探鳥記 2018.1.13 鶴見川下り④ まとめ 11:00~16:45 晴れ

前回の冒頭部を引用
本日は日本野鳥の会 神奈川支部のガンカモ調査を行った。
担当エリアは①鶴見川の支流である恩田川と②鶴見川中流域である。
①の恩田川の調査エリアは町田市と横浜市の市境でもあり県境から河口までの約7.5㎞である。
②の鶴見川中流域の調査エリアは恩田川河口から鴨居と小机の間にある新川向橋までの約3.5kmである。
③そして今回は久々に調査終了後このまま鶴見川を下って河口まで約16.3kmを走破した。

カモの調査結果 県境~河口

カルガモ 性別不明72
ヒドリガモ 雄19 雌19
マガモ 雄0 雌2
コガモ 雄92 雌148
オナガガモ 雄2 雌0
オカヨシガモ 雄17 雌5
ホシハジロ 雄31 雌4
クビワキンクロ 雌1
ハシビロガモ 雄2 雌2
キンクロハジロ 雄25 雌13
※コース外 オシドリ 雄8 雌4

※ほとんどが右岸からの観察で、両岸からの観察ではないので、死角にカモがいる場合は観察不能。

雑感

恩田川では例年に比べてヒドリガモマガモオナガガモが少なく、オカヨシガモは結局観察できませんでした。

鶴見川中流域も期待した鴨居周辺でもカモは少なかったですが、オカヨシガモは鴨居駅を過ぎた辺りから観察され始めて新横浜公園までで22羽も観察できて、当たり年でした。

見聞きした野鳥(観察順)県境~河口 ※カモを除く

キセキレイ
メジロ
ヒヨドリ
ハクセキレイ
ユリカモメ
ハシボソガラス
キジバト
ツグミ
セグロカモメ
ジョウビタキ
イソシギ
モズ
コサギ
カワセミ
カイツブリ
アオジ
スズメ
ムクドリ
ゴイサギ
コゲラ
ウグイス
シジュウカラ
エナガ
オオバン
タヒバリ
キジバト
アオサギ
カワウ
タシギ
ダイサギ
カンムリカイツブリ
ウミネコ
イソヒヨドリ

カモと合わせて44種

イカルチドリハシブトガラストビバンノスリオオタカチョウゲンボウオナガヒバリベニマシコカシラダカは観察可能性があったと思います。

恩田川でのカワセミ観察ゼロは衝撃でした。例年調査中に何回も見聞きする普通種であり、横浜市内でも余程汚い川や池以外ではどこにもいるという感じの鳥なので。護岸工事の影響かカワセミの食べ物となる魚がいないのでしょう。周辺の池や河川に移動していると思われます。
また、恩田川で常連のイカルチドリを観察できなかったのも残念でした。毎回どこかで必ず観察しており、特に中山大橋周辺はポイントです。

参考資料 2014.1.18  鶴見川下り 県境~河口 10:30~16:30

カルガモ、オナガガモ、カワセミ、セグロセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイ、カワウ、ヒドリガモ、オオバン、コガモ、マガモ、イソシギ、 アオサギ、コサギ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、トビ、ムクドリ、スズメ、カイツブリ、アオジ、シジュウカラ、タヒバリ、ヨシガモ、ツグミ、ジョウビタキ、アオジ、セグロカモメ、スズメ、イカルチドリ、シロハラ、オカヨシガモ、ハシビロガモ、バン、トビ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ハイタカ、イソヒヨドリ、セグロカモメ、ミミカイツブリ 計42種

探鳥記 2018.1.13 鶴見川下り③ 11:00~16:45 晴れ

前回の冒頭部を引用
本日は日本野鳥の会 神奈川支部のガンカモ調査を行った。
担当エリアは①鶴見川の支流である恩田川と②鶴見川中流域である。
①の恩田川の調査エリアは町田市と横浜市の市境でもあり県境から河口までの約7.5㎞である。
②の鶴見川中流域の調査エリアは恩田川河口から鴨居と小机の間にある新川向橋までの約3.5kmである。
③そして今回は久々に調査終了後このまま鶴見川を下って河口まで約16.3kmを走破した。

今回は①②のガンカモ調査を終えて、いよいよ河口へ突き進むのみ!

③鶴見川中流~河口

調査も無事終えたので、後は体力と気力は続く限り、河口を目指すことにした。

ゴール付近のすぐそばに水が留まっている場所があり、オカヨシガモ11羽、コガモ44羽を確認。

先ほど観察したのを合わせると20羽のオカヨシガモを確認、今年はオカヨシガモの当たり年?

新横浜公園までの川面ではカイツブリが目立っていた。

いよいよ新横浜公園へ。

堤防上から公園内を望む ここからだと普段死角となっている奥の水路も見ることができる

クビワキンクロ雌は本日も確認できたが、眠っている姿を見ただけ。

ガンカモ調査の流れで、他のカモの個体数も調べることに。

本日はハシビロガモが少ないようだ。

タシギが見やすいところに出てきており、得した気分だ。

キンクロハジロを最近ずっと観察していなかったが、奥の投擲場の方で久々に確認した。

時計を見ると15時で、ここから河口まで15キロである。

日没までには到着するだろうと2014年以来、久々に河口まで行くことにした。

亀甲橋を渡って左岸の堤防沿いを進む。

年末に探鳥した場所だが、野鳥状況は好転せず。

港北水再生センター付近からようやくコガモオオバンを観察できた。

道路沿いのアシ原でベニマシコを見聞きするイメージして探索するが、気配なし。

新羽橋を渡って右岸に移動する。

大綱橋付近のアシ原は特に注目である、以前にオガワコマドリツリスガラが記録されたので。

何事もなく無事?通過する。

この辺りでは前回2014年の時は、ホシハジロキンクロハジロの大群を観察したが、今回は1羽も見当たらない。

今年のカモの飛来数の減少を象徴する光景だった。

ここから先は前回同様に野鳥が一気に少なくなった。

オオバンが時々ポツンポツンと浮いているぐらいだ。

鳥を見ないせいか、体力も気力も出力低下が著しくなった。

サイクリング中の親子連れの子供にも抜かれる始末である。

JRの線路橋付近でホシハジロの小群をようやく観察。

手前の浮かぶのがホシハジロの小群


眼光鋭いホシハジロ

だんだん鶴見駅周辺の市街地に入ると、キンクロハジロユリカモメウミネコセグロカモメなど鳥が多くなった。


鶴見駅周辺の様子


急接近するキンクロハジロ


前回もゴールを迎えてくれたイソヒヨドリ


ゴール地点の様子

前回はゴールの前方の水面に浮かぶミミカイツブリを発見して喜んだことを思い出した。

おかげで横浜市内でカイツブリ類全種を観察できて記念すべき年となった。

今回も前回の再来を狙ったが、そう甘くはなかった。

源流からではなかったが、川下りで河口にたどり着いた達成感は格別であった。

カモの調査結果

カルガモ 性別不明9
ヒドリガモ 雄4 雌5
コガモ 雄30 雌60
オカヨシガモ 雄2
クビワキンクロ 雌1
ハシビロガモ 雄2 雌2
ホシハジロ 雄30 雌4
キンクロハジロ 雄25 雌13

見聞きした野鳥(観察順) カモを除く

アオジ
キジバト
カイツブリ
オオバン
タシギ
アオサギ
ダイサギ
カンムリカイツブリ
セグロカモメ
ウミネコ
イソヒヨドリ

カモと合わせて19種

探鳥記 2018.1.13 鶴見川下り② 11:00~16:45 晴れ

前回の冒頭部を引用
本日は日本野鳥の会 神奈川支部のガンカモ調査を行った。
担当エリアは①鶴見川の支流である恩田川と②鶴見川中流域である。
①の恩田川の調査エリアは町田市と横浜市の市境でもあり県境から河口までの約7.5㎞である。
②の鶴見川中流域の調査エリアは恩田川河口から鴨居と小机の間にある新川向橋までの約3.5kmである。
③そして今回は久々に調査終了後このまま鶴見川を下って河口まで約16.3kmを走破した。

今回は恩田川河口からいよいよ鶴見川本流の調査へ。

②鶴見川中流 

恩田川河口から鴨居駅周辺へ向かって大きく左に曲がる辺りまでのエリアで多くのカモを観察することが多い。

以前はヨシガモオカヨシガモを観察できるポイントで、ここでの調査を楽しみにしてきたが、今年も確認できず。

オオバンコガモは例年通り多く、ホシハジロは初めて?ここで観察した。

鶴見川では、ホシハジロキンクロハジロ同様に新横浜公園辺りから下流域で観察することが多い。

カワセミはようやく何度も目撃できるようになった。

毎回通る度に思うのだが、対岸の木々にノスリオオタカなどがいかにも止まっていそうな雰囲気がある。

岸辺の草原にはアオジジョウビタキタヒバリモズホオジロなどがいることが多いので要チェックである。

毎年、この付近で見かける孤高のセグロカモメはどこにいるのだろうか?見当たらない。


鴨居駅から中山駅方面を望む この付近は野鳥が多い

鴨居駅前を通過してしばらくはカモがいない状態が続いたが、ようやくオカヨシガモを発見、しかも9羽の群れでいる。

大好きなカモなのでテンションが上がる。

さらに進んで例年多くのヒドリガモオナガガモが餌付けされている場所へ。

今年は餌付けしていないのか両者の姿が見えない。

分かり易い光景を見ていると、その先にセグロカモメを発見、先ほど話題にした個体か。

遠くに小机城址が見えて来た!

無事新川向橋に到着して調査を終えた。


ゴールの新川向橋とその奥に小机城址を望む

カモの調査結果

カルガモ 性別不明5
コガモ 雄28 雌50
オカヨシガモ 雄15 雌5
ホシハジロ 雄1

見聞きした野鳥(観察順) ※カモを除く

カワセミ
ハクセキレイ
イソシギ
スズメ
ホオジロ
アオジ
ヒヨドリ
キジバト
アオサギ
ムクドリ
ハシボソガラス
カイツブリ
オオバン
モズ
セグロカモメ
ユリカモメ
カワウ

カモと合わせて21種

探鳥記 2018.1.13 鶴見川下り① 11:00~16:45 晴れ

本日は日本野鳥の会 神奈川支部のガンカモ調査を行った。

担当エリアは①鶴見川の支流である恩田川と②鶴見川中流域である。

①の恩田川の調査エリアは町田市と横浜市の市境でもあり県境から河口までの約7.5㎞である。

②の鶴見川中流域の調査エリアは恩田川河口から鴨居と小机の間にある新川向橋までの約3.5kmである。

③そして今回は久々に調査終了後このまま鶴見川を下って河口まで約16.3kmを走破した。

①恩田川

JR長津田駅で下車してスタート地点に向かう。

恩田川はざっくり説明すると横浜線の長津田駅から中山駅の線路に沿って流れている川である。

ちなみに昨年秋にノビタキを観察した場所も恩田川沿いであった⇒この記事はこちら


スタート地点 板の下にあるのは毎回調査で使用している折りたたみ自転車

恩田川はキセキレイセグロセキレイハクセキレイの3種が同時に簡単に観察できる場所が多く、特にスタート付近は密度が濃い気がする。

例年オナガガモカルガモが多いが、今回はオナガガモの姿は観察できず。

奈良川との合流点付近では田園が広がり、気持ちの良い眺めだ。

この辺りはユリカモメが集団越冬しており、2016年の調査時に確認して以来、年々増加しており、今回は恩田川全域で少なくとも150羽以上はいた。

横浜市ではユリカモメはこの時期なら山下公園など港湾部に多くいるイメージであるが、横浜奥地まで進出・定着した感じだ。
また周囲ではハヤブサチョウゲンボウなどの猛禽類の目撃談があるが、今回も会うことができなかった。

いつもならコース通りに恩田川を進むのだが、昨年11月下旬、このそばの貯水池でオシドリが観察された。

今回ガンカモ調査ということでオシドリがまだ観察できるか気になったので、スタート早々に寄り道をすることに。

そばといっても自転車で20分、なかなかの距離ではあるが、横を流れる奈良川ではカワセミを何度も観察することができ面白かった。

場所はこどもの国駅そばのならやま公園に隣接する貯水池である。

※付近では駐車場が乏しいので、電車手段をお勧めします。

前回11月26日に訪れた際はオシドリが20羽くらいは確認できた。

貯水池の水面や草むらを確認するもオシドリは見当らず。

もう移動したのかと思いきや、鳴きながらオシドリ雌が水面中央に出て来て、しばらく辺りをキョロキョロした後に茂みに隠れてしまった。

とりあえず1羽でもオシドリを確認できて良かったと安堵していると、今度は目の前の森の方から水鳥が群れとなって飛来して水面に着地した。

何だ!何だ!と急いで見ると、オシドリであった。

森の中でドングリでも食べていたのだろうか?直ぐに帰らずにいて良かった!

今までの静けさが嘘のように水面中央で雄雌が活発に動き回っている。

オシドリの婚活パーティー 目指せオシドリ夫婦!

綺麗な雄をじっくり見ると繁殖羽の三列風切の飾り羽根が一際目立っている!


気合がガンガン伝わってきます!

なるほど!雄雌が活発に動き回っているのは求愛行動なのだと、これを見て理解できた。

じっくり観察して勉強させてもらったが、スタート直後の寄り道で時間が気になる。

もう少し観察したいが、コースに戻ることに。

※詳しい婚活レポートは後日の特集で!

合流点から再スタート。

ここまではカルガモだけだったが、ヒドリガモマガモコガモと確認できてようやくガンカモ調査らしくなってきた。

護岸沿いには例年に比べて、イソシギが目に付くがカワセミの姿が見えないのは気になる。

田奈駅そばの公園で一休み。

ここの公園は狭いが、斜面の木々からはエナガシジュウカラメジロコゲラ、ウグイスなど水辺ではあまり見聞きできない小鳥がいて、毎年良い気分転換となっている。

この辺りもユリカモメの群れが目立つ。

田奈駅を過ぎるとようやくオナガガモを発見、コガモの数も上流より増えてきた。

十日市場の東名高速道路と交差する付近でまたもユリカモメの群れと会ったが、この下流以降は群れは見なかった。

八十橋付近は例年オカヨシガモを観察することが多いが今回はいなかった。

マガモカルガモの交雑種

この辺りから中山までは護岸工事が数年来続いているせいか、カワセミをここ数年観察できていない。

しかし、コガモは恩田川でも一番多く観察できた。

中山駅周辺に近づくとゴイサギが2羽休んでいるのを発見、恩田川での調査では初観察か?

中山大橋付近少し上流の浅瀬はイカルチドリを毎年観察することができるが、今回は観察できず。

中山大橋から河口までは川幅が広く、両岸は一番自然に近い形で残っている。

中山駅周辺から恩田川河口を望む

カモは例年より少なく、いつも観察できるカワセミもいない。

草地ではアオジモズタヒバリなどの小鳥を観察、特にタヒバリはようやく会うことができた。

ゴールの恩田川河口に到着。

ここで青葉台付近を流れる谷本川と恩田川が合流して、鶴見川となって東京湾へと流れる。

次回は②鶴見川中流域と③河口までの様子を掲載!

カモの調査結果

カルガモ 性別不明58
ヒドリガモ 雄15 雌14
マガモ 雄0 雌2
コガモ 雄34 雌38
オナガガモ 雄2 雌0

※コース外 オシドリ 雄8 雌4

※ほとんどが右岸からの観察で、両岸からの観察ではないので、死角にカモがいる場合は観察不能。

見聞きした野鳥(観察順)※カモを除く

キセキレイ
メジロ
ヒヨドリ
ハクセキレイ
ユリカモメ
ハシボソガラス
キジバト
ツグミ
セグロカモメ
ジョウビタキ
イソシギ
モズ
コサギ
カワセミ
カイツブリ
アオジ
スズメ
ムクドリ
ゴイサギ
コゲラ
ウグイス
シジュウカラ
エナガ
オオバン
タヒバリ

カモと合わせて31種

野鳥 オオハシシギ② 2018.1.12  稲敷

前回の続きでオオハシシギ特集です。

画像だけでなく動画も合わせて前回アップしようと思いましたが、何事も盛り過ぎは良くないということで、一呼吸入れてみました。

今回は動画でオオハシシギを楽しんで下さい。

動画①

くちばしが長いので、脚が全て水面下に見えなくなる深さでも捕食できますね。
ただ、通常くちばしが長いシギは大きい体型となるので、大きい分だけ栄養を摂取する量も増えるので、捕食活動も大変です。

動画②

右個体は0:16で頭掻きをした後は盛んに頭部の側面を肩羽に擦り付けています。
おそらく肩羽に付けた脂を、くちばしで脂を付けることができない側面にも付けているのでしょう。

動画③

最初は周囲を警戒して動きが鈍くなっていますが、1羽づつ捕食行動や羽繕いを徐々に再開していく様子です。

野鳥 オオハシシギ① 2018.1.12 稲敷

今回は稲敷で間近でじっくり観察できたオオハシシギの特集です。

年々シギチドリの渡来数が減少する状況下で、14羽のオオハシシギの群れを観察できたのは嬉しい出会いでした。

オオハシシギは全長29㎝の中型のシギであり、名前の由来である真っ直ぐの長いくちばしを持ちます。

真っ直ぐな長いくちばしとその大きさと形から、個人的には最もスタンダードなシギらしいシギと思っています。

ただ残念なことに、少なくとも関東エリアに限ってみれば観察機会が少ないシギであり、私個人では冬季に稲敷や渡良瀬遊水地で時々出会うことがあるだけです。

さらに神奈川県内での観察になると、ここ10年は観察した話を聞いたことがありません。

ということで、いつもより画像(今回)も動画(次回)も多くアップしましたので、ネット観察をお楽しみ下さい。


オオハシシギを観察したハス田 動かないと意外と見つけにくい


食事中の群れ


白い眉斑が目立ちます

動きA ???  こういうことでした!








動きB 伸び







探鳥記 2018.1.12 稲敷 後半 9:30~17:00 晴れ

一息ついてから本新地区の農耕地へ。

まずはホシムクドリが例年観察されるポイントへ行く。

ムクドリの大群が電線と田畑を行き来しているが、見つけられず。

今年も飛来しているので、このエリアのどこかで会うだろう。

次のポイントでは奥のハス田でコチドリに似た個体を発見。

脚が鮮やかなオレンジ色なので、ハジロコチドリの可能性がある。

ハジロコチドリは名前の由来である翼上面に白い翼帯があるので、遠目からだとコチドリとの差はこの識別点が有効だ。

しばらく60倍でのじっくり観察が続いたが、ついに翼を広げてくれて白い翼帯を確認した。

その後、隣の草原に飛び去ってしまったので、ちょうど良いタイミングの観察となって嬉しい。

更に堤防に突き当る手前のハス田ポイントへ向かう。

このポイントは冬季はハマシギの群れ、オジロトウネンタカブシギなど何かいつも観察されている。

今回は14羽のオオハシシギがそこにいた!

思わぬ出会いとなったオオハシシギの群れ

車内や車の陰からの観察・撮影となったので、15mくらいの近距離からオオハシシギを堪能した。

なかなかこの距離からの観察はできないので幸運だった。
寄りそう仲睦まじい姿は見ている私もホッコリしてしまった。

そばにタシギもいたので、大きさ比較をする。
オオハシシギと体色は違えど体型とくちばしは似ているタシギ

15時を過ぎた。

本新地区の堤に上がり、川越しに浮島湿原を観察する。

目の前でチュウヒが舞ったり、ミサゴが上空を通過する。

湿原内の木立にはまだ猛禽類の姿は見えない。

今回の猛禽類のねぐら入り観察は浮島湿原ではなく甘田干拓地であるので、そろそろ移動しよう。

甘田干拓地ではすでに多くのバーダーが集まっており、さすが今年の注目ポイントである。

甘田干拓地

準備を終えて周囲の草原を見渡すと、さっそくチュウヒが舞っていたり、杭の上にチョウゲンボウ雌がいる。

この場所は猛禽類のねぐらだけでなく、日中からの狩場にも使われているような感じがするが、どうなのだろう。

しばらくするとハイイロチュウヒ雄が現れた。

この個体は他の狩場からねぐら入りのため飛んで来たようだ。

グレーを基調とする雄はやはり目を引いて、その登場に周囲のバーダーも興奮状態となる。

もう一つの主役はコミミズクである。

飛翔するコミミズク

コミミズクはこの場所に3羽おり、必ず1羽はどこかの杭に止まっている状態であった。

周囲を必要以上?に首を振ってキョロキョロして姿はいつ見てもユーモラスだ。

先ほどの杭止まりのチョウゲンボウ雌がコミミズクの捕まえたモグラ?ネズミ?を横取りして、食事する光景も観察できた。

この頃になると、広大な草原のどこかで猛禽類が観察できる状態で、あっという間に時間が過ぎていく。

猛禽類自体の観察総数は浮島湿原の方が多いと感じたが、甘田干拓地の方が今シーズンに限ればハイイロチュウヒコミミズクは近くい距離で観察できている。
また私がチョウゲンボウ雌の食事を観察中に、コチョウゲンボウが目の前を横断したそうだ。

猛禽観察の合間に周囲の草原の小鳥に注目すると、ホオアカオオジュリンホオジロを確認した。

どうやらコジュリンの観察例もあるようだ。

だんだん周囲は暗くなり始めて、ねぐら入りの光景を期待したが、浮島湿原に比べて数は少ないようだ。

帰り際、これから本格的な狩りをするコミミズクの姿が車窓から見えたので、車を止めて観察。

暗闇で狩りをする姿を想像して、名残惜しくも稲敷を後にした。

夕暮れのフィールド

見聞きした野鳥(観察順)

ツグミ
ノスリ
トビ
カイツブリ
チョウゲンボウ
ハシボソガラス
タゲリ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
タヒバリ
モズ
カワラヒワ
ホオジロ
クサシギ
イソシギ
オジロトウネン
タカブシギ
ベニマシコ
ムクドリ
タシギ
ムナグロ
オオジュリン
スズメ
ダイサギ
コサギ
アオサギ
カワウ
ヨーロッパトウネン
ハジロコチドリ
オオハシシギ
ミサゴ
コガモ
カンムリカイツブリ
セグロカモメ
コミミズク
ハイイロチュウヒ
チュウヒ
ハヤブサ
ホオアカ
アオジ
オオバン
キジバト

計42種 目撃談 クイナ、コチョウゲンボウ

探鳥記 2018.1.12 稲敷 前半 9:30~17:00 晴れ

沖縄探鳥計画が中止となり、金土日がフリーとなった。

せっかくの平日探鳥なので、地元巡りはもったいない。

そこで鳥仲間5人で稲敷に行くことになった。

例年冬の稲敷は、浮島湿原の猛禽類のねぐら入りと越冬シギチドリの観察がメインである。

特に今シーズンは越冬シギチドリに恵まれているのと甘田干拓地という私の知らない場所での猛禽類の目撃情報が多く、気になっていた。

稲敷に9時30分に到着。

まずは甘田干拓地が稲敷のどこにあるのかを下見してから、時間のある限り定番コースを探鳥することにする。

甘田干拓地へ向かう途中、農耕地で食事中のタゲリを発見。

じっくり観察するとタゲリの周囲にハクセキレイタヒバリツグミムクドリなどが多く集まって一緒に食事している。

トラクターによって地中にいた虫が地表に出て来たのだろう、鳥達にとって格好の食事場所となっていた。

様々な鳥達の姿、格好、大きさの比較ができて面白かった、やはりタゲリは大きい!


存在感抜群のタゲリ

動画

 

実はこのポイントの直ぐそばに甘田干拓地があった。

第1印象は稲敷にもまだこんな広い干拓地があったのか!稲敷恐るべしである。

とりあえず一周してみて、午後からの観察ポイントをおおよそ把握した。

準備完了ということで、まずは付近にあるハス田が広がるポイントでシギチドリを観察。

直ぐに2羽のクサシギを発見、白いアイリングが遠くからも目立つ。

クサシギ

朝の冷え込みが厳しかったので、水面の半分以上は氷が張っている。

しばらくすると、イソシギオジロトウネンタカブシギが次々と飛来して来て、淡水系シギの似たものが集まった。

比較する対象が間近にいるので、良い勉強になった。

タカブシギ

現場でパッと観察すると、クサシギはよくタカブシギと似たものとして比較されるが、むしろイソシギとの方が似ていると思う。

イソシギは翼の付け根の白い切れ込みが分かり易いポイントではあるが、見方や羽根の状態でハッキリとしないこともある。

ハス田の奥に移動すると、オジロトウネンを何度も目撃したので、意外と数は多いかも。

タシギは一度見つけると、どんどん見つけることができて楽しい。

タシギ

タシギとかくれんぼをしている気分だ。

それにしても稲敷はタシギが多い、この日何羽のタシギと出会ったのだろうか。

ハス田での探鳥が続く。

畦の裏側で動くものを注視すると、ムナグロだった。

実は1羽だけでなくハスの枯葉に見え隠れして10羽前後はいたかもしれない。

その後、2羽のヨーロッパトウネンを観察して、次のポイントへ移動した。


最後に観察したノスリ 虹彩が黒くないので若い個体

次回に続く。

野鳥 ウソ雌 水飲み&採食行動 2018.1.6~8

今回はウソ雌の特集です。

ウソの体の色合いは雄雌ともに好きなのですが、最近は渋い雌に惹かれます。

この3日間、最近気になる存在のウソ雌の様々な行動を撮影できました。

水飲み動画

まずは八溝県民休養公園での動画です。

次に横浜市の円海山での動画です。

採食動画

横浜市野円海山での動画です。

植物の実を一粒一粒食べるのではなく、一度に何粒もむしり取るように口の中に入れています。

口から実がこぼれ落ちそうで、人間界では行儀が悪い!と怒られそうです。

野鳥 トラツグミ 捕食行動 2018.1.8

今回はトラツグミの捕食行動の様子を特集します。

前日円海山のトラツグミポイントで観察できなかったので翌日再挑戦しました。

トラツグミはこのポイントで毎年観察されるのですが、トラツグミの警戒心が強いのと私のタイミングが悪いのとが重なり、今まで一度も観察したことがありませんでした。

ポイント到着時に周囲には誰もいないので、出会えるのでは!と期待して探索しましたが見当たらず。

今回も駄目かとしばらく周囲を探鳥した後に改めて見ると、何とトラツグミが地面を盛んにほじくっていました。

大好物のミミズを探しているのでしょう。

いつの間に降り立っていたのか ?

トラツグミは珍しい鳥ではないですが観察しにくい鳥なので、出会うとつい興奮してしまう、まして今まで観察できなかった場所なので。
じっくりと観察・撮影して改めて細部を見ると、この個体は黄色模様が弱いのかトラという感じはしない。

参考画像

2016.1.24 こども自然公園


2017.2.4  京都御所

画像を見比べると、そこまでの差はありませんでしたが、フィールドでは違和感がありました。

気分転換に肉眼で見るとどこにいるのか探してしまうほど周囲と同化していました。


左を向いて画面中央にいます。

トラツグミとの距離は約30mくらいで、もちろん私の存在を認識しつつ、捕食行動を続けていました。

が、突然、樹木の中に飛び去ってしまいました。

はっと後ろを振り向くと3人のバーダーがちょうどやって来たところでした。

その距離は約50mくらいで、この距離でも逃げてしまうのか!

バーダーからは、よく近くで撮影できたね!と感心されましたが、じっと動かずに撮影したのが良かったのかもしれません。

動画

時々体を上下に動かしていますが、この動作は地下にいるミミズをびっくりさせて捕食しやすくしていると思われます。
ヤマシギアオシギも同じような動きをしてミミズなどを捕食することがあります。

野鳥と野鳥が好きな人を応援します

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