コチドリの交尾未遂行動 2020.4.12 金井遊水地

今回の特集はコチドリの交尾未遂行動です。

河原の中州で採食行動中のコチドリAの動画を撮影していたところ、突如画面に別のコチドリBが飛び込んで来てビックリ!

この登場したコチドリBは両脇を膨らませて、その場にいたコチドリAを威嚇しているようなポーズをしていました。

ABとも雄の縄張り争いか?と思いきや、BAの後を攻撃的には見えないゆっくりとした追いかけをしています。

Aはじっと動かずにいて、Bが近接すると首を伸ばして逃げるような行動を繰り返していました。

この動きを見て、B=雄が交尾をしようとA=雌に何度も挑戦している場面と判断しました。

それでは以上の再現動画をどうぞ!

後から振り返ると雄Bの登場時の威嚇ようなポーズは雌Aの元へ飛んで来た興奮状態を表しているように見えます。

雌Aの首を伸ばす行動は交尾を促しているのか?回避の意味なのか?

鳥仲間によると前日も今回のようにを追い掛け回していたとのこと。

雌A個体 

一般的にコチドリの違いは、①顔の黒模様はに比べて茶色気味である②アイリング(目の周りの黄色の部分)はの方が太い、傾向にあると言われています。

①の黒さの程度は現場では差を感じませんでした、太陽光線の影響や個体差や観察者の感性にもよりますが。

②の点は動画を見ると横顔は気持ちの方が太いように見え、更に正面顔はの方がアイリングが出っ張っているように見えます。

確かに太いという表現は幅だけでなく質感も意味しているので、やはり今回の観察からはのアイリングは太いことが分かりました。

しかし、1羽単体での場合では交尾や求愛行動や子育てのように雄雌2羽を比較できないので、先の①と②のポイントが明らかでないと識別が難しい場合がありますね。

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