探鳥記 2019.2.24 北海道東部④ 2日目 6:00~17:00 晴れ

道の駅スワン44周辺 12:20~13:20

落石漁港から北上して、ようやく根室半島1周目完了。

道の駅周辺の上空ではカラスの他、オオワシオジロワシも他のエリアに比べて目撃する機会が多い。

カラスを見る度にワタリガラスではないか?声と尾翼をチェックするが、これだ!という個体は見当たらなかった。

昨年ここで探鳥した知り合いは労せずに普通に観察できたそうだ。

2月後半だが、周囲の森からはカラ類のさえずりが聞こえている。

声の主を探しながら散策していると、カラ類の混群と出会った。

混群に続いてアトリもひょっこり登場して驚いた。

混群には当初ハシブトガラと思った個体がいたが、冬季この辺りではコガラも普通に観察されているとの話をその後に聞いたので、ハシブトガラコガラとした。

両者の違いは双眼鏡だけでは識別できないし、地鳴きも現場では明確な識別材料とはならなかった。

道の駅から春国岱方面を見渡すと、雪原の上にワシ達の姿が見える。

根室半島ではワシの密度が一番濃いエリアだった。

次はそばにある春国岱のビジターセンターへ。

見聞きした野鳥(観察順)

オジロワシ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、オジロワシ、エナガ、ヒガラ、シジュウカラ、アトリ、ゴジュウカラ、ハシブトガラ?かコガラ?、計10

春国岱 13:30~14:00

そろそろ温根元に戻って、チシマシギ探索に集中しようと思ったが、その前に春国岱のビジターセンターに立ち寄ることにした。

やはり根室半島では外せない探鳥地である。

センター内からは春国岱を一望できる。

遠くにいるワシ達を観察中、目の前の樹木を移動する鳥を発見。

このツアーで初めて見るアカゲラだ。

ここから次々と山野の鳥達が目の前のガラス越しに現れてくれた。

特にアカゲラオオアカゲラの登場は、早朝から海鳥観察を中心に行ってきた私には良い気分転換となった。

また、レンジャーの方からコガラハシブトガラの違いや両者のこの周辺での生息状況を教えてもらい、目の前に来たハシブトガラを観察することができた。

14時を過ぎたので、チシマシギ探索のため再び温根元へ。

見聞きした野鳥(観察順)

オオセグロカモメ、オオワシ、オジロワシ、ハシボソガラス、アカゲラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、アトリ、キバシリ、オオアカゲラ  計10

温根元 14:45~17:00

早朝のようにオオワシチシマシギの生息するエリアの島にいることがないよう、祈りながら再びハイドへ。


本日最後の探鳥地 チシマシギを探索すべく再びこの小島と格闘?することになった

到着するやいなやオオワシがいないことを確認して一安心。

次に60倍のスコープでチシマシギ探索を試みるも見当たらず、、、。

運悪くチシマシギは岩陰に隠れていて、タイミングが悪く観察できないだけ!

必ずチシマシギはここにいる!

と自分に言い聞かせて、日没ギリギリまで粘る覚悟でハイドに籠ることにした。

ハイドに入ってからは沖合の小島を丁寧に60倍スコープで探索し続けた。

小島の岸辺にいるウミネコが1㎝ぐらいの大きさに見える視界の中で、ハマシギぐらいの大きさのチシマシギを探し続けるのは中々大変である。

到着から30分ぐらい経った頃だろうか、マンネリした観察の流れを打開すべくスコープを60倍から90倍に変えることにした。

変更後に最初にのぞいた岩場の景色に、何とチョコチョコ歩く5羽のシギが目に飛び込んで来た!

早朝からずっとチシマシギに飢えていたせいか、まさに目に飛び込んで来たのだ!

大きさは小さいがハッキリと体上面が黒褐色に見え、脚の鈍い黄色が遠くからでも目立った。

同行メンバーにも確認してもらおうとしたが、すぐに岩陰に入って見えなくなった。

この後直ぐに今度は小島の違う場所をスコープで観察していたメンバーが1羽のチシマシギを発見!

ようやく念願のチシマシギが登場してくれて、ハイド内は異様な盛り上がりを見せた。

2か所の観察ポイントから再度現れる可能性が高いので、喜びながらもスコープでの観察が続く。

しばらくすると、先ほどの5羽を観察したポイント付近に1羽が出て来た。

この個体は肩羽付近が早くも?赤褐色の繁殖羽の状態であった。

じっくり観察したかったが、この個体も直ぐに見えなくなってしまった。

このポイントはその後の再登場はなかったが、もう一つのポイントではその後も何回も登場、最高5羽の同時観察があった。


岩の上に3羽のチシマシギがいます Sさん撮影

このことから少なくとも10羽のチシマシギを本日は現認できた。

このチシマシギ達はその後、この小島から飛び去ってしまい、日没までの間、戻ってこなかった、と思われる。

今シーズン、ここではチシマシギが30~40羽いるという話であるが、残りはどこにいるのだろうか?

念願のチシマシギを観察できて、シギチドリ好きには忘れられない一日となった。

気分良く、本日の宿民宿たかのへ向かった。


夕陽を浴びるハイド

最後に今回のチシマシギ観察はこのハイドで長時間探索することができたおかげであります。

ハイドがなければ外気の寒さと強風が吹きつける中での観察となり、数十分くらいしか滞在することができないでしょう。

改めてハイド設置にご尽力なさった関係者の方々に感謝いたします。

ちなみに現在、根室市にはこのようなハイドが温根元・納沙布岬・明治公園・市民の森・東梅・別当賀泉の計6か所に設置されています。

見聞きした野鳥(観察順)

クロガモ、オオセグロカモメ、オオワシ、シノリガモ、ウミネコ、ヒメウ、チシマシギ推定10、ワシカモメ、ウミアイサ、ホオジロガモ、シロカモメ 計11  ゴマフアザラシ4

探鳥記 2019.2.24 北海道東部③ 2日目 6:00~17:00 晴れ

納沙布岬  8:35~9:25

四半世紀ぶりの納沙布岬。

以前8月に2回来たことがあるが、厳冬期は初めてだ。

北方領土が間近にあり、寒さのせいだけでない緊張感がある。

快晴ではあるが風は強く、スコープを手で押さえつけての観察となった。

ざっと見渡すと海上には氷の塊とカモが点在しているのが見える。

この中で遠くの海上に全身黒っぽく見えるの仲間を発見!

くちばしが白く見えるし、首も頭部から連続して同じ太さに見える。

チシマウガラス非繁殖羽⁉

と、思いきや、見れば見るほどヒメウでした、、、。

今回は落石クルーズに乗らないので、その分ウミバトウミガラスハシブトウミガラスなどを探索するも見当たらず。

これらを発見するには長時間粘り強く探索し続けるぐらいでないと厳しいと現場で実感した。

周辺上空をオジロワシオオセグロカモメワシカモメが飛翔する。

足輪があるオオセグロカモメ 2017年には何とウミネコとともに北海道レッドリストの順絶滅危惧種に認定されてしまった!両種とも北海道沿岸で繁殖するが、近年は繁殖率が減少している。一部留鳥化しつつあるオジロワシの増加がその原因ともいわれている。この足輪はその調査目的なのかは分からない。

時間があれば、本日また探鳥することにして、歯舞漁港へ向かう。

見聞きした野鳥(観察順)

シノリガモ、クロガモ、ホオジロガモ、ヒメウ、オオセグロカモメ、オジロワシ、ツグミ、ワシカモメ 計9種

歯舞漁港  9:35~9:45

今回はクルーズに乗船しないので、その代わり根室半島にある漁港巡りをすることにした。

まずはこの冬、港内でハシジロアビが目撃された歯舞漁港へ。

未だ見たことがないハシジロアビを求めて、必死に港内を探すも見当たらず。

次は花咲漁港へ。

見聞きした野鳥(観察順)

クロガモ、スズガモ、オオセグロカモメ、スズメ  計4種

花咲漁港 10:15~11:00

到着して直ぐに上空をオオワシが舞う。

広い港内にはカモの姿があちこちに見える。

その中にはコオリガモも混じっていた。

英名がLong-tailed Duckということで尾が長い!


コオリガモ雄 

野付半島では遠くからの観察だったので、今度はじっくり観察できた。

コオリガモを観察していると、ヒメウがいつの間にか泳いでいる。


ヒメウ 頭頂付近に繁殖羽が見える

上空を見上げるとオジロワシと2羽のオオワシが舞っており、漁港なので良い餌場にしているのだろう。

港内はそれなりカモの種類も数もいる印象であったが、地元ガイドさんの話では例年より全然少ないとのこと。

来年以降、是非また再訪したい場所であった。

次は落石漁港へ。

見聞きした野鳥(観察順)

オオワシ、クロガモ、スズガモ、コオリガモ、オオセグロカモメ、オジロワシ、ホオジロガモ、ウミアイサ、ヒメウ、シノリガモ  計10種

落石漁港 11:20~11:50

ここでの目的は、漁港を囲む斜面周辺ではワタリガラス、港内ではウミスズメ類などの海鳥の観察だ。


落石漁港から外洋を望む


ホオジロガモ 右)オス 左)メス ともに虹彩が鈍い黄色であることから1年目冬の状態と思われれる。

残念ながら両方とも見当たらなかったが、関東では見慣れているオナガガモヒドリガモヨシガモをこの旅で初めて見れて、もう懐かしい?気分になってしまった。

見聞きした野鳥(観察順)

オオセグロカモメ、クロガモ、ウミアイサ、ホオジロガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ヨシガモ、ハシブトガラス、ハシボソガラス  計9種

探鳥記 2019.2.24 北海道東部② 2日目 6:00~17:00 晴れ

ホテルのロビーに4時半に集合するも、車の窓ガラスが氷結しているため、しばし待機。

出発後、迷わず朝食はセイコーマートへ。

ちなみに中標津から根室間はコンビニがほとんどないので注意が必要。

別海町辺りで空が明るくなり、根室の温根沼で日の出を迎えた。

温根沼周辺 6:00~6:30


夜明けを迎える温根沼

まず見るからに寒そうな川面を探索するとウミアイサの群れが見えた。

雪上にはポツンポツンとオオワシの姿が!遠くからでも黄色のくちばしが目立つ。

洋上にはホオジロガモカワアイサもいる。

カワアイサウミアイサを同じ場所で見たので、ちょっと嬉しい。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミアイサ、オオセグロカモメ、オオワシ、ホオジロガモ、ハシブトガラス、カワアイサ、ハシボソガラス、ホシハジロ、オジロワシ 計9種

 

根室市へ向かう車窓からはオジロワシを度々観察した。

トーサムポロ沼 7:10~7:20

根室市を通過して根室半島の先端へ向かう途中、ノーマークであったが雰囲気の良い場所があったので一時停止。

ホオジロガモマガモなどのカモの群れを観察中、突如、上空をオジロワシが通過してどよめく。

反対側の湖では14羽のオオハクチョウが休憩中。

ここでもカワアイサウミアイサのコンビを観察、この辺りでは当たり前の光景かも。

見聞きした野鳥(観察順)

ホオジロガモ、マガモ、キンクロハジロ、スズガモ、オジロワシ、オオハクチョウ、ウミアイサ、カワアイサ   計8種

温根元 7:35~8:20

いよいよ今回の道東探鳥の大きな目標であるチシマシギのポイントに到着。

ここでは海鳥観察のためにハイドが設置されている。

特に冬季はハイドから観察できるので非常に有難い!

今シーズンは30〜40羽近くのチシマシギが越冬中との話があり、この機会を確実にものにしたい。

ハイドから目の前の沖合にある岩礁にいる時が最大な観察機会であり、裏手に回ってしまうと観察不能となる。

幸運なことに岩礁の上部には雪があり、おそらく反対側は雪に覆われているようだ。

つまり、チシマシギは我々の死角に入ることができないので絶好の観察状態にあることを意味する。


海上に浮かぶ右隅の岩場でチシマシギの目撃例が多い

 
上画像の右隅の岩場の拡大図 この距離からの探索にはスコープの使用が必要

しかし、こういう時に限って運悪くオオワシが岩礁の高い場所に居座っており、この場合はチシマシギは他の場所に避難する傾向にあるそうだ。
長居をしていたオオワシ 去った後も状況は好転せず、、、。

オオワシがいても何度もスコープで岩場を丁寧に探索するもいない。

最近はハイドの崖下の岩場で目撃談があるので、こちらも必死に探索するも見つからず。

タイミングの問題と考えて、気持ちを切り替えて周辺海域を探鳥すると、クロガモシノリガモホオジロガモを発見。


こちらの焦る気持ちとは反対にどこかのんびりとした感じのクロガモ

そばの漁港まで探索範囲を広げるがチシマシギは見当たらず。


港内で休憩中のオジロワシ若鳥

時間を空けて再度探索することにして、納沙布岬に移動。

見聞きした野鳥(観察順)
オオワシ、オオセグロカモメ、クロガモ、シノリガモ、ホオジロガモ、オジロワシ 計6種

 

続きは次回。

探鳥記 2019.2.23 北海道東部① 1日目 15:20~17:00 晴れ一時雪

今回2泊3日で北海道東部での探鳥を行った。

2泊3日といっても行きも帰りも午後の飛行機便なので、実質2日間の探鳥、、、。

そのため、今回は①野付半島で主にユキホオジロなどの小鳥を、②根室半島でチシマシギチシマウガラスなどの海鳥を観察することに絞った。

まずは中標津空港から野付半島へ。

野付半島での短い探鳥時間を考えると、むしろ空港そばの緑ヶ丘森林公園で森林性の鳥を探鳥するのも良いと考えたが、ユキホオジロとの出会いに賭けた。

野付半島での探鳥は2016年6月以来であるが、もちろん季節は違うので見える風景も別世界だ。

野付半島ネイチャーセンターによると、この冬ユキホオジロはセンターから野付崎灯台付近までの海岸線で観察されることが多いとのこと。

このポイントに到着したのが4時過ぎ。

素晴らしい出会いを妄想してエリアを重点的に探索するも、ユキホオジロの気配はなし。

陸地側ではカラスが樹上で休んでいるのが見えるだけ。

ユキホオジロ、あわよくば数羽いることが確認されているツメナガホオジロを初日に観察するという甘い目論見は見事に外れた。


遠くにぼんやりと知床半島を望む

そこで海鳥観察に切り換えることにして、直ぐに波打ち際にたたずむシロカモメを見つけた。


シロカモメ

更に沖合に目を向けて探索するとコオリガモを発見!

3羽のコオリガモをスコープでじっくり観察して、改めて北海道にやって来たことを実感した。

目が慣れてきたせいか周辺にはクロガモウミアイサビロードキンクロと次々と観察した。

この勢いでアラナミキンクロ!ヒメハジロ!コケワタガモ!という分けにはいかなかったが、8羽のビロードキンクロの小群や約130羽のウミアイサの大群を観察できた。


8羽のビロードキンクロを発見!

全部雄かと思いきや頭部全体が黒っぽい雌がいた。

時々雄が求愛行動のような仕草をしていたが、7羽の雄に囲まれてモテモテの雌である。


雌と似ている雄の1年目の冬羽は、くちばし先端が赤っぽく、また瘤がないが、この画像からは瘤がはっきりと分かる。成鳥かどうかは不明。

三番瀬でもウミアイサビロードキンクロを観察する機会が多いが、やはり北海道のスケールだ。

※まとめ動画 登場順はシロカモメビロードキンクロウミアイサ

日没が近づいて来た。

最後まではユキホオジロには会えなかったが、夕陽に染まる銀世界の光景を見えて良かった。

この日は中標津に泊まった。

初日にユキホオジロを観察できなかったため、次の日の早朝から野付半島で探索するか?それとも根室に夜明け前に移動して早朝から探鳥するか?

悩んだ挙句、明日は根室で日の出を迎えることにして、野付半島でのユキホオジロは最終日の探索に賭けることにした。

見聞きした野鳥(観察順)

ハシブトガラス
ハシボソガラス
オオセグロカモメ
ウミウ
シロカモメ
コオリガモ
クロガモ
ウミアイサ
ビロードキンクロ
ヒメウ

計10種

 

探鳥記 2019.2.17 舞岡公園 15:00~17:20 晴れ

東京港野鳥公園から舞岡公園へ。

15:00に到着。

駐車場から宮田池裏の湿地帯経由できざはし湿地へ。

途中で出くわしたバーダーから親切にも?アリスイは先ほど出ていたが、今日はもう観察できないだろうという嫌な情報をもらう。

テンション下がり気味の中で宮田池裏の湿地でアカハラを発見、この冬初観察となった。

付近にはクイナアオジクロジもいて鳥密度が濃かった。

宮田池ではマガモのペアが休憩中、カワセミは珍しく不在だった。

きざはし湿地では到着して直ぐにアリスイヤマシギを探索するも見当たらず。

ここのアリスイは年末から観察されているが、タイミング悪く元旦、2日と連続して観察できず。

最近ようやく出が良くなって時間を問わず観察されている様子である。

ここにいる間、粘り強くアリスイを探索して度目の正直を願ったが、二度あることは三度あるとなってしまい、今シーズン3回目の挑戦も完敗。

ただし、アリスイ探索中に今季舞岡で初観察のタシギと出会えたので良しとしよう。


タシギ ようやく冬の常連さんとご対面

そばの刈田ではクイナバンが盛んに食事中、警戒心より食欲が勝っている様子だ。


クイナ 観察当初は警戒して草原への出たり入ったりを繰り返していた

一方、ヤマシギはというと到着時はいないと思っていたが、実は最奥の斜面にじっとしていた。


ヤマシギ 最後の動画で居場所が分かります

こちらは夜行性なので時間と共に徐々に体を動かし、ついには採餌行動をし始めて視界から消えて行った。

17時を過ぎて駐車場へ戻りながら探鳥を続ける。

宮田池裏の湿地では体下面や顔の一部に白斑がかなり目立つクロジ雄若鳥を観察。

最後の最後で駐車場と住宅地の間の草原でホオジロペアを発見して驚いた。

というのも先日90年代前半から舞岡公園で観察なさっている知り合いの方から、観察当初に比べてホオジロを見かけなくなった話を聞いたばかりだったのだ。

私は90年第後半から舞岡公園で探鳥しているのだが、確かにホオジロを観察した記憶がない。

舞岡初観察のホオジロと出会えて素晴らしい締めとなった。

ちなみに90年代後半はまだキジが生息していた。

まとめ動画 クイナ、アカハラ、ヤマシギ、カシラダカ、アオジ、クイナが登場!

 

見聞きした野鳥(観察順)

エナガ
シジュウカラ
コゲラ
ヒヨドリ
メジロ
アカハラ
クイナ
アオジ
アオゲラ
クロジ
ヤマガラ
マガモ
カシラダカ
ジョウビタキ
ウグイス
シメ
ヤマシギ
バン
タシギ
キジバト
ハシブトガラス
アオサギ
ホオジロ

計23種 目撃談:アリスイ、モズ

探鳥記 2019.2.17 東京港野鳥公園 9:00~13:30 晴れ

キマユムシクイウソを観察・撮影するために2週間ぶりの再訪。

9時前に到着して開園を待つ間にチョウゲンボウ空を飛翔。

なかなか良い出だしだ。

開園と同時に西淡水池そばに3号観察舎の前へ。

前回同様にこの付近で引き続き、キマユムシクイが観察されている。

到着して間もなくキマユムシクイが登場、変わらず活発に採餌行動をしている。

が、前回は動きが速くて撮影できなかったので、今回は是非とも撮りたい。

前回の観察で動きに慣れたと思いきや、今回も速さに翻弄された。

コンデジでの撮影はやはり厳しい。

と、開き直って毎回動画撮影に勤めるのだが、キマユムシクイには動画でも苦労した。

※後半に0.125倍スロー再生あり

キマユムシクイの撮影の合間に3号観察舎内へ覗き見に。

ここからオオジュリンジョウビタキマガモノスリを次々と観察、冬鳥を堪能。

キマユムシクイの観察が一段落したので、今度はウソにいる東淡水池へ。

を渡って池へ降りきった辺りでウソ雄を発見。

これがこの冬初めての観察となった。

例年なら淡水池にはカモカイツブリなどが見られるが、ほとんど水が干上がっていて殺風景であった。

センターに移動して、汐入りの池を探索するも、驚くことにカモが見当たらない!

じっくり探すと遠くにキンクロハジロが見えただけ。

春先のカモの渡去時よりも少ない、、、。

カモが少ないのは猛禽類が活躍しているからか?

オオタカ、ミサゴハヤブサの出現を期待するも観察できず。

センターそばのアシ原をチェックすると、地面にできた水たまりに3羽のオオジュリンが水飲みをしていた。

実はオオジュリンの水飲みを見たのは初めてだ。

※館内から撮影・音声消去

ウソを再び観察すべく東淡水池へ。

ウソは観察できなかったが、遠くのアシ原で警戒しているのだろう、出たり入ったりを繰り返すクイナを観察できた。

そして再度キマユムシクイのポイントへ。

相変わらず周辺の樹木を盛んに移動して採餌中。

今回は遠目から改めてキマユムシクイの動き方をじっくり観察した。

今シーズン、キマユムシクイは三浦半島でも同時期に記録されており、少なくとも近隣に2羽いたことになる。

実は横浜市内にもいたりして、、、。

東京港野鳥公園での観察を切り上げて、久々の多摩川河口も検討したが、結局アリスイを見るため舞岡公園へ

移動することにした。

次回に続く。

見聞きした野鳥(観察順)

チョウゲンボウ
アオジ
メジロ
ツグミ
キマユムシクイ
シジュウカラ
キジバト
ヒヨドリ
オオジュリン
ジョウビタキ
マガモ
ノスリ
アオジ
ウソ
ウグイス
オオバン
キンクロハジロ
アオサギ
カイツブリ
カワウ
ハシブトガラス
イソシギ
バン
クイナ
モズ

計25種 +おそらくオオタカ

野鳥 コクガン 2019.2.10 金沢臨海部 

 

今回の特集は横浜の八景島付近で観察したコクガンです。

コクガンは神奈川県では珍しい冬鳥ですが、金沢臨海部の野島の他、県内では江の島や三浦半島などにも時々飛来することがあります。

コクガンは全長61㎝と小型で、他のガン類に比べて首が短く太く見えます。

この個体は背中や翼の羽先が白いので幼鳥です。

採餌行動

羽繕い

 

 

探鳥記 2019.2.10 横浜市 金沢臨海部 10:15~13:45 晴れ

八景島近くにある海の公園の沿岸にコクガンが飛来しているとのこと。

コクガン観察を兼ねて金沢臨海部を軽く探鳥することにした。

まずはベイサイドマリーナの突端へ。

この時期の湾内ならスズガモの大群とその中に点々とカンムリカイツブリがいる光景は広がっているのだが、今年はスズガモの数が異常に少なく、数十羽程度しか見当たらない。

目の前のある防波堤は満潮近くで波をずいぶんと被っているが、無事キョウジョシギの小群を発見。

次に湾内の奥の防波堤を探索すると、堤防上に並ぶカワウの中に一回り小さいヒメウを発見。

ここではヒメウを観察するのは初めてなので嬉しい。

遠目からだと体全体が黒っぽく見えて、大雑把だがカワウウミウとの識別には有効だ。

さらに水際では黒つながりでクロサギをまたまた発見。

続けて今度は仲間が堤防上の杭に止まるミサゴを発見。

この勢いでここでは珍しいウミウも!とまではいかなかったが、横浜市の沿岸部でキョウジョシギヒメウクロサギを立て続けに観察できるとは!!

次は幸浦沖に移動。

この時期ここでの探鳥の楽しみは、カンムリカイツブリの大群とその中にいるアカエリカイツブリヒメウウミウを探すこと。

珍しくカンムリカイツブリの群れが堤防沿いにばらけているので、いつもより探鳥に苦労した。

遠くに波間に浮かぶアカエリカイツブリを発見、黄色のくちばしはやはり目立つ。

仲間もそばの海面に別のアカエリカイツブリを見つけた。

探索対象を沖合ではウミアイサオオハム、上空ではハヤブサに広げるも発見できず。

次は金沢シーサイドライン八景島駅周辺へ。

周辺の松林でこの時期の常連ビンズイを探索するも見つからず。

岸辺に出て、湾内の探索を開始。

目の前には例年通りスズガモの大群が見える。

野島沖にもカモの群れが見えるが、こちらもスズガモのようだ。

例年ウミアイサが湾内に点在しているのだが、見当たらない。

さて、目標のコクガンであるが、は最近はバーベキュー広場の前の海面にいることが多いとのこと。

周辺を探索するも見えるのはオオバンの群れのみ。

どこにいったのか?

野島の伊藤博文別邸前の岸辺でヒドリガモの群れが水草を食べていることが多いので、コクガンも一緒にいる可能性がある。

野島に行かないとダメかな?と思っていたら、仲間がバーベキュー広場の沖合にいるコクガンを発見!

オオバンの群れの中にやはりいたのだ!

重大な見落としを反省しつつ、現地に急行。

水際に向かう途中の松林でビンズイを観察するも、そのままコクガンへ馳せ参じた。

コクガンは想像していたよりも近くでオオバンと一緒にアマモを盛んに食べていた。


コクガン幼鳥


遠目からだと白いお尻が目立つ

コクガンは冬に平潟湾周辺で時々観察されるが、あまり長居はしない傾向にあったが、この個体は少なくとも1週間は滞在しているそうだ。

コクガンをじっくり観察したので、先ほど目撃したビンズイを探しに松林へ。

すぐにビンズイの小群を発見した。


ビンズイ 正面から見ると体下面だけでなく顔にも太い筋があるように見える

※最後に本日のまとめ動画です。
キョウジョシギ、カンムリカイツブリ、スズガモ、クロサギ、アカエリカイツブリ、コクガン、ビンズイが登場

見聞きした野鳥(観察順) 

カンムリカイツブリ
スズガモ
キョウジョシギ
カワウ
ウミネコ
ユリカモメ
ヒメウ
クロサギ
アオサギ
ミサゴ
セグロカモメ
アカエリカイツブリ
ビンズイ
コクガン
カモメ

計15種

探鳥記 2019.2.3 三番瀬 8:30~12:10 晴れ

本日は神奈川支部の三番瀬でのシギ・チドリ探鳥会を担当した。

直前下見のため、開始1時間前に到着。

前回の下見時に観察できなかったトウネンの所在がやはり気になる。

トウネンのオレンジの繁殖羽も綺麗だが、冬羽の渋い装いも参加者の皆さんには是非見てもらいたいところ。

トウネンは小さいので、見逃さないように慎重に探索するが、結局見つからず。

探索中に遠くの干潟に降りているズグロカモメを発見!

さらに驚いたことに、ミヤコドリの群れが採餌しているそばでダイシャクシギがいつの間にか採餌しているではないか!しかも2羽もいる。


決めポーズ?のダイシャクシギ

シギ・チドリ探鳥会の開催に合わせてくれたようなサプライズゲストの登場に一気にテンションが上がった。

このダイシャクシギ、この冬葛西臨海公園で越冬している個体が三番瀬に飛来したようだ。

探鳥会中にズグロカモメダイシャクシギがこのまま干潟にいてほしいと願いながら、集合場所に移動して、シギ・チドリ探鳥会の開始、急いで干潟に引き返した。

干潟に降りてズグロカモメを探すも姿が見えない、、、結局探鳥会中は現れず残念であった。

他方、ダイシャクシギは2羽からいつの間にか4羽に増えていた!

ダイシャクシギは体が大きくて分かり易い特徴のくちばしを持つので、参加者ウケが良いシギである。

担当者にとっても頼もしい存在だ。

それにしても目の前の干潟に4羽のダイシャクシギが並ぶ姿は壮観である。

いつもは存在感のあるミヤコドリ達も本日は脇役の感じだ。


ミヤコドリダイシャクシギ 胴体はほぼ同じ大きさに見える

探鳥会中もトウネンは観察できなかったが、ハマシギミユビシギダイゼンの冬羽はじっくり観察できた。


ハマシギ くちばしが見えないと印象が変わる

シロチドリは冬羽のシギ達と違って、この時期は一足早く夏羽=繁殖羽になっているのが面白い。

ほとんどの雄の額の黒帯はハッキリとした黒ではないが、これからだんだん濃くなっていくことだろう。

シギチドリの他では、沖合に浮かぶホオジロガモウミアイサが注目されていた。

今回の探鳥会は、シギチドリの種数は渡りの時期に比べれば少なかったが、その分じっくり観察できて良かったという参加者の感想が多かった。

担当としては参加者の皆さんになるべく多くの種数を見てもらい、種ごとの違いをお伝えしたいだが、逆に参加者の皆さんの一種一種への深い観察を妨げてしまうことがあると改めて実感した。

快晴で風もほとんどなく、2月初旬としては珍しいポカポカ陽気で気持ち良い探鳥会であった。

探鳥会終了後、アフター私的探鳥会を葛西臨海公園で行うため、三番瀬を後にした。

見聞きした野鳥(観察順)

ハマシギ
ダイゼン
シロチドリ
ミヤコドリ
ユリカモメ
カモメ
ズグロカモメ
セグロカモメ
スズガモ
ダイシャクシギ
オナガガモ
ツグミ
ミユビシギ
ミサゴ
オオバン
カワウ
ウミアイサ
カンムリカイツブリ
ハジロカイツブリ
ヒドリガモ
ホオジロガモ
コサギ
ハクセキレイ
ヒヨドリ
タヒバリ

計25種 参加者観察:ハシブトガラス、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ

探鳥記 2019.1.27 三番瀬 13:25~15:45 晴れ

本日は1週間後に行う探鳥会の下見を兼ねて三番瀬で探鳥した。

特にシギチドリ達の動向と最近観察されているズグロカモメに注目である。

到着してまずは干潟を見渡すと採餌中のハマシギの群れが点在しているのが見える。

ハマシギの周りには頭1つ飛び出しているダイゼンや白さが目立つミユビシギの常連組。

さらにハマシギより一回り小さいトウネンもいる、、、という光景は残念ながら見られなかった。

手前の潮が引いた場所では小型のカニを捕まえるためにシロチドリ達がスタスタと歩いている。

上空をふと見上げるとズグロカモメが登場!開始早々に見つけることができた。

黒くてがっちりしたくちばしはユリカモメのくちばしとは明らかに違う。

干潟を周回して船橋方面に飛び去っていったまま、その後は現れなかった。

左奥の干潟ではミヤコドリの群れが採餌中。

気になったので、珍しく市川側の防波堤から観察することにした。

見下ろす角度でミヤコドリの群れを観察するのは新鮮で良い。

今シーズンは400羽近くがこの付近で越冬しているそうで、三番瀬は日本最大のミヤコドリの越冬地だろう。

ここからはスズガモホオジロガモ、そして遠くへ飛び去っていくビロードキンクロを観察できた。

今度は船橋側の防波堤に向かう。

途中の干潟でシロチドリダイゼンをじっくり観察することができた。
シロチドリは早くも繁殖羽になっているが、まだまだ額の黒帯は目立たない。


シロチドリ雄 胴体の後ろ半分が短いというか圧縮されているように見える


目を細めて渋そうな表情のシロチドリ

低い姿勢を保ってじっと観察していると、ダイゼン冬羽がこちらに近づいて来て、様々な表情を見せてくれた。


何かを見つけたようだ!


猛禽警報発令中!


やはりチドリだけあって、目が大きくかわいい!

防波堤からは湾内に浮かぶウミアイサのペアを近くで観察、三番瀬ではいつも沖の方に浮かぶ個体を見ることが多いので良かった。

この直後、ハヤブサが突如ハマシギの群れを襲い、狩りに成功して飛び去るのを目撃して、暫し唖然とした。

防波堤の付け根はシギチドリがいることが多いのでチェックすると、今回はミユビシギハマシギがいた。


左)ミユビシギ 右)ハマシギ 大きさはほぼ同じだが、上面の体色は異なる。


ミユビシギオナガガモ雌 意識して見比べたことがなかったが、、、ミユビシギの胴体はオナガガモの頭部と同じくらいに見える

短い時間だったが、三番瀬の端から端まで探鳥して様々な野鳥と場面を観察できて楽しかった。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイゼン
ハマシギ
シロチドリ
ミユビシギ
ズグロカモメ
ミヤコドリ
スズガモ
オオバン
カワウ
ホオジロガモ
ヒドリガモ
オナガガモ
ユリカモメ
カモメ
ビロードキンクロ
セグロカモメ
ウミアイサ
ハジロカイツブリ
ハヤブサ

計19種

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