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探鳥記 2021.7.22 平潟湾 8:00~9:00 晴

7月も後半に入り、三番瀬・谷津干潟・東京港野鳥公園など東京湾岸の各地でシギチドリが観察されている。

いよいよシギチドリ達の戻り渡りの始まり始まり!

ということで、様子を見に地元の平潟湾へ。

到着して直ぐに目の前に採食中の5羽のメダイチドリを発見!

三ヵ月ぶりの再会となり、またここに戻って来たことに感謝!

干潟に降りて潮干狩りをしている人が近づて来たので、ローソン前の干潟へ飛び去ってしまった。

そちらに移動すると、キアシシギの群れがこちらに飛んできた。

その数、何と7羽。

例年キアシシギは7月前半には戻り渡りの個体が初認されるが、群れを観察できるのは嬉しい。⇒2020.7.11の平潟湾の様子(掲載済み)。

キアシシギ

群れに警戒されないように忍び寄って近づいたが、アクセス方法が悪いのか?警戒心が強いのか?セブンイレブン前の干潟へ逃げてしまった。

キアシシギ

セブンイレブン前の干潟には先ほどのメダイチドリの5羽の群れ?が、野島の対岸の干潟には他のメダイチドリ14羽と先ほどのキアシシギの群れが集結しており、意外にシギチドリが多いことに驚いた。

メダイチドリ雄 

種数は少ないものの、これから10月中旬くらいまでは平潟湾でシギチドリが観察できる楽しみがある。

シギチドリが南国へ向かうまで今後も定期的に見回りしていきたい。

見聞きした野鳥(観察順)

メダイチドリ19羽、アオサギ、キアシシギ8羽 計3種

 

探鳥記 2021.7.11 相模川河口 7:45~8:25 晴

GW以来の相模川河口へ。

茅ヶ崎市側のゴルフ場周辺を探鳥した。

開始早々に上空を飛び回るヒメアマツバメを観察、巣はそばの工場にあった。

巣の形態からコシアカツバメの古巣を利用していた。

巣に入る直前のヒメアマツバメ

ゴルフ場そばの護岸ではひっそりとたたずむササゴイを発見!

今季はササゴイの観察機会が多いそうだ。

拡大図 ササゴイ発見!

ササゴイを観察していると、そばにシギがいる。

イソシギかと思いきや、何とキアシシギ

遠くからでも黄色の脚は目立っていた。

戻り渡りの途中の立ち寄りだろう。

ちなみに三番瀬でも数日前にキアシシギが観察されたそうだ。

前回のGWにチュウシャクシギオオソリハシシギハマシギメダイチドリコチドリを観察した砂洲には何もおらず。

ゴルフ場の鉄塔上ではハヤブサが食事中。

拡大図 食事中のハヤブサ

動画 ※鳥を食べている様子が流れますので、ご注意下さい。


いよいよシギ・チドリなどの渡りがスタート。

10月ぐらいまで様々な鳥がここに立ち寄ることだろう。

思わぬ出会いがあるかも。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒメアマツバメ、スズメ、ハシボソガラス、ササゴイ、キアシシギ、ウミネコ、カワウ、トビ、イソシギ、ハクセキレイ、ムクドリ、ハヤブサ、カルガモ、オオヨシキリ、ツバメ、カワラヒワ 計16種

ウミアイサ 2021.1.17 野島

今回の特集は今年の一月に野島水路で出会った2羽のウミアイサ達です。

虹彩の色がハッキリ見えないなど、雄の幼鳥なのか分からないのことがあるので、雌タイプということにしておきます。

以下の動画はウミアイサがフグを捕まえたものの、体を膨らませて真ん丸となったフグを飲み込むことができずに苦労したり、2羽で争奪する場面があります。

フグが体を膨らませるのは自分を食べようとする魚を相手に威嚇する意味合いだけかと思っていました。しかし、この動画を見ると体を膨らませることで口の中に飲み込まれるのを防ぐ意味合いもあるのだなぁと魚に詳しくない私は感心したのであります。

ヒメアマツバメ 2019.7.13 葉山町

今回の特集は前回のコシアカツバメと同じ場所で観察したヒメアマツバメです。

飛翔する動画と巣を撮影できたので、掲載することにしました。

ヒメアマツバメ ※肝心の飛翔画像がなかったので、2020.8.29に小田原港で撮影した画像を使用しました。

ヒメアマツバメの巣 

 

①自ら作った巣 巣材の主な材料は羽毛です。

※参考画像 先の小田原港巣での集団営巣地 いくつの巣があるのでしょうか?

コシアカツバメの古巣を利用したもの 入口付近にその特徴である羽毛のかたまりがあります。

イワツバメの古巣を利用したもの これも入口付近に羽毛のかたまりがあります。

ヒメアマツバメコシアカツバメイワツバメツバメなどの古巣あるいは営巣中の巣を乗っ取ることも多いそうです。

 

コシアカツバメ 2019.7.13 葉山町

今回の特集は2年前に葉山町で観察したコシアカツバメです。

意外と観察できそうでできない鳥ではないでしょうか。

名前通りに腰は赤色(≒赤茶色)ですが、飛翔時の速さと天候具合によってはハッキリと見えないこともあります。

その場合の有効な識別点として、体下面の細くて黒い縦斑に注目すると分かりやすいです。

また、飛翔はツバメより羽ばたかずに滑翔することが多いです。

名前の由来となった赤い腰です。

胴体下面の細黒い縦斑にも注目です。ツバメのように真っ白には見えませんので、飛翔時のラフな識別として白さでツバメかどうかを見分けると良いです。

ツバメのように喉は赤くありません。

壺を縦方向に半分に切ったような特徴のある巣です。

羽繕い・飛び立ち・巣の様子をまとめた動画です。

 

スズメ 2021.6.25 大田区

今回の特集は六郷干潟で撮影したスズメです。

砂浴びや頭掻きやピョンピョン歩きなど可愛い姿を至近距離で撮影することができました。

砂浴び

砂浴びの目的は体に着いた寄生虫や余分な脂などを除去するためであり、砂浴びをする鳥としてヒバリキジライチョウなどが挙げられます。スズメは水浴びと砂浴びの両方をします(「平塚市博物館刊行 ガイドブック14 野鳥の観察」参照)。

砂浴び中でも時々顔を上げて、周囲への警戒は怠らない。

顔を砂に埋めて、気持ちよさそう!

動画では更にスズメの表情と仕草をご堪能下さい!

頭掻き 

間接法 =翼を下げて翼越しに脚で頭を掻く方法を採用しています。

砂浴びしても頭部のかゆみは頭掻きが一番かな?

最後はスッキリした表情でした!

ピョンピョン歩き(ホッピング)

空中に浮いているショットを集めてみました。

今回の観察でスズメがもっと好きになりました!

探鳥記 2021.6.20 早戸川林道 8:10~12:30 晴

夏鳥シーズンの早戸川林道の様子が知りたくなった!

前日に雨が降ったので、ヒルに気を付けながらの探鳥となった。

本日は駐車場〜金沢橋〜早戸川橋を往復するコース。

全面アスファルトで真ん中を歩けばヒルは回避できるだろう。

駐車場に着くと早速「ヒリリ、ヒリリ」というサンショウクイの鳴き声が聞こえて、テンション急上昇。

スタートして直ぐの樹上で姿を確認できた。

サンショウクイ 鳴きながら飛び回る姿を見ることが多いので、久々にじっくり観察できた。

そばではホオジロカラ類がにぎやかだ。

ホオジロ

森の奥からはキビタキサンコウチョウセンダイムシクイオオルリの声が響き、早くも役者が揃った。

サンコウチョウは探鳥中に少なくとも5箇所から声が聞こえて来た。

前回3月に探鳥した際はヤマセミを観察したので、今回は湖面が見えれば注意深く探索したが、結局見つからず。

今回は特にオオルリ雄の幼鳥、若鳥、成鳥を観察できて、違いを楽しめた。

オオルリ雄第1回夏羽

猛禽類はミサゴノスリトビで、残念ながらクマタカは観察できず。

換羽中のミサゴ 

また今回は幼鳥を各地で観察することができた。

エナガ幼鳥

シジュウカラ幼鳥

姿を見ることが難しくなる時期ではあるが、その分、美声を聴いたり、声を聞き分ける楽しみを味わえることができる早戸川林道であった。

見聞きした野鳥(観察順)

サンショウクイ、ホオジロ、スズメ、ムクドリ、キビタキ、サンコウチョウ、ウグイス、コゲラ、ヒヨドリ、メジロ、シジュウカラ、センダイムシクイ、オオルリ、エナガ、ノスリ、トビ、カワウ、カケス、ホトトギス、ヤブサメ、アオゲラ、ジュウイチ、ヒガラ、ヤマガラ、ミソサザイ、イカル、キジバト、カワラヒワ、イワツバメ、ハシブトガラス、キセキレイ、ミサゴ、アオサギ、ハクセキレイ、ハシボソガラス、ツバメ 計36種

オオルリ 2021.6.18 森戸川

今回の特集は先日の森戸川で観察したオオルリです。

高い枝先や樹上で鳴くシロハラビタキ状態を観察する機会が多いのですが、この日は低くて見えやすい枝先での観察が多く、撮影には良い日でした。

動画をどうぞ。全て同一個体であり、囀る姿をご堪能下さい!

 

 

探鳥記 2021.6.18 森戸川 11:10~15:50 晴

およそ一月ぶりの森戸川。

今回も相変わらずサンコウチョウの観察は難しく、姿を1回チラッと見ただけと声を3か所で聞いただけ。

例年に比べて、明らかに見聞きできる機会が減少しており、この状態はサンコウチョウが南に帰る秋口まで続くのか。

飛来個体数は例年と同じくらいなので、サンコウチョウが林道沿いの観察しやすい場所に近づかないだけだとは思う。

他の野鳥の動向であるが、センダイムシクイは林道入り口をちょっと進んだ付近で1羽のみのさえずり。

ホトトギスは何度も上空?高い樹上付近?から声を聞いた。

林道終点付近では雄の声に呼応して、雌のピピピピ、、、という声を3回聞いた。

あの周辺のウグイスの巣を狙っている感じだ。

キビタキは森戸川では声のみを聞くことが多い鳥であるが、今回は林道終点で観察できた。

キビタキ 観察時間中、縄張りを2周巡回していた

そして今回の主役はオオルリ、今までで一番じっくり観察できた。

特に林道終点では見つけやすい枯れ枝の止まることが多く、その美声と瑠璃色の姿を堪能。

観察最中にキビタキサンコウチョウホトトギスが同時に見聞きする機会があり、嬉しい悲鳴を上げたのだった。

見聞きした野鳥(観察順)

カワラヒワ、ツバメ、ムクドリ、スズメ、カルガモ、ホオジロ、オオルリ、センダイムシクイ、キビタキ、ホトトギス、ヤマガラ、メジロ、シジュウカラ、キジバト、エナガ、サンコウチョウ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、トビ、カワセミ 計20種

探鳥記 2021.5.25 平潟湾 10:00~10:30 晴

5月の下旬となり、すでに北の繁殖地へ旅立ってしまっただろうシギ・チドリ達の不在を確かめに行く目的で平潟湾へ。

わざわざ不在を確かめるという終認(⇔初認)作業は寂しいが、大事な記録でもある。

いないと思って当地へ着くと、遠くから「ピュイー」というキアシシギの声が!

終認目的は吹き飛んだが、また会えて良かった。

声を求めて野島水路の方に移動すると、2羽のキアシシギがこちらに飛んできた。

1羽が目の前の水際に着地して、早速採食行動を開始。

道路工事の建設が決まり、来年この場所が現状維持されているか分からない。

この風景は見納めかもしれないと思うと寂しい気持ちでキアシシギを観察しつつ、繁殖地への無事の飛行を祈るのであった。

動画 ※カニを捕食しています

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ2、アオサギ、ツバメ 計3種