探鳥記 2018.2.11 涸沼 9:00~12:30 晴れ

今年も涸沼にオオワシが飛来したとの一報が届いた。

この個体は1998年から毎年飛来しているということで、毎年飛来が途絶えるか心配しては飛来の一報を聞いて喜んでいる。

オオワシは関東在住だとなかなかお目にかかれないし、昨年末は諏訪湖で見損なっていたので、今回は是非見に行きたい。

また涸沼で昨年の4月に日本初記録のカオグロアメリカムシクイを観察したのだが、今季もまた同じポイントに飛来したとのうわさもある。(20174.2涸沼探鳥記⇒ここをクリック)

もう行くしかないでしょ!

9時に涸沼に到着して、まずは昨年カオグロアメリカムシクイを観察した涸沼の西岸からスタート。


涸沼西岸は野鳥密度が濃い!

さっそくカオグロアメリカムシクイを探索する。

ウグイスに似た地鳴きと機敏に動く鳥影を求めて草原を丁寧に探しまわった。

探索中に昨年の探索に苦労した記憶が蘇ってきた、、、あれはきつかった!

もちろんオオワシの出現にも備えないといけないので上空探索も怠らないようにした。

そのかいもあって、ノスリハイタカハイイロチュウヒチュウヒミサゴの飛翔を観察できた。


草原の主役であったオオジュリン


やはりカワセミが登場すると嬉しい


ノスリ幼鳥 ※虹彩に注目!黒くないので成鳥ではない

結局カオグロアメリカムシクイは見つからず、長居をしても観察できる雰囲気もないので気持ちよく見切りを付けた。

一方のオオワシというと、地元バーダーによると風がもう少し出ないと上空を飛翔しないとのこと。

それならばオオワシが休憩している場所を探しに行くことにした。

移動中、付近の農耕地で食事中のオオハクチョウをしばらく観察する。

食事に夢中のオオハクチョウ

10羽の群れ灰色の幼鳥も混じっている。

オオハクチョウ観察を終えた後、またまた途中でレンジャクがこの時期に湖畔のキャンプ場そばのヤドリギで目撃されることがあるというので寄ってみた。

レンジャクはいなかったが、そばの草地でシメツグミの食事光景をのんびりと観察。

食事中のシメ 小鳥には珍しく誤解されやすい顔であるが隠れファンは多い。

湖面のほとりにあるキャンプ場でのんびりとした雰囲気をしばらく味わった後、そろそろオオワシが枝止まりしているというポイントへ向かうことにした。

と、そこで地元の方が「風が出て来たから、もうすぐオオワシがこの上空を飛んで来るよ」と声を掛けられた。
半信半疑で待っていると、驚いたことに間もなく本当にこちらにオオワシが向かってくるではないか!

オオワシとの距離はぐんぐんと近くなり、あっという間に地上から50mくらい上空を通過した。

「ア!ア!ア!」と発しながら後ろ姿をパチリと写したのが下の画像である。


オオワシ、見参!

開長が220~250㎝であり、見る度にその大きさに圧倒される。

オオワシは湖面を横切って対岸の森の方へ消えていったが、しばらくすると上空を雄大にソアリングしてくれた。
動画

オオワシの姿が見えなくなったので湖面に目をやると、手前にミミカイツブリハジロカイツブリが浮いている。

2種とも潜水を頻繁に行うので、じっくりとした観察・撮影は難しかったが、2種の違いを改めて確認することはできた。
やはりミミカイツブリの方がハジロカイツブリに比べて大きいこと、首の前面が白いこと、顔の白黒模様がハッキリしている。

待望のオオワシも登場して満足感一杯となり、次の目的地である渡良瀬遊水地へ向かうことにした。

次回に続く。

見聞きした野鳥(観察順)

ツグミ
アオジ
ホオジロ
シメ
ノスリ
ハシボソガラス
オオジュリン
ハイタカ
ハイイロチュウヒ
トビ
カワラヒワ
キジバト
カシラダカ
バン
カルガモ
モズ
カワウ
ジョウビタキ
マガモ
カワセミ
カイツブリ
コガモ
オナガガモ
オオバン
カンムリカイツブリ
ハジロカイツブリ
ミサゴ
アオサギ
チュウヒ
スズメ
オオハクチョウ
キンクロハジロ
ビンズイ
オオワシ
ミミカイツブリ
イソシギ
シロハラ
ハクセキレイ
メジロ
ヒヨドリ
ダイサギ
スズガモ
ムクドリ
ハシブトガラス

計44種 目撃談:ホオアカ、アカハラ、クイナ、セグロセキレイ、ヒバリ

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