探鳥記 2019.2.24 北海道東部③ 2日目 6:00~17:00 晴れ

納沙布岬  8:35~9:25

四半世紀ぶりの納沙布岬。

以前8月に2回来たことがあるが、厳冬期は初めてだ。

北方領土が間近にあり、寒さのせいだけでない緊張感がある。

快晴ではあるが風は強く、スコープを手で押さえつけての観察となった。

ざっと見渡すと海上には氷の塊とカモが点在しているのが見える。

この中で遠くの海上に全身黒っぽく見えるの仲間を発見!

くちばしが白く見えるし、首も頭部から連続して同じ太さに見える。

チシマウガラス非繁殖羽⁉

と、思いきや、見れば見るほどヒメウでした、、、。

今回は落石クルーズに乗らないので、その分ウミバトウミガラスハシブトウミガラスなどを探索するも見当たらず。

これらを発見するには長時間粘り強く探索し続けるぐらいでないと厳しいと現場で実感した。

周辺上空をオジロワシオオセグロカモメワシカモメが飛翔する。

足輪があるオオセグロカモメ 2017年には何とウミネコとともに北海道レッドリストの順絶滅危惧種に認定されてしまった!両種とも北海道沿岸で繁殖するが、近年は繁殖率が減少している。一部留鳥化しつつあるオジロワシの増加がその原因ともいわれている。この足輪はその調査目的なのかは分からない。

時間があれば、本日また探鳥することにして、歯舞漁港へ向かう。

見聞きした野鳥(観察順)

シノリガモ、クロガモ、ホオジロガモ、ヒメウ、オオセグロカモメ、オジロワシ、ツグミ、ワシカモメ 計9種

歯舞漁港  9:35~9:45

今回はクルーズに乗船しないので、その代わり根室半島にある漁港巡りをすることにした。

まずはこの冬、港内でハシジロアビが目撃された歯舞漁港へ。

未だ見たことがないハシジロアビを求めて、必死に港内を探すも見当たらず。

次は花咲漁港へ。

見聞きした野鳥(観察順)

クロガモ、スズガモ、オオセグロカモメ、スズメ  計4種

花咲漁港 10:15~11:00

到着して直ぐに上空をオオワシが舞う。

広い港内にはカモの姿があちこちに見える。

その中にはコオリガモも混じっていた。

英名がLong-tailed Duckということで尾が長い!


コオリガモ雄 

野付半島では遠くからの観察だったので、今度はじっくり観察できた。

コオリガモを観察していると、ヒメウがいつの間にか泳いでいる。


ヒメウ 頭頂付近に繁殖羽が見える

上空を見上げるとオジロワシと2羽のオオワシが舞っており、漁港なので良い餌場にしているのだろう。

港内はそれなりカモの種類も数もいる印象であったが、地元ガイドさんの話では例年より全然少ないとのこと。

来年以降、是非また再訪したい場所であった。

次は落石漁港へ。

見聞きした野鳥(観察順)

オオワシ、クロガモ、スズガモ、コオリガモ、オオセグロカモメ、オジロワシ、ホオジロガモ、ウミアイサ、ヒメウ、シノリガモ  計10種

落石漁港 11:20~11:50

ここでの目的は、漁港を囲む斜面周辺ではワタリガラス、港内ではウミスズメ類などの海鳥の観察だ。


落石漁港から外洋を望む


ホオジロガモ 右)オス 左)メス ともに虹彩が鈍い黄色であることから1年目冬の状態と思われれる。

残念ながら両方とも見当たらなかったが、関東では見慣れているオナガガモヒドリガモヨシガモをこの旅で初めて見れて、もう懐かしい?気分になってしまった。

見聞きした野鳥(観察順)

オオセグロカモメ、クロガモ、ウミアイサ、ホオジロガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ヨシガモ、ハシブトガラス、ハシボソガラス  計9種

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