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2019.8.11 上総一ノ宮 14:30~18:30 晴れ

前回、勢いで船橋駅から外房線に飛び乗った3人だったが、、、。

車中の野鳥談義であっという間?に上総一ノ宮駅に到着。

降り立ってみたものの、ここからどこに行っていいか分からない!

唯一の頼りはコシジロウズラシギミユビシギと一緒に行動しているとの情報だけ。

駅前の地図を見ながら、①ミユビシギといえば砂浜海岸のイメージ②付近には昔からの探鳥地として一宮川河口がある、とのことで一宮海水浴場から河口までのエリアに目星をつけた。

14時を回り、探鳥時間が少ない。

タクシーで海水浴場へ到着。

東京オリンピックのサーフィン会場だけあって波が高く、さらに満潮過ぎということもあり、波打ち際での観察は厳しいようだ。

取り敢えず前進すると、護岸で休む2羽のチュウシャクシギを発見。

ここに来て初めてシギに出会えて、ようやくホッと一息できた。

この辺りで堤防に上がって周囲の様子を見ると、裏手に一宮川が流れており、更にゾッとすることに対岸に何十人ものバーダーの姿を発見!!

しまった!そっちですか!

急いでスコープで様子を探ると、観察・撮影中ではなく待機状態の様子。

もうコシジロウズラシギは飛び去ってしまったか?

様子を見てがっかりしたが、直ぐに気持ちを切り替えて、もしやこちらの海岸部に移動しているのではないか?

こちらが最前線や!と一気に気合が入って探索開始。

スイッチが入ったおかげで、前方の荒れ地に休憩中の鳥の群れを発見!

メダイチドリオオメダイチドリトウネンダイゼンミユビシギキアシシギキョウジョシギと次々と観察。

絶対この中にコシジロウズラシギがいる!と祈りながら何度の何度も1羽づつ確認するも、結局見つからず。

この後、オオメダイチドリを中心に目の前にいるシギチドリ達をじっくり観察して時を過ごした。


すっかりくつろいでいるメダイチドリ


左)メダイチドリ 右)オオメダイチドリ


オオメダイチドリ

駄目押しの動画です!

このオオメダイチドリが荒波を見ながら、何を考えているのか気になった。

目の前の雄大な太平洋の荒波を見ていると、本日は勢いでここに来て良かったと思えるまでに残念な気持ちを鎮めることができた。


荒ぶる河口付近

陽がだいぶ傾いて来た。

背後の河川沿いのバーダーの人数もだいぶ減ったが、それでも10人くらいはいるようだ。

本日コシジロウズラシギがどのような場所で何時まで観察されたのか?それだけでも聞きに行く価値があると思い、実況見分をするため対岸へ向かった。

現地で出会った知り合いによると、コシジロウズラシギは14時半頃にミユビシギと共に飛び去ってしまったそうだ。

コシジロウズラシギの詳細な様子を知りたいので、撮影画像を見せてもらった。

くちばしと脚と初列風切りの長さがトウネンに比べて長い印象を持った。

少し歩いた下流にコシジロウズラシギが観察される機会が多い場所があるという。

暗くなり始めたので、迷ったが行くことにした。

ポイントである水際の荒れ地でしばし探索していると、シギが数羽飛来して来た。

3羽のミユビシギを確認、しばし観察していると、倒木の裏に見慣れないシギが見えた。

ん、ん、コシジロウズラシギ

直ぐに死角に入って観察できず。

あれはコシジロウズラシギだっとのか?としばらく悶々としながら、周囲を探索していた。

何分経過したことだろう、ふと見ると水際の切り立った斜面上に先ほど見たシギがたたずんでいるではないか!

急いでスコープで詳細に観察する。

辺りは暗いが、さすがコーワ884!こういう時にこそ威力を発揮する。

コシジロウズラシギだ!

最後の最後で観察できて良かった。

水際に降り立ったものの、歩きながら視界から消えてしまった。

その後、どこへと飛ぶ様子もないので、辺りでねぐら入りしてしまったかも。


半円物体の向こうにコシジロウズラシギ くちばしの長さと目先線が目立ちます。

すっかり辺りは暗くなったので、本日はここでお開き。

随分遠いところまで来てしまったので帰りは辛い思ったが、、、。

幸運にも上総一ノ宮駅から久里浜行きの電車だったので、乗り継ぎなく鳥仲間と野鳥談義をしながら大船駅まで楽しい時間を過ごすことができた。

見聞きした野鳥(観察順)

カワウ
チュウシャクシギ
メダイチドリ
オオメダイチドリ
キョウジョシギ
キアシシギ
ダイゼン
ミユビシギ
ハクセキレイ
カルガモ
コシジロウズラシギ

計11種

 

2019.8.11 三番瀬 8:30~11:00 晴れ

8月に入った。

大好きなシギチドリの戻り渡り(繁殖地から越冬地への移動)を観察する時期が来た。

昨年は8月初旬から毎週のように通った三番瀬だが、今年は本日が初めての観察である。

聞くところによると今年はこの時期にしては種数ともに低調気味とのこと。

そんなの行って見ないと分からないでしょ!ということで鼻息荒く三番瀬へ。

到着時、干潟が広がっており、例年ならシギチドリがあちこちで食事をする姿を観察できるのだが、、、。

ざっと双眼鏡で見渡してもシギチドリが見当たらない。

正面遠くの水際でコアジサシの大群を発見。

水浴びをしている個体が多い。

南へ渡りの途中、三番瀬周辺に集結して休んでいる模様。


この日は滞在中、ざっと300羽のコアジサシを観察することができた。

一方、肝心のシギチドリだが、現地で会った鳥仲間の話ではミユビシギメダイチドリを早朝に観察したそうだが、周囲に見当たらず。

昨年の今頃はトウネンメダイチドリミユビシギを干潟で簡単に観察することができたので寂しい限りだ。⇒2018.8.11三番瀬の様子

やっと干潟が引右奥にミヤコドリの群れを発見。

ミヤコドリの観察中、ほぼ繁殖羽のダイゼンが飛来してテンションが上がる。

体下面の黒がほぼ残っており、白黒のコントラストがハッキリしていてカッコいい。

しばらく観察した後、暑さと低調な状況から干潟から引き上げた。

まだ11時。

これからどうしようか?

数日前に上総一ノ宮でコシジロウズラシギが観察された話を聞いたが、もう飛び去っていないだろうと勝手に諦めていた。

しかし、本日も観察されたとの情報が入った。

具体的な観察場所も分からないが、同じ千葉県でしかも非常に観察機会が少ない珍鳥である。

トライする価値はある!

と言い聞かせて、鳥仲間3人で船橋駅から外房線に飛び乗った!

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ
カワウ
コアジサシ
アオサギ
ダイサギ
ミヤコドリ
ダイゼン
ハクセキレイ

計8種

トウネン 2019.8.3 九十九里浜

今回は九十九里浜で撮影したトウネンです。

この日、9時に到着したのですが、何とこの海岸に7時半までヒメハマシギが観察されていたのです!

ヒメハマシギは単独ではなくトウネンの群れに混じっており、海岸で食事をした後に内陸部へ飛び去ってしまったとのこと。

この日は潮が満ちるまでヒメハマシギが戻ってくるのを待っていたが、結局会えず。

今回登場のトウネンの群れが待機中に現れた時、現場はヒメハマシギが戻って来たか?と騒然となりました。

観察当初、このトウネンの群れは成鳥の繁殖羽(夏羽)が摩耗した後期の装いと思っていましたが、よく見ると肩羽や背中に灰色をした非繁殖羽(冬羽)が見える個体もいました。

オオメダイチドリ 2019.9.1 三番瀬

先週末9月1日に三番瀬で観察したオオメダイチドリです。

この夏は何度もオオメダイチドリを観察する機会(後日、上総一ノ宮で観察した個体も投稿予定です)に恵まれましたが、何度見てもテンションが上がります。

メダイチドリに比べて、首都圏では観察機会が少ないという珍しさもありますが、干潟を高速で駆け回ってカニを食べる姿が好きなのです。


やはり脚の長さが目立ちます!

左)オオメダイチドリ 右)メダイチドリ 足の長さや体型の違いなど差がハッキリと分かりますね。

以下の動画では、①カニを捕食する行動と②駆け出す動き方に注目です。※最後にスロー再生があります。

真横から見ると長いくちばしがハッキリと分かりますね。

カニを捕まえた後、くちばしを横に振るのはカニに付着している砂を振り払っているように見えます。

オオメダイチドリ 2019.8.3 九十九里浜

今回は前回と同じ九十九里浜で撮影したオオメダイチドリ幼鳥です。

窪地に入って、じっとしています。

メダイチドリより頭部に占める目の割合が大きく見えませんか?

やはり脚の長さが目立ちます。

以下、まとめ動画です。

久々に間近で見るオオメダイチドリの走り。

腰を低くしてストライド&ピッチ走法を兼ね備えた?独特の素早い走り方です。

ずいぶんと動画を撮影してきましたが、この走りをフレームに入れ続けるのは厳しいですね。

オバシギ 2019.8.3 九十九里浜

今回は8月3日に九十九里浜で撮影したオバシギです。

遠くの水際で食事をする姿を見つけた時はずいぶんとスマートだと思いました。

ずんぐりむっくりとしたイメージのオバシギですが、渡り途中の立ち寄りなので体内脂肪をずいぶんと消費しているようでした。

黒い胸と体下面の黒斑から繁殖羽の成鳥と分かります。摩耗してさらに黒っぽくなっています。


正面からだと体の黒っぽさが目立ちますね。

以下の動画では、二枚貝を上手に見つけて食べる場面とミヤコドリウミネコとの大きさ比較に注目です。

オバシギも中ぐらいシギとして存在感がありますが、やはりミヤコドリの比べると大きさの差は歴然としていますね。

オグロシギ 2019.8.25 三番瀬

昨日三番瀬で観察したオグロシギです。

まさかの出逢いとなり、興奮しました!

詳細は後日の探鳥記ということで、画像と動画を先行アップします。

羽繕い⇒翼を広げて黒い尾を披露して、似ているオオソリハシシギではないぞ!アピール⇒スロー再生⇒何とオオソリハシシギが右隣りに来て一緒に羽繕いの共演⇒頭掻き⇒再度オグロシギだぞ!アピール⇒スロー再生


ちなみにこのオグロシギは、①上面の羽根模様に繁殖羽(夏羽)の名残や新しい灰色の非繁殖羽(冬羽)が見える(この時期の幼鳥は上面の羽根模様が綺麗で整然としていることが多い)こと②胸から下腹付近に太い横斑(幼鳥にはない)があることから、夏羽から冬羽へ移行中の成鳥です。


真っ直ぐなくちばし、下腹の横斑、体上面の灰色の冬羽が確認できます

次に雄雌の判断ですが、オグロシギオオソリハシシギもほぼ同じ大きさで、オオソリハシシギ同様に雌の方が雄より胴体もくちばしも大きいです。

動画ではこの個体は隣にいるオオソリハシシギ雌より明らかに胴体もくちばしも小さく見えます。
オオソリハシシギの雄雌の大きさの割合をオグロシギにも当てはめると雄のように思えます。
また、雄雌それぞれの繁殖羽の姿をこの個体の重ね合わせてみても雄のように思いました。


左)オグロシギ 右)オオソリハシシギ

ミヤコドリ 2019.8.3 九十九里浜

前回同様に九十九里浜で撮影したミヤコドリ

3つの動画を中心にアップします。

仕事始め

地面にしゃがんでマッタリとしていたミヤコドリ

すくっと立ち上がる⇒ウンチ⇒頭フリフリ⇒パタパタジャンプ⇒パタパタ⇒ウミネコの群れを回避⇒回避した自分に後悔したのか?1羽のウミネコを威嚇する⇒水際に向かってテクテク歩く後ろ姿が良い。

食料を探しながら水際に向かって歩くなら分かるが、わき目も振らず向かうなら、飛んで移動した方が良いのでは?とふと思った。

ただ、あの重そうな体を見ると飛ぶ方が歩くよりエネルギーを使いそうな感じもした。

食事中

食料が豊富なのか?見つけるのが上手いのか?短い時間だが、少なくとも3回は何かを捕まえている。

羽繕い

前の2場面とは別個体。

くちばしで羽根を丁寧に繕う姿は本能からの行動だが、羽根を大事にする優しさを感じることができ、観察するのが嬉しい。


※この個体は右脚の下半分がなかった

3つの動画に登場したミヤコドリは上面に白い羽縁が見られること、肉色の脚、くちばしの前方部に黒みがあることから成鳥ではない。

ただ今年生まれの幼鳥ならもっと褐色味のある上面でもっと白い羽縁が多く見られるような気がする。

ミヤコドリは成鳥までに3~4年かかる話もあるので、登場したミヤコドリは昨年以前に生まれや若鳥かもしれません。

 

 

 

ミユビシギ 2019.8.3 九十九里浜

先週は久々のシギチ探鳥を実施、場所は千葉県外房の九十九里浜。

探鳥中、ミユビシギの群れが浜辺に舞い降りた。

接近して群れを飛ばす恐れがあったので、遠目から動画撮影を開始。

旅の途中の立ち寄りか、直ぐには波打ち際の採食はせず、押し寄せる波を避けては羽繕いをしていた。

遠目から見て、羽模様は赤褐色の繁殖羽やそれが摩耗して黒っぽく見える繁殖羽だったので、成鳥繁殖羽の後期の状態と思われる。

仲間によると群れの中には灰色の冬羽が生え始めている冬羽へ移行中の個体もいたようだ。

※後半に0.125倍スロ―再生があります

飛翔時は翼上面にある幅広い白帯が目立ちますね。

 

ブログ更新のお知らせ

7月中にカテゴリー「野鳥」の種別化作業が無事完了。

一息入れたつもりでしたが、気が付けば2週間以上も更新せず、HP開設以来、最も長い放置期間となってしまいました。

しばらくは小出しの内容が多いとは思いますが、本日から再開します。

この時期は大好きなシギ・チドリの渡りの真っ只中!

シギ・チドリの投稿が多くなりますが、彼らの魅力を皆さんに少しでもお伝えできたら嬉しいですね。

最後に、熱中症に注意して野鳥活動を楽しんで行きましょう!

ヨーロッパトウネン幼鳥 2017.8.27  三番瀬 今年もどこかで会いたいな!