今回の特集は二子山のオオルリです。
一年ぶりの探鳥となった二子山。
例年この時期はオオルリのさえずりが一時不活発になる傾向ですが、林道入り口から終点まで頻繁に聴くことができました。
更に声だけでなく姿までも何度も観察することができました(シロハラヒタキ状態のことが多かったですが)。
個体A 画像と音声と動画の3連発です。
※動画は2回繰り返しています。
個体B 画像と音声と動画の3連発です。
※ピンボケ動画ですが、3回繰り返しています。
今回の特集は瀬上池で出会ったゴイサギ幼鳥です。
歩きながら対岸の水際をフワッと見ていると、突然そばの樹木から褐色の大きな鳥が水際に着地した。
オオタカ幼鳥?トビ?
正体はゴイサギ幼鳥(通称ホシゴイ)であった。
繁殖シーズンに入ったとはいえ、巣立ちヒナにしては時期が早過ぎるし、体色も黒味が強くない。
なので昨年生まれの幼鳥と判断しました。
このゴイサギは地表や水面を盛んに突いたり、何かを咥えたりしていました。
よほどカエルや魚が多いと思いきや、じっくり観察してみると採食行動の他に枝を咥えては離す行動が目に付きました。
エサ取り訓練なのか?遊んでいるのか?
巣材を選んでいるようには見えませんでした。
不鮮明画像ですが、これは川エビ?にも木くず?にも見えますね(笑)
※動画後半では水際で何度も枝を咥える行動をしています。
今回は3年前に観察したソリハシセイタカシギです。
ずいぶんと寝かしてしまいました。
木更津の水田地帯にセイタカシギの群れと共にいました。
ソリハシセイタカシギといったら、まずはその名の通り上に反ったユニークなくちばし!
上に反ったクチバシの特性を生かして、金魚すくいのように獲物をすくい上げる採食行動をよくします。
撮影した画像を見返すと、このように先端付近から水が滴る画像が多くありました。
以下は採食行動の動画です。滅多に観察できないので同じような場面ですが掲載しました。
成鳥と思いきや、よく見ると黒色の羽根の一部に褐色味のある部分があり、白い部分の羽根の基部にも褐色が見えるので若鳥でした。また、くちばしを上から見ると意外と幅広くキリアイのような形で、横からの細くて反った形とは違って面白い。
以下は休憩と羽繕いの動画です。
ソリハシセイタカシギは一緒にいたセイタカシギより胴体が一回り大きく脚が短いので、形状の違いは明らかでした。
参考画像
セイタカシギ雄 細長いくちばしと脚、スリムな胴体など違いますね。
前日の夜の予報では朝から雨、、、と思いきや起きたら日差しが目に入った!
出遅れ臭が漂う中、瀬上池へ。
スタート間もなく、待望の横浜ホトトギスの声が尾根から聞こえて来た!
※ウグイスの声も聞こえ、いよいよ托卵する側される側の攻防の始まりである。
途中、オオルリの声が間近に聞こえて来た。
道の両脇の森を行き来してはさえずるのを繰り返していた。
しまいにはオオルリは行き来するのが面倒になったのか?より効率の良い2つの森の真ん中上に架かる電線上でさえずり始めた。
オオルリの電線どまりは意外や初めて見た。
瀬上池では2か所からキビタキの声が聞こえた。
到着してしばらくすると、雨が降り始めて来た!
やはり天気予報通りだったのか、、、これ以上の深入りを回避して、お開きとした。
ウグイス、ホトトギス、シジュウカラ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、カワセミ、ツバメ、オオルリ、メジロ、キビタキ、ヒヨドリ、エナガ、シジュウカラ、コゲラ、カルガモ、ヤブサメ 計16種
ベイサイドマリーナから平潟湾へ。
先程の状況から平潟湾のシギ・チドリ達も少ないのだろうか。
前回(⇒前回2020.5.10探鳥記)はチュウシャクシギなど5種を観察して満足する探鳥であったが、今回はどうか。
到着時、ほぼ干潮状態で潮干狩りの人があちこちにいた。
ゴカイの好きなハマシギやメダイチドリが集まるポイントは干潮にもかかわらず、彼らの姿はなし。
繁殖地へ移動したのだろう。
例年この時期ならキアシシギはまだ滞在しているはず。
ようやく3羽のキアシシギを発見した。
11時近くになって、手前の岸辺にキョウジョシギの小群が飛来した。
茶・黒・白の3色でこの時期なら艶やかな茶色の羽模様で目立つはずなのだが、相変わらず見つけにくいシギである。
拡大画像
3羽のキョウジョシギ 左から雌・雌・雄
盛んにくちばしで石や貝殻をひっくり返す独特の採食行動をしていた。
シギ・チドリは前回より種数ともに減少したが、長居やこのまま滞在して繁殖地に行かないのも問題である。
無事に彼らが繁殖地に到着するのを願うのみである。
キアシシギ6、アオサギ、カワウ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ、トビ、ヒメウ、キョウジョシギ7羽 計9種
そろそろ金沢区臨海部で休憩中のシギ・チドリ達が繁殖地へ移動する頃。
干潮に合わせて様子を見に行くことにした。
まずはベイサイドマリーナへ。
前回(⇒前回の2020.5.10探鳥記)多くのキョウジョシギの採食行動を間近で観察できた防波堤には何もいない。
湾内にいたスズガモもカンムリカイツブリも姿なし。
遠くの防波堤にはウミネコの群れと一回り大きいカモメ類が1羽いた。
周辺ではコアジサシの目撃談が続いているが、本日も会えず。
帰る間際にキアシシギが2羽鳴きながら飛来してきた。
数日前の探鳥情報も加味するとキョウジョシギ達は繁殖地へ移動したようだ。
次の目的地・平潟湾へ。
イソヒヨドリ、カワウ、ウミネコ、ムクドリ、ハクセキレイ、キアシシギ2羽 計6種
今回の特集は昨年のこの時期に二子山で撮影したオオルリです。
「ピールーリーリー、ジジッ」という伸びやかなさえずりのオオルリですが、最近フィールドでは「ジジッ」という余韻のある最後の節が気になります。
時々オオルリのさえずり中には他の鳥のさえずりに似た節が入ることがあります。
私がが聞いただけでもクロジ、エゾムシクイ、ジュウイチ、キビタキがありました。
戸隠で聞いたクロジ似の声と今月円海山で聞いたキビタキ似の声は本物?と思わせるくらいでしたが、最後にはオオルリと分かる「ジジッ」がありました。
動画は不鮮明だったり逆光気味だったりしていますが、オオルリのさえずりの声だけでも楽しんでくださいね。
以下の2つの動画は別々のポイントで撮影したので、別個体と思います。
雨が降るまでの探鳥と決めて、円海山へ。
探鳥開始時すでにポツポツと雨が落ちており、さすがにお開きということもできず、探鳥に支障がない限りという条件に下方修正。
雨で煙る森では2人のランナーと会ったのみで、バーダーは私だけ。
氷取沢では常連のオオルリやキビタキは沈黙していたが、センダイムシクイが近くで鳴いていたので、以下の音声を録音。
※センダイムシクイと鳴き争う?2羽のウグイス
瀬上池周辺ではコジュケイ似のキビタキの声が聞こえて来た!
以下はその時の音声で、コジュケイにそっくり!特にゆっくりした「クゥィ」の部分は思わず唸ってしまった。
※以前に「コジュケイ似のキビタキの声」を掲載しましたが、その時の声とも微妙に違いますね。⇒こちらをどうぞ。
音声録音が無事に終了、次は姿を見る番だ。
運よくほぼ同じ目線上で鳴く姿を発見でき、動画撮影。※トップ画面にもアップ中。
喉のオレンジ色が薄暗い森で映えて非常に綺麗だった。
その後、キビタキは縄張りを小移動したので、こちらも同行して、次の音声を録音。※鳴き声は動画とほぼ同じパターン。
今回は道中の6か所でヤブサメの声を聞くことができ、ヤブサメの飛来直後のような感じの賑わいであった。
雨が降っている方が活発なのか?
ヤブサメの和名は藪雨という有力説があり、その根拠は鳴き声のシシシシシシ、、、が雨のように聞こえるからである。
本日のようにヤブサメが雨の日に活発に鳴いている現場にいると、鳴き声からではなく雨天時に活発に鳴く様子がその由来では?と思わせてしまうほどであった。
8時前になると雨が強くなって来たので、予定通り?お開きとした。
シジュウカラ、メジロ、ウグイス、ヤマガラ、ヤブサメ、センダイムシクイ、ヒヨドリ、コゲラ、ハシボソガラス、キビタキ 計10種
到着時、自称横長池ではセッカやオオヨシキリなど夏ここで繁殖する小鳥達の鳴き声がしていた。
目の前の対岸のアシ原からセッカの「チャッ、チャッ、チャッ、、、」という声がしたので、姿を見ようと探索するも見つからず。
体も小さいし、奥で隠れて鳴いているのかな?となかば探索を諦めかけていると、土手の約10mくらい上空を鳴きながら飛翔する姿を発見!
セッカの典型的なさえずり飛翔は、「ヒッ、ヒッ、ヒッ、、、」と鳴きながら上昇して、「チャッ、チャッ、チャッ、、、」と降下するパターン(以下の左の図)。
今回はヒバリのように上下移動しながら右から左に20mくらい移動して着地するパターン(以下の右の図)。
このような飛翔は初めて観察したのだが、縄張り宣言なのか?雌へのアピールなのか?そもそもさえずり飛翔なのか?
一方、オオヨシキリはというとアシ原の奥にいる姿をチラッと見ただけ。
その鳴き声は最盛期の音量には程遠く、試運転状態のどこか控え目な感じ。
園内には少なくとも2個体を確認した。
水鳥に目を向けると、留鳥のカルガモ以外にカモの姿はなく、オオバンも数羽が残るのみ、カイツブリは鮮やかな繁殖羽となっていた。
ツバメ、カルガモ、ムクドリ、カワラヒワ、セッカ、アオサギ、ハシボソガラス、カワセミ、オオヨシキリ、スズメ、キジバト、オオバン、バン、カイツブリ 計15種