探鳥会開始の1時間前の直前下見では船橋側の小さな干潟にミユビシギ、トウネン、キアシシギ、オオソリハシシギ、ダイゼン、オオメダイチドリなどを観察。
※トウネンとオオメダイチドリは結局その後の探鳥会では観察できず残念であった。
14時半となり、いよいよ探鳥会のスタート。
今回の潮巡りは若潮。
若潮とは小潮の翌日から潮の干満の差が大きくなることを言うそうだ。
昨年8月、小潮の三番瀬で午後遅くから探鳥をしたのだが、①鳥とのちょうど良い距離間、②人が少ないこと、③日差しが和らいで涼しく快適だったことから、この状況で来年は探鳥会をしようと決めていた。
開始時はまだ潮が満ちておりシギ・チドリの姿は遠くのネット上で休んでいる状態。
いくらこれから潮が引いてくるとはいえ、担当者にとってこの状況は体に悪い。
右手の岸辺にウミネコの大群と3羽のチュウシャクシギが見えたので、そちらに移動。
チュウシャクシギは先週から滞在中の3羽と思われ、そのうちの1羽は脚を怪我しており心配だ。
くちばしが頭部の1.5倍ぐらいの長さで羽根も綺麗なことから幼鳥である。
ウミネコの大群は換羽中の個体が多く、白い羽根が周囲にたくさん落ちていた。
だんだん潮が引いた来たのだろう、シギ・チドリが動き始めてきた。
チュウシャクシギのそばに5羽のソリハシシギが舞い降りた。
一度の5羽も見るのは首都圏辺りだと珍しいのではないか。
また明らかに体が小さい個体がおり、参加者の間で話題に上がった。
ハッキリ見えなかったので幼鳥か成鳥か判断できなかったが、幼鳥なら一番遅くに生まれて成長途中で渡って来たのか?渡りで脂肪を消費して瘦せた状態なのか?個体差なのか?雄雌の差なのか?
ソリハシシギ達 手前中央の個体は後ろの両個体に比べて明らかに小さく見えた
再び船橋側へ移動。
この時、今回の探鳥会の最大のヒットであるオグロシギと出会うこととなった。
将来の幹部候補生?のN君が遠くのネット上で後姿で休憩中の謎シギの存在を指摘してくれて発見にいたったのだ。
後ろ向きだあったが、時々パタパタと翼を広げるので、翼中央にある横に伸びた白帯と尾の先に広がる黒い帯がバッチリと観察できた。
三番瀬での観察は珍しい方だろう。
思わぬ出会いに参加者一同喜んで観察した。
※以前にこのオグロシギの詳細を掲載した記事があります⇒ここをクリック
しばらくすると目の前に広がるネットの手前に干潟が広がり、シギ・チドリが集まってきた。
オグロシギも飛来して食事や羽繕いをしている。
ここではオグロシギとオオソリハシシギの似たもの同士の比較やオオソリハシシギ雄雌の比較など、生きた教材を使っての良い勉強となった。
今回の探鳥会は予想通りの観察コンディションとオグロシギの登場など盛り上がる場面もあり、無事終了できて良かった。
参加者の皆さん、有難うございました!
見聞きした野鳥(観察順)
ウミネコ
ミユビシギ
トウネン
キアシシギ
オオソリハシシギ
ダイゼン
メダイチドリ
オオメダイチドリ
ダイサギ
ミヤコドリ
カワウ
ソリハシシギ
チュウシャクシギ
オグロシギ
キョウジョシギ
ムクドリ
コサギ
ハクセキレイ
オオセグロカモメ
計19種 目撃談 イソシギ、シジュウカラ、オナガ、スズメ、