「横浜探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2021.3.18 鶴見川 恩田川河口~鴨居駅 13:20~14:00 晴

鶴見川の支流の恩田川から本流の鶴見川へ。

ここから鴨居駅付近までは昨年の護岸工事でずいぶんと護岸の樹木が伐採されて殺風景となっている。

岸辺付近の斜面にはコガモヒドリガモオカヨシガモが上陸して休憩中。

堤防沿いの草地ではアオジカシラダカジョウビタキなど冬鳥達を発見。

パナソニック前の中州は季節を問わず様々な鳥達が水浴びをしたり、くつろぐ姿をよく目撃する要チェックポイント。

今回もじっくり探索してみたら、念願のコチドリを発見!

しかも2羽!

長旅から到着して間もないのだろう、、、うずくまってじっとしていた。

コチドリ 

昨年4月にこの付近でディスプレイフライトをしていたので、今季も周辺で繫殖する可能性はある。

そばの水際ではヒドリガモの小群が休憩中。

ヒドリガモ

ここ数日、県内各所でツバメの初認が続いているので、鶴見川ツバメの登場を期待したが、本日は確認できず。

見聞きした野鳥(観察順)
アオジ、オオバン、バン、コガモ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、カシラダカ、ジョウビタキ、シジュウカラ、ハクセキレイ、コチドリ、ハシボソガラス、キセキレイ 計16種

探鳥記 2021.3.18 恩田川 12:10~13:20 晴

本日は恩田川を十日市場から河口まで探鳥した。

カモの動向とツバメコチドリの飛来状況のチェックが主な目的である。

さすがにカモの数は減少していたが、コガモは相当数がいまだ残滞在中。

マガモのペア? 離れることなく一緒に行動していた

留鳥のカルガモは2羽でいる4グループを観察。

2羽でいるからペアとは限らないが、体の大きさやお尻の色を見ると全て雄雌の組み合わせであった。


手前)カルガモ雄 奥)カルガモ

冬の常連であったイソシギイカルチドリは確認できず。

この2種はこの近辺の留鳥なのか?他の国内エリアから移動して来た漂鳥なのか?分からない。

観察を諦めていたカワセミは最後の最後で登場した。


繁殖羽の飾り羽を身にまとうコサギ

ジョウビタキ雌 尾を振る姿もそろそろ見納め

谷本川と恩田川が合流する地点から下流は鶴見川の呼び名に変わる。

ここから鴨居駅までの鶴見川探鳥は次回で。

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ、スズメ、シジュウカラ、オオバン、コガモ、ツグミ、マガモ、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ハクセキレイ、カルガモ、
ハシブトガラス、カイツブリ、コサギ、ジョウビタキ、カワラヒワ、メジロ、ウグイス、カワセミ、キジバト 計20種

探鳥記 2021.3.15 金井遊水地 11:20~12:10 晴

舞岡公園から近隣の金井遊水地へ。

先週末に鳥仲間がコチドリを初認したので、是非観察したい。

時間がないため、金井公園付近を探索することにした。

駐車場付近のアシが刈り取られた場所には5羽のタシギを観察、いつもより多く一同に会している感じだ。


休憩中のタシギ

注目のコチドリは一緒におらず、この先の下流域に広がる刈り跡に3羽を無事確認した。


個体A

個体B

個体C

ついこの間までイカルチドリがいた場所にコチドリがいるとは季節の移り変わりをここでも感じた。

ただイカルチドリは昨年ここで繁殖したので、付近にいる可能性もある。

この2種の動向は今後も注目していきたい。

遊水地内にはオカヨシガモコガモタヒバリなど冬鳥が滞在中。

次回の探鳥時は水面上空を舞うツバメを観察できることだろう。

本日はこれにてお開き。

見聞きした野鳥(観察順)

コガラ、オオバン、タシギ、タヒバリ、アオサギ、バン、オカヨシガモ、コガモ、オオバン、カイツブリ、カワウ、スズメ、ジョウビタキ、ハクセキレイ、コチドリ、カワラヒワ、ハシボソガラス、コサギ、ムクドリ、ハシブトガラス、イソシギ、シジュウカラ、ツグミ、カルガモ、カワセミ、ウグイス、メジロ、ヒヨドリ 計28種

探鳥記 2021.3.15 舞岡公園 9:15~10:50 晴

そろそろヤマシギが繁殖地へ移動する時期なので、動向を確かめるべく舞岡公園へ。

園内ではウグイスの囀りがあちこちから聞こえ、春の到来を実感。

ヤマシギきざはし湿地を中心に探索したが、見当たらず。

地元バーダーの方によると、3月10日から目撃されていないそうだ。

夕方から活発に動き出すので、人目に触れずに滞在している可能性はある。

ちなみに昨年の終認は3月17日で、過去最高は4月17日とのこと。

水車小屋前の草地ではヒクイナを観察。

草原の中にいるとは分かっていても、突然の出現と素早い動きに毎度振り回されてしまう。

更にあの狭いエリアに何と2羽もいるから驚きである。

あっという間に姿を消したヒクイナ

アオジもまだ滞在中であるが、数は減少したように思えた。

コチドリを探しに金井遊水地へ移動した。

次回に続く。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒヨドリ、ウグイス、シジュウカラ、コゲラ、ハシボソガラス、ヤマガラ、アオジ、メジロ、アカハラ、ツグミ、エナガ、ヒクイナ、ジョウビタキ、カルガモ、ハシブトガラス、ムクドリ 計16種

レポート 2021年横浜市内一人ガンカモ調査

今回は今年一月に実施した横浜市内一人ガンカモ調査の報告です。

野鳥の会神奈川支部が毎年実施している県内ガンカモ調査と同時期に横浜市内全域のガンカモの調査を実施しました。

調査期間は1月1日~31日で、調査地は市内全18区の49か所でした。

昨年も横浜市内の主要なガンカモ観察地23か所を調査しましたが、調査できなかった場所があったり、すべての区を回れなかったりと不十分な出来となり残念でした。

そこで今年は気合を入れまくりまくって、市内全域49か所を調査しました!

その調査結果がこちら。

観察種と個体数

オシドリ    91羽(雄58 雌33)
オカヨシガモ  234羽(雄58 雌33)
ヨシガモ    6羽(雄3 雌3)
ヒドリガモ   249羽(雄142 雌107)
アメリカヒドリ 1羽 (雄0 雌1)
マガモ     107羽(雄59 雌48)
カルガモ    421羽(雄雌不明)
ハシビロガモ  86羽(雄56 雌30)
オナガガモ   106羽(雄68 雌38)
コガモ     1046羽(雄553 雌493)
ホシハジロ   250羽(雄173 雌77)
キンクロハジロ 417羽(雄283 雌134)
スズガモ    691羽(雄335 雌356)
ミコアイサ   6羽(雄4 雌2)
ウミアイサ      2羽 (雄0 雌2)

合計 15種   3713羽

調査期間中、こども自然公園から一時行方不明になったクビワキンクロ、2月になって恩田川に登場したトモエガモ、八景島沖で多分見逃しただろうホオジロガモなど結果に反映できず残念でした!

次の調査は5年後!というつもりで全力で取り組み、終了時は達成感に満ちあふれていましたが、、、時間が経過するとともに反省点とその改善点が頭に浮かんでは次回のことを考えてしまい、怖いですね!

次回開催がいつになるか分かりませんが、今回の結果を基準値にして今後の横浜のガンカモの動向を調査し続けていきたいです。

新横浜公園では最大6羽のミコアイサが観察された

スズガモ雄 山下公園にて

ハシビロガモ雄 菊名池にて

調査地一覧

瀬上池
いたち川
日野川
大岡川
久良岐公園
舞岡公園
柏尾川 (笠間~平戸永谷川遊水地)
金井遊水地
野島周辺
海の公園
八景島周辺
称名寺
長浜公園
富岡船だまり
ベイサイドマリーナ
新杉田臨海公園
三渓園
山下公園
みなとみらい地区(大桟橋~臨港パーク)
ポートサイド
神奈川区臨海部 (東神奈川駅周辺)
鶴見川河口
三ツ池公園
二つ池
菊名池
岸根公園
四季の森公園
こども自然公園
帷子川 (鶴ヶ峰~天王町)
新横浜公園
恩田川(県境~河口)
鶴見川中流①(恩田川河口~新川向橋)
鶴見川中流②(新川向橋~大綱橋)
鶴見川中流③(大綱橋~矢上川河口)
谷本川(寺家~川和)
奈良山公園
もえぎの公園
寺家
早渕川(いずみ野駅~センター南駅)
山崎公園
徳生公園
都築中央公園
鴨池公園
茅ヶ崎公園
せせらぎ公園
矢上川(日吉~河口)
境川遊水地(俣野・下飯田)
和泉川(境川遊水地~二ツ橋)
境川(新道大橋~立石)

以上、49か所

調査地で見聞きした他の野鳥達(鳥類目録改訂第7版順)

キジ、カイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、ヒメウ、ウミウ、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、クロサギ、クイナ、ヒクイナ、バン、オオバン、イカルチドリ、ヤマシギ、タシギ、イソシギ、キョウジョシギ、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、フクロウ、トラフズク、カワセミ、アリスイ、コゲラ、アオゲラ、チョウゲンボウ、モズ、カケス、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ミソサザイ、ムクドリ、トラツグミ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ベニマシコ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、クロジ、オオジュリン 計74種

※調査したカモと合わせると89種となります。更に自分と信頼している鳥仲間の1月の記録ではクビワキンクロ、ホオジロガモ、セッカ、ヨシゴイ、ケリ、ツミ、ハヤブサ、サンショウクイ、キクイタダキ、ヒガラ、アカゲラ、キレンジャク、ヒレンジャク、ビンズイ、ウソの15種が確認されています。合計すると横浜市内では1月に少なくとも104種が記録されました。

 

探鳥記 2021.3.14 円海山周辺 8:40~10:50 晴

冬鳥シーズン終盤の様子と春の気配を求めて、地元の円海山へ。

冬鳥はアオジマガモがいまだ健在。


アオジ


マガモ雄 今季は雄4雌3が瀬上池で滞在中

冬に山間部から降りて来た漂鳥組ではカケスを見聞きすることができたが、本日もアカゲラキクイタダキは観察できず。

カヤクグリは前回観察した場所で本日も目撃談があったが、出会えなかった。

本日のハイライトは瀬上池のカワセミのペア。

水面だけでなく周囲の森を鳴きながら2羽で飛び回っていた。

枝先で小休止している雄を観察すると、くちばしに土が付いており、付近の崖で巣穴を造成中の様子だった。

カワセミ

池のそばで満開に咲く木蓮

見聞きした野鳥(観察順)

ハシボソガラス、ウグイス、アオジ、シジュウカラ、エナガ、コゲラ、ヤマガラ、マガモ、カルガモ、カケス、メジロ、ハシブトガラス、キセキレイ、カワセミ、トビ 計15種

 

探鳥記 2021.3.6 ベイサイドマリーナ 10:40~11:10 曇

金沢区臨海部のベイサイドマリーナの水辺の鳥が気になったので、ちょっと覗いてみた。

湾内ではスズガモカンムリカイツブリの小群が滞在中。

スズガモの群れ 今季は100羽単位の群れは一度も見られなかった
カンムリカイツブリの群れ 前回と比べて繁殖羽の個体が多くなった

群れの向こうに見える防波堤にはカワウウミウヒメウオオセグロカモメ

スコープでじっくり観察してみると、少なくとも5羽のヒメウを確認、嬉しい驚きであった。

防波堤上で休むの群れ ヒメウウミウ探しが楽しみの一つ

冬の常連のクロサギミサゴは本日は不在で残念、、、。

本日の注目は越冬キョウジョシギ

合計28羽をカウント。


越冬中のキョウジョシギの群れ

キョウジョシギの休息しているテトラポットの周辺に白っぽい羽根があちこちに落ちており、非繁殖羽から繁殖羽への換羽が始まっているようだ。

肩羽に茶色の繁殖羽が見える個体を見つけて、換羽を確認した。


キョウジョシギ繁殖羽へ換羽中の個体 周囲に比べて体上面の茶色が目立つ

シギチ好きとしては地味に嬉しい発見であった。

見聞きした野鳥(観察順)

カンムリカイツブリ、スズガモ、イソシギ、イソヒヨドリ、ハクセキレイ、アオサギ、カワウ、ウミウ、ヒメウ、カルガモ、オオセグロカモメ、キョウジョシギ、シジュウカラ 計12種

探鳥記 2021.3.4 新横浜公園 13:30~14:45 晴

こども自然公園から新横浜公園へ。

ポカポカ陽気が続き、そろそろカモ達が北へ戻る頃合い。

到着時、自称横長池ではカモの姿はまばらであったが、オオジュリンの小群が動き回っており、間近での観察を楽しむことができた。

オオジュリン ここでは3月になると観察されることが多くなる

いつものタシギクイナ探しだが、本日は常連のタシギも見当たらず。

亀甲橋そばの水面にカモ達が集まっていた。

ハシビロガモの群れ 雄は換羽中の個体も混ざり、様々な装いを楽しめた


ミコアイサ雌 しばらく雄4羽雌2羽がいたが、この個体だけが滞在中。

オカヨシガモ雄 本日は2羽のみを確認、そろそろ見納めで寂しい

カワセミ雄 本日は2羽がつかず離れずの距離感で行動していたしていた

最後に自称奥池に周り、トラフズクノスリを確認して、お開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

ツグミ、ムクドリ、ハクセキレイ、ツグミ、コサギ、オオジュリン、オオバン、スズメ、モズ、オカヨシガモ、ダイサギ、ミコアイサ、コガモ、ハシビロガモ、ベニマシコ、シジュウカラ、カワセミ、カワウ、トラフズク、ノスリ 計20種

探鳥記 2021.3.4 こども自然公園 8:10~12:30 晴

今季は冬鳥の当たり年であったこども自然公園。

前回の探鳥は1月18日で、その時はトラツグミマヒワルリビタキアトリなどをじっくり探鳥した。

冬鳥観察の最盛期は過ぎたが、冬鳥がいなくなる前に今一度探鳥したくなった。

あわよくば、前回会えなかったアカゲラビンズイキクイタダキ辺りを観察したいところ。

開始早々にカラ類の混群に遭遇。

キクイタダキの控え目な連続音の地鳴きをキャッチ!

この冬初見となる嬉しい出会いとなった。

ホタルの湿地では常連のルリビタキ雄。

本日も愛想の良いルリビタキ

池の周りではエナガの群れと出会った。

巣材運びをしている個体もいた。

エナガ

池ではキンクロハジロクビワキンクロ雌が依然滞在中。

クビワキンクロ雌は1月に結氷時に一時行方不明となったが、しばらくして戻ってきたとのこと。

どこに移動していたのか気になっていたが、知り合いが野鳥の会の神奈川支部のガンカモ調査中に帷子川で発見していた。

クビワキンクロ

キンクロハジロ雄 脇の褐色斑が消えて白くなり繁殖羽となった個体

キンクロハジロ雌 腹部に粗く不規則の横斑がある繁殖羽の個体

その後も公園内を一回り探鳥したが、明らかに鳥が少なくなっていた。

最後にひっそり採食するカシラダカを観察してお開きとした。

次の目的地、新横浜公園へ。

次回に続く。

見聞きした野鳥(観察順)

シジュウカラ、コゲラ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、メジロ、ヤマガラ、ハシボソガラス、ウグイス、キクイタダキ、カケス、エナガ、アオゲラ、アオジ、ルリビタキ、キジバト、キンクロハジロ、カルガモ、クビワキンクロ、ハクセキレイ、ツグミ、カワウ、カワセミ、ホオジロ、モズ、カシラダカ 計25種

探鳥記 2021.2.21 舞岡公園 14:40~18:00 晴

2日ぶりの舞岡公園。

午後遅くからの開始なので夕方から活発になるヤマシギを観察したい。

到着してきざはし湿地に直行するもヤマシギアリスイは見当たらず。

反対側の草地でも本日はクイナヒクイナの目撃情報がない。

ということで、園内を広く探索することにして、久々に舞岡アオゲラアカハラを観察することができた。


アオゲラ この日は夕暮れまで声が園内に響いていた。


アカハラ 警戒心が強く、駆け引きをしたのち何とかパチリ!


アオジ

日が沈みかけ、そろそろヤマシギが動き出す頃と思い、再びきざはし湿地へ。

まずは草地でクイナアカハラが登場。


暗くなってからクイナの出が良くなった。

そして、予想通り、ヤマシギ登場!

今季はきざはし湿地では2羽いることが多いが、体色の濃淡に差があって分かりやすい。

日中より動きがよく、奥にいたと思っていたら、いつの間にか下段に下りて近づいて来た。

日没後に登場したので、肉眼では黒い塊状態ではあるが、双眼鏡ならまだまだ十分観察可能であった。

ISO12800撮影

更に周囲が暗くなり、双眼鏡での観察も厳しくなった頃、1羽が頭上を越えて池の方面へ飛び去った。

本日はここでお開き。

見聞きした野鳥(観察順)

シジュウカラ、シメ、アカハラ、エナガ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ツグミ、アオジ、カワラヒワ、キジバト、アオゲラ、ハシブトガラス、エナガ、コゲラ、コガモ、カワセミ、ヤマシギ、クイナ、ヒクイナ、モズ 計20種