今回の探鳥目的は北海道で絶滅寸前のシマアオジを観察すること!
シマアオジがまだ北海道で普通に見られる時代になぜ観察しなかったのと後悔し、今年こそ今年こそと思い続けてようやく重すぎる腰を上げることにした。
日程は2泊3日で、旭川空港⇒稚内⇒旭川⇒帯広空港の強行スケジュールである。
目的のシマアオジの生息状況であるが、ここ数年はサロベツ原野に数つがいのみという厳しい状況は変わらないようだ。
確かに最近の観察機会と個体数は、繁殖地の北海道より渡り時の離島の珍鳥スポットの方が多いと思う。
しかし、繁殖地の涼しげな草原であの寂しげなさえずりを是非聴きたい!
GW明けに何とか旅行の手配を完了するも、今年もシマアオジが無事にサロベツに飛来する保証はない。
もはや毎年数羽しか観察できないのだから、越冬地や渡りの途中で落鳥して飛来が途絶える可能性もある。
心配する日々であったが、6月に入ってサロベツ湿原センターのHPに今年も飛来したとの一報が!
生息数が少ないため吉報が入った日以後も、どうか無事観察できますように!と心配する日々は依然として続いた。
旭川空港→雄信内駅付近 移動中 9:00~13:00
8時半過ぎには旭川空港に到着、この時間に旭川にいるとは不思議な気分だ。
本日の宿泊は稚内で、明日は終日シマアオジ探鳥に時間を割り当てる予定であるが、今日のうちに観察できるに越したことはない。
そこで寄り道せずに旭川からサロベツ原野まで真っ直ぐ向かうことにした。
旭川空港からサロベツ原野付近の雄信内駅付近までは、車窓からの探鳥と小休止した際に付近を探鳥するぐらいであった。
天塩川付近を走行中に電柱に止まるオオジシギを観察したのが印象に残っている。
見聞きした野鳥(観察順)
スズメ
ハシブトガラス
モズ
マガモ
アオサギ
ムクドリ
トビ
センダイムシクイ
ウグイス
オオジシギ
10種
雄信内駅周辺 13:00~13:30
そろそろサロベツ原野に入る辺りで車窓からトビではない猛禽類が見えたので、車を止めてしばし探鳥。
長く尖って見える頭部、太い2本の黒帯がある尾羽、翼の形からハチクマと判断。
同時に仲間がさらにチュウヒとトビを発見した。
この勢いでオジロワシ!と行きたいところだが見当たらない。
探鳥を終えて、付近にある渋すぎる?宗谷本線の無人駅になぜか引き込まれた。
駅舎を撮影していると付近からカッコウやツツドリの声が聞こえてきた。
その声で一気に探鳥モードになり、樹上で鳴くツツドリを発見。
ツツドリ
後もヤマゲラやアオバトの声も聞くことができ、思わぬ立ち寄りが嬉しい出会いとなった。
見聞きした野鳥(観察順)
ハチクマ
トビ
チュウヒ
カッコウ
ツツドリ
ウグイス
ヤマゲラ
カワウ
アオバト
アオジ
センダイムシクイ
ホオジロ
カワラヒワ
計13種
次回はいよいよサロベツ原野での探鳥。