探鳥記 2020.4.17 円海山 12:30~16:00 曇り

本日も夏鳥を観察しに円海山へ。

瀬上池まではウグイスの声があちこちから聞こえていた。

瀬上池では本日はカルガモ雄のみ。

池の周辺は午前探鳥よりも鳥の気配は明らかに少ない。

センダイムシクイオオルリも見聞きできない。

前回ヤブサメを氷取沢周辺で初認したので、瀬上池でも期待したのだが気配なし。

氷取沢ではヤブサメの声もせず。

前回のヤブサメは通過個体だったのか?それともタイミングの問題か?

再び瀬上池へ。

カルガモ雄が今まで聞いたことがないくらい控えめな鳴き声を何度も繰り返していた。

雌を呼んでいるのか?物寂しい雰囲気を作っていた。

私も停滞気味の探鳥に疲れが出て、しばらくカルガモに見入っていると、突然カワセミの鋭い連続音の鳴き声が池に響いた。

こちらは雄雌ともに仲良く順調のようだ。

帰り際、新緑の美しさを眺めながら歩いていると、上空を黒っぽい小鳥が通過した。

急いで双眼鏡で見ると何とオオルリ雄であった!

オオルリは枝に止まったので、急いでカメラを構えたが撮影する前に森の中へ。

オオルリの飛び方がいつもよりスピードが遅くふらつき気味に見えた。

おそらく南国からの長い渡りを終えて到着したばかりなのだろう。

渡りの大変さを実感して、日本での無事の繁殖を祈るばかりだ。

本日は最後の最後でオオルリを初認することができて良かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス、エナガ、シジュウカラ、コゲラ、メジロ、ヒヨドリ、アオゲラ、キジバト、カワラヒワ、ヤマガラ、アオジ、カルガモ、オオルリ、ハシボソガラス 計14種

探鳥記 2020.4.15 円海山周辺 8:20~11:20 晴れ

本日も地元の円海山探鳥。

本日こそ夏鳥を観察したい!

瀬上池周辺ではウグイスカラ類が活発に鳴いていた。

彼らの鳴き声にまぎれて夏鳥の声がしないか?聞き漏らさないように探鳥した。

残念ながら夏鳥の声はしなかったが、森の奥からカケスの声を拾うことができた。

氷取沢周辺では念願のヤブサメの声を三か所で聞くことができた。

「シシシシシシ、、、」という虫のようなか細い声が藪の中から聞こえて来た瞬間はさすがに嬉しかった。

※以下、現場で録音した声です。音量を大きくしないと聞こえないかもしれません。

センダイムシクイオオルリキビタキもこの流れで登場!と願ったが、叶わず。

いつもは「ピォー、ピォー、ピォー」という鳴き声だけのアオゲラだが、本日は間近で観察できた。

猛禽類では、本日も魚を持ったミサゴ目撃談があった。

また、ただいまサシバの渡りの時期でもある。

県内だけでなく横浜市内でも目撃情報があるので注意して上空を探索していたが、出会わず。

今回はようやくヤブサメを初認でき、一安心。

今季の夏鳥の到着は遅れ気味であったが、これで次回以降が楽しみの円海山探鳥となった。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス、ハシボソガラス、アオジ、エナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、メジロ、カケス、トビ、ホオジロ、ヤマガラ、ヤブサメ、アオゲラ、カワセミ 計15種

ヤマセミ 2019.4.12 早戸川林道

今回の特集は昨年のこの時期に宮ケ瀬ダムの早戸川林道で観察したヤマセミです。

フィールドでヤマセミと出会うことは少ないのですが、ここは比較的観察可能性が高い場所です。

ヤマセミは警戒心が強いので間近で観察・撮影するのが難しい鳥です。

ですから探すのには苦労しますが、鳴き声で存在に気が付くことも多いです。

以下の動画の最後に鳴き声を3回繰り返し再生していますので、どうぞお聞きください!

コチドリの交尾未遂行動 2020.4.12 金井遊水地

今回の特集はコチドリの交尾未遂行動です。

河原の中州で採食行動中のコチドリAの動画を撮影していたところ、突如画面に別のコチドリBが飛び込んで来てビックリ!

この登場したコチドリBは両脇を膨らませて、その場にいたコチドリAを威嚇しているようなポーズをしていました。

ABとも雄の縄張り争いか?と思いきや、BAの後を攻撃的には見えないゆっくりとした追いかけをしています。

Aはじっと動かずにいて、Bが近接すると首を伸ばして逃げるような行動を繰り返していました。

この動きを見て、B=雄が交尾をしようとA=雌に何度も挑戦している場面と判断しました。

それでは以上の再現動画をどうぞ!

後から振り返ると雄Bの登場時の威嚇ようなポーズは雌Aの元へ飛んで来た興奮状態を表しているように見えます。

雌Aの首を伸ばす行動は交尾を促しているのか?回避の意味なのか?

鳥仲間によると前日も今回のようにを追い掛け回していたとのこと。

雌A個体 

一般的にコチドリの違いは、①顔の黒模様はに比べて茶色気味である②アイリング(目の周りの黄色の部分)はの方が太い、傾向にあると言われています。

①の黒さの程度は現場では差を感じませんでした、太陽光線の影響や個体差や観察者の感性にもよりますが。

②の点は動画を見ると横顔は気持ちの方が太いように見え、更に正面顔はの方がアイリングが出っ張っているように見えます。

確かに太いという表現は幅だけでなく質感も意味しているので、やはり今回の観察からはのアイリングは太いことが分かりました。

しかし、1羽単体での場合では交尾や求愛行動や子育てのように雄雌2羽を比較できないので、先の①と②のポイントが明らかでないと識別が難しい場合がありますね。

探鳥記 2020.4.12 金井遊水地 8:50~10:50 曇り

本日はコチドリの様子を知りたく金井遊水地へ。

前回(⇒探鳥記2020.3.22)の探鳥から早いもので3週間が過ぎており、その後コチドリが交尾した話を聞いていた。

駐車場から金井公園を通って遊水地へ。

金井公園内の野球場の芝生にはツグミタヒバリムクドリスズメカワラヒワが食事中。

ツグミは5羽集結しており、北国へ戻るこの時期は群れでいる姿を見る機会が多い。

遊水地では前回タシギコチドリを観察した湿地をまずはチェック。

いきなりタシギの鳴き声がしたので、声のする方を見ると飛び去るところであった。
ピンボケ画像で失礼!注目点は次列風切の後縁の白帯と尾から脚が出ていること

遊水地から少し上流の柏尾川の岸辺では2羽のコチドリが採食行動中。

2羽はやがて中州の砂利へ移動、そこでは雄が雌を追いかけて交尾をしたい様子であった。

周辺では本日もチョウゲンボウが活発に行動中。

雌が連続音で鳴き続けて、雄がそれに呼応してエサを与えたり交尾をする場面が見られた。


雌が雄からエサをもらった直後、交尾へ。

チョウゲンボウの観察を終えて橋を渡る途中、突然チョウゲンボウが横切って、何と目の前の街灯に止まった!

その距離5m!

慌てふためく私をよそにチョウゲンボウは獲物を探索中。

しばらくすると草地に急降下してカナヘビ?を捕まえて飛び去った。※先の交尾時の時もカナヘビのような?

最後に再び遊水地へ。

オカヨシガモの数は減ったが、滞在中の2ペアが仲良く食事中。

遊水地沿いに金井公園を挟むように前後に広大な工場跡地があり、コチドリの繁殖地の有力候補である。

コチドリがいないか?ざっと跡地をチェックして、お開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

ツグミ、タヒバリ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ、タシギ、コチドリ、オカヨシガモ、ツバメ、アオサギ、オオバン、バン、メジロ、アオゲラ、カワセミ、ハシボソガラス、シジュウカラ、キジバト、イソシギ、カワウ、ハシブトガラス、イソシギ、チョウゲンボウ、ホオジロ 計24種

探鳥記 2020.4.10 円海山周辺 9:00~11:40 晴れ

今回から三密(密集・密接・密閉)回避探鳥です。

本日こそヤブサメセンダイムシクイなどの夏鳥に会いたい!

ちなみに地元の円海山周辺は例年夏鳥の第1陣としてヤブサメセンダイムシクイの到着、その後オオルリキビタキが続く傾向である。

近隣の二子山ではオオルリがすでに到着したとのことで、今日は何かが観察できるでしょ、と言い聞かせて探鳥開始。

瀬上池へ向かう途中で上空を飛び回る2羽のツバメを発見。

瀬上池ではずっと2羽いたカルガモが本日はのみで雄が見当たらない!

繁殖前にペアが解消されたのか?ちょっと心配。

池の奥で前回目撃されたルリビタキを待つも観察できず。

ウグイスメジロアオジアオゲラカラ類の声は聞こえども、肝心の夏鳥の声が聞こえない。

探鳥中、巣材に使うのだろう鳥の羽根のようなものをくわえたシジュウカラを発見!


シジュウカラ 

氷取沢へ移動。

小川では人通りが少ないからか?カルガモカワセミに出会えた。

カルガモは雄なので、瀬上池にいる雌のパートナーで、ここまでミニ遠征なのか?


カルガモ雄 上面の羽縁の幅が細いのとお尻が黒いので雄と判断

一方、カワセミは小川に沿う木道脇でたたずんでいた。

しばらくじっと様子見していると、周囲が静かなので水面に飛び込むドボンという音までハッキリと聞くことができた。


カワセミ雄 

突然、上空を白い大きな猛禽類が通り過ぎた。

ミサゴだ!

尾根の方へ飛び去ってしまった。

尾根へ上がる途中、食事中のミサゴを再発見!

森の中でミサゴを観察するのはいつも不思議な気分になる。

さぁ、これから食べるぞ!という感じのミサゴであったが、直後にカラスに見つかってしまい、魚を持ちながら再び飛び去ってしまった。


調理に取り掛かるミサゴ

今回も夏鳥に会えなかったが、興味深い様々な場面を観察できて良かった。

 

見聞きした野鳥(観察順)

ツバメ、ウグイス、ヒヨドリ、ハシボソガラス、メジロ、カルガモ、アオゲラ、アオジ、シジュウカラ、コゲラ、カワセミ、ヤマガラ、カワラヒワ、ハシブトガラス、エナガ、ミサゴ、ホオジロ 計17種

 

探鳥記 2020.4.4 円海山周辺 9:30〜11:50 晴れ

そろそろ地元の円海山に夏鳥のヤブサメセンダイムシクイが到着する頃だ。

久々に聞く彼らの鳴き声を思い出しながら瀬上池へ。

池ではカルガモのペアが挙動不審?な行動。

池の奥では到着前にルリビタキが登場したそうだ、残念!

だが、この時期でも滞在しているとは思わなかったので、嬉しいニュース、ではあった。

氷取沢の森の奥からは、想定外のカケスの「ジャー、ジャー」という声を聞くことができた。

期待した夏鳥には会えなかったが、期待していなかったルリビタキカケスがまだいることが分かり、有意義な探鳥となった。


夏鳥の到来が楽しみな氷取沢

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス、シジュウカラ、メジロ、コゲラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、アオジ、カルガモ、エナガ、トビ、ハシボソガラス、ヤマガラ、カケス 計13種

 

探鳥記 2020.4.2 新横浜公園 13:00〜14:00 晴れ

鶴見川から新横浜公園へ。

自称横長池ではカモの姿は見当たらず、代わりにツバメ達が飛び交っている。

水面すれすれを飛ぶことも多く、その時は水を飲むこともあった。


ツバメ


冬鳥のオオジュリン、未だ健在。


桜と菜の花で色鮮やかな横長池周辺。

投擲場付近では数は減ったが、オカヨシガモの群れやホシハジロの姿。

この冬注目されたトラフズクは発見できず、、、ついに旅立った模様。

トラフズクを横浜市内で観察できた驚きと喜びで記憶に残る冬鳥シーズンであった。

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ、ムクドリ、ダイサギ、バン、ツバメ、カワウ、オオバン、オオジュリン、ハシボソガラス、アオサギ、コサギ、カルガモ、コガモ、ヒヨドリ、オカヨシガモ雄7雌2、ツグミ、ホシハジロ雌2、シジュウカラ 計18種

 

探鳥記 2020.4. 2  鶴見川 鴨居⇒新横浜公園 11:30〜13:00 晴れ

先日の鶴見川探鳥の流れで、本日は鴨居から探鳥開始。

前回よりツバメが明らかに増えて、川面から上空まで飛び回っている。

桜がちょうど見頃で、鳥見より花見の雰囲気。

上流の恩田川では観察できなかったヒドリガモだが、ここでは群れでいまだ滞在中。


まったり休憩中のヒドリガモ

岸辺の草地ではウグイスホオジロ、時々アオジを観察。


ホオジロ雄 この時期になるとアオジより見聞きする機会が増えてくる。

いつもは岸辺で散らばって休んでいるコガモ達だが、本日は30羽近くの群れが川面に集合して、羽をバタつかせたり、求愛行動をしたり、鳴いたりして、騒ついている。

これは集団で北へ渡る間際の準備行動なのか?

しばらく観察して、新横浜公園に向かった。

次回に続く。


繁殖羽の白斑があるカワウ

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ、ツバメ、カルガモ、ハシボソガラス、オオバン、コサギ、ムクドリ、オカヨシガモ雄1雌1、ヒドリガモ雄2雌6、イソシギ、カワセミ、シジュウカラ、モズ、キジバト、トビ、コガモ雄11雌24、カワウ、ウグイス、ホオジロ、アオジ、ハクセキレイ、カイツブリ、ハシブトガラス 計23種

 

探鳥記 2020.3. 31 恩田川 十日市場⇒中山 11:30~13:00 晴れ

冬鳥がどの程度まだ観察できるのか?そしてコチドリやツバメなど夏鳥の到来の様子を確かめに恩田川へ。

十日市場駅付近の農耕地ではヒバリが舞い上がり、あの懐かしいさえずりを披露してくれた。
横浜市内でヒバリが舞い上がり鳴く姿を久々に見た

河川沿いの荒地で枝止まりするモズを発見。

繁殖に入るこの時期によく聞く複雑で甘い鳴き声を披露してくれた。

相手の雌がいるのでは?と見渡すと、案の定雄の近くにいる雌がいた。


モズ雄 

恩田川のカモであるが、北への渡去の時期が遅いコガモはいまだ相当数が滞在中。

先日アメリカコガモの目撃談があったので、コガモ雄を1羽1羽注視したが、観察できず。

すでにヒドリガモオカヨシガモはいないが、マガモは雄雌で行動していた。

減少するカモに代わって、ツバメが高速で飛び回っており、季節の移り変わりを実感。


撮影に苦労したツバメ

護岸の疎林ではコゲラシジュウカラが囀りながら盛んに採食行動中。


コゲラ雄 間近にいたので目の後方にある赤斑がかすかに見えた

前回何回もペアで行動するのを目撃したカワセミであったが、本日は一度見た限り、、、おそらく繁殖に入ったのだろう。

中山大橋手前の川面ではツバメの他にイワツバメも飛び回っていた。

イワツバメの白い腰は高速で飛翔しても目立つ。


乱れ撮影で何とか被写体にしたイワツバメ

帰り支度をしていると、そばの農耕地から冬鳥のツグミの鳴き声が聞こえて来た。

最後の最後で「おれはまだいるぞ~!」と伝えてくれたみたいで、ニンマリしてお開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ、ハクセキレイ、マガモ雄2雌2、カワウ、ヒバリ、コガモ雄27雌33、カワラヒワ、ハシボソガラス、カワセミ、オオバン、カルガモ7、イソシギ、アオジ、ヒヨドリ、スズメ、コサギ、キセキレイ、モズ、カイツブリ、コゲラ、シジュウカラ、アオサギ、ハシブトガラス、ウグイス、ツバメ、イワツバメ、ツグミ 計27種