「横浜探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2019.1.12 鶴見川中流 恩田川河口~新川向橋 13:10~15:00 曇り

本日は日本野鳥の会 神奈川支部のガンカモ調査を行った。
担当エリアは①鶴見川の支流である恩田川と②鶴見川中流域である。
①の恩田川の調査エリアは町田市と横浜市の市境でもあり県境から河口までの約7.5㎞である。
②の鶴見川中流域の調査エリアは恩田川河口から鴨居と小机の間にある新川向橋までの約3.5kmである。
③そして調査後はそのまま鶴見川沿いにある新横浜公園で探鳥を行った。

今回はその②の鶴見川中流域。

恩田川と青葉区を流れる谷本川とが合流する付近で川原で休むイカルチドリ達を発見。

ようやく出会えてホッとする。

ここから鴨居までは例年だと鴨の居る字の通り、コガモオカヨシガモカルガモが特に多いが、今回はコガモが点々といるだけの寂しい光景であった。

鴨居駅前を過ぎたころから、昨年と同様にオカヨシガモを多く目にすることができた。

さらに進むと横浜線がそばを通る、例年餌付けされているオナガガモユリカモメの群れを観察するポイントがある。

前回は餌付けがされなかったせいかオナガガモを1羽も観察できず驚いたが、今回は8羽を観察できた。


オナガガモ


ユリカモメ第1回冬羽 

ここでは最近ヒドリガモオカヨシガモが増えている。

調査の終点である新川向橋が見えてきた。

ホッとしながら川面を見ると頭が赤っぽいカモ達が浮いている。

ホシハジロの雄と思って双眼鏡で確かめると、何と2羽のホシハジロ雄の隣に小豆色の胴体が目に入った。

何とメジロガモだ!!


メジロガモ

まさかここで遭遇するとは思わなかったので、何度も確かめてしまった。

メジロガモは昨シーズン新横浜公園や薬師池公園や寺家で観察され、首都圏を震撼させたのだが、今年も同一個体と思われるメジロガモが薬師池公園や寺家等で観察されている。

実は今回のガンカモ調査ではメジロガモ滞在地の近くに来ているので、観察したい気持ちを我慢して調査をしていただけに、、、偶然の再会に感謝!

後から聞いた話では、前日に新横浜公園で観察されたそうで、公園から近いこの場所での出会いに合点した。

※その後の観察情報は聞かないので、実はまだこの辺りにいるのではないか、、、。

ゴール間際でのサプライズは一生忘れないだろう。

気持ちよく今回の調査を終えた。

今回の調査の感想だが、オカヨシガモは終点付近の下流でも多く見られ、中流域では増加傾向にあるようだ。

また、カモ以外の水鳥の種類と数の少なさが気になった。

見聞きした野鳥 カモの観察数 今年昨年

カルガモ性別不明21
コガモ2431⇔雄2850
オカヨシガモ10⇔雄15
ホシハジロ⇔雄
メジロガモ
オナガガモ5
ハシブトガラス
シジュウカラ
スズメ
オオバン
ダイサギ
イカルチドリ
ハクセキレイ
ユリカモメ
カワウ

計15種

 

探鳥記 2019.1.12 横浜市 恩田川(ならやま公園を含む)8:25~13:20 曇り一時雨と雪

本日は日本野鳥の会 神奈川支部のガンカモ調査を行った。
担当エリアは①鶴見川の支流である恩田川と②鶴見川中流域である。
①の恩田川の調査エリアは町田市と横浜市の市境でもあり県境から河口までの約7.5㎞である。
②の鶴見川中流域の調査エリアは恩田川河口から鴨居と小机の間にある新川向橋までの約3.5kmである。
③そして調査後はそのまま鶴見川沿いにある新横浜公園で探鳥を行った。

今回はまずは①恩田川の調査。

調査区間は、恩田川に沿って走る横浜線の駅で例えるなら長津田駅から中山駅の区間あたりである。

長津田駅そばの町田市との県境からスタート。

例年通り、スタート地点そばからキセキレイハクセキレイセグロセキレイ3種を一同に観察できた。


セグロセキレイ

またエナガの群れとの遭遇、セグロセキレイのさえずり、カワセミが何度も行き交うなど堪能した。


カワセミ

途中で近所のならやま公園オシドリの調査を実施。

オシドリは朝夕の方が活発に行動するようだが、今回も無事観察できた。


オシドリ雄雌

ゴイサギも幼鳥2羽を含む3羽を確認。

恩田川へ戻る。

ここ数年ユリカモメを奈良川と恩田川の合流地点から田奈駅辺りまで特に多く観察するのだが、今年は少ない。

また初めてこのエリアでセグロカモメを観察した。

田奈駅辺りから雨が降り出した。

ここから十日市場駅辺りは、岸辺が自然に近い環境なので野鳥が多い。

イソシギキセキレイカワセミも頻繁に観察することができた。

そして主役のカモだが、ヒドリガモの数が増えて、マガモオナガガモ、そしてアメリカヒドリ雌まで観察できた。


マガモの雄雌


ヒドリガモ ペアかどうかは分からないが、息がピッタリの感じ!


アメリカヒドリ

中山駅に近づくにつれて、カルガモコガモが目立ち始めた。

昨年に続きて中山大橋上流域でイカルチドリと会えなかったのは残念。

中山駅から河口部までは例年よりカモはもとより野鳥全般にわたり少なかった。

今回の恩田川調査は雨と一時は雪がちらつくほどの寒さで中止を検討するほどであったが、無事に終えて良かった。

最後に2年前からカワセミの観察例の減少が気になっていたが、今回は全てのエリアで頻繁に観察できてホッとしている。

見聞きした野鳥 カモの数 今年昨年

カルガモ性別不明8358
ヒドリガモ2522⇔雄1514
コガモ4451⇔雄3438
マガモ1113⇔雄
オナガガモ⇔雄
オシドリ13⇔雄8(ならやま公園)
オカヨシガモ1
アメリカヒドリ
カモの数はオナガガモ以外は増加した。今シーズンはカモが少ないと言われているので意外な結果となった。

カワウ
キセキレイ
メジロ
ヒヨドリ
ハクセキレイ
ユリカモメ
ハシブトラス
セグロセキレイ
イソシギ
コサギ
エナガ
シジュウカラ
ムクドリ
アオサギ
カワセミ
セグロカモメ
ゴイサギ
カイツブリ
アオジ
ハシボソガラス
オオバン
アオサギ
カワラヒワ

計31種

探鳥記 2019.1.1 舞岡公園 7:10~10:40 晴れ

探鳥記ようやく新年を迎えることになりました。改めて本年も宜しくお願い致します!

さて、今年の初探鳥はどこにしようか?

例年、円海山⇒舞岡公園だが、今年は舞岡公園に直行して、ヤマシギ詣をすることにした。

ちなみに今年最初に見聞きした野鳥は、コンビニの駐車場で見かけてしまった?ハクセキレイであった。

舞岡公園に入るとアオジウグイスの地鳴きが聞こえてきた。

ヤマシギの観察スポットを回りながら、きざはし湿地に到着。

ヤマシギを丁寧に探索するも見つからない!

今シーズンは少なくとも2羽の目撃談があるのだが。

ヤマシギは夜行性で日中は不活発であることは分かっているが、ついつい舞岡ヤマシギには期待してしまう。

道を挟んだ草原では今年もアリスイが越冬しているとのこと。

ここでは冬季アリスイクイナヒクイナを特に意識して探索している。

草原手前の湿地にいることが多いタシギも見当たらない。

ここでの探索中、シメジョウビタキを何回も観察することができた。


ジョウビタキ雌

※尾っぽをフリフリする仕草が可愛いですね

瓜久保に移動。

年末に観察したニシオジロビタキがまだ滞在中。

依然として2羽いるとのことだが、今回もオジロビタキに似ている個体を観察した。

盛んに地表と周囲の枝先とを行き来していた。


ニシオジロビタキ

そばの水場を覗くと、数羽の鳥影がサッと草陰に逃げ込んだ。

アオジ?かと、しばらくして再び今度は慎重にのぞき込むと正体はクロジ雄若だった。

再度きざはし湿地に移動してヤマシギアリスイを探索するも願いかなわず。

これで3年連続で元旦ヤマシギ詣は叶わなかった。


メジロ

見聞きした野鳥(観察順)

アオジ
ハシブトガラス
ウグイス
ヒヨドリ
メジロ
シメ
キジバト
ジョウビタキ
モズ
シジュウカラ
コゲラ
カワセミ
エナガ
シロハラ
ニシオジロビタキ
クロジ
ヤマガラ

計17種

探鳥記 2018.11.11 境川遊水地 8:30~12:45 晴れ

最近は横浜市内でのカモ観察が続いている。

新横浜公園や長浜公園での観察が多いが、もう一つ忘れてはいけない場所が今回の探鳥地の境川遊水地である。

横浜市と藤沢市の境界を流れる境川に沿って、北から今田・下飯田・俣野と3つの遊水地が連なる。

面積の広い割にはカモの数は少ないが、普通種の他にトモエガモホオジロガモ観察されることもあり、油断できない場所である。

 俣野遊水地 通称ビオトープ

今回は南の俣野遊水地から探鳥開始。

水面にはカルガモコガモ

水際や草原の根元付近にタシギクイナがいないか探索するも見当たらず。

冬季、周囲のアシ原や樹木にはアリスイオオジュリンセッカも要注意である。

隣接するグランドでは何と13羽のタヒバリがあちこちで食事中。

ふいにオオタカが上空を通過して、遠くでゆっくり弧を描きながら飛翔する姿を観察。

これだけでも盛り上がったのだが、さらにしばらくすると今度は何とタゲリ9羽が上空に出現!

タゲリの群れはオオタカに追いかけていた状況だったので、慌ただしく通り過ぎていった。

それにしてもタゲリを横浜市内で初めて観察でき、横浜バーダー感極まり。

そういえば以前に地元バーダーから聞いた話では、遊水地として整備される前はこの辺りではタゲリタマシギなどは普通に観察できたとのこと。

下飯田遊水地

水面にはマガモが目立つ。

周囲の草原ではオオジュリンベニマシコなど冬の小鳥を探すも、まだ早いようだ。

最近は鷺舞橋からヨシゴイヒクイナクイナが観察されているので、しばらくここで探鳥することに。

以前もクイナヒクイナをここで観察したのだが、その時は2種とも頻繁に水際に出てきてくれた。

が、今回はヨシゴイヒクイナは現れず、クイナは粘りに粘って何とか観察した。

 

クイナを待っている最中、上空を通過するビンズイ、絶滅危惧Ⅱ類に登録されたカシラダカ、今季初見のジョウビタキ雄を観察。

冬鳥のカシラダカは今のところ普通に観察できる認識であるが、シマアオジのように爆減しないことを祈りたい。

たいていキジチョウゲンボウをこの辺りで見聞きするのだが、今回は観察できず。

今田遊水地

ここでは冬季この辺りで越冬するイカルチドリタシギを中心に観察。

イカルチドリを見ると毎回コチドリを思い出しては両者の比較をして、脚とくちばしがより長いことを確認してしまう癖がある。

両者の同時観察は意外と難しいが早く実現したいものだ。

遠く上空ではチョウゲンボウカラスにモビングされていた。

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ
コガモ
スズメ
ホオジロ
タヒバリ
オオタカ
オオバン
ハシボソガラス
マガモ
カワウ
カイツブリ
カシラダカ
ジョウビタキ
ビンズイ
カワラヒワ
クイナ
シジュウカラ
アオサギ
モズ
アオジ
キジバト
ヒヨドリ
カワセミ
トビ
イカルチドリ
バン
タシギ
コサギ
ハシビロガモ
カンムリカイツブリ
チョウゲンボウ
ハシブトガラス
イソシギ
オカヨシガモ

計34種

※知り合いが早朝から10時までの探鳥で49種を確認。冬も朝から探鳥するのが良いと実感。本格的な冬鳥シーズン前にこれだけの種数がいるのだから、やはり境川遊水地は素晴らしい探鳥地であると実感した。

 

 

探鳥記 2018.11.10 金沢臨海部 11:15~15:40 晴れ

ベスト体重から5㎏オーバーの日々が続いている。

本日は家でのんびり過ごそうかと思ったが、こういう時こそ減量するチャンスと自転車で運動することにした。

ただ自転車に乗るだけも何であるから探鳥地を巡ることにした。

選んだコースは金沢区臨海部だ。

結局、本日も野鳥活動をするのに変わりないのであった、、、。

幸浦沖 11:15~11:40  

前回10月28日探鳥時と同じ場所にキョウジョシギ3羽を確認。

到着時、遠くの防波堤にはカワウカモメ類のみで、しばらくミサゴクロサギの出現を期待するも現れず。

ヨットハーバー脇のテトラポットの新たにキョウジョシギ2羽を確認。

見聞きした野鳥(観察順)

キョウジョシギ5、カワウ、ウミネコ、セグロカモメ、イソシギ、アオサギ、イソヒヨドリ、ハシボソガラス 計8種

富岡並木ふなだまり公園 11:55~13:00

ここは例年ホシハジロキンクロハジロが多く、本日も水面中央にはホシハジロ約160羽、キンクロハジロ約30羽くらいの群れがいる。

近接する長浜公園と行き来するあるカモ達もいる。

今回はこの時期であるから換羽観察を楽しんだ。


頭掻きをするキンクロハジロ雄 


ホシハジロ

海へとつながる狭い水路ではヒドリガモの小群に分かり易いヒドリガモアメリカヒドリの交雑個体がいた。

見聞きした野鳥(観察順)

ホシハジロ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、カルガモ、トビ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、カワラヒワ 計8種

長浜公園 13:10~14:00

3週連続の探鳥となった。

本日、ついにオナガガモが観察されて、常連のカモが出揃った。


旅の疲れか?お休み中のオナガガモ

いつもは樹上で動き回るヤマガラが地上に降りて食べ物を探していた。

見聞きした野鳥(観察順)

ハシボソガラス、トビ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、カワウ、カルガモ、キンクロハジロ、オカヨシガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、アオサギ、オナガガモ、カワセミ、イソシギ、コゲラ、カルガモ、イソシギ、メジロ、ウグイス 計22種

称名寺 14:50~15:40

長浜公園から八景島駅前に行き、周辺の松林でビンズイを、平潟湾で水鳥を探索するも見当たらず。

疲労感が強まる中、称名寺へ。

称名寺では例年オナガガモの小群が越冬する。

厳かな雰囲気の中、数羽しかいないオナガガモが広い水面をゆったりと移動している姿はとても優雅に見える。

肉眼でオナガガモのいる風景を楽しみたくなる場所である。


オナガガモ


オナガガモ

池のそばの樹木では休憩中のゴイサギ幼鳥2羽を観察。

また滞在中に庭園周辺ではカワセミの声が響き渡り、また帰り際は姿も見ることができた。

もう少し滞在したかったが、暗くなる前に帰宅しないといけないので、ここで探鳥を終えた。

帰りは小学生に横目で見られながら追い抜かれしまうほど疲労しながら家路となった。

肝心の減量の成果は今となっては分からないが、現在も安定飛行が続いている。

見聞きした野鳥(観察順)

カワセミ、モズ、ヒヨドリ、カルガモ、オナガガモ雄7雌3、ウグイス、ハシブトガラス、ゴイサギ 計8種

 

探鳥記 2018.11.4 長浜公園 10:20~12:40 曇り

前日の新潟弾丸ツアーの疲れで、本日は遅い起床となった。

眠い中ふと携帯電話を見ると、先輩バーダーの方から長浜公園でコハクチョウが飛来しているとのメールが届いていた!

前日にあれほどたくさんのコハクチョウを観察したのだが、横浜コハクチョウと聞けば至急駆けつけなければ!

長浜公園に到着後、コハクチョウが池のどこにいるのか分からなかったので、池を1番広く見渡せるD観察窓へ。

中の島や水面を急いで探索するもいない。

コハクチョウは体が大きいので、いればすぐ分かるはずである。

しまった!飛び去ってしまったか!

と焦ってしまったが、どうやらコハクチョウはD観察窓の死角である中の島の裏側で休んでいるようである。

休憩を終えて活動するまで探鳥しながら待つとして、特に水面に浮かぶカモやここ数週間時々目撃されるササゴイを中心に探鳥した。

カモの注目、まずは今シーズン長浜公園にやっと飛来したオカヨシガモだ。


オカヨシガモ雄 いつ見てもこの渋い装いに惹かれる

中の島では本日もハシビロガモ達が休憩中。


ハシビロガモ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中 足輪をしているが遠くて判読できず。

先週見つけることができなかったササゴイをようやく発見!

渡り途中と思うが、しばらく長逗留が続いている。


ササゴイ幼鳥 体下面の太い褐色の縦斑が目立つ。

そして、いよいよ主役の登場である!

頭部と長い首を中心に灰色部分が目立つ個体であり、またくちばしは成鳥と同じである。

体全体が真っ白な成鳥でも灰色の幼鳥でもない。

ということで、今年生まれの幼鳥ではなく、昨年以前に生まれた若鳥と判断した。


コハクチョウ若鳥 

昨日の新潟ではたくさんいたので1羽をじっくり観察することはしなかったが、横浜でしかも1羽だけのコハクチョウである。

新潟の分までじっくり観察することができた。

それにしても2日連続でコハクチョウを観察することができるとは、、、。

横浜まで連れ帰ってしまった?と思うぐらいの出来事であった。

見聞きした野鳥(観察順)

カワウ
ホシハジロ
コガモ
キンクロハジロ
カルガモ
マガモ
オカヨシガモ
ハシビロガモ
キンクロハジロ
イソシギ
ササゴイ
コハクチョウ
シジュウカラ
コゲラ
ヒヨドリ
ヤマガラ

計16種

探鳥記 2018.10.28 金沢区臨海部 長浜公園 12:40~14:30 晴れ 

幸浦沖での観察を終えて、いよいよ長浜公園へ。

長浜公園は横浜市内でのカモ観察では外せない場所であり、特に例年ハシビロガモオカヨシガモを安定して観察できている。

まずは最も広く池を見渡すことができるD観察窓から観察開始。


D観察窓からの眺め

ざっと見渡すと右手にキンクロハジロの小群、右手にホシハジロの小群、中央にある中の島には多くにコガモと存在感あるハシビロガモがいる。


お休み中のハシビロガモ

今回は特にハシビロガモの装いを楽しみにしてきたので、現場にいたハシビロガモを1羽1羽をじっくり観察した。

C観察窓に移動。

ここからは中の島で休んでいるカモ達を最も近く、またD観察窓からは死角となって観察できないカモを観察できる。

カモが上陸して休んでいる場合、普段は水面下で見えないカモの腹や脚を観察できるので、ここからの観察は勉強になった。

またエクリプスから繁殖羽へ移行中のホシハジロ雄や、ようやく繁殖羽の顔模様になり始めたコガモ雄などカモの旬の装いを観察できた。

ただ今回残念なことは、常連さんのオカヨシガモオナガガモがまだ飛来していないのである。

しかし普通種のカモであるので、これから冬が近づけば観察できることだろう。

 

カモ以外では、C観察窓からカモ達を観察中、ササゴイ幼鳥が目の前の干潟に現れてくれた。


ササゴイ幼鳥

このササゴイ、ここ数日観察され続けているそうで、夏鳥であるから南へ渡る途中に立ち寄ったものなのだろう。

観察中ほぼ逆光により黒っぽく見えるササゴイを見て、珍鳥タカサゴクロサギを連想してしまった。

その他であるが、私が先輩バーダーの方との鳥談義の最中、仲間がハイタカらしき個体を観察したり、エナガの群れを観察していた。

時間の経過とともに正面近くから太陽を受けるようになったので、お開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ
ヒヨドリ
キンクロハジロ
アオサギ
カワウ
ヒドリガモ
ハシビロガモ
コガモ
ホシハジロ
カルガモ
ヤマガラ
コゲラ
ササゴイ
イソシギ
カワセミ
キジバト
エナガ
シジュウカラ
ウグイス
モズ
トビ
ハクセキレイ

計22種

探鳥記 2018.10.28 金沢区臨海部 幸浦沖 10:20~11:50 晴れ 

カモの観察シーズン序盤、横浜市内のカモの飛来状況を知りたく、前週の新横浜公園に続き、第2弾として長浜公園で観察することにした。

長浜公園に向かう途中、そばにある幸浦沿岸に寄り道することにした。

ここは冬の最盛期には数百羽単位のスズガモの大群が観察できる場所である。

なぜか例年1月に入ってからの観察が続いており、この時期がどんな様子か楽しみだ。

到着後、しばらくイソヒヨドリの姿や美声を堪能して、いよいよカモ探索を開始。

目の前に広がる湾の海面にはスズガモはもちろん他のカモ類やカイツブリ類もいない。

残念!と思った矢先、堤防上にいるキョウジョシギを発見!

1羽だけかと思いきや現場を去るまでに合計4羽を確認することができた。

ここでは毎年20羽前後のキョウジョシギの小群が越冬しているのが、この4羽が渡りの途中なのか?それとも越冬するのか?分からない。

ちなみに後日談であるが、我々が観察した日の以前に観察した先輩バーダーの方の話では、付近で19羽のキョウジョシギを確認したとのこと。今回のキョウジョシギ達はその19羽のうちの4羽の可能性もある。

例年キョウジョシギとの距離が遠いのでスコープでの観察で終わってしまうのだが、湾内を一通り探索し終えて再度キョウジョシギに目線を送ると、本日は珍しく10mくらいのところにいるではないか!


キョウジョシギ 幼鳥から第1回冬羽に換羽中の個体と思われる


たいてい観察する時は、下を見ながら採餌しているので、この姿勢は新鮮だ

遠くからの観察だと羽縁が白い幼羽が目立っていたが、近くから見ると冬羽がずいぶんと生えているのが分かった。

キョウジョシギを観察中、仲間が向かいの防波堤のテトラポットにいるクロサギを見つけた!


クロサギ 横浜市内での観察は興奮してしまう。しかも2羽!

冬季は、この防波堤でミサゴや東京湾では珍しいウミウがいることがあるので要チェックである。

スズガモは観察できなかったが、クロサギキョウジョシギと淡い期待をしていた鳥に出会うことができて、気持ちよく長浜公園に向かった。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

イソヒヨドリ
キョウジョシギ4
イソシギ3
ムクドリ
カワウ
ウミネコ
セグロカモメ
ハシボソガラス
トビ
ミサゴ
クロサギ2

計10種

 

探鳥記 2018.10.21 新横浜公園 14:45~16:00 晴れ

いよいよカモの季節が到来した。

今年の横浜市内でのカモの動向を把握しておきたいところ。

まずは昨年メジロガモクビワキンクロが観察され、横浜市いや神奈川県で一番盛り上がった新横浜公園へ行くことにした。

池の周りではモズの高鳴きがあちこちから聞こえてくる。
モズ

ざっと池を見渡すとコガモがポツンポツンと水面や対岸の草原の水際にいる。

シマアジアメリカコガモが紛れている可能性もあるので慎重に確認する。

右手からハシビロガモの群れが移動してきた。


ハシビロガモ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中

8か月ぶりに間近で観察したが、どこか悪役の雰囲気が漂う印象は変わらない。


ハシビロガモ雌 非繁殖羽

このハシビロガモが多いのが新横浜公園の特徴だろう。

この日は少なくとも雄9羽雌7羽を確認。

野鳥の会神奈川支部が毎年1月に実施している県内のガンカモ調査では、ここ数年50羽前後しか記録されていない。

今年も総数50羽としたら、およそ3分の1がここに集まっている計算になるので、ハシビロガモを観察する絶好の場所であると言える。

ハシビロガモの次に存在感があったのがヒドリガモ。


ヒドリガモ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中の個体で、額から頭頂にかけてはまだクリーム色になっていない。こういう換羽の経過を観察できるのが今の時期の魅力である。

引き続き水際チェックを行っているとヨシガモ雌を発見した。


ヨシガモ

ヨシガモといえば緑光沢に輝くナポレオンの帽子のような頭部を思いつくが、雌も色は地味だが頭部の形は似ている。

ヨシガモを横浜市内で見つけるのに毎年苦労しているので、このカモに横浜市内で出会う度に安堵感が混じった嬉しい気持ちになる。

その他、キンクロハジロカルガモを観察するもオカヨシガモとは結局会えなかった。

今回はいつもよりカモをじっくり観察することを意識していたので、水門付近までしか観察できずにお開きとした。

ちなみにカモ以外では、そばから飛び立つタシギを2羽観察することができたが、昨年観察できたヨシゴイ対岸にある草原を探索するも確認できなかった。

見聞きした野鳥(観察順)

モズ
スズメ
コサギ
アオサギ
バン
コガモ
ハシビロガモ雄9雌7
オオバン
ヒドリガモ雄5雌3
ヨシガモ
タシギ2
カルガモ
カワセミ

計13種

探鳥記 2018.8.5 平潟湾 10:30~11:00 晴れ

平潟湾では例年この時期、主にキアシシギの小群が渡り途中に立ち寄って休息している。

夏に工事を開始するとのことなので、シギチドリがその影響を受けているのか様子を見に行った。

キアシシギが休憩する船着き場のような構造物が遠くに見えて来た。

恐る恐る注視するとキアシシギの群れが休んでいる、その数21羽!

長旅から到着したばかりなのか?眠そうな目をしている。

群れの中にキアシシギ幼鳥がいないか探したが、どれも成鳥だった。

群れの中に違和感のある個体が目に留まった。

オリーブ色の上面と側胸付近の白いくいこみ模様のイソシギであった。

改めて並び見ると両者の大きさにはだいぶ差があると認識。

シギチドリの戻り渡りが終わる頃まで工事の影響がないことを祈りつつ、平潟湾を後にした。