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探鳥記 2019.11.17 稲敷 後半 8:00~16:30 晴れ

前回の続き。

稲波干拓地へ到着。

ザッと農耕地を探索すると地上に黒い塊を発見、トビかと思いきやハヤブサ幼鳥だ。

獲物を捕まえているのだろう、その場にじっとしている。


ハヤブサ幼鳥

観察小屋に行き、監視員の方に前回から2週間の間のオオヒシクイの様子を聞いた。

驚いたことに依然として飛来数が、5羽のままとのこと。

例年これから増えて行くと思うが、ちょっと心配になった。

5羽のいる場所も前回同様に観察小屋ほぼ正面である。


左の個体は監視役なのか他の4羽が食事中でも首を長くして周囲を警戒していた。

この5羽は我々の滞在中、徐々にこちらに向かって来た。

よく見るとくちばし先端部の黄色が見える。

次に西の洲干拓地へ移動。

到着して直ぐ目に付いたのは白い大きなヘラサギ

くちばしを水中に入れて頭を振り回しながら採食行動をしている。

昨年もヘラサギを同じ稲敷の稲波干拓地で観察したので、同じ個体が今年もやって来たかも。

水際には3羽のセイタカシギ、3羽のコアオアシシギエリマキシギオオハシシギ

シギ・チドリの観察種数が減少が続いている状況では、この組み合わせは滅多に見れないのでは。


ヘラサギが水面中央で食事中、他のシギ達は遠慮して?脇でひっそりとしていた。

ここでは特にコアオアシシギは今年初めての観察なので嬉しい。


コアオアシシギ 細長いくちばしと下面の白さが遠くからでも目立つ


おそらく植物の実をついばんでいるセイタカシギ

ヘラサギが食事を終えて、休憩することに。

すると、コアオアシシギが水面中央に出てきて、活発に食事を開始。

その後、不思議なことにそこにいる全てのシギがわざわざ休憩中のヘラサギの面前に集まって来た。

ヘラシギがこの休耕田の支配者のような雰囲気で、面白かった(以下の動画)

西日が傾き始めて、そろそろ猛禽類の動きが気になる。

浮島湿原に行く前に先ほどの甘田干拓地へ寄って、ノスリチョウゲンボウを観察。

今回もコミミズクハイイロチュウヒは登場せず。

ねぐら入りの時間帯なので、浮島湿原に急行。

すでに多くのカメラマンが待機中。

猛禽類が枝止まりしていないか、遠くの木々をチェックする。

ねぐら入りを待つチュウヒの姿が見える。

今回は特にコチョウゲンボウの探索に集中。

よく枝止まりするいくつかのポイントを何度も探索していると、いつの間に雄が登場していた。


コチョウゲンボウ


上画像の拡大図

時々、草原の低空を上空を縦横無尽に駆け抜けていく。

この飛翔に魅了されてファンになった人も多い。

今回もコチョウゲンボウが3羽、そばに枝止まりする状況があった。

1m圏内に3羽寄り添うという雰囲気である。

渡良瀬遊水池でも同じ状況が何度も観察されている。

予想通り、そのまま寝ぐら入りせず、他の場所へ飛び去って行った。

ハイイロチュウヒ雌は暗くなればなるほど腰の白さが映える。

やはりチュウヒより小さい。

雄は成鳥になる途中の若鳥がいた、チュウヒ大陸型とは違っていた。

ハイイロチュウヒ

暗くなってのでカメラマンが撤収して、我々だけになった。

上空を見上げるとヒメアマツバメと思いきやアマツバメが飛び回っている。

突然、茂みからは聞いたことがない鳴き声がした。

クイナでもヒクイナでもない、クイナの仲間なのか?

日没後の最後の最後までハイイロチュウヒ雄の登場を期待したが、現れず。

ここでお開きとした。

今回はシギ・チドリも猛禽類も満足の探鳥だった。

次回の探鳥ではオオセッカコジュリンホオアカなど、小鳥の探索もしたい。

見聞きした野鳥(観察順)

ハシボソガラス
タゲリ
アオサギ
ムクドリ
タカブシギ
タシギ
カワセミ
ヒバリ
ノスリ
キジ
ツグミ
トビ
キジバト
スズメ
ヒヨドリ
ハクセキレイ
タヒバリ
セグロセキレイ
ミサゴ
ホオアカ
カワウ
ハシブトガラス
イソシギ
オオバン
ダイサギ
アオジ
アカハラ
ホシムクドリ
コサギ
カイツブリ
ハジロカイツブリ
ホオジロ
ウグイス
マガモ
ヒドリガモ
カンムリカイツブリ
コチョウゲンボウ
ジョウビタキ
モズ
クサシギ
キンクロハジロ
オジロトウネン
トウネン
コチドリ
チョウゲンボウ
オカヨシガモ
ハヤブサ
ヒシクイ
カワラヒワ
カルガモ
ホシハジロ
ヘラサギ
セイタカシギ
エリマキシギ
コアオアシシギ
オオハシシギ
ハイイロチュウヒ
オオタカ
オオジュリン
アマツバメ

計60種

探鳥記 2019.11.17 稲敷 前半 8:00~16:30 晴れ

二週間ぶりの稲敷。

前回の探鳥後、また稲敷でのシギ・チドリの目撃談が増えたきたので再訪した。

いつものように本新地区からスタート。

まずは畑にいるタゲリや収穫後のハス田にいるタカブシギを観察。

前回、ここでは普通種のタシギを観察できず残念だったので、今回はいつもより意識して探索。

草陰に2つの怪しい黒っぽい塊が見えたので注視して見たところ、やはりタシギだった。


「前回もいたんですけど、、、何か?」と目で訴えているのかどうか。

周囲を見渡すと隣のハス田にもタシギが何羽もいるではないか。


こちらを警戒して固まってしまったタシギトリオ。食事中にお邪魔しました!

他にはカワセミツグミを観察。

前回は観察できなかったツグミだったが、その後多数で渡って来たようで、あちこちにいた。


カワセミ

前回アオアシシギを観察した広い水路付近では稲敷では初観察となるホオアカがいた。


ホオアカ 逆光で赤い頬が何とか見えるまで補正に苦労しましたが、見えますか?

ホシムクドリポイントのそばなので、取り敢えず挨拶に行く。

今回も最初にチェックした電柱に4羽を発見、待ち時間0分の幸運だった。


胴体後部が短いように見え、違和感のあるホシムクドリ

浮島湿原に移動、コジュリンを意識して探すも見つからず。

ハス田の集中するエリアへハス田街道経由で移動。

走行中に仲間が電線止まりするコチョウゲンボウ雌を発見!


コチョウゲンボウ雌 

付近が縄張りのようで、電線を移動していった。

ハス田の駐車場付近は今回も不発。

この場所の名物?オジロトウネンは今回も観察できないのか、、、。

そばの水路に移動、クサシギが1羽だけいた。


クサシギ 

クサシギは好きなシギなので、しばし熱視線を送る。

ここから正面に広がるハス田を何となくチェックしていると、待望のオジロトウネンを発見!

1羽だけかと思いきや少なくとも5羽もいた。

さらにトウネン幼鳥や3羽のコチドリも続いて発見、しばし興奮状態となった。


オジロトウネンの特徴である黄色の脚は泥で見えにくかった。


オジロトウネン 右の個体には幼羽が見える

次にそばにある甘田干拓地へ移動。

チョウゲンボウノスリを観察も、期待のハイイロチュウヒコミミズクは観察できず。

サラッと観察して、オオヒシクイに会いに稲波干拓地へ移動。

次回へ続く。

探鳥記 2019.11.15 山下公園⇒みなとみらい地区 11:30~13:00 晴れ

本日も横浜でカモ観察をしよう。

観察時間があまりなかったので、山下公園とみなとみらい地区をサラッと探鳥することにした。

カモがいるように見えないエリアだが、実は百羽単位のスズガモをじっくり間近で観察できる横浜、いや神奈川屈指のエリアと言ってしまおう!

東京湾には毎年数万羽のスズガモが越冬するが、遠くの海面に黒点となって浮かんで見える観察状況が多い。

しかし、ここでは満足するまで見放題、しかも水が意外と綺麗なため潜水する様子がある程度分かって面白い。

まずは山下公園へ。

遠足中の小学生や観光客で賑わう中、探鳥開始。

ユリカモメが海上にも海面にも、そして水際の柵の上でも見られる。

湾内奥まで探索するもハジロカイツブリカンムリカイツブリの姿はない、もう少し寒くなれば会えることだろう。

氷川丸前の水面には300羽近くのスズガモが水面にいる。しかも岸から20メートルくらいの距離だ。


氷川丸と水面に浮かぶスズガモの群れ 画面左にいます」

雄は繁殖羽の個体はまだ少なく、エクリプスから繁殖羽へ移行中の個体が多い。

この時期は換羽の進行状況が個体ごとに微妙に違うので、差異に注目して観察するが面白い。


スズガモ雄成鳥 うっすらと脇に波状斑が残っているので、エクリプスから繁殖羽へ移行中という状態。2枚とも同じ個体

 


スズガモ雌成鳥

 


スズガモ雄成鳥 エクリプスから繁殖羽へ移行初期の個体だが、移行初期なので雌に似ている。雄でもエクリプスでは不明瞭で狭い白い斑がくちばし基部付近にある。また頭部の一部に深緑色が、脇の一部に白色があり、繁殖羽を垣間見ることができる。2枚とも同じ個体

一羽の雌がそばに近づいて来て、目の前で海中に潜って採食行動を何度も披露してくれた。

実は意外と水が綺麗でビックリする。

スズガモが貝などを捕まえる場面を見ることまではできないが、潜ったり海面に出てくる様子が分かるのだ。

おそらく岩ガキのようなものを捕えて、くちばしで貝殻を砕きながら中身を食べているように見える。

スズガモ観察を堪能したので、みなとみらいの臨海部方面に移動。

大さん橋では飛鳥Ⅱが停泊中。

初めて飛鳥Ⅱを見たのだが、船というビルという感じ(基礎データ 全長241m  幅30m  排水量5万t)。

船尾に横浜と記載されているので、横浜が母港なのだろう。

飛鳥Ⅱにしばし見入ってしまったが、探鳥も忘れずに4羽のスズガモを発見。

ハンマーヘッドから万葉の湯付近の海面には水鳥の姿はなし。

時間がなくなってきたので、ここからパシフィコ横浜の奥の水面も注目していたが発見できず。

ここで本日の探鳥は終了。

スズガモの大群と横浜が母港である氷川丸と飛鳥Ⅱという新旧の名鑑を鑑賞できて良い昼間となった。


見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ
ユリカモメ
スズガモ約300
カワウ
スズメ
オオバン

計6種
 

 

探鳥記 2019.11.12 鶴見川 鴨居駅⇒新横浜公園 10:30~13:00 晴れ

本日の探鳥は鶴見川のカモの飛来の様子を知りたく、鴨居駅前から新横浜公園へ。

このコースは毎年1月に野鳥の会神奈川支部が実施するガン・カモ調査での私の担当エリア。

ららぽーとへ向かう橋から下流へ向かって探鳥開始。


スタート付近の様子 雪化粧の富士山が遠くに見えた

水面にも岸辺でもヒドリガモの姿が目立つ。

良く見るとオカヨシガモコガモも混じっている。


上空警戒中のハクセキレイ


カワラヒワが食べては休みを繰り返していた。


実は動画初登場のカワラヒワ!黄色の羽根は日光を受けて綺麗でした。

 


エクリプスから繁殖羽へ移行中のヒドリガモ雄 頭部の赤みはエクリプスの方が濃いとのこと

鶴見川と横浜線が近接する付近は例年オナガガモが多い場所だが、姿が見えない。

川向橋付近で上空を横切るチョウゲンボウを発見、続いて別のチョウゲンボウが後を追っていった。

先日、新横浜公園で見た光景にそっくり、近くなので同じ2羽の可能性が高い。

河岸ではウグイスアオジホオジロの声がする。

この流れでベニマシコホオアカを期待したのだが観察できず。

崎陽軒の工場付近辺りは例年通り水鳥が濃いエリアだ。

オカヨシガモの群れがたたずんでいる。

そばにある新横浜公園とこの辺りを往き来しているのだろう。

ここで今季初めてカンムリカイツブリを観察、相変わらず存在感がある。

冬季、この付近でノスリを目撃することが多いので依然として会えていない。

新横浜公園に入った。

本日は野球場の芝生に12羽!のタヒバリの群れがいた。

池ではハシビロガモが今回も目立った、特に雄が増えたような気がする。

ハシビロガモは気になる存在ので、どうしても撮影枚数が多くなる。


この画像ではくちばしはヘラ状に見える。確かにくちばしが広いからハシビロガモなのだが、ヘラシギヘラサギといるならヘラガモという名前がなぜ付かなかっただろうか?ふと考えてしまった。


遠くからだと白い胸と赤茶色の脇が目立つが、後方からだと印象が変わる。


くちばしも痒いのか?おそらく根元か喉辺りが気になっているのだろう。

本日は猛禽類は池上空に現れなかった。

投擲場そばの水面には今季初観察のホシハジロ雄。

鶴見川では東横線沿いにある大綱橋から下流域に多いが、この中流域では稀である。

オカヨシガモの群れの中では一際目立つホシハジロ
前の画像を拡大!茶色の頭と赤い目が雄の特徴

本日も今季初めてオナガガモ雄とハシビロガモ雄を観察できるなど、良い探鳥となった。

 

見聞きした野鳥(観察順)

オオバン
コサギ
ヒヨドリ
ハクセキレイ
ハシボソガラス
セグロセキレイ
スズメ
カルガモ
オカヨシガモ
イソシギ
ヒドリガモ
コガモ
カワラヒワ
カイツブリ
ホオジロ
カワセミ
チョウゲンボウ2
カンムリカイツブリ
ハシビロガモ
アオジ
モズ
バン
アオサギ
タヒバリ
キンクロハジロ
ホシハジロ

計25種

探鳥記 2019.11.8 新横浜公園 12:00~13:30 晴れ

まさか2日連続で新横浜公園で探鳥するとは思わなかったが、、、昨日見たオカヨシガモヨシガモの交雑種を再度きちんと観察したかったのだ。

昨日と違って、水面にはオオバンがいるのみで、交雑種はもちろんオカヨシガモの群れさえも見当たらない。

しまった!こういう日もあるかと気持ちを切り替えて池のポイント巡り。

ようやく水際の草地で休んでいるカルガモを発見。

直後に頭掻きを披露してくれて元気になった。


カルガモの頭掻き(直接法) くちばしが半開きで「気持ちいい~」という表情に見えませんか?

右の方に移動すると、ようやくオカヨシガモの小群を発見。

群れの中に交雑種を探すも見つからず。


左)オカヨシガモ雌 右)オカヨシガモ

本日はオカヨシガモに代わりハシビロガモが主役、小群で頭を低くして食事中。


くちばしと姿勢から掃除機のように見えてしまう。

ここで知り合ったバーダーの方としばし鳥談義、本日はチョウゲンボウがいたそうだ。

鳥談義中、ハシボソカラスに追い回されている猛禽類を発見。

肉眼ではカラスとの大きさ比較や長い尾からチョウゲンボウと思いきや、とっさに撮影した画像は何とハイタカ雄であった。


ハイタカ雄 下面の赤褐色の横斑が目立つ

昨日ホシハジロがいた池の奥に進むと、オカヨシガモの群れを発見。

祈りながら探索して、遂に交雑種を発見。
画像中央)オカヨシガモヨシガモの交雑種


上画像を拡大  遠目からでも頭の大きさは目立つ

交雑種の周りにはキンクロハジロの小群が見える。


目先やお尻が白いキンクロハジロもいた。

本日は最後の最後で交雑種を無事確認、昨日より距離が遠くて困ったが見れたたけでも良しとしよう。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒヨドリ
モズ
スズメ
ハクセキレイ
カルガモ
オオバン
バン
オカヨシガモ
ハシビロガモ
ハイタカ
ハシボソガラス
キンクロハジロ
ホシハジロ
コガモ

計14種

探鳥記 2019.11.7 新横浜公園 11:00~13:00 晴れ


小机駅からスタート。

直ぐそばの草地でハクセキレイと冬鳥のタヒバリを発見。


タヒバリ

横浜では今シーズン初めての出逢いに開始早々テンションが上がった。

園内に入って、奥にある鶴見川沿って横に広がる池に到着。

水面に浮かぶオカヨシガモの群れを発見、1番好きなカモだけに思わずニンマリ。


今季初認のオカヨシガモ雄 9か月ぶりの再会となったが、雄の色合いはやはり渋くて好きだ

新横浜公園とここから鴨居辺りの鶴見川流域は県内でもオカヨシガモの飛来数が多い場所である。

ざっと見ただけでも雄19羽・雌12羽を観察できたので、今年も例年通りの飛来を期待できそうだ。

オカヨシガモの群れに違和感のある個体がいる。

頭部がヨシガモのような色合いと形に見え、おそらく両者の交雑種と思われる。


緑の光沢はもちろん頭部の大きさも目立つ。

この時期は対岸の水際にある草地はクイナタシギヨシゴイに要注意!と言い聞かせた直後に見つけたので驚いた。


珍しい鳥ではないが、タシギは見つけ出す度に鳥を探すという喜びを感じる

池の左端はバンオオバンの共演を観察、改めて違いを確認した。


左) バン 右) オオバン   名前通りに大きさに違いがあるのが分かる

池の右側ではハシビロガモの群れを観察。

この周辺はオカヨシガモと同様に横浜で最も渡来数が多い場所である。

特徴あるくちばしと悪役の匂い?がするので好きなカモである。


目の前を悠然と通り過ぎていくハシビロガモ

上空をふと見るとチョウゲンボウを発見!

夢中で目で追っていると、何ともう1羽が後ろから追尾しているではないか!

縄張り争いというより一緒に行動しているように見えた。

池の更に奥では今季初認のホシハジロ雌を発見。

カモの飛来数はまだまだであるが、メンバーは揃って来た新横浜公園であった。

見聞きした野鳥(観察順)

ハクセキレイ
タヒバリ
ハシボソガラス
スズメ
オカヨシガモ
ヨシガモ
コガモ
タシギ
カイツブリ
オオバン
バン
カワウ
アオサギ
カワラヒワ
カワセミ
ハシビロガモ
チョウゲンボウ2
ヒヨドリ
ホシハジロ

計19種

チュウヒ 2019.11.4 稲敷

今回は先日の稲敷で撮影したチュウヒです。

近くで捕食行動する場面を撮影することができました。


ほぼ正面から。


このV字飛翔がチュウヒ類の特徴ですね。


飛行中、チラリとこちらを見ているようでした。


翼も尾羽も換羽中であることが分かりますね。


突如、獲物を見つけて鋭い反転を披露してくれました。

以下の2枚は画像が鮮明でないのですが獲物を捕まえようとする臨場感があるので掲載しました。


尾羽を広げて急ブレーキをかけていると思われます。


獲物をきちんと捕まえるために両脚をそろえて、そのまま地上に降下!茂みに入り込んだ後、我々の滞在中は姿を見せなかったので獲物を食べていたのでしょう。

ミヤコドリの頭掻き 2019.11.4 三番瀬

今回はミヤコドリの頭掻きです。

頭掻き動画コレクターの私としては、ようやく念願のミヤコドリを撮影できました。

そもそも頭掻きに関心を持ったのは、シギ・チドリの勉強をしていた際に、シギチドリとでは頭掻きの仕方に違いがあることを知ったからです。

シギは直接の脚を頭で掻く直接法チドリは翼を下ろして脚を翼の上を通して頭を掻く間接法を採るのです。

では、ミヤコドリはどちらに属するのでしょうか?

実はミヤコドリシギでもチドリでもなくミヤコドリ間接法を取ります。

以下の動画でお確かめ下さい。

頭掻きをする前に脚に付いている泥や水を後ろへ振り払っています。

そして、黒い翼を下に向けて翼越しに脚を頭に伸ばして掻いていますね。

直接法の参考動画です。

ちなみにミヤコドリのように異なる科でも同じようにシギ・チドリと括られる中には
タマシギタマシギ直接法
レンカクレンカク直接法
アカエリヒレアシシギハイイロヒレアシシギなどはヒレアシシギ直接
セイタカシギセイタカシギ間接法
ツバメチドリツバメチドリ直接法です。

細かい話ですが、頭掻きを目撃した時は要チェックでございます!

 

探鳥記 2019.11.4 三番瀬 16:15~17:15 晴れ

稲敷から三番瀬へ。

シギ・チドリ探鳥は続く。

探鳥する時間は残り少ないが、貪欲に暗くなるまで探鳥しよう。

到着時、干潟は砂浜から20mくらいまでと狭い状態、遠くの海上にはスズガモの大群が見える。

大群の中に今季このエリアで確認されているビロードキンクロクロガモもいる可能性もあるが、遠くて分からない。

肝心のシギ・チドリというとざっと干潟を見渡すも見当たらず。

仲間がようやく中央奥に伸びるネットの先端部で休む3羽のハマシギ見。

船橋側の奥の方を探索すると3羽のオオソリハシシギを発見。

間近で観察できる船橋側に向かってオオソリハシシギにご挨拶しようと思った矢先、飛び去ってしまった。

あぁ、本日の探鳥はこれまでかな?と思いきや、ハマシギの小群が目の前にある干潟にやって来た。

しばらくハマシギの活発な採食行動を観察していると、次々と別々のハマシギの群れが降り立ってにぎやかになって来た。

気が付くとハマシギの群れの中にミユビシギの群れが入っている。


大きさがほぼ同じなので、この観察状況だと上面が暗いのがハマシギ、明るいのがミユビシギと簡単に分かる。


夕暮れの中でも白さが映えるミユビシギ

ミヤコドリダイゼンオバシギオオソリハシシギシロチドリトウネンと続々とシギ・チドリが集まって盛り上がってきた!

観察している方もワクワクしてお祭りを見ているような高揚感に包まれる。


オオソリハシシギ  そろそろ南国に向かう頃かな? ここでの越冬も大歓迎!

 

※撮影時に園内放送が流れたので、消音動画です。オバシギミヤコドリ⇒頭掻きトウネン⇒羽繕いダイゼンオオソリハシシギ⇒一緒にいるハマシギオバシギシロチドリの順に登場


刻々と変わる三番瀬の景色

シギ・チドリは依然として活発に食事中。

※消音動画 ダイゼンが歩く度に広がる水紋が綺麗です!

シギ・チドリ観察をしばし忘れて綺麗な景色を堪能。

友達に写メをしたら、この綺麗な光景はどこ?という返信が直ぐに来たほどだ。

帰宅せずに三番瀬に寄って本当に良かった!

さすがにじっくり観察するには暗くて困難な状況になって来たので、本日はここでお開きとした。

今回のシギ・チドリ探鳥の結果であるが、稲敷は7種類(コアオアシシギタシギオジロトウネンオオハシシギ辺りは是非とも見たかったところ)三番瀬は8種類(メダイチドリコオバシギは見たかったところ)の合計15種類であった。

事前の妄想探鳥した30種類の半分で苦笑いではあるが、妄想も現実も楽しい探鳥となった。

見聞きした野鳥(観察順)

ハマシギ
オオソリハシシギ

ミヤコドリ
スズガモ
ウミネコ
カワウ
ミユビシギ
ダイゼン
シロチドリ
トウネン

オバシギ

計11種

探鳥記 2019.11.4 稲敷 後半 7:50~14:20 晴れ

西ノ洲干拓地から稲波干拓地へ。

稲波干拓地では毎年ヒシクイの亜種オオヒシクイの群れが越冬する。

現地で出会ったバーダーの話ではまだオオヒシクイは飛来していないとのこと。

そろそろ飛来する頃だし、本日は初認ということもあるので取り敢えず行くことにした。

来る度にお世話になっている観察小屋に到着。

地元の観察員の方によると、11月3日に5羽が初認されたとのこと。

いつもは小屋の更に遠くで群れを観察するのだが、今回は小屋のほぼ前方にいる。

60倍のスコープでやっと草原の上から顔を出して辺りを警戒している様子を確認できる距離である。

2羽同時に顔を出しているのを確認できたが、その後は目立った動きはなかった。


中央の看板の裏にオオヒシクイが5羽いる模様。

稲波干拓地は関東地方でしてしまい唯一定期的にオオヒシクイが100羽前後飛来する貴重な場所です。オオヒシクイは非常に警戒心が強いので、観察員が常駐されている観察小屋から観察することになります。初めて探鳥した際はポイントが分からず干拓地内をウロウロしてしまい、危うくオオヒシクイを飛散させてしまう可能性もありました。そこで初めて探鳥するバーダーの方はグーグルマップで「オオヒシクイ 観察小屋(観察舎とすると別の場所になってしまうので要注意です)」で検索しますと場所が分かります。浮島湿原からですと県道206号でウナギ料理屋の喜久さんの交差点を左折して小野川に沿って直進して下さい。撮影するには余りにオオヒシクイから遠いのでお勧めしません。

次は猛禽類を観察するため甘田干拓地へ移動。

コミミズクハイイロチュウヒなど冬の猛禽類はもう飛来しているのだろうか?

到着して間もなくチュウヒが近くを飛翔した。

 

反対側ではノスリが休憩中、やがて狩りをしに我々の面前で現れた。

14時回った。

チュウヒノスリを面前で観察できて気持ち良く三番瀬に行こう。

本日観察していないハス田エリアの北側を探鳥しながら帰ることにした。

仲間が走行中にシギ・チドリらしき鳥を発見!

目撃現場戻ると、ムナグロの群れがちょうどハス田から飛び出して近くのあぜ道に移動したところだった。

ムナグロの模様があぜ道の枯れ草模様に溶け込んでいて最初の1羽を見つけるのに苦労したが、1羽見つけるとどんどん見えて10羽を確認できた。


ムナグロ 見つけにくいかったのは偶然ではなく、ムナグロは自分がどこに移動すればカモフラージュできるかを知っているのではないかと思った

そばにはタカブシギの小群もいた。

これで最後かと思いきや、再び走行中に3羽のシギを発見。


補正前


補正後 

正体はアオアシシギだった。

アオアシシギはくちばしも脚の長いのでシルエット映えするシギである。

ふと気が付くと14時半前である。

次の目的地、三番瀬へ急行した。

続きは次回。

参考までに探鳥記バックナンバーです 秋~冬

探鳥記2017.9.24稲敷①

探鳥記2017.9.24稲敷②

探鳥記2017.9.24稲敷③

探鳥記2017.11.12稲敷

探鳥記2018.1.12稲敷前半

探鳥記2018.1.12稲敷後半

探鳥記2018.1.14稲敷①

探鳥記2018.1.14稲敷②

探鳥記2018.1.14稲敷③

探鳥記2018.9.24稲敷①

探鳥記2018.9.24稲敷②

探鳥記2019.1.6稲敷①

探鳥記2019.1.6稲敷② 

見聞きした野鳥(観察順)

タゲリ
ミサゴ
ノスリ
ハクセキレイ
ヒバリ
チョウゲンボウ
ムクドリ
チュウヒ
タヒバリ
ハシボソガラス
アオサギ
トビ
オオバン
カワウ
イソシギ
カワラヒワ
スズメ
ホオジロ
アオアシシギ
ハシブトガラス
モズ
ホシムクドリ
マガモ
オオジュリン
ベニマシコ
カイツブリ
ダイサギ
ヒヨドリ
カンムリカイツブリ
ハヤブサ
クサシギ
タカブシギ
ジョウビタキ
セイタカシギ
チュウサギ
コサギ
セグロセキレイ
ヒシクイ
カルガモ
カワセミ
ムナグロ

計41種 ※他の探鳥グループの目撃談 ミヤマガラス、コチョウゲンボウ、ハイイロチュウヒ、タシギ