探鳥記 2021.3.28 城ヶ島 7:30~11:20 曇のち雨

天候不良により2週続けて三宅島航路での海鳥観察が延期となった。
そこで、海鳥への荒ぶる気持ちを満たすため、強い南風が吹く荒ぶる城ヶ島へ。

強い南風に流されて、大島沖のアホウドリやコアホウドリがこちらに飛来するのを観察するのが今回の狙い。

眼の前の広がる海原は強風で白波が立ち、いかにも雨が降りそうな空模様。

肉眼ではいないように見えるが、双眼鏡で覗くとオオミズナギドリが点在して飛翔しているのが分かる。

オオミズナギドリ 探鳥中このような光景が続いた。

目的のアホウドリ類は大きさがオオミズナギドリに比べて2倍くらいなので、飛翔していれば分かるはずだが、結局見つからなかった。
そばにいたご夫婦によると、遠くで飛翔するクロアシアホウドリを観察されたとのこと。

嬉しかったのはカンムリウミスズメ1羽とトウゾクカモメ3羽を観察できたこと。

ミズナギドリ類はオオミズナギドリのみであった。

ヒメウ

ウミネコ若鳥

13時くらいまでは天気は持つとの予報だったが、途中からは強い雨にも降られ、荒ぶる気持ちは萎え萎えとなり、素直に撤退したのであった。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス、オオミズナギドリ、ウミネコ、カワウ、ヒメウ、カンムリウミスズメ、トウゾクカモメ、クロサギ、スズメ 計9種

ズグロカモメ 2021.3.20 三番瀬

今回の特集は黒い頭となったズグロカモメ繁殖羽です。

今季は5羽が三番瀬で越冬したそうですが、この個体は最後まで留まっている個体と思われます。

アップストローク

ダウンストローク

似ているユリカモメと比べて、初列風切の白斑が大きいので、分かりやすい白黒模様です。

ユーモラスな顔に見えて好きなカモメです。ユリカモメに比べて、くちばしが太くて短いのも注目点です。

ハマシギとのニアミス

最後に動画をどうぞ。

 

 

探鳥記 2021.3.24 ベイサイドマリーナ 10:50~11:20 晴

本日はベイサイドマリナーナへ。

前回(⇒2021.3.6探鳥記)観察したキョウジョシギの換羽状況を確認するのが目的である。

到着して、まずは湾内を探索開始。

直ぐに異変に気が付いた。

キラキラした水面が横長に伸びている。

急いで双眼鏡でチェックすると、なんとスズガモの大群であった。

キラキラの原因は太陽光線を受けた雄の白い体色であった。

このカモシーズン、ここでのスズガモの越冬個体数の減少を嘆いただけに思う光景に驚くばかりであった。

その数、約3000羽!

1月の横浜ガンカモ調査では2大越冬地の金沢臨海部や山下公園周辺部を合わせても691羽だったので、明らかに周辺での越冬組だけではないことは明らかである。

また少なくとも3月6日には八景島や野島周辺の海面にはスズガモの群れは確認できなかったので、この大群は越冬組ではなく、北への移動途中で立ち寄ったと思われる。

スズガモの大群 やはり数が多いのは見ていて壮観で気持ち良い!

次は目的のキョウジョシギを探しに休憩場所のテトラポットへ。

簡単に観察できると思っていたが、入念に探索するも見つからず。

周辺で採食しているのか?それとも繁殖地へ移動したか?

湾内奥の防波堤上ではヒメウを含む達やカモメ達が休憩中。

本日は何と同時に3羽のミサゴを確認できた。


個体A


個体B

個体C

本日はキョウジョシギは残念であったが、思わぬスズガモの大群との遭遇に感謝して、気持ち良くお開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

スズガモ、カンムリカイツブリ、ミサゴ、カルガモ、ウミネコ、ユリカモメ、セグロカモメ、ヒメウ、ウミウ、カワウ、ハシボソガラス 計11種

ヒクイナ 2021.3.23 恩田川

今回の特集は先日恩田川で見つけたヒクイナです。

当日はカモを意識しての探鳥でしたので、カモがじっとして休んでいることが多い水際の草影をチェックしていました。

草陰にオレンジ色のゴムボールが落ちていると思ったので、普段は通り過ぎるのですが、好奇心?から双眼鏡で何気なく見たらビックリ!

何とヒクイナでした!

発見時は太陽光線を正面から受けて、赤褐色を通り越してオレンジ色に見えました。

発見の喜びを味合わせてくれたヒクイナに感謝!

周囲を警戒しながらも水際に沿って行ったり来たりを繰り返してくれて、じっくり観察することができました。

最後に動画をどうぞ。

 

 

探鳥記 2021.3.23 恩田川 県境~十日市場 12:20~14:20 晴

今回は恩田川の町田市と横浜市の県境から十日市場駅周辺までを探鳥した。

このコースは神奈川支部のガンカモ調査の担当エリアなので、カモの渡去の状況も気になるところ。

県境付近から田園都市線の田奈駅までの前半はカモセキレイが目を引いた。

カモについては、ペアと思われる2羽で行動するカルガモ、繁殖羽がで始めたコガモ雌、意外に多かったヒドリガモが印象に残った。

肩羽が繁殖羽の赤褐色に変化してきたコガモ

セキレイ類については、さえずりを頻繁に聞くことができたり、縄張りからの追い出し行動やペアと思われる行動を観察できた。


翼の開閉をしながら波状飛行するセグロセキレイ

田奈駅から十日市場駅付近までの後半は、前半に比べて様々な

鳥達と出会った。

その筆頭は恩田川初観察となったヒクイナ

発見時、喜びで声を上げてしまったヒクイナ

繫殖期となり、くちばしと額板が鮮やかになってきたバン

繁殖期に入り、飾り羽をまとうコサギ

今回は撮影に成功したツバメ

ゴール付近の東名高架下付近では鳥仲間のイワツバメの目撃談があったが、観察できず。

本日はここでお開き。

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ、コガモ、カワセミ、ヒドリガモ、ハクセキレイ、アオジ、セグロセキレイ、オオバン、キセキレイ、カワウ、バン、コサギ、イソシギ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、スズメ、オカヨシガモ、ヒクイナ、ツバメ、カワラヒワ、ハシボソガラス、ムクドリ 計22種

探鳥記 2021.3.20 稲敷 12:50~18:00 曇

三番瀬から稲敷へ。

この時期の稲敷は冬鳥シーズンの終了間際であり、探鳥に気乗りしなかったが、行ってみないと分からない!という先輩のお言葉を受けての出陣となった。

渋滞で到着が13時前となり、舞い返しを図るべく早速探鳥開始。

シギチドリのポイントを転々としたが、蓮田に水を入れる作業が行われている場所が多く、また観察時期が遅いので、厳しい状況であった。

今回一番観察したのはタシギで、蓮田を歩いていると驚いて飛び去る光景を何回も見た。

その他ではタカブシギクサシギコチドリと出会えた。

タカブシギタシギの群れを見つけて、ホッとした場面

クサシギ 

タカブシギ  

コチドリ 越冬組か?繁殖組か?

シギ・チドリが低調なので、猛禽類を充実させたいところ。

稲敷ではコミミズクの観察が続いているようだが、場所は分からないので、甘田干拓地と浮島湿原へ。

まずは甘田干拓地へ。

ここではチュウヒチョウゲンボウ、3羽のノスリを観察。

昨年からの工事で観察ポイントとしてはダメかと思ったが、猛禽類が出る雰囲気はそのままであった。

最後は浮島湿原で猛禽類のねぐら入りを観察。

予想以上にたくさんのバーダーが待機しており、期待が持てる。

到着して驚いたことに湿原の手間側の部分で野焼きが行われていた。

浮島湿原 新鮮な光景が広がっていた

最盛期では周囲の樹木にチュウヒオオタカなどがいるが、本日は見当たらず。

霞ヶ浦の水面にもカモの姿はなし。

しばらくチュウヒのねぐら入りが続いたが、ハイイロチュウヒ雌が登場すると場が盛り上がった。

次の登場を待つ間、水際の立ち木にコチョウゲンボウ雄を発見!

この日は珍しく小鳥を追い回すことなく枝どまりしていた。

コチョウゲンボウ雄 

湿原の上空を通過するタシギ

人気者のハイイロチュウヒ雄が登場して、現場は大盛り上がり。

尾が灰色の若い個体もいたので、いまだ雄・雌・若鳥の3羽は健在だった。

ハイイロチュウヒ雄 この日はねぐら入りした後、再び湿原内を低空飛翔するサービスをしてくれた。

辺りが暗くなり、撮影が厳しくなった頃、草原から「ジュクジュクジュクジュク」というオオセッカの声が微かに聞こえてきた。

余りに小さい声なので、空耳?と取り合えず妄想癖のある自分を疑ってみたが、その後も何回も聞こえて来たので、確信した。

そういえば、昨年10月25日の探鳥時でも日没前のひと鳴きを聞いていた。

今回も暗くなるまで探鳥して、お開きとした。

今回はダメ元で稲敷に突入したが、猛禽類を7種も観察するなど期待以上の出来で良かった。

見聞きした野鳥(観察順)

アオサギ、ツグミ、オオバン、イソシギ、カイツブリ、カルガモ、チュウヒ、ハクセキレイ、タシギ、スズメ、オオジュリン、
トビ、ヒヨドリ、キジバト、ムクドリ、タカブシギ、カワラヒワ、タヒバリ、セグロセキレイ、アカハラ、ハシブトガラス、
ハシボソガラス、ヒバリ、カンムリカイツブリ、コガモ、カワウ、ミサゴ、ヒドリガモ、アオジ、ホオジロ、ウグイス、
クサシギ、モズ、カワセミ、ノスリ、チョウゲンボウ、コチドリ、ハイイロチュウヒ、コチョウゲンボウ、オオセッカ、
セグロカモメ 計42種

探鳥記 2021.3.20 三番瀬 8:50~10:20 曇

本日は大学の先輩との接待探鳥(笑)で、三番瀬と稲敷へ。

まずは満潮から潮が引き始めた頃合いの三番瀬での探鳥。

到着時、目に付いたのはネット上にずらっと並ぶハマシギの大群。

奥の方にはダイゼンの姿も確認。

潮が引いて干潟が現れるにつれ、ハマシギが舞い降りて来た。

ハマシギ

干潟の出現でカニを求めてズグロカモメも登場!

このズグロカモメ、三番瀬で越冬した個体で頭部が黒い繁殖羽になっている。


ユーモラスな顔のズグロカモメ 

この時期になるとハマシギの群れには体下面に黒い繁殖羽が見え始める個体も混じってくる。

ハマシギ第1回冬羽 

画像真ん中にいるハマシギの体下面には黒い繁殖羽が生えてきている

ハマシギの群れの中にはミユビシギトウネンシロチドリも混じっていた。

ミユビシギ 2メートルくらいまで近づいて来た個体

シロチドリ雄繁殖羽 この日は1羽だけの観察となった。動き回ることなく、ぽつんとたたずんでいた。

ミヤコドリは休憩場所の堤防にいたが、釣り人の侵入に驚いて干潟上空をしばらく右往左往していた。

干潟上を飛び回るミヤコドリの群れ

もう少し観察したかったが、名残惜しくも次の目的地・稲敷へ。

※その後の三番瀬だが、鳥仲間が午後に渡って来たばかりの2羽のオオソリハシシギを発見、いよいよ渡りのスタート!

見聞きした野鳥(観察順)

ハマシギ、ダイゼン、スズガモ、ウミアイサ、ズグロカモメ、ミユビシギ、シロチドリ、カモメ、ユリカモメ、カワウ、ミヤコドリ、ヒドリガモ、オオバン、ムクドリ、ハクセキレイ、キジバト 計16種

 

探鳥記 2021.3.19 鶴見川 鴨居駅 ~新横浜公園 12:30~14:20 晴

今回は前日の鶴見川探鳥の続きとして、鴨居駅からスタート。

前回同様にカモの様子とコチドリツバメの飛来の確認が主目的。

早速、前日は観察できなかったイソシギと出会えてホッとする。

この辺りは冬季オカヨシガモヒドリガモが多く観察されるポイントではあるが、オカヨシガモのペア?のみの観察となった。

本日は冬季は目立つ存在ではなかったホオジロを何度も観察することができた。

ホオジロ

ホオジロ

新川向橋周辺はカモを中心に多くの野鳥が集まるところで、本日は2羽のセグロカモメがいた。

セグロカモメ 

そして待望のツバメを初認できた!

撮影しようと何度も試みるうちに上流の方へ飛び去ってしまった。

小机城址付近の川面にはチュウサギの姿が!

今季、鶴見川中流域で越冬しているチュウサギの話があり、この個体と思われる。

チュウサギ 

先日、この周辺でホオアカが観察されていたので、意識して探索したが、出会えず。

鶴見川右岸から新横浜公園に入ったが、前回より更に閑散としていた。

池ではオカヨシガモハシビロガモの小群が滞在中。

着水体勢に入るオカヨシガモ雄 

帰り際にトラフズクが休息する樹木をチェックするも、姿は見当たらず。

これにてお開き。

見聞きした野鳥(観察順)

オオバン、イソシギ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、アオサギ、アオジ、オカヨシガモ、ムクドリ、キジバト、ツグミ、カイツブリ、コガモ、カワウ、ウグイス、セグロカモメ、ハクセキレイ、ホオジロ、ツバメ、スズメ、ヒヨドリ、カワセミ、モズ、ダイサギ、チュウサギ、タヒバリ、カワラヒワ、ハシビロガモ 計27種

探鳥記 2021.3.18 鶴見川 恩田川河口~鴨居駅 13:20~14:00 晴

鶴見川の支流の恩田川から本流の鶴見川へ。

ここから鴨居駅付近までは昨年の護岸工事でずいぶんと護岸の樹木が伐採されて殺風景となっている。

岸辺付近の斜面にはコガモヒドリガモオカヨシガモが上陸して休憩中。

堤防沿いの草地ではアオジカシラダカジョウビタキなど冬鳥達を発見。

パナソニック前の中州は季節を問わず様々な鳥達が水浴びをしたり、くつろぐ姿をよく目撃する要チェックポイント。

今回もじっくり探索してみたら、念願のコチドリを発見!

しかも2羽!

長旅から到着して間もないのだろう、、、うずくまってじっとしていた。

コチドリ 

昨年4月にこの付近でディスプレイフライトをしていたので、今季も周辺で繫殖する可能性はある。

そばの水際ではヒドリガモの小群が休憩中。

ヒドリガモ

ここ数日、県内各所でツバメの初認が続いているので、鶴見川ツバメの登場を期待したが、本日は確認できず。

見聞きした野鳥(観察順)
アオジ、オオバン、バン、コガモ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、カシラダカ、ジョウビタキ、シジュウカラ、ハクセキレイ、コチドリ、ハシボソガラス、キセキレイ 計16種

探鳥記 2021.3.18 恩田川 12:10~13:20 晴

本日は恩田川を十日市場から河口まで探鳥した。

カモの動向とツバメコチドリの飛来状況のチェックが主な目的である。

さすがにカモの数は減少していたが、コガモは相当数がいまだ残滞在中。

マガモのペア? 離れることなく一緒に行動していた

留鳥のカルガモは2羽でいる4グループを観察。

2羽でいるからペアとは限らないが、体の大きさやお尻の色を見ると全て雄雌の組み合わせであった。


手前)カルガモ雄 奥)カルガモ

冬の常連であったイソシギイカルチドリは確認できず。

この2種はこの近辺の留鳥なのか?他の国内エリアから移動して来た漂鳥なのか?分からない。

観察を諦めていたカワセミは最後の最後で登場した。


繁殖羽の飾り羽を身にまとうコサギ

ジョウビタキ雌 尾を振る姿もそろそろ見納め

谷本川と恩田川が合流する地点から下流は鶴見川の呼び名に変わる。

ここから鴨居駅までの鶴見川探鳥は次回で。

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ、スズメ、シジュウカラ、オオバン、コガモ、ツグミ、マガモ、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ハクセキレイ、カルガモ、
ハシブトガラス、カイツブリ、コサギ、ジョウビタキ、カワラヒワ、メジロ、ウグイス、カワセミ、キジバト 計20種

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