今回は横浜市金沢区臨海部のカモの飛来状況とカモの換羽の様子を知りたいので長浜公園と野島で探鳥することにした。
最近、新横浜公園ばかりでカモの観察をしていたので、ずっと長浜公園が気になっていた。
幸浦駅で降りて歩いて5分くらいで長浜公園に到着。
まずはD観察窓へ。
そばまで来るとカワセミの鳴き声が聞こえてきた。
急いでD窓から探すと、遠くの岩に上にカワセミを発見、しばらく美しさを鑑賞する。
茂みからはウグイスの「ジャッ、ジャッ」という声。
次にC観察窓へ。
これからのカモの時期、C窓前の水面にオカヨシガモの小群を観察する機会が多い。
毎年、不思議とこの場所にいることが多いのだが理由は分からない。
オカヨシガモの主食は植物なので、この付近に好物の水草でも自生しているのか。
今回はこの窓からは何も観察できず。
次にB観察窓へ。
到着時は潮が満ちてきており、中の島は干潮時の半分ぐらいの狭さだ。
ざっと見たところ、中の島にはカワウ、コガモ、カルガモ、ホシハジロ、アオサギが目に付いた。
島の向こうの対岸付近にはキンクロハジロ、ホシハジロの群れが休憩中。
今回は渡って来たばかりのハシビロガモとオカヨシガモの換羽の様子を是非とも観察したかったのだが、まだ飛来していないのか?
まいったな~と再度1羽1羽丁寧に観察すると、なんだか周りのカモより黒っぽいカモを見つけた、ハシビロガモだ。
ハシビロガモ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中。
くちばしが見えなくても抜群の存在感!だったら早く見つけろ!ではあるが、悪役が似合いそうなカモだ。
当日は4羽確認した。
そして黒いお尻が目立つオカヨシガモも無事発見、目立つところに登場してくれた。
オカヨシガモ雄 繁殖羽
水浴びの時間帯なのか今回はあちこちでカワウの豪快な水浴びを観察できた。
この動画を掲載した理由は、カワウが長い羽根を咥えながら豪快な水浴びをしていたからである。
観察当初、魚を捕まえる練習でもしているのかと考えたが、幼鳥ならともかく成鳥であるから考えにくい。
巣材を運んでいるのかと思ったが、動画に映っているように最後は捨てているし、巣材を持って飛んでいく様子もない。
しばらくすると別個体が枝をくわえて泳いでいるのを観察したが、この個体もしばらくして枝を捨てた。
師匠S.Sさんによると、巣作りのための擬似行動の可能性があるとのこと。
フィールドに出るとまだまだ分からないことがたくさんあるのに気付かされる。
次に隣接する淡水池へ。
休憩中のコガモの小群とカルガモを観察。
ここでは樹木に止まっているゴイサギをイメージして探すが、最近は見る機会がない。
カワセミの声が聞こえてくるが、樹木で見えないのはいつもの光景である。
次にA観察窓へ。
ここからはB窓からは死角となるエリアを観察できる。
中の島の裏に2羽のハシビロガモを発見。
2個体とも先ほど同様にエクリプスから繁殖羽へ移行中の個体。
B観察窓からは気がつかなかったが、オナガガモもみつけることができた。
再度B観察窓へ。
オカヨシガモ雄とホシハジロ雌が並んで泳いでいたのだが、こんなに大きさに差があったのか?驚いてしまった。
両者の全長は、フィールドガイド日本の野鳥にはオカヨシガモ50cmホシハジロ45㎝で、日本のカモ識別図鑑にはオカヨシガモ45~57㎝ホシハジロ42~49㎝とある。
目視で10㎝くらいの差はあると感じた。
最後にD観察窓へ。
ちょうどゴイサギが正面手前の水面に現れたところだった。
何か違和感があると思ったら通常の個体より目玉が大きい!
成鳥のくちばしは非繁殖期になると、一部黄色になるとのことで、観察時は若鳥と勘違いしていた。
そろそろ次の目的地の野島に行く時間が来た。
続きは次回。
見聞きした野鳥(観察順)
カワセミ
ウグイス
ムクドリ
スズメ
モズ
ヒヨドリ
シジュウカラ
カルガモ
カワウ
アオサギ
トビ
ハシボソガラス
コガモ
ハシビロガモ
ホシハジロ
キンクロハジロ
オオバン
オカヨシガモ
カイツブリ
ヤマガラ
オナガガモ
ハクセキレイ
メジロ
ハシブトガラス
ゴイサギ
計25種