探鳥記 2018.2.11 渡良瀬遊水地 14:20~17:30 晴れ

涸沼から渡良瀬遊水地へ。

渡良瀬遊水地では最近目撃されたケアシノスリを観察するのが目的だ。

涸沼でオオワシを、移動中もチョウゲンボウを観察でき、良い流れで渡良瀬遊水地に到着。

最近ケアシノスリが観察されたという北エントランス入ってすぐのチュウヒのねぐらポイントへまずは向かう。
地元バーダーの話では、本日の目撃談はなく渡良瀬にはいない可能性が高いとのこと。

残念な話だが、もちろん広大な遊水地内のどこかにいる可能性もあるのだから、できるだけの探索はしてみよう。

探索中、アシ原に囲まれた池で繁殖羽へ移行中のミコアイサヨシガモを観察したり、カワラヒワアトリの混群などを観察した。

しかし、ノスリチュウヒハイイロチュウヒは観察するも、ケアシノスリはいまだ観察できず。

広大な遊水地内のどこを探索するべきか?

16時前になり、いよいよ猛禽類の本格的なねぐら入りが始まる。

こうなったら悪あがきで、猛禽類が一番観察できる鷹見台で日没までケアシノスリを探索したい。

そこでチュウヒ類のねぐら入りを観察するグループと鷹見台でケアシノスリを探すグループに分かれ、日没まで別行動を取ることにした。

鷹見台に到着すると、草原の中にできた大きな池のそばでミサゴがじっとしており、チュウヒが草原を低空で飛ぶのが見えた。

ノスリが現れるとケアシノスリか?と場が緊張したり、大きな水鳥がはるか遠くの上空で舞うとマガンか?ヒシクイか?で盛り上がったりした。

また近くの大橋から下に流れる水面でシギチドリを探すのが鷹見台での恒例探鳥なのだが、今回はクサシギが盛んに動き回っていた。

動画

再び鷹見台に戻って探索を再開すると、そばのバーダーからケアシノスリの存在を知らされて驚愕した!

教えてもらったポイントを見ると、ケアシノスリが水面近くの草地のすると中で上半身だけ姿を表してじっとしているではないか。

興奮状態でじっくり観察するが、この見える状態でケアシノスリと判断して良いものか?としばらくしてから思い始めた。

遠くから見た場合のケアシノスリの識別ポイントは、体色のコントラストがノスリよりハッキリして、尾羽の先端に黒帯があるということぐらいしか頭になく、しかも辺りは暗くなり始めていて観察条件が悪い。

そのバーダーにこの状態での識別ポイントを質問すると、喉元から胸にかけて黒斑の密度の濃いことがポイントであると教えてもらった。

確かに黒っぽく見えるが、ノスリはどうだったか?ノスリも黒斑があるような?とあれこれ思案した。

このバーダーによると、14時半頃にケアシノスリが狩りをして食事をしている姿を目撃しており、そのまま今に至って観察を続けているとのこと。

じっとしているケアシノスリを観察している間も、コチョウゲンボウ雄が3羽斜面の草地に降り立ったり、ハイイロチュウヒの雌、チュウヒノスリが飛ぶ姿を観察した。

そういえばケアシノスリを撮影していなかったことに気が付いて、かなり遠いが証拠写真を撮ろうと構えた瞬間、突如ケアシノスリが飛び立って、目の前の草原を右の方へ低空で横切って行った。

「あ!あ!あ!飛んだ!」と今回も叫びながらも、飛翔時のポイントの尾羽先端の黒帯がハッキリと見えたし、翼の下面の白っぽさがノスリとハッキリと違ったのでケアシノスリと断定できた。

特に尾羽から上尾筒付近?が更に真っ白と言えるぐらい白く見えたのが印象に残った。

この後は別動隊と合流するまでの間、現場で知りあった御夫婦と鳥談義に花を咲かせて気持ちよく渡良瀬探鳥を終えることができた。

今回の探鳥では、オオワシチュウヒハイイロチュウヒトビノスリケアシノスリミサゴチョウゲンボウコチョウゲンボウハイタカと猛禽類が10種も観察でき、大きさや飛び方や色模様など比較できたので良い勉強となった。

見聞きした野鳥(観察順)

ホオジロ
ツグミ
トビ
チュウヒ
シジュウカラ
コガモ
カルガモ
ヨシガモ
ハシビロガモ
ミコアイサ
カワラヒワ
アトリ
ミサゴ
クサシギ
タシギ
セグロセキレイ
ハシブトガラス
ハシボソガラス
コチョウゲンボウ
ケアシノスリ
マガン
キジ
オオバン
マガモ
ノスリ
カイツブリ
カワウ
シメ
オオジュリン
キジバト

計30種

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