「横浜探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2017.11.3 新横浜公園 12:00~13:00 晴れ

またまた新横浜公園へ。

カモのシーズンが到来したばかりだが、すでに4回目の新横浜公園である。

午後から用事があるので一時間一本探鳥である。

小机駅から足早に公園内へ。

池へ向かう途中にある野球場のグランドにタヒバリがポツンと1羽採餌している。

今シーズンのタヒバリ初認である。

長い池の前に出て、左端から観察開始。

バンの成鳥と幼鳥が見えた。

天気が良いのでバンの頭部の赤と黄色が映える。

前回観察したハシビロガモは見当たらない。

再度じっくり観察するのが今回の目的の1つだったので残念だ。

ざっと水面を見渡すとオオバンがポツンポツンといるだけかな?と思いきや、2羽のキンクロハジロを発見!


下腹を見せながら羽繕いするなどリラックスした様子。

キンクロハジロを観察中に道をはさんだ背後の茂みから「チッ、チッ」と懐かしいアオジの地鳴きが聞こえて来た。

アオジはまだ警戒心が強いのか姿をじっくり観察できない。

すると今度はこちらに向かってチョウゲンボウが飛んで来た。

バッタを捕まえて近くの鉄柱の上で食事を開始。


チョウゲンボウ雄

食べた直後に池の奥へ移動して、しばらく休憩した。

小池の方ではカワセミを発見。


本日も綺麗な背中を披露。


カワセミの観察機会が多い小池からスタジアムを望む。

投擲場の周りも探索したが、コガモが2羽いただけだった。

そろそろ切り上げる時間だ。

あっという間の1時間だった。

今回は冬鳥のタヒバリアオジと会えて、さらに冬が近づいて来た感じがした。

 

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ
モズ
ハクセキレイ
タヒバリ
バン
オオバン
コサギ
キンクロハジロ2
アオジ
ハシボソガラス
チョウゲンボウ
カワセミ
カルガモ
コガモ
カワラヒワ
シジュウカラ
カワウ

計17種

探鳥記 2017.10.27 新横浜公園 15:40~16:30 晴れ

舞岡公園から新横浜公園へ。

目的はメジロガモの存否とマガンの飛来情報の確認である。

今回も小机駅から新横浜公園に向かう。

前回観察したオナガは見当たらない。

公園内に入って練習中の陸上トラック脇を通っていると、高いところから複雑で小さい鳥の声が聞こえて来た。

何だ何だ?と周囲を見渡すと木のてっぺんにモズがいるだけである。

まさかモズではないよな?と思ったら、今度は目の前で鳴いてくれた。


モズの雄

声が小さいので、かすかにくちばしを動かしているだけである。

鳴き声に合わせて尾を小刻みに動かしているしぐさが可愛い。

モズの声を堪能して、公園奥にある長い池に向かう。

途中の草が生い茂る水路では、これからの時期にクイナタシギを観察することができるので、要チェックである。

池の前に出て、ざっと水面を眺める。

だが、オオバンが数羽いるだけでメジロガモはもちろん、ヒドリガモホシハジロコガモカルガモなどカモの姿が見当たらない。

マガンも水面はもちろん土手まで丁寧に探索したが見つからず。

もう飛び去ってしまったか、、、。

※マガンは当日この池で目撃されていたので来るのがもう少し早ければ!残念!

メジロガモマガンも抜けてしまったと諦めてヨシゴイ探しに切り換える。

前回ヨシゴイを観察した左端のエリアに行くとハシビロガモが1羽採餌していた。

ハシビロガモ

 

動画 採餌の様子

スコープがないので細部まで観察できず、しかも西日が差してきちんとした色合いも把握できず。

画像からだと虹彩が黄色ではなく暗色であることから雌と思ったが、日差しを受けていないので暗く見えるだけ?

むしろ三列風切の色合いが濃く白い羽縁があること、脇の羽根の黒褐色も模様、胸の黒斑が細かくて全体が黒く見えることから、この画像からは雄の幼鳥ではないかと現時点では考えている。

ヨシゴイは潜んでいそうな草原を丁寧に探したがやはりいない。

依然として長い池の水面に浮かぶのはオオバン達だけ。


だいぶ日が傾いて来た。今回は来るのが遅すぎた。

長い池を後にして右手奥の投擲場方面の水面に目を向けるとカモ達が10羽前後見えた。

何だこっちにいるのか!

暗くなり始めていたが、オカヨシガモ雄の黒いお尻がハッキリと見えた。

今季初めてのオカヨシガモだ。

周囲にはコガモカルガモヒドリガモマガモを確認できた。

なるべく近くで観察しようと投擲場付近から観察するも、草むらが高く水辺全体を把握できないのがもどかしい。


ヒドリガモ雌の非繁殖羽

ここでは夕陽を浴びて更に赤っぽく見えるヒドリガモが印象に残った。

そばの枝先にはモズが止まっており、高鳴きではなく複雑な小さな声でまたも鳴いていた。

この鳴き声の意味合いはなんだろうか?

百舌鳥という名前が付けられたぐらいだから、たくさんの鳴き声のレパートリーがあるはずだ。

身近で何度も観察しているモズでも分からないことがたくさんあるなぁとまとめて終了した。

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ
モズ
ハクセキレイ
オオバン
ハシビロガモ
バン
カイツブリ
ハシボソガラス
ハシブトガラス
カワウ
アオサギ
ダイサギ
カワセミ
オカヨシガモ
ヒドリガモ
コガモ
カルガモ
マガモ
コサギ

計19種

 

探鳥記 2017.10.27 舞岡公園 11:40~14:15 晴れ 

本日から3連休で紅葉登山にでも行こうと思っていたが、週末の天気が悪いので、横浜市内で探鳥することにした。

ここ2週間ばかり心に引っかかることは秋の渡り時のエゾビタキコサメビタキを市内でいまだ観察できていないことだ。

この2種の市内での観察ピークは過ぎているが、諦めるには早すぎる。

彼らに出会えて喜ぶ姿を妄想しながら舞岡公園に向かう。

舞岡公園に到着してビックリ!

公園内には遠足なのだろうか幼稚園児や小学生でにぎわっている。

エゾビタキコサメビタキの観察例が多いポイントを巡るも観察できる状況ではないので、池に向かった。

池ではバンが羽繕いをしたり、カルガモ達がのんびりしている。

それにしてもカルガモのコバルトブルーの翼鏡は綺麗だ。

下尾筒(簡単に表現するとお尻)が黒くないので雌と思われる。


上の拡大図。この翼鏡はインターミランのユニフォームを思い出す。

前回スズメの大群が採餌していた水田は稲が刈り取られて閑散としている。

あのスズメ達はどこに移動したのだろうか。

瓜久保の入り口では引き続きキビタキの観察が続いている。

しばらく待つとキビタキの雄が崖の斜面に出て来た。

キビタキ雄の鮮やかな黄色を久々に見ることができた。


今年はこれでキビタキとお別れかな?

 

昨日舞岡でジョウビタキが初認されたと聞いたので、瓜久保を離れて堆肥場へ向かう。

向かう途中では上空を通過するツミカワセミを観察することができた。

動画

カワセミの背中の青が晴れの日で更に映える!

しゃっくりを繰り返しているので直前に餌でも食べたのだろうか?

堆肥場に到着してジョウビタキを探すも見つからず。

ここは冬季ヤマシギが観察される機会が多いので、ヤマシギ初認を狙うが見つからず。

ヤマシギはいつ頃舞岡公園に飛来するのだろうか?しばらく現場で考えた。

きざはし湿地帯に移動する。

この周辺がこれからの時期、舞岡公園で1番熱くなる場所だ。

ヤマシギタシギジョウビタキクイナヒクイナアリスイなどが例年観察されるが、すでに飛来している可能性がある。

鳥の動向にアンテナを張りながら常連バーダーと野鳥談義に盛り上がった。

こういう時間が観察と同じくらい楽しい。

談義中も色々な野鳥を見聞きすることができた。

上空ではオオタカの若鳥が現れたり、カラスにからまれるトビを観察できた。

動画 0.25倍スロー映像付き

目の前に広がる草原ではスズメが数十羽入ってにぎやかになった。

突如そのスズメを狙ったのか追い払いたかったのかモズが飛んで来た。

その後、モズが枝に止まって縄張り宣言なのだろう高鳴きをした。


枝の上から高鳴きするモズ

しばらくすると「ヒィッ、ヒィッ、ヒィッ」と懐かしい声が背中越しに聞こえてきた。

ジョウビタキだ!

森の奥からの声なので姿を見ることができなかったが、初聞きだけでも嬉しい。

モズの高鳴きを聞くと秋の到来を感じるが、ジョウビタキは冬鳥シーズンの到来を感じてしまう。

日が西に傾き始めた。

次の目的地、新横浜公園に急ごう。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒヨドリ
コゲラ
ヤマガラ
モズ
カルガモ
バン
ハシボソガラス
ハシブトガラス
ハクセキレイ
メジロ
キビタキ雄1雌1
トビ
スズメ
ツミ
キジバト
オオタカ幼鳥
ジョウビタキ
シジュウカラ

計18種

探鳥記 2017.10.15 新横浜公園 13:30~15:00 曇り

雨の日々が続き、バーダーにとっては悩ましい限りだ。

新横浜公園のメジロガモは直ぐに飛び去ってしまうと思われたが、いまだ滞在中とのこと。

午後の数時間は雨が一時止むとのことで、せっかく珍しいメジロガモが横浜にいるのだから再訪することにした。

前回と同じくまずはメジロガモの白いお尻に目に付いた。

左)メジロガモ雄  右)ホシハジロ


顔を後ろにそらしながら羽繕いするメジロガモ


上陸してこの後に尾の付け根にある尾脂腺から出る脂をくちばしに付けて羽繕いをしていた。

メジロガモ以外ではホシハジロキンクロハジロヒドリガモヨシガモなどがいたが、前回観察したシマアジは確認できなかった。

 

カモを一通り観察したので、今度は前回撮影できなかったヨシゴイを探すことにした。

いったん池の左端に行き、右に移動しながらヨシゴイの潜んでいそうな草原を丁寧に探索する方法を採った。

探索を始める左端にたどり着く辺りで、何とヨシゴイが目の前の水面を左に向かって飛んでいくではないか。

急いで着地地点の草むら周辺を探索してヨシゴイをようやく発見。

飛んで来たからヨシゴイを発見できたが、草むらでじっとしている状態なら発見できたかどうか。

ヨシゴイはしばらくじっとしていたが、採餌行動に移り、魚を捕まえる場面まで観察できて大満足。

ヨシゴイの採餌を横浜市内の都市公園で観察できるのだから何だか不思議な気分だ。

ヨシゴイの詳細は前回に掲載。

メジロガモがいる場所に戻って、メジロガモ以外のカモにも注目する。

鈍い黄色のくちばしをした大きいカモが目に留まった。

一見するとマガモの雌のように見えるが実は雄だ。

脇や肩羽に灰色の繁殖羽が見えている点からエクリプスから繁殖羽へ現在移行中であり、このことから雄と分かる。

またマガモの雄はエクリプスの状態でも黄色のくちばしは変化しないので雌との有効な識別点となる。

一通りカモの観察を終えてスタジアム寄りの小さい池へ向かうとカワセミを発見。

撮影しようとしたらカワセミが飛び去ってしまった。

ちょうどポツポツと雨がまた降り出して来たことだし、この辺が潮時と思って探鳥を終了した。

雨の合間に新横浜公園に行くかずいぶん迷ったが、気持ちよく帰ることができた。

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ
オナガ
スズメ
アオサギ
メジロガモ
カルガモ
コガモ
バン
オオバン
ヒドリガモ
ホシハジロ
キンクロハジロ
ヨシガモ
キジバト
ヨシゴイ
マガモ
モズ
カワセミ
コサギ
ダイサギ

計20種

 

探鳥記 2017.10.8 舞岡公園 14:40~17:10 晴れ

久々の舞岡公園。

メジロガモの吉報がなければ、早朝から舞岡公園でこの時期に通過するコサメビタキエゾビタキキビタキ等を観察する予定だった。

14時40分到着となってしまい、遅いスタートとなったが、毎年苦労せず観察しているから大丈夫!

と思ったが、現実は甘くはなかった。

例年コサメビタキエゾビタキを観察できる場所で丁寧に探索するが、コゲラシジュウカラメジロだけの観察となった。

現地バーダーによると、午前中の早い時間帯にコサメビタキエゾビタキが観察できたとのこと。

気配がないので動いて観察機会を得ようと斜面を降りて2つの池の前にたどり着く。

池は緑色の水面に覆われており、この状態ならカワセミはいないと思いながらも駄目元で探してみる。

すぐにカワセミが意外と分かり易い枝にとまっているところを発見。


水面をうかがうカワセミ


しばらくじっとしているカワセミ

汚い水面ながらもバンの幼鳥やカルガモを観察した。

次に瓜久保に向かうと、人だかりができており、渡り途中のキビタキが現れるのを待っているとのこと。

ざっと奥の水場まで回るも野鳥の出は悪い感じだ。

本日はこれ以上ここにいても厳しい感じがしたので戻ることにする。

帰り道に2枚の水田があるのだが、1枚は稲が刈り取らていたが、もう1枚は9月の暴風雨で倒されたままの状態で放置されている。

その放置された稲を目当てに百羽ぐらいのスズメが声を出しながらついばんでいる。

動画

広い田んぼだから当分スズメにとっては食料に困らないだろう。

こんなにスズメが集まっているとハイタカツミなどの猛禽類がこの場所に目を付ける可能性があるので要チェック!

今回は残念だったが、横浜バーダーとしては秋の常連のエゾビタキコサメビタキを横浜市内でなんとか観察したい!

ちなみに同行者が翌日に再訪問して午前中にエゾビタキコサメビタキセンダイムシクイを観察したそうだ。

見聞きした野鳥(観察順)

ハシボソガラス
コゲラ
シジュウカラ
メジロ
ヒヨドリ
カワセミ
カルガモ
バン
キジバト
モズ
スズメ
ハクセキレイ

計12種 目撃談:エナガ、ヤマガラ、キビタキ、コサメビタキ、エゾビタキ

 

探鳥記 2017.10.8 恩田川流域 12:00~13:30 晴れ

 

新横浜公園から舞岡公園に向かう前に、恩田川流域の田んぼに立ち寄った。

先日羽村堰でノビタキを観察したので、横浜市内でもノビタキが来ている頃ではないかと思ったからだ。

恩田川は簡単にいうと横浜線に沿って流れている鶴見川の支流であり、私のガンカモ調査地でもある。

恩田川流域は横浜市内でも田んぼが残っている貴重なエリアで、シギチドリの渡りの時期に水が張っているなどの条件が合えば、いろいろなシギチドリが観察できそうである。

現地の田んぼでは稲の刈り入れが終わり、稲が干されていたり、藁が田んぼに積み上げられている光景があちこちで見られ、ノビタキがいますオーラが漂っている。

ノビタキ観察の環境と条件は整った!後は見つけるだけ!なのだが、5人で探しても見つからない。

何度もノビタキ探索を繰り返す度にだんだんテンションが下がり始めて、まだ早いのかな?という都合の良い言葉を発して気持ちよく退散する間際、同行者EさんとMさんが同時に「いた!いた!」と叫んだ。

田んぼに積まれた藁の上にノビタキが止まっているのを確認。

このノビタキ、下の画像からは確かに初列雨覆の白斑が見えるが、先端が幅広い白斑とまではいえないような気がするので幼鳥ではなく成鳥か。

成鳥としたら顔の黒みが薄いので雌と思われる。もし幼鳥なら雄雌の判断は難しい。


Sさん撮影


もう一人のSが撮影

 

動画

横浜バーダーとしては横浜でノビタキを観察できたことが格別の喜びだ。

この勢いで舞岡公園で秋の渡りの小鳥達を観察しに行こう!

続きは次回。

※最後に、普段の探鳥や調査では恩田川流域を徒歩や自転車で回っていますが、今回は初めて車で探鳥しました。

道の分かりにくさ、道の狭さ、通行止め等により、普段のイメージで回ることができず、移動に時間を要してしまい、直観によるピンポイント探鳥となってしまいました。

横浜線の沿線の各駅から10分以内に恩田川にたどり着けると思いますので、徒歩での探鳥をお勧めします。

見聞きした野鳥(観察順)

ハクセキレイ
スズメ
ムクドリ
ハシボソガラス
モズ
イソシギ
ノビタキ

計7種

 

探鳥記 2017.10.8 新横浜公園 7:50~10:30 晴れ

前夜、鳥仲間から新横浜公園で偶然メジロガモを発見したとの一報が入った!

基本的にメジロガモは日本では繁殖・越冬をしないカモで迷鳥とされている。

メジロガモが一日で飛び去ってしまう可能性もあるので、現地に急いで向かった。


メジロガモが飛来した公園内の池の様子

現地に到着するとすぐにあの特徴のある白いお尻が目に付き、顔を観察すると白い虹彩をしているのでメジロガモ雄と確認した。ちなみに雌の虹彩は褐色である。

メジロガモ

到着当初はメジロガモホシハジロの小群と一緒に休憩と採餌を繰り返していた。


左)ホシハジロ45.5㎝ 右)メジロガモ41㎝ 見た目もメジロガモの方が小さく見えた。


手前)メジロガモ41㎝  奥)オオバン39㎝ この画像からだとメジロガモの方が小さく見える!

しばらくするとメジロガモはくちばしを背中に入れて休んだりする動作も増え、草原の奥に入って姿が見えなくなることもあった。

この頃、観察中にカラスにモビングされているオオタカ幼鳥が出現(ここをクリック)して観察中の空気を変えてくれた。

30分ぐらい経っただろうかメジロガモが再度登場。

先ほどよりも広い範囲を動き回って採餌するようになった。


採餌中のメジロガモ

動画


メジロガモの採餌の様子。白いお尻が目立つ!
0:02ホシハジロ、0:35ホシハジロ、0:51ヒドリガモ、0:56バンヒドリガモ3羽登場!

 

現場でヨシゴイシマアジもいるとの話を聞いて、探索開始!

ヨシゴイが隠れていそうな対岸のガマの草むらをスコープで入念にチェックする。

何度が誤報を流してしまったが、ようやくじっとして動かないヨシゴイを発見!

ヨシゴイに察知されたのか警戒心が強いのか数秒後には奥へ引っ込んでしまった。

その後も、奥に入ってから移動したのだろうヨシゴイは予想していない場所からチラッと出てきては引っ込む行動の繰り返しだった。

観察優先で撮影までの時間がなかったのが残念!

新横浜公園ではヨシゴイを2014.12.7に初めて観察しているので、今回で2回目となった。

横浜市内でヨシゴイが繁殖はおろか立ち寄る環境も少ないのでここは貴重な場所だ。

ヨシゴイの発見で盛り上がっていると鳥仲間がシマアジを見つけた。

ガマの生えている水際を出たり入ったりして、ヨシゴイ同様観察しづらい。

ようやくコガモと並んでいるところを観察できた。

並ぶと確かに顔の模様、そして全体の体色がシマアジのほうが褐色味があった。

一度だけ翼を広げてくれたのでチェックすると、翼鏡がほとんど目立ない灰褐色気味の上面だったので雌と判断した。

また、胸の模様が細かい斑なので幼鳥と判断した。


シマアジ雌幼鳥 Sさん撮影

これから冬を迎えて春先までこの辺りはカモ類、猛禽類、冬の小鳥など30種前後の野鳥を観察することができる。

冬の本格的な探鳥シーズン前にメジロガモヨシゴイシマアジを横浜で観察してしまった!

横浜探鳥、いよいよ本格始動の口火が切られた!鴨?

 

見聞きした野鳥(観察順)

モズ
ハクセキレイ
ムクドリ
オナガ
ヒヨドリ
オオバン
ホシハジロ
メジロガモ
バン
ヒドリガモ
アオサギ
コガモ
オオタカ幼鳥
ハシボソガラス
ダイサギ
カワセミ
カワウ
ヨシゴイ
シマアジ雌

計19種 目撃談:トビ、ヒメアマツバメ

探鳥記 2017.10.1 境川遊水地周辺 14:30~17:00 曇り

権現山から境川遊水地へ。

途中、通り道にある平塚の田園でタシギケリの小群をさっと観察した。

タシギ

境川遊水地の手前に広がる田園では、同行者が前日にノビタキを観察したとのことで探索するも現れず。

付近の池では愛想の良いカワセミと、その上空ではチョウゲンボウ(ここをクリック!)を観察できた。

カワセミ雄

そして境川遊水地に到着。

センター正面にある遊水地には冬鳥であるカモの姿はまだ見当たらない。

コサギゴイサギが餌場を巡って争っているのを観察していると、周辺ではモズの高鳴きが聞こえてきた。

モズ雄

ノビタキの観察を期待してセンター付近の田畑に移動する。

ここにはカメラマン数人が目線を上に向けて待機している。

田畑で採餌するスズメハトを狙ってやって来る猛禽類を撮影するのが目的とのこと。

ノビタキ探索中にモズの雌が目の前にやって来た。


ちょっと可愛いぞ!モズ雌。胸のうろこ模様に注目!


モズは尾をゆっくり回す動作をするので、遠くにいても尾の動きでモズと分かることがある。

モズ雌を観察していたら、草むらからキジが登場!


キジ雄

境川遊水地はキジを身近で観察できる点では神奈川県で屈指の探鳥地である。

キジの声は聞けども姿は観察しにくいという場所は多いと思う。

夕暮れが近づいて来たので、ここで終了。

見聞きした野鳥(観察順)

カワセミ
イソシギ
チョウゲンボウ
ムクドリ
スズメ
バン
オオバン
ハシボソガラス
アオサギ
ダイサギ
モズ
コサギ
ゴイサギ
キジ

計14種

探鳥記 2017.8.5 金沢臨海部 14:00~18:20 晴れ

自称横浜バーダー、久々の横浜探鳥記!

東京湾だけでなく、横浜バーダーなら横浜市内のシギチドリの動向も把握しておきたいところ。

そこで例年この時期にシギチドリの観察可能性のある金沢臨海部へ向かった。

1つは平潟湾で、毎年キアシシギの小群を中心に地味にシギチドリが渡りの途中に立ち寄る。

もう1つは長浜公園で、例年7月後半から戻り渡りのシギチドリが時々観察されている。

長浜公園 14:00~16:50 

14時に到着。

日差しも気温も申し分のない厳しい状況で探鳥スタート!

まずはキアシシギがいそうなポイントを探すも発見できず。

本日はキアシシギの目撃談はないが、コチドリは午前中に目撃談があり。

長浜公園ではここ数年戻り渡りの時期にキアシシギが観察されている。

このキアシシギは長浜公園の近くにある平潟湾から渡りの休息の合間に飛来するのか?単に渡りの最中に立ち寄るのか?どちらなのか興味がある。

 

それにしても暑い。

何度も汗を拭き、水を飲み、帰ろうかと思っていたが、昨日ササゴイコムクドリの目撃談があると聞いてしまったら、平潟湾に移動できなくなった。

ササゴイコムクドリも長浜公園では7月に観察例が多く、ここ数年毎年観察している。

しかし今年は観察時期を逸したと諦めていただけに、せっかくのこのチャンスをものにしたい!

ササゴイには意外と早く会うことができた。

しばらくの間、暑さでボ〜と水面を見ていると、不意にピッと鋭い声を出してササゴイが視界に入って来るなり直ぐに反転してまた視界から消え去ったのである。

一瞬のタイミング良い出逢いだった!

アオサギ達も暑さでグダグダな様子

一方、コムクドリには苦労した。

暑い中ずいぶんと歩き回るもムクドリの群ればかり。

16時すぎになってようやくコムクドリ雄が目の前に現れた!

コムクドリは例年長浜では7月に入った辺りから観察され始め、しばらく滞在した後に南に渡って行く。

今回は5羽の群れを確認できた。

ようやく登場のコムクドリ雄

うなるような暑さだったが、今年の観察を諦めていたコムクドリササゴイ、そして地元の先輩バーダーとお話もできて有意義な探鳥となった。

当初15時には移動予定だった平潟湾へ急いで向かう。

 

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ
スズメ
アオサギ
メジロ
カルガモ
カワウ
キジバト
トビ
カワセミ
ツバメ
シジュウカラ
ヒヨドリ
ダイサギ
コサギ
ウグイス
ハシボソガラス
ハシブトガラス
ササゴイ
コムクドリ

計19種

 

平潟湾 17:20~18:20

到着時は満潮に近い状況だったので、シギチドリが採餌できる干潟は完全に水没していた。

こうなるといつものようにシギチドリ達は波止場のような鉄柵やボートに移動して休憩していた。

シギチドリは全てキアシシギで総数27羽。

キアシシギ御一行様、一隻貸切中

いつも鉄柵で休んでいるが、この日は先客のアオサギがいるので、珍しく一部はボートで休んでいる。

 

 

採餌を終えてお休みモード

キアシシギの胸や脇にある波状の横斑は、春先より薄くなっている個体もいる。

この横斑は冬羽への換羽が進むと共に消えてなくなる。

 

平潟湾では戻り渡りで立ち寄るシギチドリは主にキアシシギだが、ソリハシシギメダイチドリなど、10月くらいまでは何が現れるか分からない。

夕日を浴びるキアシシギのねぐら

ここの夕陽はなかなか良いので、しばらく光景を味わって平潟湾を立ち去った。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ
キアシシギ27
アオサギ

探鳥記 2017.5.7 平潟湾 10:30~12:00 晴れ

今シーズン、何とまだ横浜の三番瀬?平潟湾で春のシギチドリを観察していない!

最近は東京湾を中心に観察していたので、地元のシギチドリ観察をおろそかにしすぎた、反省!

渡りのピークは過ぎたと思うが、とりあえず平潟湾へ直行!

 

GW最終日なので、潮干狩りで混んでいると思ったが、それほどでもない。

さっそく、この時期の平潟湾を代表するキアシシギを発見。

1羽気が付くと次々とキアシシギが目に入って来る。

今年も相当数来ているようだ。

目の前で採餌していたり休んでいる個体だけでなく、遠く潮干狩りをしている方まで採餌している個体もいる。

もっと早く観察に来いよ!

次に常連のメダイチドリを探す。

いつもならチョコチョコ動きながらゴカイを採餌しているのをよく目撃するが、なかなか見つからない。

今日は違う餌場で食事中かと思っていたら、ようやく2羽見つける。

例年なら10羽ぐらいの群れで採餌しているのだが、今年は少ない。

キアシシギと二枚看板のメダイチドリ

次にメダイチドリの群れとよく行動するハマシギを探す。

これまた見つからない。

同行者が200mくらい離れた向こう岸にいるハマシギ1羽を執念で発見。

しばらくしたらこちらに飛んできてくれた。

 

毎年ハマシギは十数羽の小群で渡りの途中に平潟湾に立ち寄る。

しかし、このハマシギは1羽で採餌している。

ハマシギは群れで行動することが多いシギなので、1羽しかいない状況を見ると、違和感を覚えるとともに群れからはぐれてしまったのか?心配になる。

えさも仲間も探してね!

残る常連さんキョウジョシギは今回は見当たらない。

おそらく野島の裏手で休んでいるのだろう。

昨年の平潟湾の春の渡りでは、サルハマシギセイタカシギが観察されて地元バーダーを喜ばせた。

改めて決して環境が良くなくても立ち寄ってくれることを再認識した。

最近のシギチドリを取り巻く環境の悪化を考えると、常連さんがいつの日かサプライズゲストにならないことを祈っている。

シギチドリ以外では、冬鳥のスズガモがまだ滞在している。

このまま居心地が良くて平潟湾に居ついてしまう鴨。

もうしばらく羽を休ませてもらうぜ。

 

帰り際、鉄柵を見ると、キアシシギが群れで休憩中、満潮でエサが取れない状況でもないのに。

渡って来た直後の群れで疲れているのか?

それともこれからの渡りのために寝貯めしているのか?

それとも夜間に採餌行動をしてようやく一休みなのか?

頻繁に観察するキアシシギさえもまだまだ分からないことが多い。

理由はそっちで考えて。とにかく眠いのだ。

こちらもようやく心に引っかかっていた探鳥が終わってホッと一息。昼寝でもしようか。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ
メダイチドリ
ハマシギ
スズガモ
スズメ
ムクドリ
カワウ
イソシギ
イソヒヨドリ

計9種