ウソの体の色合いは雄雌ともに好きなのですが、最近は渋い雌に惹かれます。
この3日間、最近気になる存在のウソ雌の様々な行動を撮影できました。
水飲み動画
まずは八溝県民休養公園での動画です。
次に横浜市の円海山での動画です。
採食動画
横浜市野円海山での動画です。
植物の実を一粒一粒食べるのではなく、一度に何粒もむしり取るように口の中に入れています。
今回はトラツグミの捕食行動の様子を特集します。
前日円海山のトラツグミポイントで観察できなかったので翌日再挑戦しました。
トラツグミはこのポイントで毎年観察されるのですが、トラツグミの警戒心が強いのと私のタイミングが悪いのとが重なり、今まで一度も観察したことがありませんでした。
ポイント到着時に周囲には誰もいないので、出会えるのでは!と期待して探索しましたが見当たらず。
今回も駄目かとしばらく周囲を探鳥した後に改めて見ると、何とトラツグミが地面を盛んにほじくっていました。
大好物のミミズを探しているのでしょう。
いつの間に降り立っていたのか ?
トラツグミは珍しい鳥ではないですが観察しにくい鳥なので、出会うとつい興奮してしまう、まして今まで観察できなかった場所なので。
じっくりと観察・撮影して改めて細部を見ると、この個体は黄色模様が弱いのかトラという感じはしない。
画像を見比べると、そこまでの差はありませんでしたが、フィールドでは違和感がありました。
気分転換に肉眼で見るとどこにいるのか探してしまうほど周囲と同化していました。
トラツグミとの距離は約30mくらいで、もちろん私の存在を認識しつつ、捕食行動を続けていました。
が、突然、樹木の中に飛び去ってしまいました。
はっと後ろを振り向くと3人のバーダーがちょうどやって来たところでした。
その距離は約50mくらいで、この距離でも逃げてしまうのか!
バーダーからは、よく近くで撮影できたね!と感心されましたが、じっと動かずに撮影したのが良かったのかもしれません。
動画
時々体を上下に動かしていますが、この動作は地下にいるミミズをびっくりさせて捕食しやすくしていると思われます。
ヤマシギやアオシギも同じような動きをしてミミズなどを捕食することがあります。
横浜自然観察の森から舞岡公園へ。
元旦に舞岡で、本日観察の森でヤマシギを観察できなかったのが重なり、何とかヤマシギだけでも見たくなった!
この時間から探鳥するのも珍しいだろう。
到着後、直ぐに堆肥場近くの湿地帯で無事ヤマシギを観察できた。
辺りは暗くなり始めていたが、気持ち昼間より活発に見えた。
暗くなる前にきざはし湿地と池の周辺だけでも観察しよう。
きざはし湿地では他のヤマシギを探すもいない。
道を挟んで反対の湿地には、いつものようにタシギが食事中。
例年この時間帯ならクイナ、ヒクイナ辺りが姿を出すのだが、クイナの声が草むらの奥から聞こえたのみ。
池周辺では2羽のバンとカルガモを、森の奥からはアオゲラの声を確認した。
探鳥ができないくらい暗くなったので、帰り際さきほどのヤマシギを観察して終わりとすることに。
ほぼシルエット状態のヤマシギは依然として食事中。
突然、頭上で羽音がしたので見上げると、くちばしの長い鳥影が前方へ飛び去った。
その大きくずんぐりした重そうな飛び方からタシギではなくヤマシギと分かり、少なくともヤマシギが2個体がいることも判明。
その後も頭上をマガモが行き来したり、そして最後は目の前のヤマシギも奥の森へ飛び去って探鳥終了となった。
暗くなってからの舞岡公園の面白さを初めて知ることができた。
ハクセキレイ
ヒヨドリ
ウグイス
アオジ
シロハラ
ヤマシギ
タシギ
クイナ
バン
カルガモ
アオゲラ
マガモ
計12種
円海山から自然観察の森へ。
前回の訪問は2016年12月4日だから、久々の自然観察の森での探鳥である。
今回はどんな鳥との出会いがあるか?
まずはセンターに行って最近の冬鳥の動向を聞く。
スタンダードな冬鳥は観察されているが、最近はピクニック広場でヤマシギの観察例があるとのこと。
ヤマシギ探索は最後にするとして、まずはゲンジボタルの湿地⇒ノギクの広場を回る。
ゲンジボタルの湿地周辺では冬の小鳥、特にウソを観察する機会が多いが、アオジの地鳴きが聞こえたのみ。
ノギクの広場へ向かう小道は通称?クロジロードで、クロジの密度の濃い場所だ。
どうしてもクロジを観察したい時はここに来てしまう。
警戒心が強いので、ゆっくり前方の道と左右の藪に注意しながら進むも気配なし。
ノギクの広場は、前回立て続けにハイタカ、アトリ、ウソを観察できて喜んだ記憶がある。
今回も期待して探索したが気配なし。
次はクロジロード経由でミズキの谷へ。
途中でようやく「フィッ、フィッ」というウソの鳴き声が森の奥から聞こえて来た。
なんとか姿を見たいと探索するも、それ以後は気配なし。
ミズキの谷の池でカワセミを、あわよくば木陰に隠れるオシドリを探すもいない。
ピクニック広場に最後の望みをかけてヤマシギを探すもいない。
ここは確かにヤマシギが夕方から現れてミミズなどをほじくって食べている姿をイメージできる場所だった。
スズメの群れが地表で夢中で採食している姿が印象に残った。
失意の中、探鳥時間が少ないとは思うが舞岡公園に向かった。
※今回は残念な探鳥でしたが、観察ポイントで取り上げた野鳥は観察可能性があるので、探鳥時は意識して探してみてください!
シジュウカラ
ヒヨドリ
モズ
ハシブトガラス
アオジ
メジロ
キジバト
ウソ
ホオジロ
コゲラ
シロハラ
スズメ
ハクセキレイ
計13種
本日も元旦と同じ瀬上池・氷取沢往復コースで栄高校裏からのスタート。
元旦にルリビタキとミソサザイを見聞きした場所では本日は確認できず。
瀬上池まではこの時期カシラダカ、ウソ、ホオジロ、モズなどを観察するのだが、元旦同様に鳥影が少ない。
瀬上池の入口での工事の影響もあるだろう。
瀬上池の対岸の樹木にカラ類の混群を発見。
今シーズン、このエリアではカラ類の混群の中にリュウキュウサンショウクイが混じっているが目撃されている。
いつもに増して混群を1羽1羽慎重に観察する。
もっともリュウキュウサンショウクイはカラ類に比べて大きいので直ぐに分かると思うが。
慎重にチェックしたおかげか横浜では珍しいヒガラを見つけることができた。
シジュウカラが全長15㎝、ヒガラが11㎝の4㎝差はやはり見た目でもすぐ分かる。
ヒガラがいればキクイタダキも!と期待したが、いなかった。
ただキクイタダキは毎年このコースのどこかで観察しているので、この先も注意である。
池を通過して右奥に進む辺りのエリアは非常に鳥密度が濃いところである。
昨年はこの辺りでルリビタキやカヤクグリを頻繁に観察した。
と思っていたら、時間を置かずにルリビタキの姿や「チリリリ、チリリリ」というカヤクグリの声を確認。
瀬上池に来てから良い流れになったと思いきや、カケスの姿と鳴き声を観察した以降は気配がない時間が過ぎる。
こういう時は場所を変えてリズムを作ろうと氷取沢へ移動。
途中でトラツグミポイントを警戒しながら通りも警戒されてなのか今回も観察できず。
尾根まで続く森の中はクロジポイントであるが、今年は全く気配がなく、心配になるぐらいだ。
尾根に出て氷取沢へ降りる分岐店の開けた場所もこの時期ならカラ類の混群とよく出会うが気配なし。
氷取沢へ降りるクロジ街道も気配なし。
氷取沢に着くとさすが地名通りで他のエリアよりも寒い。
枯葉が広がる場所ではトラツグミを、茂みではミソサザイやクロジの存在にイメージしながら奥へ奥へと進むも気配なし。
横横道路の高架下あたりでを折り返す。
閉塞感が漂う中、鳥仲間がついに木道付近でウソを発見!
少なくとも4羽いるようだ。
しばらく目の前で採食してくれて、いままでのモヤモヤを忘れさせてくれる楽しい時間を過ごした。
瀬上池周辺に戻ると、ルリビタキ雌タイプをさっそく観察する。
どうしてもクロジを見たいので、漆窪の奥のクロジポイントに向かう。
薄暗い森の下草でよくクロジを目撃するのだが、本日はアオジもかなりいるので識別には注意が必要だ。
アオジ観察がしばらく続いた後にようやくクロジ雌を発見できた。
瀬上池に戻るとカシラダカを発見。
いつもなら群れでの行動が多いが、このカシラダカは単独個体で、しばらくじっとしていた。
12時を過ぎてしまった!
この後、自然観察の森、舞岡公園へ探鳥予定がある。
周囲に目を配りながら早足でスタート地点に向かって帰路についた。
ハシボソガラス
カワラヒワ
アオジ
ヒヨドリ
ハクセキレイ
キセキレイ
アオゲラ
シロハラ
ウグイス
シジュウカラ
ヒガラ
ルリビタキ
カヤクグリ
カケス
メジロ
ウソ
アオジ
ヒヨドリ
エナガ
モズ
クロジ
ジョウビタキ
計22種 目撃談 ノスリ
今回はエナガ特集です。
エナガといえば私の知り合いの女性達の間で最も人気のある鳥と言えるでしょう。
特に北海道で生息するシマエナガ(エナガの亜種で頭部が真っ白です)は写真集がマスコミに紹介された影響でブームを呼び、野鳥にさほど興味のない知り合いからも「シマエナガちゃんはカワイイね!」と声を掛けられます。
今回は残念?ながらシマエナガではなくエナガですが、エナガももちろんカワイイですね。
エナガの全長は13.5㎝ですが、尾の長さを含めた数値ですので尾を除く胴体は全長の半分ぐらいです。
ですから数値以上に小さく見え、大きさと形の簡単なイメージは、ピンポン玉に長い尾が付いている感じでしょうか。
体重は約8gで非常に軽く、シジュウカラが約14gですから半分以下ですね。
エナガはカワイイので観察も撮影もじっくりしたいのですが、活発に動き回るので撮影はもちろん双眼鏡でじっくり観察するのも大変です。
また警戒心が強いのか目線より上に降りてこないような気がして、いつも見上げて機敏な動きに右往左往しています。
地上に降りて来るのは水浴びや水飲みの時ぐらいでしょうか。⇒後で水浴び動画あります。
もちろん尾が長いのが最大の特徴ですが、頭部に占めるくちばしの短さもすごく気になります。
上の画像のように横向きだと短さが際立つと思います。
あの短いくちばしで虫などを逃がすことなく捕まえるには素早く捕食する能力が必要と思われますが、体重がわずか約8gですから身軽な動きでカバーできているのでしょう。
エナガは様々な鳴き声を持っていますが、フィールドでエナガと直ぐに分かる声は「ジュルルル、ジュルルル」だと思います。
私はこの声を頼りにエナガの存在に気がつくことが多いので、マスターしておくと発見に必ずや役に立つと思います。
長い尾、短いくちばしの他に背中や下尾筒の薄いブドウ色も気になります。
最後に水浴びの動画です
エナガの群れが池の水際の低木にやってきました。目線より下でしかも間近の撮影は珍しいので、喜び急いで撮影開始。案の定、エナガの速い動きを追うのがやっと。だんだん下に降りてきて水浴びをし始めた。ラッキー!水浴びシーンが撮れると喜んでいると次から次へとエナガが入れ代わり水浴びにやって来るではないですか!これはエナガを追う苦労をせずに定点カメラ状態での撮影した時の動画です。
今回は井頭公園で観察したミコアイサ雄の特集です。
ミコアイサの名前の由来はその白い体色が巫女の白装束を連想させるからです。
現在の巫女の衣装は上が白、下が赤の紅白ですので赤がないぞ~!というツッコミがあるのは当然ですが、明治以降に紅白の衣装と正式に決められたそうなので、明治以前の昔は白が基調だったのではないかと推察しています。
英名はSmew =ミコアイサ。
野鳥界では通称パンダガモ。
ちなみにアイサの由来は、①アキサリ(秋去り)から変化した言葉で、アイサ系の鳥が到来する頃が秋から冬への変わり目と重なるため ②アキサガモ(秋早鴨)のアキサから変化した言葉で、秋早く到来する鴨のため、の説があるようです。
ミコアイサ雄は遠目からだと全身が白く見え、今回夕暮れ時の観察条件の悪い中でも白さは目立ちました。
この個体でも十分白いのですが、肩羽はまだ白くないのでエクリプスから繁殖羽へ移行中の個体です。
ミコアイサ雌 2017.11.26 新横浜公園 ⇒この特集記事はこちら
まだカモの換羽への関心がなかった頃の話ですが、12月中旬に群馬県多々良沼で探鳥した際、水面に浮かぶのはミコアイサの雌ばかりで白い雄は1羽いたくらいでした。
ずいぶんと雄雌の比がアンバランスだなぁと思っていたのですが、今思えば雄のエクリプス個体も相当数いたのでしょう。
動画
後半にコガモがそばを通りますので、大きさを比較してみてください。
コガモの全長は34~38㎝で、ミコアイサは38~44㎝なので、見た目も数値上もやや大きいですね。
15時45分到着!
日没までもうすぐなので、公園内を一通り観察するのではなく、一番野鳥がいると思われる自然植物園の方へ直接向かうことにする。
駐車場から池の西岸の遊歩道に出ると、目の前をピョンピョン歩くルリビタキ雄を発見。
歩道沿いの草木にはエナガの群れが採食中。
幸先良いスタートだ。
目の前の池を見ると手前にヨシガモの群れが、奥にはカルガモやマガモの姿が目立つ。
ボート池を望む。
辺りがだんだん暗くなってくるので、先を急ぐと再びルリビタキ雄とエナガの群れに出会った。
どちらも警戒心が薄くてじっくり観察することができた。
野鳥に興味のない歩行者も立ち止まって、ルリビタキに見入っていた。
この付近もカモが多く、後で登場するトモエガモは今シーズンは画像の手前の岸にいることが多いとのこと。
湿地付近を通ると水面に一際目立つ白い鳥が浮かんでいる。
ミコアイサ雄だ。
井頭公園の冬の名物?らしいが、今回はこの1羽だけの観察となった。
ミコアイサ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中
この付近で地元の家族連れバーダーと会って、この先の自然植物園でトラツグミを観察した話を聞いた。
トラツグミを見て、探鳥を終わりにしようと探索しながら進むも観察できず。
もはや探鳥する明るさではなくなっているが、この辺りは冬の小鳥は多そうな雰囲気はある。
再度、先ほどの家族連れバーダーと出会って、栃木県内の野鳥や探鳥地の状況を話しながら帰ることに。
話の中でトモエガモ雄が池にいる話を聞いたので、暗視スコープが欲しいくらいの薄暗い状況下で最後の悪あがきをする。
するとメンバーのYさんが何とトモエガモを発見!
急いで確かめると巴模様が見えた。
井頭公園探鳥の最後にして最高の瞬間だった。
今回の栃木遠征はアカハシハジロに始まりトモエガモで終わった良い探鳥であった。
ルリビタキ
エナガ
ヨシガモ
カルガモ
マガモ
オナガガモ
ヒドリガモ
カワウ
ハクセキレイ
カイツブリ
カワセミ
ミコアイサ
オオバン
トモエガモ
計14種
皆さん、こんばんは!あるいは、おはようございます!でしょうか。
久々の大雪、大変でしたね。
大雪となりましたので、満を持して?サンカノゴイ観察注意報を出させていただきます。
そのわけは?
サンカノゴイは関東平野では一部繁殖して留鳥の地域もありますが、ほとんどは冬鳥としてアシ原などの中で生活します。
このサンカノゴイ、観察することが難しい鳥であり、その主な理由は①個体数が少ない ②夜間行動するため日中はじっとしている ③警戒心が強く敵の目を欺くための擬態が上手である ④全長が70㎝の大型のサギなので動作がゆっくりで機敏な動きをする鳥よりも目立たず見つけにくいためと思っています。
このような見つけにくいサンカノゴイがどうして大雪の後に観察しやすくなるのか?
それは身を隠すアシ原などの草原が雪の重みで倒れたり曲がったりするからです。
実際、いつだったか忘れてしまいましたが、初めてサンカノゴイを観察した場所は大雪が降った後の東京港野鳥公園の東淡水池の観察窓の目の前のアシ原でした。
アシ原がところどころ倒れた状態でちょうど良い隙間ができて、サンカノゴイがゆっくり移動する姿を観察できました。
確かそのシーズンの東淡水池には何と3個体!もいたと記憶しています。
それでは具体的にどの場所が狙い目か?
①まずはもちろん東京港野鳥公園。
東淡水池はもちろん、センターからの室内快適上から目線ならば、長時間の忍耐強い観察で見つける可能性も高まるでしょう。
②葛西臨海公園
今シーズンの葛西臨海公園では、センター前の池で日中にアシ原から出てきたり、池の上空を飛んで行き来する姿が目撃されています。
雪によりアシ原の中が観察しやすくなれば、更にサンカノゴイの観察機会は増えるのではないでしょうか。
③神奈川県内なら多摩川、相模川、酒匂川などの大型河川に広がるアシ原にはいる可能性はあります。
個人的には多摩川河口に広がるアシ原は匂います。
④横浜なら、、、厳しいですが、境川遊水地のセンター前に広がるアシ原は匂います。
というか、境川遊水地では昨年?一昨年?前にサンカノゴイの死体が発見されたそうです。
冬ではなく渡りの時期だったと思いますが、サンカノゴイが立ち寄ることができる環境を有していることは間違いないので、越冬している可能性もあると思います。
もちろん、これらの場所以外にも可能性はありますが、体が大きいのである程度の広い草原は必要と思います。
実際にこれらの場所でサンカノゴイがいるかどうかは分かりませんが、いる可能性があると意識して探鳥することが大事であり、発見する可能性が高まると思います。
最後に雪が解け切るまで路面の凍結による転倒にはお気を付けてください。