえずり。

樹上で鳴くことが多いので、どうしても見上げての観察となり、体上面の美しい瑠璃色をじっくり間近で観察できないのが残念!

このオオルリ、美声だけでなくフライングキャッチも披露してくれた。

ここでは渡りの時期、コマドリの声を聞くチャンスもあるので、要注意である。

しばらくボーッとしながら夏鳥の声に聞き入っていたいが、この後の東京湾岸探鳥を考慮するとそろそろ帰らなくてはいけない。

帰りの斜面を登る途中、ここで初めてソウシチョウを見た。

だけでなく、ガビチョウ、タイワンリス、コジュケイと続けざまに登場。

さすがに円海山周辺は以前より更に外来種が多くなったとの強烈な印象を持ってしまった。

尾根に戻ってからの帰り道、いっしんどう広場でアカハラのさえずりが聞こえた。

このアカハラはここで越冬していた個体なのか?渡り途中の個体なのか?この時期は両方の可能性があるので嬉しい悩みだ。

ここでの最後の観察は、電線でチチンとなくホオジロで、観察中に頭掻きを披露してくれた。

予想以上に夏鳥を堪能でき、気分良く東京湾へ向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

シジュウカラ
ホオジロ
ヤマガラ
ダイサギ(3羽が上空を通過)
ヒヨドリ
コゲラ
ウグイス
メジロ
エゾムシクイ
キビタキ
センダイムシクイ
オオルリ
エナガ
アカハラ

計14種

 

 

 

 

 

 

 

探鳥記 2019.2.17 舞岡公園 15:00~17:20 晴れ

東京港野鳥公園から舞岡公園へ。

15:00に到着。

駐車場から宮田池裏の湿地帯経由できざはし湿地へ。

途中で出くわしたバーダーから親切にも?アリスイは先ほど出ていたが、今日はもう観察できないだろうという嫌な情報をもらう。

テンション下がり気味の中で宮田池裏の湿地でアカハラを発見、この冬初観察となった。

付近にはクイナアオジクロジもいて鳥密度が濃かった。

宮田池ではマガモのペアが休憩中、カワセミは珍しく不在だった。

きざはし湿地では到着して直ぐにアリスイヤマシギを探索するも見当たらず。

ここのアリスイは年末から観察されているが、タイミング悪く元旦、2日と連続して観察できず。

最近ようやく出が良くなって時間を問わず観察されている様子である。

ここにいる間、粘り強くアリスイを探索して度目の正直を願ったが、二度あることは三度あるとなってしまい、今シーズン3回目の挑戦も完敗。

ただし、アリスイ探索中に今季舞岡で初観察のタシギと出会えたので良しとしよう。


タシギ ようやく冬の常連さんとご対面

そばの刈田ではクイナバンが盛んに食事中、警戒心より食欲が勝っている様子だ。


クイナ 観察当初は警戒して草原への出たり入ったりを繰り返していた

一方、ヤマシギはというと到着時はいないと思っていたが、実は最奥の斜面にじっとしていた。


ヤマシギ 最後の動画で居場所が分かります

こちらは夜行性なので時間と共に徐々に体を動かし、ついには採餌行動をし始めて視界から消えて行った。

17時を過ぎて駐車場へ戻りながら探鳥を続ける。

宮田池裏の湿地では体下面や顔の一部に白斑がかなり目立つクロジ雄若鳥を観察。

最後の最後で駐車場と住宅地の間の草原でホオジロペアを発見して驚いた。

というのも先日90年代前半から舞岡公園で観察なさっている知り合いの方から、観察当初に比べてホオジロを見かけなくなった話を聞いたばかりだったのだ。

私は90年第後半から舞岡公園で探鳥しているのだが、確かにホオジロを観察した記憶がない。

舞岡初観察のホオジロと出会えて素晴らしい締めとなった。

ちなみに90年代後半はまだキジが生息していた。

まとめ動画 クイナ、アカハラ、ヤマシギ、カシラダカ、アオジ、クイナが登場!

 

見聞きした野鳥(観察順)

エナガ
シジュウカラ
コゲラ
ヒヨドリ
メジロ
アカハラ
クイナ
アオジ
アオゲラ
クロジ
ヤマガラ
マガモ
カシラダカ
ジョウビタキ
ウグイス
シメ
ヤマシギ
バン
タシギ
キジバト
ハシブトガラス
アオサギ
ホオジロ

計23種 目撃談:アリスイ、モズ

探鳥記 2019.2.10 横浜市 金沢臨海部 10:15~13:45 晴れ

八景島近くにある海の公園の沿岸にコクガンが飛来しているとのこと。

コクガン観察を兼ねて金沢臨海部を軽く探鳥することにした。

まずはベイサイドマリーナの突端へ。

この時期の湾内ならスズガモの大群とその中に点々とカンムリカイツブリがいる光景は広がっているのだが、今年はスズガモの数が異常に少なく、数十羽程度しか見当たらない。

目の前のある防波堤は満潮近くで波をずいぶんと被っているが、無事キョウジョシギの小群を発見。

次に湾内の奥の防波堤を探索すると、堤防上に並ぶカワウの中に一回り小さいヒメウを発見。

ここではヒメウを観察するのは初めてなので嬉しい。

遠目からだと体全体が黒っぽく見えて、大雑把だがカワウウミウとの識別には有効だ。

さらに水際では黒つながりでクロサギをまたまた発見。

続けて今度は仲間が堤防上の杭に止まるミサゴを発見。

この勢いでここでは珍しいウミウも!とまではいかなかったが、横浜市の沿岸部でキョウジョシギヒメウクロサギを立て続けに観察できるとは!!

次は幸浦沖に移動。

この時期ここでの探鳥の楽しみは、カンムリカイツブリの大群とその中にいるアカエリカイツブリヒメウウミウを探すこと。

珍しくカンムリカイツブリの群れが堤防沿いにばらけているので、いつもより探鳥に苦労した。

遠くに波間に浮かぶアカエリカイツブリを発見、黄色のくちばしはやはり目立つ。

仲間もそばの海面に別のアカエリカイツブリを見つけた。

探索対象を沖合ではウミアイサオオハム、上空ではハヤブサに広げるも発見できず。

次は金沢シーサイドライン八景島駅周辺へ。

周辺の松林でこの時期の常連ビンズイを探索するも見つからず。

岸辺に出て、湾内の探索を開始。

目の前には例年通りスズガモの大群が見える。

野島沖にもカモの群れが見えるが、こちらもスズガモのようだ。

例年ウミアイサが湾内に点在しているのだが、見当たらない。

さて、目標のコクガンであるが、は最近はバーベキュー広場の前の海面にいることが多いとのこと。

周辺を探索するも見えるのはオオバンの群れのみ。

どこにいったのか?

野島の伊藤博文別邸前の岸辺でヒドリガモの群れが水草を食べていることが多いので、コクガンも一緒にいる可能性がある。

野島に行かないとダメかな?と思っていたら、仲間がバーベキュー広場の沖合にいるコクガンを発見!

オオバンの群れの中にやはりいたのだ!

重大な見落としを反省しつつ、現地に急行。

水際に向かう途中の松林でビンズイを観察するも、そのままコクガンへ馳せ参じた。

コクガンは想像していたよりも近くでオオバンと一緒にアマモを盛んに食べていた。


コクガン幼鳥


遠目からだと白いお尻が目立つ

コクガンは冬に平潟湾周辺で時々観察されるが、あまり長居はしない傾向にあったが、この個体は少なくとも1週間は滞在しているそうだ。

コクガンをじっくり観察したので、先ほど目撃したビンズイを探しに松林へ。

すぐにビンズイの小群を発見した。


ビンズイ 正面から見ると体下面だけでなく顔にも太い筋があるように見える

※最後に本日のまとめ動画です。
キョウジョシギ、カンムリカイツブリ、スズガモ、クロサギ、アカエリカイツブリ、コクガン、ビンズイが登場

見聞きした野鳥(観察順) 

カンムリカイツブリ
スズガモ
キョウジョシギ
カワウ
ウミネコ
ユリカモメ
ヒメウ
クロサギ
アオサギ
ミサゴ
セグロカモメ
アカエリカイツブリ
ビンズイ
コクガン
カモメ

計15種

探鳥記 2019.1.14 舞岡公園 11:15~13:00 晴れ

本日は探鳥する予定も意欲も珍しくなかったが、鳥仲間が舞岡公園でヤマシギを観察中という連絡をもらったので、新年の挨拶を未だしていないヤマシギ詣へ。

ヤマシギが見えなくなる恐れがあるので、駐車場から真っ直ぐきざはし湿地へ急行。

見えにくい場所にいるが、取り敢えず観察できてホッと一息。


下を向いているか思いきや正面顔でした!


でっぷりとして美味しそうである、、、これは禁句かな

足踏み行動※音声は消しています

いつものようにヤマシギ観察と並行して道を挟んで反対の草地でアリスイも探索するも、こちらは相変わらず観察できず。

気分転換に公園整備のため閉鎖中の瓜久保の様子見に行く。

入れないことは分かっているが、この冬鳥シーズンに観察できないのは痛い!

工事は3月29日までとのこと。

再びきざはし湿地の戻って地上で採餌行動をするカシラダカを観察。

このカシラダカ、2016年にIUCN(国際自然保護連合)のより絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されたのは知っているが、舞岡では今年も例年通り探鳥すると必ず会えるので、いまいち危機感がない。

しかし、北海道で夏に繁殖するシマアオジも普通種の時代があったわけで、これから先、カシラダカも同じ道を進むことになってしまうのか?気になるところではある。

帰り際に駐車場近くの針葉樹でキクイタダキを観察することができた。

過去に横浜で針葉樹好きのヒガラも一緒に観察したことがあるので、キクイタダキを観察した時は要チェック!

もともと2時間1本勝負!と決めて舞岡に来たが、その割には念願のヤマシギや予想外のキクイタダキを観察できて満足して帰宅した。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒヨドリ
ヤマガラ
コゲラ
ヤマシギ
カシラダカ
シメ
トビ
マガモ
カワセミ
アオジ
ジョウビタキ
ハシブトガラス
キクイタダキ
メジロ

計14種

探鳥記 2019.1.12 新横浜公園 15:00~16:00 曇り

鶴見川から新横浜公園へ入る。

正月明けからミコアイサが飛来しているとのこと。

ガンカモ調査のエリア外だが、流れでどうしても観察しておきたい。

横に伸びる長池では鶴見川同様にオカヨシガモの多さが目立つ


オカヨシガモ雄の共演 地味な色合いだが、意外と黒いパンツは遠くからでも目を引く。

注目のミコアイサだが、遠くに白い個体が水面に浮いており、すぐに雄と分かった。


ミコアイサ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中

長池の水門そばはタヒバリを観察することが多いが、今回は見当たらず。

代わりにイカルチドリが1羽じっとたたずんでいた。


本日は最後まで気になる存在だったイカルチドリ

奥にある投擲場付近の水辺では今年もベニマシコが観察されているとのこと。

到着時して間もなく、フィッ、フィッという地鳴きを聞くことができたが、姿までは観察できなかった。

ここから見える水門施設の屋上では常連のノスリが今回も鎮座なさっている。

再び長池に戻って、ミコアイサ雄雌、オカヨシガモ、そしてハシビロガモとお気に入りのカモを観察して、今回の探鳥を終えた。


流し目?で横を通り過ぎたハシビロガモ雄 こういう雰囲気も好きなところである。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイサギ
オカヨシガモ
ホシハジロ
ミコアイサ
ハシビロガモ
コガモ
イカルチドリ
モズ
オオバン
カワウ
バン
ヒヨドリ
ノスリ
ベニマシコ

計14種