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横浜にカササギ注意報でございます!

知り合いの方が1月2日に三渓園の上空高く海側から西へ飛翔するカササギを撮影されました。

今回は撮影された方の許可をいただいての掲載となります。

以下はその時の画像です。

カササギと言えば佐賀県の県鳥であり、佐賀県では鳴き声と黒っぽい色からカチガラスと呼ばれることもあります。

生息地は以前は九州北西部の限られた地域でしたが、1990年代に室蘭や苫小牧で観察されて、野鳥界を震撼?させました。

近年、本場の生息地以外での観察例が全国にありますが、愛読書の『日本の野鳥650』(平凡社)には、港を中心とした狭い範囲での繁殖する例が増加していると記載されています。

苫小牧で発見されたカササギはその後も生息数が増加して繁殖も確認、現在200羽近くいるとのこと。

最近の研究では苫小牧周辺に生息するカササギはロシアで生息するカササギと遺伝子が同じで、ロシア船で運ばれてきたとする説が有力です(BirdNewsJapan参照)。

さて、今回の横浜カササギに話を戻します。

このカササギはどこから来たのでしょうか?

①本場の九州からの移動?

カササギは移動距離が短い鳥なので、ツリスガラリュウキュウサンショウクイのように西日本から徐々に東進してきた経緯があれば納得しますが、今回のように大遠征は可能性は低いと思います。

②動物園からの飼育個体の篭脱け?

横浜にあるズーラシラ・野毛山動物園・金沢動物園に問い合わせたところ、飼育していないとのこと。

③船に乗って運ばれてきた?

港・横浜しかも本牧エリアということで、苫小牧のようにロシアや韓国などから船舶に運ばれてきた可能性は高いと思います。

真相は?カササギのみぞ知る。

ちなみに、この冬は横浜北部でのカササギの目撃談があります。

同一個体かどうか不明ですが、この冬、横浜市内にカササギが2羽いる可能性があります。

苫小牧のように、横浜がカササギの繁殖地となる日が来るのか?

将来予想は置いといて、現実を直視せよ!

ということで、皆さん横浜のどこかにカササギがいると思って、探索してみてください!

過去の投稿⇒カササギ 2017.9.9佐賀市

 

 

 

 

 

 

野鳥 カササギ 2017.9.9 佐賀市 大授搦周辺

私の中では佐賀といえばカササギ

佐賀に行かないと観察できない野鳥として、ずっとお預け状態でした。

佐賀出身の知り合いや佐賀で探鳥した人の話によると簡単に観察できる野鳥とのこと。

地元民からはカチカチ鳴くからカチガラスと呼ばれているそうです。

あだ名が付くぐらいだから身近な存在なのでしょう。

残念ながら今回は鳴き声を聞く機会がありませんでした。

今回大授搦付近の住宅地や農耕地でカササギを何度も観察できたのですが、警戒心が強く車から降りて撮影しようとすると飛び去ってしまうことが多かったです。


このように飛び去る場面を1番見たような気がします。

関東でいうと同じカラス科のオナガと生息場所や警戒心の強さが重なるイメージです。

オナガというと天敵のカラスから巣を守るため猛禽のツミの巣のそばで繁殖するのが都会ではトレンド?で横浜市でも見受けれれますが、カササギも同じことをするのでしょうか?

野鳥の会の佐賀支部の方によるとカササギにとってカラスは天敵であり、繁殖期にカラスに巣を襲われることが多いとのこと。

繁殖期の天敵がカラスというのはオナガと同じであるのであれば、佐賀市のような都会でもツミのそばで繁殖するカササギもいるのでしょうか?また今後そういう動きが起きるのでしょうか?

また佐賀支部の方によるとカササギの生息地は郊外や他県に広がる傾向がある一方で佐賀平野での生息数が減少するというカササギのドーナツ化現象?が起きているとのことでした。

観察場面① 

国道沿いの住宅地での観察。

観察当初カササギの止まっている姿を見て何か違和感を感じていたのだが、以下の画像を見てその答えが分かりました。

野鳥の多くは頭部と胴体をつなぐ首の部分が外から見ると滑らかな曲線を描くのですが、このカササギは人間のように首の部分が細いので頭部が胴体に乗っかっているように見えるのです。


なぜか始祖鳥を連想してしまいました。

 

観察場面②

住宅地での観察。


珍しく地上に降りています。


地面にこびりついたものを採餌しているように見えます。

 

観察場面③

農耕地での観察。

この画像と動画は公開済みですが、カササギのまとめということで再掲載します。


このカササギも横から見ると先ほど指摘した首の細さが分かります。


尾の長さはやはり目立ちます。


車窓からですので比較的じっくり撮影できました。

今回は大授搦でのシギチドリ観察が中心となって、カササギにそこまで注目して観察しませんでした。

しかし車窓から電柱の上部にあるカササギの巣の跡を何本も見る度にカササギの繁殖の様子を知りたくなりました。

またおそらく繁殖期に頻繁に聞かれるだろうカチガラスのあだ名の由来であるカチカチという鳴き声を聴きたい。

カササギの繁殖期の春先から夏の間に佐賀を訪問したいですね!