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セイタカシギ 2020.4.24  横浜市青葉区

前回のソリハシセイタカシギの流れで今回は横浜セイタカシギです。

横浜市内で観察できるセイタカシギは格別でした。


奥の水田にセイタカシギが見えた時は感激しました!


体上面が褐色なので雌です。


水面がキラキラ光る中、ゆっくりと動くセイタカシギは姿も立ち振る舞いも優雅でした。


こちらに近づいてきました!

脚の長さが際立ちますので、アシナガシギと呼びたいところですが、すでに別種にアシナガシギがいます。

実際はセイタカシギの方がアシナガシギより脚が長いですし、体全体のバランスから見ても不自然なくらい長いです。

アシナガシギの方が先に命名されたので、仕方なく足が長い=背が高いということでセイタカシギと命名されたのではないか?と思っています。

 


同じ水田にはコチドリもいました。正面から見ると、猛禽類のような鋭い眼光!

ソリハシセイタカシギ 2017.6.3 木更津市

今回は3年前に観察したソリハシセイタカシギです。

ずいぶんと寝かしてしまいました。

木更津の水田地帯にセイタカシギの群れと共にいました。

ソリハシセイタカシギといったら、まずはその名の通り上に反ったユニークなくちばし!


くちばしを見てスキーのジャンプ台を思い浮かべませんか。

上に反ったクチバシの特性を生かして、金魚すくいのように獲物をすくい上げる採食行動をよくします。


撮影した画像を見返すと、このように先端付近から水が滴る画像が多くありました。

以下は採食行動の動画です。滅多に観察できないので同じような場面ですが掲載しました。


成鳥と思いきや、よく見ると黒色の羽根の一部に褐色味のある部分があり、白い部分の羽根の基部にも褐色が見えるので若鳥でした。また、くちばしを上から見ると意外と幅広くキリアイのような形で、横からの細くて反った形とは違って面白い。

以下は休憩と羽繕いの動画です。


ソリハシセイタカシギは一緒にいたセイタカシギより胴体が一回り大きく脚が短いので、形状の違いは明らかでした。

参考画像

セイタカシギ雄 細長いくちばしと脚、スリムな胴体など違いますね。

 

探鳥記 2020.5.23 円海山周辺 8:30~10:30 曇りのち雨

前日の夜の予報では朝から雨、、、と思いきや起きたら日差しが目に入った!

出遅れ臭が漂う中、瀬上池へ。

スタート間もなく、待望の横浜ホトトギスの声が尾根から聞こえて来た!

ウグイスの声も聞こえ、いよいよ托卵する側される側の攻防の始まりである。

 

途中、オオルリの声が間近に聞こえて来た。

道の両脇の森を行き来してはさえずるのを繰り返していた。

しまいにはオオルリは行き来するのが面倒になったのか?より効率の良い2つの森の真ん中上に架かる電線上でさえずり始めた。

オオルリの電線どまりは意外や初めて見た。

瀬上池では2か所からキビタキの声が聞こえた。

到着してしばらくすると、雨が降り始めて来た!

やはり天気予報通りだったのか、、、これ以上の深入りを回避して、お開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス、ホトトギス、シジュウカラ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、カワセミ、ツバメ、オオルリ、メジロ、キビタキ、ヒヨドリ、エナガ、シジュウカラ、コゲラ、カルガモ、ヤブサメ 計16種

探鳥記 2020.5.22 金沢区臨海部 平潟湾 10:25~12:15 曇り

ベイサイドマリーナから平潟湾へ。

先程の状況から平潟湾のシギチドリ達も少ないのだろうか。

前回(⇒前回2020.5.10探鳥記)はチュウシャクシギなど5種を観察して満足する探鳥であったが、今回はどうか。

到着時、ほぼ干潮状態で潮干狩りの人があちこちにいた。

ゴカイの好きなハマシギメダイチドリが集まるポイントは干潮にもかかわらず、彼らの姿はなし。

繁殖地へ移動したのだろう。

例年この時期ならキアシシギはまだ滞在しているはず。

ようやく3羽のキアシシギを発見した。


キアシシギ

11時近くになって、手前の岸辺にキョウジョシギの小群が飛来した。

茶・黒・白の3色でこの時期なら艶やかな茶色の羽模様で目立つはずなのだが、相変わらず見つけにくいシギである。
拡大画像 

3羽のキョウジョシギ 左から雌・雌・雄

盛んにくちばしで石や貝殻をひっくり返す独特の採食行動をしていた。


キョウジョシギ

シギチドリは前回より種数ともに減少したが、長居やこのまま滞在して繁殖地に行かないのも問題である。

無事に彼らが繁殖地に到着するのを願うのみである。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ6、アオサギ、カワウ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ、トビ、ヒメウ、キョウジョシギ7羽 計9種

探鳥記 2020.5.22 金沢区臨海部 ベイサイドマリーナ 9:40~10:10 曇り

 

そろそろ金沢区臨海部で休憩中のシギチドリ達が繁殖地へ移動する頃。

干潮に合わせて様子を見に行くことにした。

まずはベイサイドマリーナへ。

前回(⇒前回の2020.5.10探鳥記)多くのキョウジョシギの採食行動を間近で観察できた防波堤には何もいない。

湾内にいたスズガモカンムリカイツブリも姿なし。

遠くの防波堤にはウミネコの群れと一回り大きいカモメ類が1羽いた。

周辺ではコアジサシの目撃談が続いているが、本日も会えず。

帰る間際にキアシシギが2羽鳴きながら飛来してきた。

数日前の探鳥情報も加味するとキョウジョシギ達は繁殖地へ移動したようだ。

次の目的地・平潟湾へ。

見聞きした野鳥(観察順)

イソヒヨドリ、カワウ、ウミネコ、ムクドリ、ハクセキレイ、キアシシギ2羽 計6種

 

オオルリ 2019.5.17 二子山

今回の特集は昨年のこの時期に二子山で撮影したオオルリです。

「ピールーリーリー、ジジッ」という伸びやかなさえずりのオオルリですが、最近フィールドでは「ジジッ」という余韻のある最後の節が気になります。

時々オオルリのさえずり中には他の鳥のさえずりに似た節が入ることがあります。

私がが聞いただけでもクロジエゾムシクイジュウイチキビタキがありました。

戸隠で聞いたクロジ似の声と今月円海山で聞いたキビタキ似の声は本物?と思わせるくらいでしたが、最後にはオオルリと分かる「ジジッ」がありました。

動画は不鮮明だったり逆光気味だったりしていますが、オオルリのさえずりの声だけでも楽しんでくださいね。

以下の2つの動画は別々のポイントで撮影したので、別個体と思います。


 

探鳥記 2020.5.16 円海山周辺 7:00~8:00 小雨

雨が降るまでの探鳥と決めて、円海山へ。

探鳥開始時すでにポツポツと雨が落ちており、さすがにお開きということもできず、探鳥に支障がない限りという条件に下方修正。

雨で煙る森では2人のランナーと会ったのみで、バーダーは私だけ。

氷取沢では常連のオオルリキビタキは沈黙していたが、センダイムシクイが近くで鳴いていたので、以下の音声を録音。

センダイムシクイと鳴き争う?2羽のウグイス

瀬上池周辺ではコジュケイ似のキビタキの声が聞こえて来た!

以下はその時の音声で、コジュケイにそっくり!特にゆっくりした「クゥィ」の部分は思わず唸ってしまった。

※以前に「コジュケイ似のキビタキの声」を掲載しましたが、その時の声とも微妙に違いますね。⇒こちらをどうぞ。

音声録音が無事に終了、次は姿を見る番だ。

運よくほぼ同じ目線上で鳴く姿を発見でき、動画撮影。※トップ画面にもアップ中。

喉のオレンジ色が薄暗い森で映えて非常に綺麗だった。

その後、キビタキは縄張りを小移動したので、こちらも同行して、次の音声を録音。※鳴き声は動画とほぼ同じパターン。

今回は道中の6か所でヤブサメの声を聞くことができ、ヤブサメの飛来直後のような感じの賑わいであった。

雨が降っている方が活発なのか?

ヤブサメの和名は藪雨という有力説があり、その根拠は鳴き声のシシシシシシ、、、が雨のように聞こえるからである。

本日のようにヤブサメが雨の日に活発に鳴いている現場にいると、鳴き声からではなく雨天時に活発に鳴く様子がその由来では?と思わせてしまうほどであった。

8時前になると雨が強くなって来たので、予定通り?お開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

シジュウカラ、メジロ、ウグイス、ヤマガラ、ヤブサメ、センダイムシクイ、ヒヨドリ、コゲラ、ハシボソガラス、キビタキ 計10種

探鳥記 2020.5.12 新横浜公園 13:00〜14:00 晴れ

到着時、自称横長池ではセッカオオヨシキリなど夏ここで繁殖する小鳥達の鳴き声がしていた。

目の前の対岸のアシ原からセッカの「チャッ、チャッ、チャッ、、、」という声がしたので、姿を見ようと探索するも見つからず。

体も小さいし、奥で隠れて鳴いているのかな?となかば探索を諦めかけていると、土手の約10mくらい上空を鳴きながら飛翔する姿を発見!

セッカの典型的なさえずり飛翔は、「ヒッ、ヒッ、ヒッ、、、」と鳴きながら上昇して、「チャッ、チャッ、チャッ、、、」と降下するパターン(以下の左の図)。

今回はヒバリのように上下移動しながら右から左に20mくらい移動して着地するパターン(以下の右の図)。


このような飛翔は初めて観察したのだが、縄張り宣言なのか?雌へのアピールなのか?そもそもさえずり飛翔なのか?

一方、オオヨシキリはというとアシ原の奥にいる姿をチラッと見ただけ。

その鳴き声は最盛期の音量には程遠く、試運転状態のどこか控え目な感じ。

園内には少なくとも2個体を確認した。

水鳥に目を向けると、留鳥のカルガモ以外にカモの姿はなく、オオバンも数羽が残るのみ、カイツブリは鮮やかな繁殖羽となっていた。

見聞きした野鳥(観察順)

ツバメ、カルガモ、ムクドリ、カワラヒワ、セッカ、アオサギ、ハシボソガラス、カワセミ、オオヨシキリ、スズメ、キジバト、オオバン、バン、カイツブリ 計15種

 

チュウシャクシギ 2020.5.10 平潟湾

今回の特集は先日の平潟湾でのチュウシャクシギです。

2年連続で平潟湾に立ち寄ってくれました。

今回は飛翔行動を何とか撮影することができました。

以下はカニをくわえたまま飛び回って、最後は着地する流れです。


背から腰のかけての白さが特徴の一つです。飛翔時はくちばしよりこの白い部分に目が行ってしまいます。

※後半にスロー再生あり。

残念ながら採食行動は撮影できませんでしたが、昨年の特集に掲載しましたので、こちらをどうぞ。

 

探鳥記 2020.5.10 金沢臨海部 平潟湾・八景島 12:00~13:10 晴れ

ベイサイドマリーナから平潟湾へ。

前回5月6日の探鳥後にチュウシャクシギが渡来したとのこと。

チュウシャクシギは長居はしないと思うので、会えるか?会えないか?

到着時、まさに干潮時で露呈した干潟は湾内広く露呈していた。

雨上がりなのにすでに潮干狩りの人があちこちにいるので、警戒心の強いシギ・チドリ達は避けるように点在している模様。

まずは2羽のキアシシギが目に付いた。

警戒しているのか落ち着きなく干潟を転々としていた。

目的のチュウシャクシギはどこにいるのか?抜けてしまったか?

しばらく探索したところ、野島水路の手前の干潟にじっとしているチュウシャクシギを発見。

シギ・チドリ達の中では存在感のあるシギであるが、意外と見つけにくい印象ではある。


昨年に続く飛来となったチュウシャクシギ 横浜での観察は格別である

水路の向こう岸の干潟ではメダイチドリハマシギの小群が採食行動中。

ハマシギの繁殖羽がいつもより綺麗に見えて、遠くからでも映えていた。


左)中央)メダイチドリと右)ハマシギ

以下の動画は対岸の干潟の様子。チュウシャクシギ、キアシシギ、メダイチドリ、ハマシギが登場。

チュウシャクシギを今季も観察できて一安心。

帰り途中、前回のキョウジョシギの群れの動向が気になったので八景島に立ち寄った。

今回は40羽の群れと少なかったが、周辺の海域で採食行動をしているのだろう。

先ほどのベイサイドマリーナの観察中に後から飛来合流した24羽の群れは、ここにいた群れかも。


拡大画像

なんと7羽のキョウジョシギが、、、抜群のカモフラージュ!

周辺にはヒメウの姿が!ベイサイドマリーナでの観察を合わせると3羽いるのか。

ヒメウは少ない・この時期はもういないなどと自分で決めつけていた、反省!

探索すればするほど面白いエリアである。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ8、カワウ、アオサギ、スズガモ、トビ、ヒメウ、ムクドリ、チュウシャクシギ、ハマシギ8、メダイチドリ5、イソヒヨドリ、ハシボソガラス、イソシギ、スズメ、カワラヒワ、シジュウカラ、カンムリカイツブリ、カルガモ 計18種