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探鳥記 2020.7.11 平潟湾 12:20~13:00 晴れ

 

5月22日以来の平潟湾での探鳥。

目的は繁殖地から越冬地へ向かう戻り渡りのシギ・チドリである。

ここ平潟湾では例年7月の前半にキアシシギが戻り渡りの先陣として飛来し、9月くらいまで休息する姿を観察できる。

ちなみに2018年は7月8日に戻り渡りのキアシシギを1羽観察している。

今年はすでにキアシシギ飛来の情報があるので、自分の目で早く確かめたいところ。

到着時、干潟はまだ残っており、2018年に観察したローソン前から野島水路の八景島方面の辺りを探索。

ざっと見渡したところ、姿が見えない。

すでに南方へ飛び去ってしまったか?

再度丁寧に観察したところ、巨大な流木のそばにいる1羽を無事発見!

2か月ぶりの再会となった。

 

春は綺麗だった繁殖羽も戻り渡りの後半になると摩耗したり擦り切れている。

しばらく羽根の状態を見ながら、繁殖地の様子や長旅の苦労を考えていると、野島水路の対岸上空に3羽のコアジサシが登場。

フワフワ飛びながら、水面の様子を探っていた。


サプライズゲストのコアジサシ

遠くても黄色のくちばしが目立っていた。

本日はシギ・チドリの戻り渡りを自分の目で確かめることができて良かった。

いよいよ大好きなシギ・チドリ観察の開幕である。

見聞きした野鳥(観察順)

カワウ、キアシシギ、トビ、コアジサシ3、ハシボソガラス 計5種

コシアカツバメ 2019.7.13 葉山町

今回の特集は昨年の今頃に葉山町の海岸線で観察したコシアカツバメです。

珍しいツバメではありませんが、意外とじっくり観察する機会が少ないのでないでしょうか。

まずは名前の由来である赤い腰を見ましょう。


真っ赤というよりは赤茶色ですね。


胴体の下面に広がる細長い黒い縦斑模様も他のツバメ類にはない特徴です。


コシアカツバメの巣は普段見慣れているツバメの巣とは明らかに違います。


巣のそばの側壁にしがみつく親鳥

作成中に飛翔する姿の画像がないことに気が付きました、、、。

ということで、今年の2月に酒匂川で撮影した画像をどうぞ。


上面からはもちろん赤い腰が目立ちますが、実際の観察では腰が白いイワツバメのようには目立ちません。


見上げて観察することが多いので、下面の胴体に広がる縦斑のほうが赤い腰より識別するには有効と思います。

 

カッコウ 2020.7.2 新治の森

昨日、鳥仲間からの情報で、先週末から新治の森でカッコウの鳴き声がするとのこと。

横浜でカッコウの鳴き声⁈

いまだ横浜ではカッコウを見聞きしたことがないので、ピンとこない。

が、横浜バーダーの私としては姿はともかく声だけでも是非とも聞きたいところ。

ということで本日新治の森へ。

新治の森が見えたところで、ホトトギスの声が聞こえて来た!

本日の主役は君ではないよ、と思いつつも声が聞けて嬉しい。

森の中に入ると直ぐに遠くから「カッコウ、カッコウ」と小さな声が聞こえて来た!

早くも目的達成!と喜ぶもすぐに幻聴か?どうか確かめるべく声がした方向へ移動。

しばらくすると先ほどより近い場所からハッキリと鳴き声を聞くことができました。

待望のカッコウの声です。

カッコウの声が聞こえる光景といえば、涼しげな高原を思い出してしまいますが、ここは横浜の森の中であり、改めて不思議な気持ちになりました。※音量を上げてお聞きください。

 

こちらはそばで鳴いていたホトトギスの声です。

 

さて、このカッコウの状況はどうなんでしょうか?

繁殖(カッコウの場合は他の鳥への托卵)できずに或は繁殖地にたどり着けずに各地を移動しているのか?

あるいは繁殖を終えて南へ帰る途中での立ち寄りなのか?

ここ数日各地で夏鳥であるコムクドリの戻り渡りが観察されているように、早々と托卵を済ませたカッコウが立ち寄っているように思えるのですが真実はどうでしょうか。

ちなみにカッコウは6月27日から新治の森で鳴き声が聞かれているとのことです。

コロナ自粛で夏鳥遠征が叶わず、今季はカッコウを見聞きすることができないだろうと思っていたのですが、、、。

改めて今回の横浜での出会いを実現させてくれた鳥仲間に感謝!感謝!


カッコウ 2014.6.1  北富士演習場

 

 

 

 

探鳥記 2020.6.27 境川遊水地(俣野⇒今田⇒下飯田)11:00~12:10 曇り

久々の境川遊水地へ。

鳥影は少ないとは思っていたが、この時期の様子を確認しておきたかった。

まずは横浜市内の俣野遊水地へ。

樹上で盛んにさえずるホオジロと水際でじっとしているアオサギが目に付くものの、楽しみにしていたオオヨシキリゴイサギの姿はない。

去り際にアシ原から「チャッ、チャッ、チャッ」というセッカの声が聞こえた。

次は藤沢市内の今田遊水地へ。

ここではイワツバメヒメアマツバメツバメと続けざまに3種のツバメを観察。

特にヒメアマツバメは間近に飛んできて、鎌形の翼を観察できた。

最後に横浜市内の下飯田遊水地を観察。

ホオジロカワウカルガモが目立つが、期待したオオヨシキリセッカは観察できず。

のんびりモードのホオジロ

どの遊水地でもチョウゲンボウの登場を期待したが、本日は現れず。

見聞きした野鳥(観察順)

ホオジロ、キジバト、アオサギ、カルガモ、カワウ、スズメ、ハシボソガラス、セッカ、カイツブリ、イワツバメ、ヒメアマツバメ、ツバメ、カワセミ、ヒヨドリ 計14種

探鳥記 2020.6.27 円海山周辺 8:00~9:20 曇り

本日は神奈川支部のセンサス調査を兼ねて、いっしんどう広場氷取沢の農地を往復した。

農道へ抜けるまでの森の中は静かで、名物オオルリも本日は見聞きできなかった。

農園に出るとスズメムクドリホオジロと森では観察しなかった鳥が登場。


ホオジロ

農園の両サイドの森からはキビタキの声が聞こえている。

円海山の中でキビタキの声がしなかったので、本日初聞きであった。

円海山では繁殖を終えたキビタキ親子の目撃情報があるので、今の時分に鳴いているキビタキはいまだ恋人募集中か?それとも再婚活動中か?

復路では畑から森への入り口でエナガの9羽と8羽の2つの群れを観察。

多数の幼鳥を含む2つの大家族か。

そういえば今回はホトトギスの声を聞かなかった。

無事にウグイスへの托卵を終えたのだろうか。

この辺りではホトトギスウグイスに托卵すると思い込んでいるが、ウグイスと繁殖環境が重複するガビチョウに托卵することはないのだろうか?

帰り道、ガビチョウの声が響き渡る森を歩きながらふと思った。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス、ハシブトガラス、シジュウカラ、カワラヒワ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、キビタキ、スズメ、ムクドリ、ホオジロ、メジロ、エナガ、コゲラ、ヤマガラ 計14種

カイツブリ 2020.6.18 金井遊水地

今回の特集は金井遊水地で子育て中のカイツブリ親子です。

遊歩道沿いの鉄柵から下の遊水地をのぞき込むスタイルなので、親子の様子が観察しやすいです。

観察して間もなく、親が白い塊のようなもの?をヒナに与えている場面に遭遇。

よく見るとアメリカザリガニの剥き身で、丁寧な与え方をしていると感心してしまいました。


親が2羽のヒナにアメリカザリガニを与えている様子


巣から外出しても親に密着マーク!


動画撮影中にヒナが親の羽の中に潜りこんで顔を出してくれました。親に甘えているように見える微笑ましい場面を撮ることができて、ニンマリでした。

探鳥記 2020.6.21 金井遊水地 11:15~12:00 曇り

イカルチドリ親子の様子を見に金井遊水地へ。

昨日イカルチドリの繁殖ポイントを訪れた鳥仲間達によると、親鳥はいたが結局ヒナを最後まで確認できなかったとのこと。

ヒナが外敵に捕食されたか?観察のタイミングが悪かっただけなのか?

不安な気持ちで現地入り。

祈るようにスコープで探索するも、3羽のヒナだけでなく2羽の親も見当たらない。

工場跡地は多少の起伏はあれほぼ平地なので、親はいれば簡単に見つかるのだが、、、。

何度も広大な敷地内を探索するも遂に見つからず。

ヒナ全てが捕食され、親がここに留まる必要がなくなったため飛び去ってしまった可能性が高い。

2つの観察ポイントの死角にいる可能性もあるが、、、。

今後もわずかな望みを持って経過観察していこうと意気消沈する自分に言い聞かせて探鳥を終えた。

※その後、現地に残って探索を続けた鳥仲間も発見できなかったとのこと。

※※18日に一緒に親子を観察した鳥仲間情報によると、私が去った後に親子にハシボソガラスが接近したとのこと。ハシボソガラスに捕食されたかは不明だが、狙われていたことは間違いない。


イカルチドリの繁殖場所 このどこかに無事でいてほしいな!

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ、カワウ、シジュウカラ、スズメ、カイツブリ、オオヨシキリ、セッカ 計7種

探鳥記 2020.6.18 金井遊水地 9:30〜12:00 曇り

抱卵中と思われるイカルチドリの様子を見るべく金井遊水地へ。

駐車場から早速コチドリの声が聞こえて来た!

隣接する下流側の工場跡地上空を飛んでいるようだ。

上流側の跡地はイカルチドリの繁殖エリアなので、こちら側で繁殖している可能性がある。

目的のイカルチドリであるが、まずは公園入り口から探索。

直ぐに見つかったが、本日はペアの距離が近い。

次に環状三号線そばから抱卵しているポイントで探索するもいつもの抱卵場所に姿がない。

外敵にやられたか?そもそも抱卵していたのか?ネガティブ思考になり、困惑して周囲を探索していると、よちよち歩くヒナを発見!!!

初めて見るイカルチドリのヒナであるが、可愛いのはもちろん、生まれたばかりでも親の姿形をそれとなく似ている。

やはり抱卵していたという確証も得ることができ、しばらくスコープを覗きながらニンマリ状態が続いた。

ヒナの数は、現場では2羽のヒナを確認したが、後日動画を見直したところ、3羽いたことが判明。


動画の2羽の親と3羽のヒナの動き
手前の親が頭掻きをした直後に右からヒナ①、続けてヒナ②が登場!⇒ヒナ①②手前の親の足元へ⇒手前の親が左に移動⇒ヒナ①も遅れながらもついていく⇒1:37手前の親に向かって歩くヒナ③が登場!そのまま奥の親の腹下へ⇒ヒナ②も続いて奥の親の腹下へ⇒ヒナ①手前の親の左脇にいるのが分かる。

 

孵化した日が気になるところだが、14日の午後から本日の朝までの間しか分からない。

2羽の親が近距離を保ちながら、雛の行動を見守っているのが分かる。

小さいヒナを何度も見失ったが、親の視線の先にたいていヒナがいるので、観察しやすかった。


2羽の親の視線の先にヒナを発見!下画像は上画像のヒナを拡大したもの。


この画像でも親鳥の目線の先には雛の姿

本日は無事に雛が誕生して嬉しかったが、新たな心配事はカラスチョウゲンボウなどに雛が食べられてしまうことである。

もちろん、彼らも生きるための捕食なのであるが、、、。

今後もイカルチドリの家族に注視し続けていきたい。

見聞きした野鳥(観察順)

コチドリ、オオヨシキリ、カイツブリ、シジュウカラ、スズメ、コゲラ、メジロ、ヒヨドリ、カルガモ、キジバト、ハクセキレイ、ルチドリ、ハシボソガラス、ホオジロ、アオサギ、ムクドリ、チョウゲンボウ 計17種

 

シマフクロウ 2016.6.17 羅臼町

今回の特集は大物登場!シマフクロウです。

4年前に道東の羅臼町にある民宿・鷲の宿で観察しました。

シマフクロウは野鳥観察を始めた頃からずっと観察したいNo.1の憧れの野鳥でありました。

憧れのきっかけとなったのは野鳥図鑑や写真ではなく、意外や切手とテレホンカードなのです。

まずは切手。まだ庭に来る鳥くらいしか分からなかった頃に発売された特殊鳥類保護シリーズ第1弾にヤンバルクイナとともに登場!


こんなに格好良い鳥がいるんだ!この切手から初めてシマフクロウの存在を知ることになりました。

次はテレホンカード。確か切手と同じ頃に入手しました。当時のサントリーの野鳥保護キャンペーン?に登場したシマフクロウのイラストです。


シマフクロウの、ベニザケを掴むその姿と大きさに驚きました!

大学時代にシマフクロウの生息エリアである羅臼岳を登頂して以来、更にシマフクロウへの思いは募り、4年前にようやくお会いできました。

初めて見た瞬間、日本最大のフクロウ(全長63~69cm、翼開長175~185cm)という大きさ以上に、積年の待ち焦がれた思いもあってその存在感に圧倒されました。

観察中に何度も本当にあのシマフクロウが目の前にいるのか?不思議な感覚になったのを覚えています。

画像はさすがの私もアップできない酷いものでしたので、代わりに動画3連発をアップします。

同じような動画ですが、どうぞ!

 

探鳥記 2020.6.14 金井遊水地 10:15~12:00 小雨

イカルチドリの抱卵の様子が気になるので、金井遊水地へ。

駐車場から遊水地へ向かう途中、セッカの声が聞こえてきた。

遊水地ではオオヨシキリ、声はすれども姿は見れず。

昨日からの雨で柏尾川が増水しているので、カルガモ達が堤防上に避難していた。

金井公園そばの工事現場入り口からイカルチドリを探索開始。

間もなく周囲を活発に動いているイカルチドリを発見、しかも額の黒帯がハッキリと黒いので雄である。


イカルチドリ

6日と10日に観察した抱卵個体は黒帯が褐色味がある雌に見えたので、この雄は抱卵個体とは別個体でしかもペアの可能性が高い?

抱卵している雌を確かめて2羽いることを確認すべく、環状3号線近くのポイントへ。

本日も同じ場所で雌が抱卵していた。

抱卵中にイカルチドリやその卵がカラスや猛禽類などに襲われる可能性もあるので、毎回確認するまでは心配である。

抱卵場所から少し離れた場所で先ほどの雄を再発見して、雄雌を同時に観察することができた。

観察中に抱卵場所の工場跡地の上空をコチドリが旋回飛行した。

これに対してイカルチドリの雄と雌が何かアクションを起こすか?注目したが、動きなし。

ちなみに、この場所は例年ならコチドリが営巣する場所であるが、今季はイカルチドリが営巣しているので追い出されたのだろうか。

イカルチドリコチドリの繁殖エリアが重なった場合、イカルチドリの方が優位性があり、コチドリを追い出す傾向にあると聞いたことがある。

この場所は広大なので3ぺアくらい共存できると思うのだが、今のところコチドリの繁殖活動を確認していない。

※以下の動画は①最初に観察した雄②抱卵中の雌③雌と雄の同時撮影で構成。

イカルチドリの観察中、ウグイスオナガが見やすい所にいたので、じっくり観察した。


ウグイス


オナガ

最期に、今まで前提としてイカルチドリの抱卵と記載しているが、この場所は立ち入り禁止でしかも2か所の観察ポイントから卵が見えない。

間接証拠として①6日と10日と14日の観察で雌が少なくとも30分以上同じ場所から動かず、抱卵しているような姿を観察していること②雄と雌を1羽づつ確認したことだけである。

この先もさらなる間接証拠を積み上げるとともに、雛の確認という直接証拠を是非つかみたい!

イカルチドリの抱卵期間は約27日間だそうだ。

最初に確認した6月6日に抱卵開始とすると7月2日に雛が孵る計算だ。

それ以前に抱卵開始したとすると、もしや明日?の可能性も、、、。

雛との遭遇を期待して、今後も定期的に通うことになりそうだ。

見聞きした野鳥(観察順)

セッカ、オオヨシキリ、ムクドリ、ウグイス、シジュウカラ、カワウ、アオサギ、ハクセキレイ、カルガモ、イカルチドリ、シジュウカラ、ハシボソガラス、コチドリ、チョウゲンボウ、キジバト、スズメ、カイツブリ、メジロ 計18種