「神奈川探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2020.10.23 境川遊水地 9:30~12:00 雨一時曇

境川遊水地に換羽中のヨシガモ雄がいるので様子を知りたく雨の予報の中、突撃!

まずは俣野遊水地。

雨で警戒心が薄いのかオオバンが陸地で採食行動中。


オオバンの脚の全貌が明らかになった!体羽が白斑があるので幼鳥と思われる。

センター情報ではビオトープでヨシゴイが目撃されているので、意識して探索開始。

しばらくすると「キィーキィキィキィ」という甲高いアリスイの声が!

ビオトープのどこかにいる。

アシ原でのヨシゴイ探索を一時中断して、樹上にいるアリスイをイメージで探索。

必死に周辺の樹木をチェックするも見当たらず。

次に鳴くまで待つとするかと思った矢先、樹上に飛び上がったアリスイを発見!


頭頂から背中に伸びる太い黒線も大きな特徴


ビオトープでの観察は今回で3回目!横浜屈指のアリスイポイント?

※鳴く姿を動画に撮りたかったが、飛び去るまで鳴かず、、、。

ヨシゴイには会えなかったがクイナの鳴き声は聞こえた。

センター前の河川敷では本日もイカルチドリを確認。

また、ここではジョウビタキを今季初認した。

下飯田遊水地では、カモ類は広い水面にはカルガモのみで、鷺舞橋付近では7羽のコガモを観察。

今田遊水地では、残念ながら本命のヨシガモ雄は見つからず。

アシ原の死角に入って見えないだけか?それとも飛び去ってしまったか?

カモ類はコガモヒドリガモハシビロガモ、そして最後にヨシガモ雌が登場。


ハシビロガモ雌 


ヒドリガモ雄幼鳥 繁殖羽へ換羽中の個体

雨脚が強くなる中、見ごたえがあったのはカワセミイソシギのそれぞれの縄張り争いだろう。

鳴きながら追いかけ回す光景は見ていて飽きなかった。

見聞きした野鳥(観察順)

オオバン、イソシギ、カルガモ、コガモ20、コサギ、モズ、スズメ、ハシブトガラス、ハクセキレイ、イカルチドリ3、ジョウビタキ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、クイナ、カワセミ、アリスイ、カワラヒワ、アオサギ、シジュウカラ、ハシボソガラス、カワウ、バン、ホオジロ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、ヨシガモ雌 計26種

探鳥記 2020.10.2 境川遊水地 13:30~15:20 晴れ

本日は久々の境川遊水地での探鳥。

目的はあわよくば戻り渡りのシギ・チドリを観察しよう!である。

まずは俣野遊水地から。

アシ原の水際にタシギを発見!

タシギを近くで観察する時はいつもその小さい体に驚いてしまう。

胴体の大きさはキジバトより小さい。


タシギ 私に警戒して固まっている状態

タシギが茂みの中に立ち去ってしばらくすると、今度はヒクイナが登場!

この登場は予想外だったので、一気にハイテンションになった。

クイナより一回り小さいことに改めて驚いた。

赤い虹彩、赤褐色の胴体、朱色の脚と各部分の赤みが目立つ。


ヒクイナ ここでは夏鳥なのか?冬鳥なのか?留鳥なのか?渡り途中の旅鳥なのか?よく分からない。

※後半に0.25倍スロー再生あります。

ビオトープとセンターの間を流れる小川の河口部ではコサギチュウサギ、そして待望のイカルチドリがいた。

イカルチドリは5羽おり、全て幼鳥であった。


チュウサギ


イカルチドリ幼鳥

センター情報では先日アマサギヨシゴイも観察されたそうだ。

ヨシゴイはこのまま越冬する可能性があるので、ヒクイナとともに注目である。

下飯田遊水地はセンターの館内からと鷺舞橋からの観察となったが、カルガモ以外のカモは確認できなかった。

今田遊水地ではヨシガモ雌の成鳥がまず目に付いた。

ナポレオンと称される雄と違い、特段の特徴もない雌であるが、渋くて好きなカモである。


ヨシガモ雌 2枚とも同一個体 深緑色の翼鏡がこれまた渋い!

ヨシガモの他にはハシビロガモ雌を確認。

これから寒くなるにつれ、水面にカモの数も増えていることだろう。

今田遊水地にはシギ・チドリがふらっと立ち寄りそうな気になる浅瀬があるのだが、本日も観察できず。

見聞きした野鳥(観察順)

モズ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ホオジロ、シジュウカラ、スズメ、ハクセキレイ、カワセミ、カワウ、カルガモ、キジバト、タシギ、バン、オオバン、ヒクイナ、ハシボソガラス、コサギ、チュウサギ、イカルチドリ、ムクドリ、カイツブリ、ヨシガモ、ハシビロガモ、セグロセキレイ 計24種

 

探鳥記 2020.8.29 酒匂川 8:50~11:00 晴れ

早朝の平塚の水田地帯での探鳥を終えて、酒匂川へ。

今季は7月初旬に河口の海岸部でオオメダイチドリの幼鳥が観察され、その後もトウネンミユビシギの観察されている。

河口付近の運動場付近から探鳥開始。

厳しい日差しの中、まずは海岸へ。

河口付近の河原を観察するも、いると思っていたコチドリササゴイカワセミセッカなどもおらず。

中州にいるカワウウミネコも口を開けるなど夏バテ気味な感じ。

海岸に到着してシギ・チドリをメインに探索を開始。

しばらくすると上空を飛び去る鳥影を発見、急いで撮影したところ、メダイチドリであった。

結局、この日はこのメダイチドリが最初で最後にシギ・チドリであった。


なんとか撮影できたメダイチドリ 

その後も遠くの波打ち際まで丁寧に探索するも見つからず。

余りの暑さにここで切り上げようと何度も考えたが、鳥仲間に促されて上流の飯泉取水堰までは行くことにした。

飯泉取水堰の中州にシギ・チドリが観察されることがあるそうだが、本日は見当たらず。

ムナグロ辺りが観察できるとテンションが上がるのだが、、、。

この日一番の盛り上がりは、鳥仲間がはるか上流にいる2羽のカワアイサを見つけたことだ。

カワアイサは冬の酒匂川の名物であるが、まさか越夏しているとは思わなかった。

間近でカワアイサを観察する気力はすでに残っておらず、これにて酒匂川探鳥はお開き。


最後の最後で登場したミサゴ

見聞きした野鳥(観察順)

アオサギ、ダイサギ、カワウ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、コサギ、ウミネコ、ムクドリ、イソヒヨドリ、メダイチドリ、ハシボソガラス、キジバト、カワセミ、カルガモ、カワアイサ、ミサゴ 計16種

探鳥記 2020.6.27 境川遊水地(俣野⇒今田⇒下飯田)11:00~12:10 曇り

久々の境川遊水地へ。

鳥影は少ないとは思っていたが、この時期の様子を確認しておきたかった。

まずは横浜市内の俣野遊水地へ。

樹上で盛んにさえずるホオジロと水際でじっとしているアオサギが目に付くものの、楽しみにしていたオオヨシキリゴイサギの姿はない。

去り際にアシ原から「チャッ、チャッ、チャッ」というセッカの声が聞こえた。

次は藤沢市内の今田遊水地へ。

ここではイワツバメヒメアマツバメツバメと続けざまに3種のツバメを観察。

特にヒメアマツバメは間近に飛んできて、鎌形の翼を観察できた。

最後に横浜市内の下飯田遊水地を観察。

ホオジロカワウカルガモが目立つが、期待したオオヨシキリセッカは観察できず。

のんびりモードのホオジロ

どの遊水地でもチョウゲンボウの登場を期待したが、本日は現れず。

見聞きした野鳥(観察順)

ホオジロ、キジバト、アオサギ、カルガモ、カワウ、スズメ、ハシボソガラス、セッカ、カイツブリ、イワツバメ、ヒメアマツバメ、ツバメ、カワセミ、ヒヨドリ 計14種

探鳥記 2020.3.25 芝崎海岸 11:40 〜13:15 晴れ

葉山町芝崎海岸でホウロクシギメダイチドリが早朝に観察されたとのこと。

到着時、干潮時で海面から岩礁があちこちに露呈しており、探すのに苦労すると思った。

それでもホウロクシギは大きいので、まだ滞在していれば分かるはず。

突然のお誘いにも関わらず快諾いただいた地元在住のSさんと共に探鳥開始。

二人で必死に探すも「う〜ん、いないねぇ〜」を繰り返すのみ。

一色海岸が見える辺りまで歩いてUターン。

ここまでは大きなホウロクシギを意識してラフに探索していたが作戦変更。

何としてもメダイチドリだけは見つけたいと思い始めたころ、遠くの岩礁にチドリの体型をした鳥を発見!


ん?

拡大図

いた!!!

大きく見えたので、ダイゼン?と思って、きちんと観察してみると、懐かしいオレンジ色の胸が見えた。


まさに証拠写真!のメダイチドリ

久々の再会となったメダイチドリ

いよいよシギチの春渡りのシーズン到来である。

近くで撮影したかったが、残り時間がないので、先を進んだ。

バス通り沿いの海岸と周辺の岩礁を探索するも見当たらず。

本日はここでお開き。

この時期に葉山でホウロクシギが飛来した記録だけでも有意義だし、一足早くメダイチドリを観察できて良かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ、オオセグロカモメ、ハシボソガラス、ハジロカイツブリ、イソヒヨドリ、ツバメ、ウミウ、イソシギ、メダイチドリ、カンムリカイツブリ、スズメ 計11種

 

探鳥記 2020.3.22 城ヶ島 8:20〜11:00 雲り

強い南風で海鳥の観察条件は良かったが、ベテラン観察者も不思議がるほど鳥が現れなかった。

クロアシアホウドリは沖合で飛翔する姿を辛うじて観察できただけ。

近場ではヒメウシロエリオオハムを観察できた。

いまだ城ヶ島でウミスズメ類を観察できていない。

観察時期が遅れているだけなら良いのだが、、、。

観察に集中したことと遠くで飛翔することが多かったことから、撮影できなかったのは残念だった。


荒ぶる城ケ島沖

見聞きした野鳥(観察順)

オオミズナギドリ、ウミネコ、ミツユビカモメ、ウミウ、クロアシアホウドリ、ヒメウ、セグロカモメ、トビ、シロエリオオハム、スズガモ 計10種

探鳥記 2020.3.21 早戸川林道 13:50〜15:20 晴れ

日向薬師から早戸川林道へ。

冬鳥の居残り組とクマタカヤマセミとに淡い期待を寄せての探鳥。

ミソサザイの鋭い地鳴きとまだ控えめな感じのさえずりを聴くことができ、また姿も何とか観察できた。

冬鳥はベニマシコ雌とアオジを観察。

上空や稜線上にクマタカを、湖面や水際にヤマセミを求めて探索したが、見つからず。

地元バーダーの方によると、ヤマセミは今季3羽いるが、ここ数日は雨による増水で目撃していないとのこと。

帰り際、ツバメの鳴き声が上空から聞こえて来た。

当日変更丹沢東部探鳥、ここでお開きとした。


金沢橋を望む ヤマセミの観察機会が多いポイントである

参考画像

ヤマセミ 2019.4.12 金沢橋周辺にて撮影

 

見聞きした野鳥(観察順)

トビ、ミソサザイ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、コゲラ、メジロ、ベニマシコ、アオジ、アオサギ、マガモ、カワウ、ヤマガラ、ツバメ 計14種

探鳥記 2020.3.21 日向薬師 11:30〜13:00 晴れ

県立自然環境保全センターから日向薬師へ。

ここではカワガラスミソサザイを主に観察したい。

幸運にもカワガラスのヒナが巣立った直後であった。

ヒナは当初は岩陰に隠れてじっとしていたが、最後は表に出てきて、水浴びをしたり羽繕いしたりと可愛い姿を見せてくれた。

更に上流に行くと、ミソサザイのさえずりが聞こえて来た。

今年初めて聞くさえずりは通常より短く音量も控えめに聞こえた。

次の目的地・宮ケ瀬ダムの早戸川林道へ。

次回に続く。

見聞きした野鳥(観察順)

カワガラス、キセキレイ、ミソサザイ、ルリビタキ、ヒガラ、コゲラ、トビ、ヒヨドリ、ウグイス 計9種

探鳥記 2020.3.21 県立自然環境保全センター 9:00〜10:50 晴れ

酒匂川水系での探鳥を考えて丹沢湖へ向かう車内で、今季アメリカコガモが七沢で観察されている話を聞いた。

緊急合議の結果、七沢に急行することに。

自然保護センターそばの池に到着し、アメリカコガモを探索するも見つからず。

コガモの渡去はカモ類の中では遅いだけに間に合うと思っていたのだが、、、。

残念な気分もマガモ雄の頭部と周囲に咲く桜の美しさで和んだ。


マガモ

センターそばに谷戸を歩く観察路があるので探鳥した。

入口付近で2羽のイカルがお出迎え。


黄色の大きなくちばしが目立つイカル

観察路は冬の最盛期なら様々な野鳥が観察できそうな雰囲気なのだが、、、。

桜の咲く時期なので鳥影は少なかった。


アオサギ

次回は是非冬の最盛期に探鳥したい。

次は目的地の日向薬師へ。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

マガモ、カルガモ、コガモ、カワウ、シジュウカラ、コゲラ、エナガ、ホオジロ、メジロ、イカル、ヒヨドリ、アオサギ、カワセミ、シロハラ、ハシブトガラス、アオゲラ 計16種

 

探鳥記 2020.3.15 境川遊水地(俣野⇒今田) 12:00~14:00 晴れ

金井遊水地から境川遊水地へ、引き続きコチドリ探索が続く。

俣野遊水地(横浜市)

到着すると早速ホオジロのさえずりが聞こえて来た。

先日まで地鳴きの「チチン、チチン」という声であったので、新鮮で美しい音色だ。


ホオジロ雄

アシ原の上方ではホオジロのほかにスズメオオジュリンの姿が見える。

アシ原の根本ではいつものようにタシギクイナヨシゴイ探し。

タシギは見やすい所にいたが、睡眠中。

クイナアシの中で見え隠れしていたが、ついに登場!


クイナ

ヨシゴイは先日と同じ水たまりの周囲にいたが、本日は魚を捕ると急いでアシ原の奥へと姿を消した。


首を伸ばして水面にいる獲物を狙うヨシゴイ

ここではオオジュリン活発に動き回っていた。


オオジュリン

オオジュリンを観察中に遠くのアシ原のでベニマシコ?を見たような見ていないような、、、。

不意にチョウゲンボウ雌が頭上を通過して行った。

その後、そばの鉄塔で休んでいるのを再発見した。


チョウゲンボウ

時間がなくなってきたので、下飯田遊水地をスキップして今田遊水地へ。

見聞きした野鳥(観察順)

ホオジロ、コガモ、ムクドリ、オオバン、カルガモ、スズメ、カワセミ、オオジュリン、カイツブリ、バン、タシギ、クイナ、コサギ、シジュウカラ、カワウ、ハシボソガラス、ハクセキレイ、キジ、ヨシゴイ、チョウゲンボウ 計20種

 

今田遊水地(藤沢市)

ここでは今季注目されたヒクイナセッカを中心に探索。

水面ではハシビロガモカイツブリが一際目立つ。

ハシビロガモ

本日は不思議と常連のカワセミがいない。

ヒクイナは先ほどまでいたという一番進退に困る目撃情報があったが、時間切れで探索終了となった。

結局、本日はコチドリは初認できなかったが、ツバメが初認できたので良かった。

見聞きした野鳥(観察順)

オオバン、ハシビロガモ、コガモ、カルガモ、カイツブリ、ダイサギ、オカヨシガモ、ヨシガモ、ウグイス、コサギ 計10種