birdlink のすべての投稿

野鳥 オグロシギ 2018.8.6 東京港野鳥公園

今回はオグロシギです。

2015年以来、東京港野鳥公園では3年ぶりの再会となりました。

前年は公園には渡来しなかったようなので心配しました。

このオグロシギは成鳥雌の夏羽から冬羽へ移行中の個体と思います。

冬羽へ移行中とはいえ、夏羽の名残である薄い赤褐色が頭部や胸を中心に見られます。

体上面の拡大図  灰色の冬羽が目立ちますね。

オグロシギシギの中でも大きい部類ですが、やはりカワウに比べると小さいですね。

シギチドリ観察は遠方を何十倍もするスコープを用いて観察することが多いので、スコープに慣れてしまうと肉眼で見た時の小ささに改めて驚くことがあります。

以下、2つの動画ですが、内容は似たものですから1つにまとめても良かったですね。

オグロシギは首都圏、特に神奈川県では観察機会が非常に少ないので、歩行や採餌行動など動き方を知る際の参考にしていただけると嬉しいです。

参考 過去の掲載

野鳥 オグロシギの採餌 2015.8.2  東京港野鳥公園
ここをクリック

野鳥 オグロシギ 2017.9.24  稲敷
ここをクリック

 

野鳥 コアジサシ幼鳥 2018.8.18 三番瀬

今回は三番瀬で観察したコアジサシの幼鳥です。

観察時、2羽の幼鳥が岸辺にじっとしており、その先の干潟に1羽の成鳥がいました。

当初、この3羽は家族ではないと思っていましたが、成鳥が幼鳥に魚を与えたり、以下の動画にあるように幼鳥が成鳥に接近してエサをねだっているような行動をしていたので、家族と分かりました。

風の音のせいで幼鳥の親へエサをねだる鳴き声がかすかにしか聞こえないのが残念でした。

親が幼鳥と距離を置こうとする仕草が面白いですね。


羽繕いする幼鳥


成鳥の模様からは想像できない幼鳥の羽根模様。

探鳥記 2018.8.26 葛西臨海公園 14:30~16:20 晴れ

三番瀬から葛西臨海公園へ。

まずは汽水池にある擬岩観察舎で観察開始。

キアシシギコチドリを確認するも毎週のように観察しているアオアシシギが今日に限って見当たらない。

探鳥会では毎回ここでアオアシシギをじっくり観察するのが恒例なのだが、、、。

センターに移動して2階から汽水池を丹念に探索するもアオアシシギはやはり見当たらず。

がっかりしていると、「チョー、チョー、チョー」とアオアシシギの声が遠くの方から聞こえたような?

知らぬ間に妄想モードに入っていたか!と思ったが、隣人も確かに聞こえたという。

アメダスポイントに移動して空耳でないことが判明、対岸の東なぎさの護岸から3羽のアオアシシギが盛んに鳴き交わしていたのだ。

それにしてもアオアシシギの声は良く響くので感心した。

ここでは毎週恒例のシャク系のシギ探し。

参加者の皆さんに遠くからでもシャク系シギを観察・識別してもらいたいのだが、肝心のシャク系シギが見当たらない。

今回の葛西探鳥会はアオアシシギに続きつくづくタイミングが悪い。

遠くの防波堤に並ぶ海鳥を何往復したことか、そろそろ終わりにしようと考え始めた頃、参加者の方が一段低い波打ち際のたたずむダイシャクシギを発見!

シギチドリ探鳥会のまさにオオトリを飾ってくれた。

今シーズンは例年よりシギチドリの渡りは良くない状況ではあったが、2か所で16種観察することができで安堵した。

※酷暑の中、ご参加していただきまして、有難うこざいました。

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ
スズメ
メジロ
ヒヨドリ
キアシシギ
コチドリ
ダイサギ
アオサギ
コサギ
ハクセキレイ
カワウ
カイツブリ
カルガモ
アオアシシギ
キジバト
ウミネコ
ダイシャクシギ

計17種   目撃談:カワセミ、バン、ツバメ、シジュウカラ、ハシボソガラス、イソシギ、ソリハシシギ

探鳥記 2018.8.26 三番瀬 9:45~13:15 晴れ

本日は自分が担当するシギチドリ探鳥会を三番瀬と葛西臨海公園で行った。

開始早々に市川側の上空にオオグンカンドリが登場して、シギチドリ探鳥会は一時機能不全?となり、全員で滅多に目にすることができない姿を堪能した。


撮影中、一度も羽ばたきをせず悠然と飛行していた

このオオグンカンドリは探鳥会が終わるまでの間、何度も出現するサービスをしてくれた。

本日の主役!シギチドリはというと、ミユビシギメダイチドリの群れが干潟にできた水たまり周辺に集まり、遠くにオオソリハシシギダイゼンの姿を確認。

市川側の最奥の防波堤付近でオオメダイチドリを発見するも、間もなく飛び去ってしまい残念だった。

しばらくまったりとした観察が続く中、何とサシバが数十メートルの高さで我々の上空を横切っていったのには驚いた。

横からの観察だったので最初はオオタカ幼鳥かと思ったが、撮影画像からサシバと判明。

翼後縁の次列風切部分のふくらみがオオタカのようにふくらんでいなかった。

熱中症の予防のため、いったん干潟から引き揚げて、新しくできた展望台で小休止。

簡単なシギチドリ解説後に再び干潟に出陣。

後半は左手の船橋側を探鳥しようと思っていたが、キアシシギしかいないようなので、再度右手の市川側へ。

まずはソリハシシギ2羽が目に入った。

くちばしはもちろん鮮やかな黄色の脚が目立つ。

そばにいるオオソリハシシギとのソリハシ共演が実現。

そしてオオソリハシシギも前半は雌だけであったが後半は雄も雌のそばで食事中。

雄雌の体の大きさとくちばしの長さの違いがはっきりと分かる。

担当者としては参加者の皆さんに説明しやすい場面を作ってもらい感謝!感謝!

水たまりではシロチドリの群れが盛んに水浴びをし始めた。

シロチドリという名前だけあって下面の白さが一際目立つ。

暑さを忘れるぐらい(私だけだったか)楽しい時間が続くが、そろそろ葛西に移動する時間だ。

本日は三番瀬の名物ミヤコドリを観察できていないのが心残りではある。

移動しますか!と言いながらもミヤコドリの登場を未練がましくも期待してウロウロしていると、最後の最後にミヤコドリの群れが我々の近くに舞い降りてきた!

白黒のツートンカラー・大きい体・鮮やかなくちばしと存在感抜群だから、参加者の皆さんには是非観察してもらいたい鳥であった。

バスの時間が近づいて来たので、名残惜しくも三番瀬を後にして、次の探鳥地・葛西臨海公園へ向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

オオグンカンドリ
ミユビシギ
ダイゼン
コアジサシ
ウミネコ
カワウ
ダイサギ
メダイチドリ
オオソリハシシギ
トビ
アオサギ
キアシシギ
オオメダイチドリ
オバシギ
サシバ
ソリハシシギ
シロチドリ
チョウゲンボウ
ミヤコドリ

計18種  目撃談:キョウジョシギ、ハマシギ、チュウサギ、オオセグロカモメ、アジサシ

野鳥 オバシギの採食行動 2018.8.18 三番瀬

今回はオバシギです。

この時期のオバシギ成鳥の繁殖羽は、冬羽へ生え変わる前なので摩耗などで状態は悪く、全体に黒っぽく見えます。


発見時の様子 後ろからでも黒っぽくずんぐりした体型と脇の黒斑は目立ちます。


オバシギを見ると羊の顔を思い出すのは私だけ?

オバシギ幼鳥との比較 2018.8.5  三番瀬

分かり易い違いは、幼鳥の方が上面の羽根の状態が良く、はっきりとした白い羽縁があります。

くちばしの長さは成鳥よりも短く感じますが、この差は個体差なのか幼鳥の特徴なのか分かりません。

ちなみにシャク系のシギは幼鳥のくちばしは成鳥に比べて短いことが多いです。

野鳥 ミユビシギの採食行動 2018.8.18 三番瀬

今回はミユビシギの採餌行動の動画です。

この時期の三番瀬では観察機会の多いシギと思います。

小さくふっくらした姿もカワイイですし、この時期は成鳥は換羽中なので様々な装いを見ることができます。

またコロコロと転がるように素早く歩く行動も目を引き、いつ見ても何度見ても飽きないシギです。

今回はなるべくミユビシギの目線に近づけるように撮影しました。

いつもの動画より臨場感があると思います。

後半は0.25倍速なので、よりじっくり動きが分かると思います。

特にミユビ=3本指は注目です。

探鳥記 2018.8.18 三番瀬 14:40~18:00 晴れ

本日の三番瀬は小潮の干潮時での観察となった。

波打ち際は横方向に伸びるネット付近で、干潮時でも程よい距離でシギチドリを観察できそうだ。

ざっと見渡すと市川側の方が鳥影が濃い感じなので、まずは右手に移動。

移動途中でダイゼンがあちこちにいるのに気が付く。


夏羽から冬羽へ移行中のダイゼン ボロボロの夏羽と新しい冬羽の違いが分かる

この時期のダイゼンは様々な装いで、いつもより興味深く観察してしまう。

手前の2羽のミユビシギに比べるとやはりダイゼンは大きい 

波打ち際や水たまりを中心に今回もミユビシギメダイチドリの小群が活発に食事をしている。

メダイチドリの中に動き方が違う個体を発見、身をかがめてストップ&ダッシュを繰り返している。

くちばしも長いのでオオメダイチドリと思ったが、じっくり観察する前に飛び去ってしまった。

ミユビシギの群れを観察していると一回り小さいトウネン幼鳥がいるのに気が付いた。

幼鳥の観察は今シーズン初めてだ。


トウネン幼鳥

ミヤコドリが我々に近づいて来た。

西日を受けて発色の良い朱色のくちばしを披露している。


どこか太古の雰囲気のあるミヤコドリ

トウネンミヤコドリの観察をしている最中に、鳥仲間から市川側の端っこでコアジサシ親子を発見したとの連絡が入ったので急いで向かう。


コアジサシ幼鳥 成鳥にはない羽根にある黒い模様が目を引く

親鳥が何回か魚を幼鳥に受け渡す姿を観察することができた。

コアジサシ親子を観察した後、今度は東側の船橋側へ進む。

ここで三番瀬に初めて来たという愛知県の高校生と出会い、一緒に探鳥することになった。

彼は特にミユビシギを是非観察したいとのこと。

すぐにお目当てのミユビシギを観察でき、彼が喜んでくれて我々も一安心。

鳥談義をしながら進むと、彼が遠くにいるオオメダイチドリを見つけた!

さきほど観察した個体か。


オオメダイチドリ幼鳥

※先月この時の様子を掲載済み⇒捕食行動①編  競争編 

夢中になって観察していると、何と2羽いることに気が付いた。

この2羽は付かず離れずの距離で共に行動していた。

それにしてもだ2羽も観察できるなど今日は非常に幸運だ。

オオメダイチドリのそばに全身が黒っぽく見えるずんぐりしたシギがいつの間にかいる。

オバシギの成鳥だ!

この時期のオバシギは全身がすすけた感じで、これはこれで好きな装いである。

帰り際に今シーズン初めてハマシギを観察することができた。

お腹の黒斑は春より目立たなくなっている。

ハマシギは三番瀬では10月くらいに渡りのピークとなるようなので、これから徐々に観察例が増えることだろう。

今回はオオメダイチドリトウネン幼鳥、コアジサシ親子など様々な出会いがあった。

そして将来有望な高校生と短くも楽しい時間を過ごすことができた。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイゼン
ウミネコ
ミユビシギ
メダイチドリ
オオメダイチドリ
トウネン
ハクセキレイ
コアジサシ
ミヤコドリ
キョウジョシギ
キアシシギ
オオソリハシシギ
オバシギ
ハマシギ

計14種

探鳥記 2018.8.18 葛西臨海公園 11:15~13:00 晴れ

この時期は三番瀬のシギチドリの動向が気になって仕方ない。

ということで酷暑の続く中、3週連続の三番瀬通いとなった。

三番瀬の干潮が15時過ぎなので、その前に葛西臨海公園に立ち寄ることにした。

今回も擬岩観察舎⇒センター⇒アメダスポイントの省エネ探鳥である。

擬岩観察舎では常連アオアシシギの他、キアシシギイソシギを観察。


アオアシシギ


キアシシギ

コサギと群れの中にチュウサギを発見してちょっとニンマリ。


チュウサギ

センターに移動して、2階から汽水池周辺を探鳥していると、ムクドリの群れの中にコムクドリが混じっているのを発見、やはり両者の大きさには差があることが分かる。

アメダスポイントでは前回同様の探鳥スタイルでダイシャクシギ3羽を確認。

残念ながらホウロクシギは観察できず。

三番瀬探鳥もあるので、この辺で引き揚げて三番瀬へ向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ツバメ
ムクドリ
アオアシシギ
キアシシギ
イソシギ
コサギ
ダイサギ
アオサギ
チュウサギ
カルガモ
ハクセキレイ
カワウ
スズメ
コムクドリ
キジバト
ダイシャクシギ3

計16種

探鳥記 2018.8.11 葛西臨海公園 14:15~16:00 晴れ

京葉線の冷房で鋭気を高めたつもりだが、葛西に降り立って余りの暑さに気力が萎えて東西なぎさでの観察を断念、鳥類園にある擬岩観察窓に直行した。

擬岩では予想通り2羽のアオアシシギがいた。

繁殖羽から冬羽へ移行中で、背中には灰色の冬羽がかなり生えていた。

昨年の今頃はコアオアシシギが観察され、3週間くらい長逗留していた。

今年も淡い期待をしていたが、未だ確認されていない。

センター付近に移動。

数日前に飛来したクサシギは飛び去ってしまったが、センター前で本日午前中に飛来したばかりのヒバリシギを幸運にも観察できた。

ヒバリシギは昨年のこの時期に平塚で幼鳥を観察して以来だ。⇒その時の様子はここをクリック

トウネンと同じぐらいの大きさであるが、黄色の脚が分かり易い違いである。

小型のシギの中では脚が長いため、姿勢が良く見える。

ヒバリシギは盛んに採餌行動をしては羽繕いや頭掻きをして、いかにも旅の途中で立ち寄ったという感じだ。

後ろから見ると幼鳥の体上面の鮮やかで綺麗な羽根模様が分かる。

ヒバリシギを観察していた場所である小屋の中のバーダー密度と高湿度が観察欲を凌駕してしまった。

センター二階に退避して上から目線でヒバリシギの観察やクサシギタカブシギなどの探索をした。

 

周囲を探索した後、ふと視線をヒバリシギの戻すとツミの登場で水面上でしゃがんでしばらく動かなくなっていた。

幼鳥にとっては初めて行く越冬地への長い旅路、悪天候や外敵からの難を逃れて無事に辿り着くことを祈るのみ。

ヒバリシギ観察を終えて、次はアメダスポイントから東なぎさをざっと観察する。

ほぼ満潮状態なので、なぎさの周囲の堤防沿いに野鳥が休憩している。

この距離であるからダイシャクシギホウロクシギなど大型のシギチドリを中心に探索した。

60倍のスコープで堤防沿いを3往復したぐらい探索した時だろうか、長くて下に曲がるくちばしのあるシギを発見。

くちばしの長さが頭3つ分ぐらいなのでホウロクシギダイシャクシギのどちらか。

下腹や下尾筒の白さも両者の識別点ではあるが、ホウロクシギでも白っぽい個体もいる。

そこでより確実な識別点である腰や翼の下面の白さの有無が見えるまで待つことにする。

休憩中で動きが少ないため時間がかかったが、白い腰がはっきりと見えたのでダイシャクシギと判明。

不思議なもので1羽見つけると周囲に次々と似たシギがいることに気がつく。

結局、ダイシャクシギ4!ホウロクシギ、頭2つ分のチュウシャクシギ2を観察することができ、気持ちよく葛西臨海公園を後にした。

見聞きした野鳥(観察順)

アオアシシギ
コチドリ
コサギ
ダイサギ
ヒバリシギ
キジバト
スズメ
カワラヒワ
ヒヨドリ
ムクドリ
チュウシャクシギ
ホウロクシギ
ダイシャクシギ4
カワウ
ウミネコ

計15種

探鳥記 2018.8.11 三番瀬 9:00~13:30 晴れ

2週間後に行う探鳥会と同じ潮の状況なので、下見を兼ねて2週連続の三番瀬探鳥となった。

到着時、干潟はほぼ大潮の干潮といった感じだ。

ざっと干潟を見渡すと、向かって右側の市川側に鳥の姿がちらほら見えるので移動する。

ちらほらの正体はミユビシギダイゼンメダイチドリ達だった。

特にメダイチドリは先週は2羽だけであったが、今回は新たに群れで入ってくれた。

先週と同様にミユビシギの群れが動き回って食事をしている。


千葉県小櫃川の足輪を付けたミユビシギ成鳥

ミユビシギの様々な装いを楽しく観察していると、そばに似たような色合いの小さいシギを見つけた。

トウネンだ!

3か月ぶりの再会となったが、すっかり繁殖羽の鮮やかさはなくなっている。 

春に観察された鮮やかなオレンジ色はほんのりと薄くその名残を見せ、黒色は薄い焦げ茶色をしている。

すでに背中付近に灰色の冬羽が生えているように見える。


どんな装いだろうがトウネンはいつ見ても可愛い!

参考画像

繁殖羽のトウネン 2018.5.12  三番瀬

他のトウネン、さらにはヨーロッパトウネンがいないか周囲を観察したが、今回はこの1羽だけのようだ。

この後、先週観察したオバシギ幼鳥やオオソリハシシギなどを観察して引き上げることにした。

次の目的地・葛西臨海公園へ向かった。

今回は観察をしながら、シギチドリに詳しいバーダーの方とたっぷりと野鳥談義をする機会があり楽しかった。

その方には葛西臨海公園へ移動する際に二俣新町駅まで車で送っていただき、感謝!感謝!でありました。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ
ミユビシギ
メダイチドリ
ダイゼン
アオアシシギ
キアシシギ
トウネン
ミヤコドリ
オオソリハシシギ
オバシギ
ダイサギ
アオサギ

計12種