チュウシャクシギ 2020.5.10 平潟湾

今回の特集は先日の平潟湾でのチュウシャクシギです。

2年連続で平潟湾に立ち寄ってくれました。

今回は飛翔行動を何とか撮影することができました。

以下はカニをくわえたまま飛び回って、最後は着地する流れです。


背から腰のかけての白さが特徴の一つです。飛翔時はくちばしよりこの白い部分に目が行ってしまいます。

※後半にスロー再生あり。

残念ながら採食行動は撮影できませんでしたが、昨年の特集に掲載しましたので、こちらをどうぞ。

 

探鳥記 2020.5.10 金沢臨海部 平潟湾・八景島 12:00~13:10 晴れ

ベイサイドマリーナから平潟湾へ。

前回5月6日の探鳥後にチュウシャクシギが渡来したとのこと。

チュウシャクシギは長居はしないと思うので、会えるか?会えないか?

到着時、まさに干潮時で露呈した干潟は湾内広く露呈していた。

雨上がりなのにすでに潮干狩りの人があちこちにいるので、警戒心の強いシギ・チドリ達は避けるように点在している模様。

まずは2羽のキアシシギが目に付いた。

警戒しているのか落ち着きなく干潟を転々としていた。

目的のチュウシャクシギはどこにいるのか?抜けてしまったか?

しばらく探索したところ、野島水路の手前の干潟にじっとしているチュウシャクシギを発見。

シギ・チドリ達の中では存在感のあるシギであるが、意外と見つけにくい印象ではある。


昨年に続く飛来となったチュウシャクシギ 横浜での観察は格別である

水路の向こう岸の干潟ではメダイチドリハマシギの小群が採食行動中。

ハマシギの繁殖羽がいつもより綺麗に見えて、遠くからでも映えていた。


左)中央)メダイチドリと右)ハマシギ

以下の動画は対岸の干潟の様子。チュウシャクシギ、キアシシギ、メダイチドリ、ハマシギが登場。

チュウシャクシギを今季も観察できて一安心。

帰り途中、前回のキョウジョシギの群れの動向が気になったので八景島に立ち寄った。

今回は40羽の群れと少なかったが、周辺の海域で採食行動をしているのだろう。

先ほどのベイサイドマリーナの観察中に後から飛来合流した24羽の群れは、ここにいた群れかも。


拡大画像

なんと7羽のキョウジョシギが、、、抜群のカモフラージュ!

周辺にはヒメウの姿が!ベイサイドマリーナでの観察を合わせると3羽いるのか。

ヒメウは少ない・この時期はもういないなどと自分で決めつけていた、反省!

探索すればするほど面白いエリアである。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ8、カワウ、アオサギ、スズガモ、トビ、ヒメウ、ムクドリ、チュウシャクシギ、ハマシギ8、メダイチドリ5、イソヒヨドリ、ハシボソガラス、イソシギ、スズメ、カワラヒワ、シジュウカラ、カンムリカイツブリ、カルガモ 計18種

探鳥記 2020.5.10 金沢臨海部 ベイサイドマリーナ 10:50~11:40 曇り

小雨降る中、ベイサイドマリーナへ。

到着して間もなく、雨は止んだが風がさらに強くなった。

まず前回キョウジョシギキアシシギがいた堤防を探索。

コチドリが1羽ぽつんと採食行動中。

ベイサイドマリーナの湾内では初めてコチドリを見た。

湾内にはいまだ滞在中のスズガモ雄4雌1の群れと採食行動中のヒメウカワウ

ちょっと寂しいなぁと思っていると、キアシシギの鳴き声が!

2羽のキアシシギが落ち着きなくあちこちを移動していた。

すると今度は5羽のキョウジョシギが目の前の防波堤に飛来してきた。

前回観察した5羽のキョウジョシギだろう。

潮が引くと露呈する地面で採食行動を開始。

撮影最中にさらにキョウジョシギの群れが飛来、合計29羽となった。

※背伸びをして防波堤の壁に付着している食べ物を採食する行動は目を引いた。

近距離からの観察に満足して、平潟湾へ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

コチドリ、スズガモ、ハクセキレイ、スズメ、アオサギ、ヒメウ、カワウ、ウミウ、ムクドリ、キアシシギ2、キョウジョシギ29、トビ 計12種

探鳥記 2020.5.9 円海山周辺 7:00~8:30 晴れ

本日は氷取沢だけでなく5月になって初めて瀬上池まで探鳥した。

まずは氷取沢。

いつもは沢の高い場所で鳴くので探索に苦労するセンダイムシクイではあるが、本日はそばの樹上で鳴いていたので姿を観察できた。

オオルリキビタキは珍しく美声を聞くことができなかった。

ハシボソガラスが木道に降り立つやいなや、そばのシジュウカラが威嚇?警戒?して猛烈な声を発して驚いた。

おそらく巣がそばにあったのだろう。

久々の探鳥となった瀬上池周辺だが、本日は氷取沢より夏鳥の声が聞こえていた。

特に漆窪そばで聞いたオオルリのさえずりはキビタキの声を取り込んだ?と思わせる節があって面白かった。

瀬上池は珍しくカルガモカワセミもおらず、静かであった。

本日はこれにてお開き。


瀬上池 緑が濃くなり、野鳥を目よりも耳で楽しむ機会が増えてきた

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス、メジロ、センダイムシクイ、エナガ、カワセミ、ヤマガラ、シジュウカラ、ハシボソガラス、トビ、ヤブサメ、キビタキ、オオルリ、ヒヨドリ 計13種

 

キアシシギ 採食行動 2020.5.6 平潟湾

今回の特集はキアシシギの採食行動です。

以下は動画の解説です。

最初の採食行動では、カニを捕まえて丸呑みすると思いきや、くちばしでカニの脚を咥えて頭を振っています。

飲み込みやすいようにカニの胴体から脚を取り払っているのです。

次の採食行動では、キアシシギがカニを捕まえたまま急ぎ足で移動して、ついには急に真上に飛び上がっています。

近づいて来る別のキアシシギにカニを横取りされるのを恐れての行動でした。

それにしても警戒して慌てているのか前方にカニを咥え損ねて落としていますね。

後半にスロー再生あります。

探鳥記 2020.5.6 金沢臨海部 平潟湾・八景島 9:30~11:00 曇り

ベイサイドマリーナから平潟湾へ。

到着時はまさに干潮。

いつもより少ないとはいえ干潟には潮干狩りをしている人があちこちにいる。

まずは4羽のキアシシギを発見。

人との距離を保ちつつ採食行動中。

向こう岸の干潟には10羽のメダイチドリ、1羽のハマシギ、8羽のキアシシギを確認。

ハマシギが1羽とは寂しかったが、その後12羽の群れが飛翔する場面を目撃できた。

帰り路、八景島に寄ってみたのだが、驚いたことに護岸にキョウジョシギの群れがいるでないか!

双眼鏡で見たところ、30羽前後。

きちんと再確認しようと今度は60倍のスコープで護岸の端から端まで丁寧に観察したら、いるわ!いるわ!その数89羽!
この画像の中に38羽?のキョウジョシギを確認しました!

興奮して観察している最中も15羽前後の群れが更に舞い降りて来て、少なくとも100羽は間違いなくいる!

昨年もベイサイドマリーナで約70羽の群れを観察しているので、臨海部が毎年のお気に入りの中継地なのだろう。

※後半にスロー再生あり。

確かにシギ・チドリの数は減少の一途をたどり、観察する場所も機会も少なくなっている。

しかし、まだまだ横浜の臨海部にも100羽のキョウジョシギが観察できる場所があるのだ。

もう少し観察を続けたかったが、だんだん雷の音が近づいて来た!

名残惜しくも、ここでお開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ、キアシシギ、メダイチドリ、ハマシギ、スズガモ、カンムリカイツブリ、イソヒヨドリ、アオサギ、カワラヒワ、カワウ、ツバメ、イワツバメ、キョウジョシギ 計13種

探鳥記 2020.5.6 金沢臨海部 ベイサイドマリーナ 8:50~9:10 曇り

円海山から金沢臨海部へ。

探鳥環境がガラッと変わるので面白い。

まずはベイサイドマリーナへ。

前回はキョウジョシギを何とか1羽観察できたが、今回は群れでいるところを観察したい。

更にはテトラポットでくつろぐチュウシャクシギキアシシギ、あわよくばメリケンキアシシギを妄想しての現地入り。

干潮間際だったので、キョウジョシギをよく観察する堤防が水面から出ている。

手前から奥へじっくりチェックしていくと、ちょこちょこ歩く丸っこく鳥を発見!

キョウジョシギだ!しかも5羽いる。

少し離れたところにはキアシシギの姿も。


左奥に5羽のキョウジョシギ 右手前にキアシシギ

しばらくすると今度は水面近くを舞う4羽の白っぽい鳥を発見!

着地したのでチェックするとメダイチドリであった。

意外にもここでは初めての観察である。

そばには上下に体を動かすイソシギも登場して、数分間で次々とシギ・チドリを観察できた。

湾内では前回のスズガモの小群れはなく、代わりに繁殖羽のカンムリカイツブリがいた。


繁殖羽のカンムリカイツブリ ミッキーマウスと呼ばれることもある

またカワウの群れの中にはウミウの他にヒメウまでもいてビックリした。


対岸のテトラポットで休憩中のの群れ 

以下2枚は拡大図

少なくとも左と中央の個体はウミウ ※東京湾奥地を含む横浜市臨海部で観察されるのほとんどはカワウであり、ウミウは稀な存在です。


ヒメウ 遠目からだと全身真っ黒に見える。また細いくちばしも特徴。

次の目的地の平潟湾に移動。

見聞きした野鳥(観察順)

ハシボソガラス、ツバメ、キョウジョシギ5、キアシシギ、メダイチドリ4、イソシギ、トビ、カンムリカイツブリ、カワウ、ウミウ、ヒメウ、ユリカモメ、ウミネコ 計13種

探鳥記 2020.5.6 円海山周辺 6:10~8:10 曇り

本日はいっしんどう広場氷取沢の往復コース。

氷取沢まではいつもより静かな森であったが、到着するとオオルリキビタキセンダイムシクイのさえずりが盛んに聞こえてくる。
お気に入りの場所でさえずるオオルリ

特にキビタキはここにきて存在感が増してきた。

サンショウクイの声が時々遠くから聞こえていたが、一度は沢の上空を横切る姿を目撃できた。

カワセミは繁殖活動に入ったのだろう森を鋭い声を出しながら近くを行ったり来たり。

円海山のカワセミは警戒心が強い方だが、今の時期は人間を気にしていられないほどのようだ。


カワセミ雄 森の中での枝どまりは普段見慣れないので思わずパチリとなった

夏鳥を十分に堪能したので、シギ・チドリがいよいよ熱くなってきた金沢臨海部へ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス、メジロ、オオルリ、キビタキ、センダイムシクイ、アオゲラ、コゲラ、シジュウカラ、シメ、サンショウクイ、ヤマガラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ヤブサメ、ハシボソガラス、カワセミ、エナガ、トビ 計18種

探鳥記 2020.5.4 金沢臨海部 平潟湾 11:45~12:15 曇り

ベイサイドマリーナから平潟湾へ。

ここでは今季初のキアシシギを観察したい。

ほぼ干潟はなくなっていたので、キアシシギが休憩する自称波止場付近のポイントを探鳥することにした。

到着するとまずは水際にいる6羽のメダイチドリが目に付いた。

潮が満ちて大好きなゴカイを食べる泥状の干潟はなく、暇そうな感じである。


暇だな~

こういう時は頭でも掻くべ~。

キアシシギはどこかな?と探そうと思いきや、「ピゥイーー!」という懐かしい声が聞こえてきた。

声の方向を凝視するとキアシシギが横に伸びた鉄柵に並んでいるのが見えた。

その数21羽!

今年も無事に平潟湾に渡って来てくれたのを現認して一安心。

しばし懐かしい姿を観察した。

※後半は頭掻きスロー再生あり。


ハマシギは干潟にはいなかったが、突然群れが上空に現れて旋回したのち飛び去っていった。


飛翔するハマシギの群れ くちばしと黒い腹に注目!

メダイチドリは当初6羽と少なかったが、夏島方向から新たな群れが飛来。


着地姿勢にはいるメダイチドリ

しばらく滞在後に夕照橋方向へ飛び去っていった。

本日は臨海部の常連さんのキアシシギハマシギキョウジョシギメダイチドリの4種を無事観察できた。

後は昨年観察したチュウシャクシギ(⇒バックナンバー)、あわよくば過去に記録があるトウネンサルハマシギ辺りも期待したい。

帰り道の夕照橋付近で、こちらも夏の名物イワツバメの飛翔を見て、帰宅した。

見聞きした野鳥(観察順)

メダイチドリ約30、キアシシギ21、カワウ、ムクドリ、スズガモ、ハマシギ10、トビ、ツバメ、イワツバメ 計9種

 

2020.5.4 金沢臨海部 ベイサイドマリーナ 11:00~11:30 曇り

早朝から降り続いていた雨が小康状態となったので、金沢臨海部へ。

干潮から2時間近くが過ぎていたのでシギ・チドリの観察は微妙だったが取り敢えず行くことにした。

まずはベイサイドマリーナの突端へ。

昨年のGWにここで約70羽のキョウジョシギの群れを観察できたので、今年の様子が気になったのだ。(※バックナンバー⇒昨年の探鳥記 ⇒キョウジョシギ

驚いたことに湾内にいまだ滞在中のスズガモの小群がいるではないか。


スズガモの群れ このまま残留するのか?動向が気になるところ。

湾内の岸辺付近にキョウジョシギがいることが多いので探索するも見つからず。

探索中に遠くの海上を飛ぶミサゴやテトラポットで休むカワウの中にいるウミウを発見してニンマリ。


画像ほぼ中央の右向きの個体はウミウ若と思われる

肝心のキョウジョシギは昨年観察したヨットハーバーのテトラポットにもいない。

現場から地元の先輩バーダーの方に状況を連絡したところ、今季もキョウジョシギの群れの目撃談があるとのこと。

それならば!と再びテトラポットを探索すると、先ほどはいなかった場所にキョウジョシギが1羽たたずんでいるではないか!
キョウジョシギ雄 登場してくれてありがとう!

この冬はここで越冬キョウジョシギを観察できなかっただけに1年ぶりの再会となった。

先輩に感謝!

次の目的地の平潟湾へ移動。

次回に続く。

見聞きした野鳥(観察順)

スズガモ雄4雌7、アオサギ、カルガモ、カワウ、ウミウ、トビ、ミサゴ、ムクドリ、ツバメ、キョウジョシギ 計10種