「神奈川探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2020.3.13 長井 13:30~14:00 晴れ

城ヶ島から長井へ。

到着前の予想ではカモ類を中心とする冬の水鳥は北へ飛び去って寂しい湾内と思っていた。

が、前回同様にクロガモ達を近くから観察することができた。

雄2雌2で、雄は盛んに寂しげない声で鳴いていた。


左からクロガモ雌 雄


雌の真横でいきなり立ち姿勢、雌へのアピールかな。

※前回(⇒2020.2.2 クロガモ特集)の動画より鳴き声が聞こえます。最後に鳴き声3連発!

残念だったのは今回も越冬キョウジョシギに会えなかったことだ。

昨年末に目撃談があるのだが、、、タイミングの問題か?他の越冬地へ移動してしまったのか?

帰り際にイソヒヨドリ雌が登場、雌とは久々との再会となった。

イソヒヨドリ

見聞きした野鳥(観察順)

カワウ、ウミネコ、クロガモ雄2雌2、ハジロカイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、イソヒヨドリ 計7種

 

探鳥記 2020.3.13 城ヶ島 10:30〜13:00 晴れ

3月に入ってから城ヶ島での海鳥観察の機会を待っていた。

南風が吹くと今の時期だと遠くの海上にいるアホウドリ類やミズナギドリ類が観察可能な距離まで近づいて来るのだ!

個人的にはコアホウドリを是非観察したい。

本日は午前10時から南風が強くなる好条件なので、満を持して鳥仲間と現地入り。

現地では偶然にも支部の先輩方と出会い、一緒に探鳥することに。

到着時、遙か遠くにミズナギドリ類が数羽、近場ではスズガモが点在している状況。

天気予報通り、どんどん南風が強くなり、「これよ、これよ、この風よ、、、」と余裕のセリフを吐いていたのだが、、、。

予想以上の強風を受けてスコープを手で押さえ付けての観察、最後は岩陰から頭だけ出しての観察となった。

肝心の海鳥というと、風が強くなるにつれて、防波堤で休んでいたのだろうミツユビカモメが海上を横切って飛び去るのを何度も目撃した。


ミツユビカモメ 

ミズナギドリ類ではオオミズナギドリばかりと思いきや撮影した中にオナガミズナギドリもいた。


オナガミズナギドリ 2枚とも同一個体

アオホウドリ類では大島をバックに臨む沖合でコアホウドリを観察、細長い翼と飛び方が印象に残った。

13時にあまりの強風で観察を切り上げることにした。

ちなみに我々が観察していた時間帯、そばにあるウミウの繁殖地の崖では上陸しているカツオドリが目撃されていた。


帰り際、風に煽られながらなんとか撮影

城ヶ島から次の目的地の長井へ向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ、スズガモ、ユリカモメ、トビ、ウミネコ、オオミズナギドリ、ミツユビカモメ、セグロカモメ、コアホウドリ、ウミウ、オナガミズナギドリ 計11種

 

探鳥記 2020.2.24 酒匂川河口 9:15~13:00 晴れ

私のお気に入りブログに酒匂川で撮影されたミツユビカモメが掲載されていた。

前回2月11日の探鳥の時期とほぼ同じなので、河口付近に集まっていたカモメ類の中にミツユビカモメがいたのかも知れない。

気になったので酒匂川へ向かった。

国道1号線の高架橋のやや下流域に今季はカモメ類が集結している。

ここのカモメ類はカモメが多いのに驚いた。

オオセグロカモメセグロカモメカモメウミネコユリカモメと次々と観察したが、ミツユビカモメは見当たらない。

しばらくして鳥仲間が群れの影に隠れていたミツユビカモメを発見!


レモン色のくちばし、目の後方のある黒斑が目立つ


脚が短いので上陸すれば見つけやすい

カモメ類の観察に夢中であったが、いつの間にか目の前の中州にシロチドリ8羽とハマシギが舞い降りていた。


シロチドリ雄 頭部前方に繁殖羽の黒帯が生え始めている


左)ハマシギ 右)シロチドリ

河口でのカモメ類の観察を堪能したので、上流に移動。

今回の目的の一つである、前回乱舞していたヒメアマツバメコシアカツバメの姿が見当たらず、、、残念!

ハヤブサオオタカチョウゲンボウノスリ等の猛禽類も現れず。

今回幸運だったのはカワアイサを近くで観察できたこと。

盛んに潜水して採食行動をしていた。


カワアイサ

またイカルチドリが採食行動の合間にずいぶんと鳴いていた。

酒匂川では早ければ3月中旬にはコチドリが飛来するので、この似た2種類の同時観察が今から楽しみである。

東海道線本線の高架橋付近で引き返した後、ミサゴが登場!して、お開きとした。

 

見聞きした野鳥(観察順)

アオジ、カワウ、ユリカモメ、セグロカモメ、ウミウ、カモメ、アオサギ、オオセグロカモメ、ミツユビカモメ、コガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、コサギ、カイツブリ、ダイサギ、アオサギ、タヒバリ、オオバン、イソシギ、ハシブトガラス、シロチドリ、トビ、ハシボソガラス、イカルチドリ、ハマシギ、ウグイス、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、モズ、ヒバリ、カワセミ、カワアイサ、ヒヨドリ、キセキレイ、マガモ、ミサゴ、メジロ、イソヒヨドリ 計40種

 

探鳥記 2020.2.11 酒匂川河口 11:10~13:40 晴れ

相模川河口から酒匂川河口へ。

酒匂川河口の右岸を西湘バイパス付近から飯泉取水堰手前までの区間を探鳥した。

昨年の台風被害で酒匂川は橋脚の修理等の工事中の箇所があり、また河川敷の運動場は荒れ地と化していた。

水際の草地で小鳥でを見る機会がほとんどなく、オオジュリンホオジロシジュウカラカワラヒワなど常連さんを観察できず。

10羽前後のヒメアマツバメが乱舞していたが、その中には何とコシアカツバメイワツバメの姿が!


ヒメアマツバメ


コシアカツバメ


イワツバメ SHさん撮影

冬の酒匂川の名物カワアイサは例年なら中流域での観察が多いが、本日は河口近くに多い。台風の影響で河川の様子もずいぶんと変わったからであろう。

カワアイサ

河川敷といえば、イカルチドリが3羽、時折背伸びをするポーズで向かい合っていた。

求愛行動の一つなのか?

猛禽類の観察も冬の酒匂川の楽しみである。

河川敷の草原ではオオタカ幼鳥、上空では獲物を持ったミサゴを観察。


オオタカ幼鳥


ミサゴ

河口付近では例年なら飯泉取水堰にいるカモメ類やカモ類の群れがいた。

カモメ類にはカモメの成鳥と幼鳥も混じっており、久々に成鳥のレモン色のくちばしを観察した。

昨年の台風は環境、施設、野鳥の生息域等に変化をもたらしたが、それでも相変わらず酒匂川の探鳥は種数も多くて楽しい。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒメアマツバメ、カワアイサ、オオバン、アオサギ、カワウ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ユリカモメ、カモメ、ウミネコ、トビ、マガモ、ヒドリガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、コサギ、ハシボソガラス、タヒバリ、ウグイス、ヒヨドリ、イカルチドリ、イソシギ、セグロセキレイ、ミサゴ、ハクセキレイ、ハマシギ、コシアカツバメ、イワツバメ、ツグミ、カワセミ、ハシブトガラス、オオタカ、コガモ、キジバト、モズ、ジョウビタキ、キセキレイ 計37種

探鳥記 2020.2.11 相模川河口 9:40~10:20 晴れ

本日は神奈川県を流れる相模川と酒匂川の河口巡りを行った。

まずは相模川河口へ。

今回は平塚港からではなくゴルフ練習場のある茅ヶ崎側から探鳥した。

ちなみに河口にできた砂州は以前は神奈川県屈指のシギ・チドリの観察エリアでもあった。

昨年、秋の渡りの時期に探鳥したところ、チュウシャクシギオオソリハシシギを観察した。

同時期にオバシギコオバシギも観察されていたので、再注目のエリアである。

この砂州ではカルガモヒドリガモを観察、もう少し鳥が多くても不思議でない感じがする。

海岸に出ると目の前の海面にヒドリガモの大群、左手の岩礁ではミユビシギクロサギ

この冬、相模湾湾岸ではクロガモの観察例が多いので、意識して探索したところ、海上に1羽のクロガモ雄、平塚港の堤防そばで3羽の雄を発見。

探鳥終盤に同行メンバーが遠くの海上を横断するビロードキンクロを発見!

飛翔すると次列風切の白さが目立つので、遠くからでもビロードキンクロと分かる!

次の目的地・酒匂川へ。


河口の茅ヶ崎側から遠く富士山を望む 

見聞きした野鳥(観察順)

オオバン、トビ、ハクセキレイ、ヒドリガモ、カルガモ、アオサギ、カワウ、スズメ、オカヨシガモ、コガモ、クロガモ、ヒメウ、ユリカモメ、カンムリカイツブリ、ミユビシギ、ビロードキンクロ、クロサギ、ハシボソガラス、ツグミ、ハシブトガラス 計20種

 

探鳥記 2020.2.2 相模湾 稲村ヶ崎→長井 13:30から17:00 晴れ

金沢臨海部から相模湾へ。

今季は相模湾でクロガモがあちこちで観察されている。

特に鎌倉から江ノ島辺りは多いとのことで、稲村ヶ崎で観察することに。

逆光気味で観察しにくかったが、60倍スコープでクロガモを次々と観察することができた。

カンムリカイツブリヒメウカワウも点在していたが、ほとんどがクロガモであった。


イソヒヨドリ

次に向かった先は三浦半島の代表的な水鳥探鳥地の長井。

今季ビロードキンクロが観察されている(先日、長井で落鳥したとのこと)。

ここでもクロガモの存在感が際立った。


クロガモ

雄3雌2の群れで採食行動、そして時々雄が哀しそうな鳴き声を披露してくれた。

富浦公園近くでウミアイサ雌を観察。


ウミアイサ

それにしても、長井の湾内は例年に比べてカモの数が少なかった。

見聞きした野鳥(観察順)

クロガモ、カワウ、カンムリカイツブリ、トビ、ヒメウ、ハクセキレイ、イソヒヨドリ、稲村ヶ崎)セグロカモメ、ユリカモメ、ハクセキレイ、マガモ、ハジロカイツブリ、イソヒヨドリ、クロガモ、カンムリカイツブリ、ウミアイサ、トビ、ムクドリ、カルガモ、オオセグロカモメ、ミサゴ、アオサギ 計16種

 

 

 

 

 

 

 

 

探鳥記 2020.1.13 境川遊水地(今田)13:50~14:20 晴れ 

藤沢市内の今田遊水地へ。

長らく工事中だった今田遊水地。

今回初めて遊水地内の公園に入って探鳥した。

いつもは横浜側の堤防から遊水地を眺めていたので、不思議な感じだ。

本日ようやくタシギを観察できた。

カワセミが容易に観察できるのは以前のままだが、例年群れでで越冬するイカルチドリが見当たらない。

カモも下飯田エリア同様に少ない。

遊水地内に人が立ち入ることができるようになったので、以前より鳥が少なくなりそうである。


ハシビロガモ雄 繁殖羽へ移行中の個体 

見聞きした野鳥(観察順)

コサギ、タシギ、スズメ、バン、カイツブリ、カワセミ、ダイサギ、アオサギ、オオバン、オカヨシガモ雄5雌1、ハクセキレイ、ハシビロガモ雄1雌2、コガモ雌3、セッカ 計14種

探鳥記 2019.10.20 相模川河口 15:00~16:00 曇り

境川遊水地から相模川河口へ。

台風19号通過直後、知り合いが茅ヶ崎海岸でハシブトアジサシを目撃した話は聞いていたが、直ぐに飛び去ってしまうだろうと観察を諦めていたのだが、、、。

思わぬ吉報を届けてくれた鳥仲間に感謝!

相模川河口の右岸の平塚新港に到着。

一昨年の秋もアジサシ類を探索をしに来た場所だ⇒その時の探鳥記

防波堤には数人のバーダーがいたので状況を尋ねてみると、ハシブトアジサシは河口と上流を行き来しており、しばらく出現していないとのこと。

数時間前までは目撃されたのだから、待っていれば必ず会える!と言い聞かせて周囲を探索開始。

河口の真ん中にある長細い防波堤の上にはウミネコセグロカモメユリカモメが立ち並ぶ。

その中には3羽のミユビシギハマシギの姿も。

よく見ると左隅の水際にアジサシ類が1羽たたずんでいる。

ハシブトアジサシか?緊張が走るもスコープで観察すると、先ほどの境川遊水地と同じクロハラアジサシ幼鳥だった。

台風19号通過後はハジロクロハラアジサシもいたという噂もあったので、探索したが見当たらず。

海上に目を向けると、烏帽子岩、奥に江ノ島とまさに湘南の風景が見える。

その上空には点々とユリカモメウミネコの飛翔する姿が見える。


左奥に江の島、右の白い三角形が烏帽子岩  手前の海面は台風の濁流により茶色になっている

しばらく鳥のいる風景を堪能していると、ユリカモメより小さく白い鳥が見えた。

違和感があったので凝視すると黒くてがっしりとした嘴が見えた。

ハシブトアジサシだ!

こちらに近づくにつれ、くちばしの特徴がハッキリと分かる。


第1発見時に双眼鏡で見た感じに近い画像 遠くてもくちばしが目立つ


上の画像の拡大図 くちばしを見るとオオメダイチドリを思い出してしまった

134号線に架かる湘南大橋付近を通過する時にもう1羽近くで飛ぶよく似た個体が見えた。

そのまま2羽とも上流に飛び去ってしまったので真偽保留となった。

再度、待機となったので周囲を探索。

河口の真ん中にある防波堤に黄色の脚をしたセグロカモメが混じっていた。後ろ向きでしかも遠いので識別できず。

シギも2羽のキョウジョシギが加わっていた。

しばらくすると上流から2羽のハシブトアジサシが登場。

やはり先ほどのはハシブトアジサシだったのだ。

この2羽は河口を通り過ぎて洋上に向かって飛び去ってしまったのでヤキモキしたが、こちらに戻って来て目の前を通過したり、採食行動をしたり、時に堤防に降りて羽繕いをするなど、ずっと一緒に行動して様々な姿を見せてくれた。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ
セグロカモメ
ユリカモメ
クロハラアジサシ
トビ
ミサゴ
ハシボソガラス
コサギ
アオサギ
カルガモ
カワウ
ミユビシギ
ハマシギ
ハシブトアジサシ
キョウジョシギ
チョウゲンボウ

計16種

探鳥記 2019.10.20 境川遊水地 12:30~13:30 曇り

舞岡公園から境川遊水地へ。

前日探鳥した鳥仲間情報によると、遊水地は台風19号により本来の機能を果たして相当量の水が入り込んでいる状態で普段の探鳥はできないが、今田遊水地でクロハラアジサシを観察したとのこと。

※ちなみに境川遊水地は3つの遊水地の総称で、上流から①最近整備された藤沢市の今田遊水地②横浜市泉区の下飯田遊水地③戸塚区の西俣野遊水地からなる。

情報に従い、今田遊水地に直行して、探鳥開始。

クロハラアジサシを求めて上空と休憩しそうな場所を探索するも見当たらず。

もうどこかへ飛び去ってしまったかな?

登場を待ちながらコガモ、カイツブリカワセミなどを観察。

左)カイツブリ幼鳥 右)成鳥 大きさはほぼ同じ大きさですね

そろそろイカルチドリタシギが観察され始めてもよい時期だが、水量が多くて浅瀬がないからなのか?飛来していないだけなのか?見当たらず。

しばらくすると遠くからアジサシ類の飛び方をした白っぽい鳥がこちに向かって来た。

クロハラアジサシだ!

クロハラアジサシ幼鳥 主役の登場である!

しばらく優雅な飛翔を観察していると、遊水地上をだいだい同じコースを飛んでいることが分かった。

コースを見越してカメラをセット!

一時は境川の向こう側、つまり横浜市側へ飛び去ってしまい、現場のバーダーは呆然と見送っていた。

が、横浜バーダーとしては横浜での観察記録となったので一人ニンマリ、サービスの良いクロハラアジサシであった。

クロハラアジサシは再び今田遊水地に戻ってくると、水面に突き立つパイプ上で羽繕いをし始めるなど、休憩モードへ。

この辺りで相模川河口で探鳥してる鳥仲間からハシブトアジサシの観察情報が入った。

本日は境川遊水地で探鳥を終えるつもりだったが、ハシブトアジサシがそばにいるとなれば行くしかないでしょ!

鼻息荒く相模川河口へ!

次回に続く。

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ
コガモ
バン
ハクセキレイ
カワセミ
クロハラアジサシ

計6種

探鳥記 2018.11.18 多摩川 登戸 8:15~10:40 晴れ

シギ・チドリの夏から秋にかけての戻り渡りも終わり、しばらくシギ・チドリ観察はお休みかな?

という分けにはいかず、これからの季節はイカルチドリイソシギなどの留鳥組とヤマシギや先日の金沢臨海部のキョウジョシギのような越冬組の観察に移行するのである!

ということで今回は毎年多摩川の登戸で越冬するオジロトウネンが今シーズンも飛来しているか確認することにした。

登戸駅付近の神奈川県側の河川敷から探鳥開始。

河川沿いの草地では例年見聞きすることが多いモズやジョウビタキがいないので寂しい。

堰の上流側から水面にオカヨシガモとホシハジロの群れを観察。


上流から見た堰

例年ならこの辺りのもっとカモがいたような気がするが、まだ時期尚早ということか。


以上の3枚全て左が雄、右が雌。雄の方が大きいのが分かる。

堰の下流に移動。

水が流れ落ちる付近にはオカヨシガモヒドリガモマガモの小群が見える。

ここでも例年よりオカヨシガモの姿が目立つ。

堰の上にはカモ達に混じってセグロカモメも見える。


下流側から見た堰

ここからすぐ下流に広がる浅瀬が本日の主役オジロトウネンが観察されるポイントである。

その他のシギチドリでは冬季にイカルチドリハマシギイソシギを観察したことがある。


オジロトウネンらを観察した浅瀬

毎回オジロトウネンを観察する場所は東京都寄りの河川敷で遠くから見ると灰色の岩盤付近にいることが多い。

この岩盤、ちょっと調べて見ると登戸パミスと呼ばれている130年前の泥岩層のようで、この地層が川原に露呈・浸食されてを灰色の川原に見えるそうだ。

双眼鏡でざっと見ただけでもセグロセキレイハクセキレイキセキレイタヒバリセキレイの仲間があちこちで動き回っている。

セキレイに混じって、尾を上下に振りながら歩き回るイソシギや川原の砂利にうずくまって休んでいるイカルチドリを発見。

イカルチドリは目が慣れてくると次々に見つかり、10羽以上はいる模様。

仲間がハマシギを見つけた。


※中央右がハマシギ、左奥にイカルチドリ

ハマシギの冬羽は繁殖羽と違って地味な色合いなので、遠目からの観察ではダウンカーブしたくちばしが頼りになる。

後は本命のオジロトウネンを見つけるだけだ。

先ほどから何度も灰色の岩盤の登戸パミス付近を丁寧に探索しているが見つからない。

冬羽のオジロトウネンの探索ポイントは、小さい体と黄色の脚とのっぺりと見える灰色の上面である。

登戸パミスを何往復したか忘れたが、ついに無事発見!しかも2羽!

いままで岩陰などの死角にいたのかな。


※非常に小さいですが、灰色の岩盤の上にいます

発見してからは2羽が付かず離れずの距離間で動き回っていた。

今年も無事越冬してくれて嬉しい。

シギ・チドリは年々減少傾向にあり、毎年観察記録のある場所が途絶えてしまうケースを耳にすることが多いからだ。

その後、ハヤブサが下流から上流に向かって通過していったのを見届けてお開きとした。

冬の多摩川登戸流域はカモシギチドリサギ、冬の小鳥、そしてそれらを捕食する猛禽類と様々な野鳥を観察でき、しかも登戸駅から徒歩数分で河川敷に着くアクセスの良い場所でもある。

今度は上流の聖蹟桜ヶ丘付近や羽村堰、あるいは下流の丸子橋や河口付近も探鳥したい。

見聞きした野鳥(観察順)

オオバン
カワウ
コサギ
ダイサギ
アオサギ
ハシボソガラス
オカヨシガモ
コガモ
キンクロハジロ
ホシハジロ
ユリカモメ
マガモ
セグロカモメ
タヒバリ
ハクセキレイ
イカルチドリ
キセキレイ
イソシギ
ハマシギ
オジロトウネン
ハヤブサ

計21種