「横浜探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2018.5.6 平潟湾 16:30~17:20 晴れ

前回4月30日の探鳥から約1週間。

セブンイレブン前にわずかに広がる干潟では5羽のメダイチドリを発見・観察した。

 

好物のゴカイが切れないように慎重に引っ張り出す姿を何度も観察することができた。

そばにはキアシシギが確認。

いつもは水際を歩きながら捕食行動をしていることが多いが、今日は珍しく?水に入って派手に捕食活動中である。

例年ここではメダイチドリキアシシギだけでなくハマシギも観察できるのだが、今回も見当たらない。

ここセブンイレブン前は工事の影響を直接は受けないエリアなので、来年以降もシギチドリを観察できる可能性がある。

野島水路に向かう途中にある追浜高校前に広がる干潟では珍しく何も観察できなかった。

そして野島水路へ。

干潟が奥までバッチリ広がっており、観察期待が高まる。

しかし、6羽のキアシシギが水際にいるのみで、ここでもハマシギを観察できず。


キアシシギ 胸から脇を中心には繁殖羽の横斑がハッキリとでている。

前回より干潟の条件は良かったが、シギチドリの姿が少ない。

暗くなり始めたので、ここでお開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

メダイチドリ5
キアシシギ7
スズガモ
カルガモ
トビ
スズメ
アオサギ
ムクドリ

計8種

探鳥記 2018.4.30 平潟湾 13:30~14:00 曇り

円海山から平潟湾へ。

今年の夏、例年シギチドリの観察の中心地でキアシシギの休息場所にもなっている野島水路の上に道路を建設する工事が始まる。

工事計画を見ると干潟が埋め立てられるわけではないが、その上方に道路ができるので、シギチドリが飛来して捕食活動をすることは難しくなる。

追浜高校前から野島水路を望む  手前左手にキアシシギの休息場所となっている船着き場、中央奥に森のように見える野島、水路奥に見える白い三角の構造物は八景島シーパラダイス

八景島シーパラダイスからこちらに向かって水路沿いに道路が建設される。

野島水路以外の場所でも小規模ながら潮が引くとシギチドリが捕食活動する場所が点在しているので、来年以降、全くシギチドリを観察できなくなることはないが、飛来数は減少してしまうだろう。

この春の渡りがおそらく環境激変前の最後のシーズン(7月中旬頃からキアシシギが繁殖地から戻って来るが、その頃までに工事が着工しているかどうか分からない)となるので、感傷的な気分で観察した。

ほぼ満潮状態での到着となったので、常連の小型のハマシギメダイチドリは観察できなかったが、船着き場を中心にキアシシギ12羽を確認した。

渡り時にはキアシシギの休憩場所となる船着き場

例年見慣れた光景だが、今年もやって来てくれたという嬉しさと来年はもう来ないのではないかという不安で複雑な心境だった。

次回はハマシギメダイチドリも観察したいので、潮の引いた頃合いに再訪しよう。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ12
スズガモ
アオサギ

計3種

探鳥記 2018.4.30 円海山周辺 11:30~13:00 晴れ

4月は奄美大島探鳥とシギチドリ観察に夢中で地元回りが疎かになってしまった。

今回は氷取沢・瀬上池を中心に夏鳥の様子を観察した。

氷取沢では尾根から木道のエリアまでの間、ヤブサメオオルリなど夏鳥の声がしないのには驚いた。

例年、姿は見えずとも声を聞くことができるのだが。

しばらく木道付近で探鳥していると、ようやく森の奥の方からキビタキオオルリセンダイムシクイの声がした。

尾根へ戻る途中、センダイムシクイをここでは久々にじっくりと観察することができた。

瀬上池周辺ではオオルリキビタキの声がするので、声を頼りに探すも、山道からは見えない場所にいるようだ。

一方、センダイムシクイはここでも間近で観察することができた。

※この日の2か所での観察の様子⇒ここに掲載済みです。

センダイムシクイを観察した後、やはりオオルリの姿を見たいので、先ほどの声を聞いた場所に戻った。

オオルリは樹木の上で鳴くことが多いので、どうしても探す時は上の方に目をやってしまう。

が、今回は樹木の中間の高さでしかも内側の幹に近い方で鳴いていた。

観察時間帯が正午前後なので午前中のような活発さはなく、予想した以上に静かな森であった。

次はシギチドリを求めて、平潟湾へ移動。

見聞きした野鳥(観察順)
ウグイス
ヒヨドリ
ヤマガラ
メジロ
キビタキ
コゲラ
オオルリ
センダイムシクイ
アオゲラ
ヤブサメ
シジュウカラ
ハシブトガラス
ハシボソガラス

計13種

探鳥記 2018.3.18 奈良山公園 16:30~17:15 晴れ

強欲カモツアーの終着点、奈良山公園に到着。

今シーズンまさかの3回目の観察である。

もう、オシドリ達は飛び去ってしまったか?と枯草の間をチェックしていくと、ド派手な雄の姿が枯草の間に見え隠れする。

おぉ、まだいてくれた!

枯草の中を数羽のオシドリが行き来する状態がしばらく続き、ようやく1ペアが水面に登場してくれた。

このペア、中央まで出てきて、直ぐにまた草原の中に引っ込んでしまった。

毎度のことだが、雄の派手な姿は生き物というより作り物のように見えてしまう。

カワセミもいつものように登場するが、オシドリの前では目立たない。

夕暮れが近づいて来た。

三番瀬からまさかの展開でここまで来てしまった!

シマアジメジロガモクビワキンクロオシドリと後半のカモツアーも濃い内容となった。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス
オシドリ
ヒヨドリ
シジュウカラ
カワセミ

計5種

探鳥記 2018.2.25 新横浜公園 9:15~11:15 曇り

今回は新横浜公園で野鳥の会神奈川支部の探鳥会を行った。

初心者向けということで、参加者の皆さんにはカモを中心に水辺の野鳥をじっくり観察してもらえたら嬉しい。

小机駅からスタートするいつものコース。

まずは空き地で食べ物を探すツグミムクドリを観察。

ツグミの立ち止まっては胸を反らして周囲を見渡す動作が参加者の注目を集めていた。

公園内に入り、いよいよ池の前に出て本格的な探鳥が始まった。

前日探鳥した参加者からミコアイサ雌がいるとの話を聞いていたので、まず探すことにした。

というより、目の前に見えていた。

体は小さいが胴体は明るい色なので直ぐに分かる。

岸に上陸した羽繕いを始めたので、じっくり観察できた。

他のカモというと、オオバンが数羽浮いていて、岸辺にたった1羽のハシビロガモ、数羽のコガモホシハジロペアのみと寂しすぎる状況であった。

もちろん今回の目玉のクビワキンクロ雌も見当たらず。

ホシハジロ 左)雌 右)雄 

カモ達はもう北へ旅立ってしまったのか?と思わせるぐらいの少なさだった。

カモ類以外ではノスリカワセミアオサギなど常連さんを今回も観察できた。

個人的に嬉しかったことは、ここで初めてオオジュリンの群れを対岸の草原で観察できたことだ。

横浜市内では境川遊水地での観察が多いが、新たな観察場所を見つけた。

まだ観察する機会が多いオカヨシガモを観察していない。

いくらカモが少ないといってもオカヨシガモはどこかにいるはず。

ようやく遠く離れた奥の水面に2ペアを発見する。

探鳥会の終わり間際に、オカヨシガモマガモペアの上空飛翔、モズが登場して無事終了となった。

この日は曇りで風も強く、しかも水鳥達の数も少ないということで、決して良い観察状況ではなかった。

が、移動距離も短く観察に多くの時間を割くことができて密度の濃い探鳥会はできたと思う。

また参加者の多さから多くの野鳥を見つけることができて、新横浜エリアの野鳥力を伝えることはできた。

※参加者の皆さん、寒い中での探鳥会、お疲れさまでした!

見聞きした野鳥(観察順)

ツグミ
ムクドリ
ヒヨドリ
ダイサギ
アオジ
オオバン
ミコアイサ
ハシビロガモ
コガモ
カワウ
ホシハジロ
アオサギ
ノスリ
カワセミ
ハクセキレイ
スズメ
ハシボソガラス
ジョウビタキ
キジバト
オオジュリン
シジュウカラ
オカヨシガモ
カイツブリ
ハシブトガラス
モズ

計25種  目撃談: タヒバリ、バン、カルガモ

探鳥記 2018.2.24 舞岡公園 9:25~12:15 晴れ

舞岡公園ではアリスイが年末から観察され続けている。

昨年に続き2年連続で越冬しているので、しばらく観察が途絶えて舞岡バーダーを悲しませていた暗黒期は脱したようだ。

とはいえ私個人は今シーズンは毎回アリスイにフラれ続けており、今日こそはお会いしたいものだ。

アリスイは早朝の方が観察されやすく、9時を過ぎると動きが鈍くなるとのことだが、9時過ぎに到着。

どうも近所だと緊張感に欠けてしまう。

いつものように大原谷戸と大原おき池周辺でヤマシギ探索を行う。

今シーズンは大原谷戸にいることが多いが、今回は見当たらず。

アリスイポイントのきざはし湿地周辺に移動。

最近は道を挟んでヤマシギアリスイ観察とでバーダーが分かれているが、本日はアリスイ側に多い。

到着時にちょうどアリスイが地面に降りてしまった後で、アリスイとの相性の悪さが続いているようだ。

しばらく草地を眺めていると、突然アリスイが飛び出して草原の奥へ飛び去ってしまった。

後姿を見送るだけとなってしまったが、観察できたから良しとしよう。

アリスイの次は定番のヤマシギ探しである。

今日は観察されていないとのことだが、前回も死角の窪地から出て来たところを見つけたので今回もその窪地から探索開始。

すると瞬殺ならぬ瞬観で正に同じ場所からひょっこり顔を出して食事を開始し始めた。

動画

そばにいた外国人バーダーも念願のヤマシギを観察できてご満悦の様子。

この後、このバーダーの方と舞岡公園の簡単な案内を兼ねて探鳥することにした。

さくらなみ池ではカワセミが獲物を狙っている、この池での主食は川エビである。


カワセミ

宮田池奥の湿地では「チョッ、チョッ、チョッ」と甲高いミソサザイの声がした。

冬季、この付近での目撃談が多い。

またここでの観察例の多いルリビタキシロハラアカハラなどを探索するも、観察できず。

瓜久保を回って、きざはし湿地の戻るとヤマシギの食事が続いていた。


頭部の黒褐色の太い帯が目立つ。

反対側の草地にはいつものようにタシギが食事中。


観察できない鳥が多い中、毎回いつも同じ場所で食事をしているタシギ 

舞岡公園ではヤマシギタシギを間近で普通に観察できるので、この経験を下に基にアマミヤマシギオオジシギチュウジシギ、ハリオシギ観察に役立つことになろう。

外国人バーダーの方はヤマシギへの関心が高かったので、公園内のヤマシギポイントを中心に回り、観察アドバイスを伝えられたと思う。

外国人バーダーの方との野鳥談義は新鮮で、野鳥を通しての異文化交流は有意義な時間であった。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス
メジロ
ハシブトガラス
アオジ
エナガ
シジュウカラ
ヒヨドリ
ジョウビタキ
アリスイ
カシラダカ
タシギ
ヤマシギ
アオゲラ
カワセミ
カルガモ
バン
ミソサザイ
シメ

計18種

探鳥記 2018.2.17 富岡総合公園 10:30~13:30 晴れ

今シーズン、レンジャクにフラれっぱなしの富岡へ。

先週末からレンジャクの飛来が続いているので、今日は観察できるだろうと足取り軽く現地に到着。

今回は見晴らしの良い広場でレンジャクの飛来を待とう!

何人ものバーダー達がすでに現場にいたが、朝から観察されていないとのことで、今日はもう駄目だろうという雰囲気である。

到着してしばらくすると、ルリビタキウグイスが目の前に登場して、我々を楽しませてくれたが、すぐに姿が見えなくなった。

さらにしばらくすると、ノスリが遠くの方で、ミサゴが頭上をソアリングしてくれるなど、レンジャク目的でなかったらご満悦な状況が続いた。

11時20分、目の前のヤドリギが群生している樹木に2羽の鳥影が!

一同、注視すると、待望のヒレンジャクだった。

直ぐにもう1羽飛来して3羽でしばらくヤドリギを採食している。

バーダー達も今までの停滞感から解放されて興奮して撮影・観察開始である。

更なるレンジャクの群れが飛んで来ないか?ふと左手を見るとオオタカが飛翔している姿が目に飛び込んで来た!

オオタカオオタカがいますよ!」と周囲のバーダーに向かって叫んでも全員が無反応、、、。

オオタカ好きなので視界から消えるまで観察し続けた後に、ヒレンジャク戦線に復帰。

逆光状態で撮影はもちろん観察もしにくいが、ヒレンジャクの尾羽の先端の赤はハッキリと分かる。

動画

ヒレンジャクは種子を含むネバッとした糞をしてくれるサービス?までしてくれた。

この種子が発芽して、ここで新しいヤドリギとして生長することになるのだろう。

3羽のヒレンジャクは、しばらくすると下の道路の方へ降りたので後を追ったのだが、再度上に上がった姿を見た後を最後にしばらく行方不明となった。

広場に戻ってレンジャクの再登場を待つも現れず。

キレンジャクを含む後発隊の飛来もなかった。

ここで現場のカメラマンの方としばらく鳥談義に花を咲かせた。

今日はここにいても観察できないだろうと下の道路沿いに移動すると、先ほどの3羽が奥の観察しにくいところで枝止まりしていた。

動画 

しばらく3羽の観察をした後、道を渡って今度は総合公園の中を探鳥した。

アオゲラのみならずアカゲラも時々観察されるようなので期待したがで2種とも観察できず。

小鳥類ではエナガヤマガラシジュウカラの群れと出会って、活発に動き回る姿を楽しんだ。

最後に再度ヒレンジャクポイントに行くもすでに飛び去った後であった。

今回は久々に富岡公園でヒレンジャクを観察できて良かった。

調べてみると最後に富岡公園で観察したのが2015.2.7なので、実に3年ぶりの観察であった。

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ
シジュウカラ
エナガ
ヒヨドリ
ハシボソガラス
ルリビタキ
ウグイス
ノスリ
ミサゴ
ハシブトガラス
オオタカ
ヒレンジャク
キジバト
ヤマガラ
ツグミ
ジョウビタキ

計16種

探鳥記 2018.2.12 みなとみらい地区 臨港パーク 13:30~14:30 晴れ

本日は午後から2時間ぐらい探鳥できることになった。

横浜市内のどこに行こうか?

富岡にいる鳥仲間からヒレンジャクを観察中との一報が入ったが、結局みなとみらい地区でハヤブサ探索や水鳥観察することにした。

週末で賑わうランドマーク、クィーンズスクエアを通り抜けて、以前ハヤブサを目撃したインターコンチネンタルホテル前の広場からスタート。

前回ハヤブサがいたホテルの側壁から始まって屋上、周囲の高いビルや鉄塔をチェックする。

男一人が双眼鏡でじろじろ見るのは厳しい場所なので、気分だけはサッと手際よくスマートな観察を心掛けたつもり。

奥にそびえるランドマークの方まで観察し、鳥影を見つける度にドキッとしたが、ドバトカラスであった。

帰り際に再度観察することにして、そばの臨港パークへ向かう。

目の前に横浜港の湾内が広がり、正面にはベイブリッジが見える。

湾内をざっと見渡すとカルガモスズガモの小群、奥にカンムリカイツブリが1羽ポツンと浮いている。

やはり、今年は例年に比べて水鳥の数が少ないので寂しいが、ここでは間近でスズガモの潜水して食事する行動を観察できた。
スズガモ雄 成鳥

動画 ※2つの動画を合わせています。

スズガモ観察を終え、さらに奥の行き止まりまで進むと今度はオオセグロカモメが登場。

オオセグロカモメ

この辺りは2016年1月にカラムクドリ雌が観察された場所だ。

カラムクドリ雌 2016.2.13  みなとみらい地区

一度確認された場所であるので再度の飛来の可能性もある。

カラムクドリの存否を確かめるべく周囲を探索。

特にムクドリの群れに混ざっている可能性が高いので、ムクドリの群れを見つけてはチェックしたが確認できず。

周囲にはツグミは多かったが、常連のモズジョウビタキは観察できず。

臨海パークからもハヤブサ探索を時折したが、今回はご縁がないようだ。

時間となったので、ここでお開き。

カラムクドリ特集を近々掲載します!

見聞きした野鳥(観察順)

カラスSP
カルガモ
スズガモ
カンムリカイツブリ
ムクドリ
ハクセキレイ
オオセグロカモメ
ヒヨドリ
カワラヒワ
スズメ
ツグミ
トビ

計12種

探鳥記 2018.1. 27 金沢臨海部 後半 10:35~16:15 晴れ

八景島駅前 14:15~14:45

次はシーサイドラインの八景島駅前から湾内を観察する。

昨シーズンはウミアイサオオハムシロエリオオハムが湾内で観察されて、冬の横浜探鳥一番の盛り上がりを見せた。

到着直後、頭上をノスリが飛ぶ。

ここはトビが低空で飛び交うエリアであり、特に関心を持って上空を見ないのだが、ノスリも混じることがあるのなら今後は注意して見よう。

湾内を見渡す場所で観察開始。

今回はスズガモれ、ヒドリガモカンムリカイツブリを観察できたが、数も種類も少なかった。

ここは湾内がいまいちでも、背後に広がる松林の林床でビンズイ観察を楽しめる場所だ。

今回も数羽のビンズイの群れに会うことができた。

次はいつもの流れで野島での探鳥となるのだが、ここでの海鳥状況から対岸にある野島に行っても同じだろうと推察。
とりあえず行くことにしたが、結果的にこの判断は幸運をもたらすこととなった。

見聞きした野鳥(観察順)
オナガガモ
シジュウカラ
ノスリ
トビ
ユリカモメ
スズガモ
カンムリカイツブリ
ヒドリガモ
ウミネコ
イソシギ
ハシボソガラス
スズメ
オオバン

計13種

野島 15:00~16:15

 

旧伊藤博文別邸前では海上に浮かぶウミネコスズガモを観察。

ここから自然海岸に向かう付近では海上ではヒドリガモ、松林ではビンズイを観察することが多いが両種ともいない。

冴えない気分で進むと自然海岸で魚の死体を食べているセグロカモメが目に入った。

最近カモメ類への関心が高いので、じっくり観察してみたところ、セグロカモメのピンク色の脚ではなく黄色脚ではないか!

この個体は日本鳥類目録改訂第7版ではニシセグロカモメであり、通称はセグロカモメホイグリンカモメの交雑種のタイミルセグロカモメLarus heuglini taimyrensis)と思われる。
※ちなみにホイグリンという呼び名はヒューグリンが正しい呼び方のようです。

画像では足の色が暗いせいか薄ピンクに見えるが、現場では黄色と分かる個体であった。

知り合いによると三浦葉半島ではもっと発色の良い黄色の脚を持つ個体が多いようだ。

背中の色はセグロカモメと同じくらいの濃さに見えたが、ホイグリンカモメのようにウミネコのような濃さではなかった。

横浜探鳥で初めての観察となり、改めて野島に来て良かった!

しばらくニシセグロカモメを観察したかったが、この個体は非常に警戒心が強く人の気配がすると食事を止めて水面に回避する行動を繰り返していたので、先に進むことにした。
※動画 2つの動画を合わせています

野島水路の突端でウミアイサウミウに期待したが、観察できず。

そばにある松林では再びビンズイの群れと出会った。
動画

以前にも記載したが、この冬はここでイスカが観察されたので、これからも要チェックのポイントである。

野島水路に目を向けるとスズガモが近くで盛んに潜水して捕食行動をしている。

冬は水質が多少良くなるのでスズガモの水中での行動の様子をなんとなく観察できた。
動画

スズガモは遠目から観察することが多く、意外と間近でじっくり観察する機会は少ない。

太陽光線の当たり方で頭部の色彩が変化して綺麗だった。

再び自然海岸に戻ると親子連れが遊んでおり、案の定ニシセグロカモメは離れた岩礁にたたずんでいた。

しばらくすると追浜方面に飛び去ってしまい、こちらもこの辺で今回の探鳥を終えることにした。

見聞きした野鳥(観察順)

オオバン
ウミネコ
ハクセキレイ
ツグミ
スズガモ
カンムリカイツブリ
ニシセグロカモメ(タイミルセグロカモメ)
アオジ
アオサギ
イソシギ
スズメ
ビンズイ
ユリカモメ
セグロカモメ
オオセグロカモメ
ハクセキレイ

計16種

探鳥記 2018.1. 27 金沢臨海部 前半 10:35~16:15 晴れ

富岡総合公園 10:35~12:30

数日前に富岡総合公園にレンジャクが飛来した話を聞いた。

ここ数年はレンジャクの飛来が確認されておらず、久々の朗報であった。

ということで今回は富岡総合公園を含めて金沢臨海部探鳥を行うこととした。

レンジャクポイントへ向かう前に公園内を見ることにする。

駐車場そばのスロープ付近は冬のこの時期は要チェックの場所だ。

駐車場から見たスロープ

昨年はクロジアオジアトリシメカラ類の混群、アオゲラを観察でき、充実した探鳥だったが、今回はシメウグイスをチラッと観察しただけとなった。

公園内は閑散としていたが、知り合いバーダーの御夫婦とお会いすることができ、しばらく野鳥談義に花が咲いた。

いよいよレンジャクポイントへ向かう。

バーダーが数人おり、ここで鳥仲間と合流する。

話によるとレンジャクは朝から観察されていないようだ。

いつ来るかいつ来るかとレンジャクの登場を期待したが、盛り上がった場面はノスリが上空を通過したのみ。

今日は残念ながら出ないと見切りを付けて、次のポイントである幸浦沖へ移動した。

見聞きした野鳥(観察順)
ヒヨドリ
シメ
ウグイス
ハシボソガラス
ヤマガラ
エナガ
メジロ
ノスリ
ムクドリ
キジバト
ツグミ
トビ
カワラヒワ
コゲラ

計14種

幸浦沖 13:10~14:00

富岡総合公園近くにある幸浦沖の岸壁に移動する。

ここは前方奥には300羽近くのスズガモの群れと数羽のカンムリカイツブリが混ざっている。

今年は両種とも例年より半分くらい少ない感じだ。

湾内奥に浮かぶスズガモの群れ

遠くからだとスズガモ雌の目先部分の白さが目立つ。

左岸の堤防下にはキョウジョシギが打ち寄せる波を避けて群れで食事中である。

画面中央にキョウジョシギが群れでいる

今年も越冬中のキョウジョシギを観察できたが、その数は約30羽で今までで一番多い。

横浜の湾岸でキョウジョシギが30羽も越冬中していることに改めて驚くし嬉しいことだ。

左右に伸びる前方の堤防では頻繁にクロサギミサゴが観察されるが、今回は観察できず。

※2月4日に湾内を飛翔するクロサギを観察した。

この堤防突端はウミウポイントであるが、今回も観察できて地味に嬉しい。

ウミウは冬季は三浦半島では普通に観察できるが、東京湾岸では稀である。

更にここから南の岸壁に移動する。

ここでは例年カンムリカイツブリの大群とそれに混じるアカエリカイツブリが見どころである。

また時々ヒメウウミアイサウミウも観察できる場所だ。

今回はいつも前方にカンムリカイツブリの群れがいるのだが、数羽がポツリといるだけである。

こんなにカンムリカイツブリが少ないのは初めてなので戸惑った。

左右をじっくり観察すると左手奥の水面に数羽のカンムリカイツブリを発見。

アカエリカイツブリも少し離れたところにいる。

遠目だとなおさらアカエリカイツブリカンムリカイツブリの白さに比べて灰色に見える。

幸運にもヒメウが岸壁の上でカワウとともに上陸して休憩中だった。

ヒメウの背中が太陽光線を受けて緑色光沢に輝く様は綺麗でしばらく見入ってしまった。

※幸浦沖は60倍のフィールドスコープを使用しての観察となるため、カメラ撮影には厳しい探鳥地です。

見聞きした野鳥(観察順)
キョウジョシギ
スズガモ
カンムリカイツブリ
イソシギ
ムクドリ
カワウ
ウミウ
オオセグロカモメ
セグロカモメ
アカエリカイツブリ
ヒメウ
ミサゴ
ウミネコ
オオバン

計14種