探鳥記 2018.1.6 八溝県民休養公園 四季の森 12:45~14:45 晴れ

アカハシハジロの観察を終えて、次に向かった先は八溝県民休養公園 四季の森である。

今の時期だと渡良瀬遊水地や多々良沼での探鳥も考えたが、まだ行ったことのない探鳥地に行きたくなった。

そこで、持参した「新日本の探鳥地 首都圏編 文一総合出版」から最寄りの探鳥地を探して、四季の森から井頭公園に行くことにした。

四季の森の中央広場前から探鳥開始。

さっそくカシラダカの小群のお出迎え。

ミヤマホオジロがいないか1羽1羽確かめる。

ここで出会ったバーダーによると、梅林そばの池が今は一番観察しやすいとのことで現場に向かう。

探鳥地本の地図を頼りに勘を働かせて舗装道路から分かりにくい森に続く小道を降りてみる。

小道を降りる途中でミヤマホオジロ雄を発見するも、直ぐに飛び去ってしまう。

降り切ったところが幸運にも池の裏手だったので、表に回るとバーダー達の姿が。

彼らは氷の張った池の縁にわずかにできた水たまりに来る小鳥を待っているようだ

梅林そばの氷の張った小さな池

しばらくすると、ルリビタキがまず現れた。

ルリビタキの瑠璃色は枯葉色の周囲の中では映える(粗い画像ではそこまでに見えませんが)。

奥の林からはウソの「フィッ、フィッ」という声が複数聞こえて来た。

その後もメジロヤマガラが出て来た。

野鳥が来るのを待つ野鳥観察に飽きたので、森を一周してみることにした。

森の中の主要な道はコンクリートで舗装されたおり、そのコースを突き進むとぐるっと一周できる感じであった。

野鳥の様子はというと、カラ類が中心でアカゲラミヤマホオジロらしき個体も観察できたが、やはり池周辺が一番野鳥が濃かった。

池に戻ると、残って撮影していた仲間はミヤマホオジロ雄の撮影に成功していた。

ミヤマホオジロ雄 2枚ともSさん撮影

池に戻ると直ぐにウソ雌が水を飲みに来た。

最近お気に入りのウソ雌。雄とはまた違ったエレガントな配色。

次の登場はルリビタキ雄。先ほどより瑠璃色が濃い個体だ。

周囲を警戒しながら枯葉をかき分けては食料を探していた。

背後の草原で鳥影が走ったので注視するとベニマシコ雄であったが、こちらを警戒したのか一瞬現れて直ぐに奥に引っ込んでしまった。

そろそろ次の目的地に移動しないといけない時間だ。

地元のバーダーから次の目的地・井頭公園への時間や最近の野鳥動向など貴重なアドバイスをいただいた。

池から戻る途中、アオゲラルリビタキが現れ、観察を楽しんだ。

駐車場の戻ってきて、最後の最後にビンズイを観察して探鳥終了。

初めての探鳥地、冬の主要な小鳥を間近でしかも何度も観察することができる良い場所であった。

15時前の出発となった。

暗くなる前に井頭公園で探鳥できるか、不安の中で現地に向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

カシラダカ
ヒヨドリ
ジョウビタキ
ミヤマホオジロ
ルリビタキ
ウソ
ウグイス
アオジ
ヤマガラ
シロハラ
エナガ
シジュウカラ
ハシボソガラス
トビ
アカゲラ
コゲラ
メジロ
ベニマシコ
ビンズイ

計19種

野鳥 アカハシハジロ 2018.1.6 宇都宮市

栃木探鳥ツアーの続きの前にアカハシハジロの特集です。

前回と重なる部分がありますが、今回は動画と他のカモとの大きさ比較も記載します。

名前の由来である赤いくちばし、鎌倉時代の僧・栄西を思い出させる頭部、金髪に見える後頭部の羽根色、光沢のある黒い胸、赤い虹彩とインパクトの強い要素を併せ持つカモである。

動画


くちばしの開きが他のカモより大きい気がするのですが。

途中でくちばしを水に浸けているのは、当初水を飲んでいると思っていましたが、羽繕いで汚れたくちばしをすすいでいるのではないかと思い直しました。

他のカモの比較 

オカヨシガモ


左)アカハシハジロ 全長55㎝  右)オカヨシガモ 全長50㎝

頭部はもちろんですが、全長の5㎝の差以上の大きさを感じます。

ホシハジロ


左)ホシハジロ 全長45㎝  右)アカハシハジロ 全長55㎝

明らかに大きさに差がありますね。頭部は2倍以上の差があるような。

オナガガモ

※ピンボケ画像で失礼します!


前)アカハシハジロ 全長55㎝  奥)オナガガモ 全長75㎝

20㎝の差は尾の長さの差であり、胴体はほぼ同じに見えます。

 

探鳥記 2018.1.6 宇都宮市内 10:30~11:40 晴れ

宇都宮市内の貯水地にアカハシハジロが12月後半から滞在しているとのことで本日は栃木県探鳥ツアーを行った。

もちろん最初の目的地はアカハシハジロが滞在している貯水池。

アカハシハジロは昨シーズン琵琶湖で2羽観察されており、今シーズンも琵琶湖に飛来すると思っていた。

そのため11月から琵琶湖に行く準備をしていたが、今シーズンは観察されていないようだ。

このような状況であるから、関東での飛来情報は幸運だった。

このアカハシハジロ、正月三が日は観察されず飛び去ってしまったと諦めていたのだが、どこかに帰省していたのだろう舞い戻って来た。

到着して貯水池が目に入った場所で直ぐに双眼鏡を取り出して探索。

早朝の冷え込みで貯水池はほとんど氷が張り、カモ達は草地の斜面に上がったり、残された水面の集まっていた。

あのアカハシハジロのパンチの効いた頭は遠くからでも目立つはずだ。

まずは手前の群れを見るもいない!

祈る気持ちで奥の群れを見ると金髪頭が目に飛び込んできた!

一安心してバーダーがいる場所へ向かう。

金網越しの観察ではあるが、観察・撮影に見えにくいという支障はない。


最初のショット!頭部の色は図鑑では赤褐色とあるが、太陽に当たると金髪に見える

アカハシハジロは休息中であり、時々頭を上げてはバーダーを喜ばせるが、直ぐにまたくちばしを背中に隠してしまう。

太陽が上がり、気温が上昇してきたのか氷が解け始めてくると、カモ達の動きが良くなってくる。

この貯水池には少なくとも300羽以上のカモがいる感じで、アカハシハジロの周囲はキンクロハジロホシハジロが多い気がした。

左手前)ホシハジロ雌  右奥)アカハシハジロ

同じハジロという名前が付くぐらいだから生活環境も似て一緒に行動しているのか。


名前の由来である赤いくちばしがやはり目立つ

アカハシハジロも他のカモと同じく動きが良くなってきた。

遠くから地味なカモ達の群れの中に目立つアカハシハジロを見ていると、中学校の朝礼で黒髪の生徒の中に一人だけ金髪頭の方がいる光景を見ているようだと思ったのは私だけだったか。


胸の光沢ある黒も何気に目を引く。

もう少しこちらに近づいてもらいたいが、氷が張ってあるので厳しい。

距離は遠かったが、じっくり観察することができた。

アカハシハジロのいる貯水池の様子

次の目的地・八溝県民休養公園 四季の森に向かうことにした。

見聞きした野鳥(観察順)

ツグミ
ホオジロ
カルガモ
アカハシハジロ
オナガガモ
マガモ
キンクロハジロ
ホシハジロ
オカヨシガモ
オオバン
コガモ

計11種 目撃談 カワラヒワ、カシラダカ

探鳥記 2018.1.4 新横浜公園 13:00~15:15 晴れ

前回はSDカード未装着の失態でクビワキンクロを撮影できなかったので、今回は何が何でも撮影するぞ!と鼻息荒く現地へ。

いつクビワキンクロが飛び去ってしまうか分からない。

さっきまでいたのになぁ~という死の宣告を何度受けたことか。

長池の前の到着するとちょうどクビワキンクロが奥の水際の盛り上がったところに上陸していた。

ほっと一安心して、早速撮影する。

動画

草陰に入ってしまったので、他のカモを観察することに。

まずはハシビロガモに目が行ってしまう。


エクリプスから繁殖羽へ移行中のハシビロガモ

今日もヒール役の雰囲気が漂う。この時期の雄が一番黒っぽく見える。

到着時は気が付かなかったがヨシガモ雄がいた。

横浜市内では観察する機会が少ないのでテンションがあがる。

目の前でハシビロガモヨシガモが羽繕いを始めた。

動画

しばらくするとクビワキンクロがまた見えるところに出て来た。

目の周辺はホシハジロ雌やオシドリ雌に似ている。

本日は前回と比べて採食行動よりも休息する時間が多かった。

休息中でも意外と器用に脚を使って動く様子が微笑ましい。

動画

キンクロハジロがそばにいると比較できて良いのだが、今回は見当たらなかった。

欲深いものでクビワキンクロ雌を見ているそばから今度は雄を見たくなった。

名前の由来である首輪を是非見たいものだ。

新横浜公園や近くにある三ツ池公園に雄がやって来るのも、そう遠いことではないような気がする。

以上。

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ
オオバン
クビワキンクロ
ホシハジロ
コガモ雄16雌12
ハシビロガモ雄8雌3
オカヨシガモ雄13雌6
ヨシガモ雄1
ノスリ
ヒヨドリ
キジバト
ムクドリ
モズ
アオサギ
トビ
カワウ

計16種

探鳥記 2018.1.2 こども自然公園 11:50~15:30 晴れ

本日2日は旭区のこども自然公園に行く予定だが、昨日の元旦探鳥が予想外の結果だったので、横浜市内の都市公園は似たような状況なのか?と気が進まない。

が、年末に鳥仲間がミヤマホオジロ雌を観察しているので、とりあえず探鳥に行こう。

つい箱根駅伝に見入ってしまい、到着は正午前となった。

まずはミヤマホオジロを探そうと遊具施設の手前の草原を探索する。

何年前になるだろうかミヤマホオジロ雄若を観察した場所で、昨年はハチジョウツグミが盛んに採食していた。

しばらく探索するも野鳥の気配がしないので、更に奥へ進み登り切ると周囲を疎林に囲まれた広い空間に出た。

鳥仲間が年末にこの辺りでミヤマホオジロ雌を観察したそうだ。

しばらく気配を伺っている間もカラ類、アオゲラカケスなどを見聞きした。

普段は何気なく素通りしてしまうポイントだが、こうしてじっくりと待っていると出会いが多いのに気がつく。

タイミングもあるので公園内を一回りして戻ってこようと梅園に向かう。

梅林までのアプローチはトラツグミポイントが複数あるので油断できない。

トラツグミは警戒心が強いので自然と忍び足が多くなるも他人から見れば怪しい人である。

梅林前のトイレ脇のせせらぎに青い物体がさっと横切った。

正体は2日連続のルリビタキである。

警戒心が強い個体でさっと茂みに隠れてしまった。

目の前の斜面では松の根元付近はビンズイを、枝先付近はヒガラキクイタダキをチェックするもいない。

斜面と森の縁はトラツグミポイントであるので、入念に探索するもいない。

山を越えてホタルの湿地付近でミソサザイクロジトラツグミを狙って探すもいない。

いない!いない!の連続で疲れたので、カワセミキンクロハジロがいつもいる!いる!中池へ。

本日もカワセミはカメラマンに大人気である。

まどろんでいる表情に見えるカワセミ

キンクロハジロの小群の中に虹彩が黄色の成鳥とは異なる個体を発見。

くちばしの基部と目元付近が白いから雌の幼鳥。

この卵も黄身のような虹彩が気になる。幼鳥でも短い冠羽が生えている!

この個体の観察に夢中になり過ぎてしまい、急いで最初のミヤマホオジロポイントへ。

ポイントの周囲からはアオジシジュウカラの鳴き声が時々する中で、ミヤマホオジロの探索に集中する。

しばらくすると前方を鳥が横切って、着地した付近を見るとミヤマホオジロ雌であった!

雌はカシラダカと似ているが、分かり易い違いは眉斑がミヤマホオジロは淡黄色、カシラダカは白である。

淡黄色でも濃淡の差はあるので、見分けが難しい場合もあるが、この個体は分かり易かった。

カメラ撮影を試みるも草むらの中を動いて見つけにくい。

そうこうしているうちに飛び去ってしまい、ここで探鳥をお開きにして帰宅した。

※横浜でのミヤマホオジロの記録は2014.1.13のここでの記録が最後ですので、4年ぶりでした。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒヨドリ
カルガモ
アオジ
エナガ
ヤマガラ
キジバト
アオゲラ
カケス
コゲラ
シジュウカラ
ルリビタキ
カワセミ
キンクロハジロ
ミヤマホオジロ雌

計14種

 

 

探鳥記 2018.1.1 舞岡公園 12:30~13:50 晴れ

円海山から舞岡公園へ。


天晴な元旦の舞岡公園

毎年正月に舞岡に来てヤマシギ詣でをするので、まずはヤマシギを探すことに。

今年は堆肥場のそばにある湿地ときざはし湿地で観察されることが多い。

2つの湿地はもちろん、他のヤマシギポイントでも丹念に探索したのだが、ヤマシギが見つからない、、、。

観察時間とタイミングにもよるが、ここ数年舞岡では以前よりヤマシギを観察する機会が明らかに少なくなっている。

他の野鳥に目を向けると、きざはし湿地の道向かいの草地では今年もタシギが予想通り食事中である。

この草地の奥では今シーズンアリスイクイナが観察されているが、今回は発見できず。

瓜久保ではウソカシラダカを、大池周辺ではカワセミを期待するも観察できず。

夕方まで待てば、ヤマシギクイナは活発に動くと思うが、タイムオーバーで切り上げることにする。

観察時間帯が悪いとはいえ、冬の一番野鳥が多い時期なのに10種類の観察とは!

ジョウビタキモズシメなど冬の小鳥も常連バーダーもいない寂しい舞岡公園であった。

見聞きした野鳥(観察順)

アオジ
ヒヨドリ
コガモ
カルガモ
タシギ
ハクセキレイ
シジュウカラ
ハシブトガラス
メジロ
ウグイス

計10種

あまりに寂しい内容なので、以前の正月の舞岡で観察したヤマシギウソを掲載します

2016.1.2 ヤマシギ 

動画もあります


0:08 ミミズを捕まえて食べています

2015.1.3   ウソ雄

2015.1.3  ウソ雌

動画

正面から見るとふっくらした胴体がかわいいですね

 

 

 

探鳥記 2018.1.1 円海山周辺 9:30~12:00 晴れ

ようやくブログ上も新年を迎えることができました!

改めて本年も宜しくお願い致します。

起床が6:50。

毎年初日の出というより朝日を浴びる秀麗の富士山を見たいので地元の円海山に行くのだが、ちょっと間に合いそうもない。


昨年2017年元旦の朝富士

ということで、正月行事を済ませた後に円海山に初探鳥へ向かった。

本日の探鳥コースは栄高校裏~瀬上池~氷取沢の往復コースを採用。

スタートして直ぐにアオジを見聞きしてので、2年連続初見鳥はアオジであった。

しばらく歩くと小川沿いの露出した斜面にルリビタキを発見!

警戒心が強いのか直ぐに茂みの中に入っていった。

その直後、今度は崖の上部の水気のある窪地の方からミソサザイの「チョッ、チョッ」という鋭く高音の地鳴きが聞こえて来た。

さっと動いたがきちんと姿を見ることはできなかった。

何と幸先良いスタートではないか!

欲を言えば、初見鳥がルリビタキだったら最高だったと元旦から欲張りな気持ちになった。

この時点で今日は鳥運が良いと思ったが、この後はさっぱりの展開が待っていた。

瀬上池周辺は横浜でも野鳥が濃いエリアだが、この日は不思議と野鳥の気配がない。

トラツグミルリビタキウソクロジなどを観察できるイメージ場所を中心に探索するも見当たらない。

森で見かける地元バーダーも手持無沙汰な雰囲気だ。

こういう時は場所を変えようと氷取沢へ向かうことにする。

途中、富士山を見るためにコースを外れて、定点ポイントで初見富士。

今年2018年元旦の午前富士。雲が出てきてやはり朝の方が断然良い!

コースに戻って氷取沢へ下る。

途中の下り道はクロジ街道と呼ぶほど例年クロジを見聞きするのだが、全く気配がないのには驚いた。

その代わり、エナガの群れを何度も目撃できた。

エナガは同じところにじっとしないので、観察も撮影も難しい。

葉の裏に回って虫を探すエナガ

動画


氷取沢に到着して探鳥するも瀬上池と同様に野鳥の気配が少ないので瀬上池に戻ることにする。

帰りの登り斜面でもエナガの群れに遭遇して、エナガの機敏な動きに楽しく翻弄された。

瀬上池周辺では往路よりは幾分シジュウカラメジロエナガの声が増え、遠くからはカケスの「ジャー、ジャー」という声も聞こえた。

今日はこれ以上ここにいても厳しいだろう。

出だしは好調だったが、あまりの少なさに途中から今季の冬鳥の状況が心配になって来た。

次の目的地は毎年恒例の舞岡公園への梯子探鳥。

舞岡でこの停滞した雰囲気を変えようと鼻息荒く向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

アオジ
ハシボソガラス
ヒヨドリ
シジュウカラ
コゲラ
モズ
ルリビタキ
ミソサザイ
メジロ
キジバト
トビ
ハシブトガラス
シロハラ
エナガ
ヤマガラ
カケス

計16種

探鳥記 2017.12.31 新横浜公園~亀甲橋~新羽大橋 11:30~13:30 曇り

2017年酉年の大晦日、隙あらば鳥見ということで、クビワキンクロ雌を観察するために新横浜公園へ。

小机駅から公園内に入る土手から周囲を見渡すと日産のスタジアムのサブグランドで横浜マリノスの選手が明日の天皇杯へ向けて最後の練習をしていた。

一際目立っていたのはボンバーこと元日本代表の中澤佑二選手だ。

やはり背が高く、リラックスしている雰囲気の中にもオーラが出ている。

この39歳のベテランの雄姿を撮らねば!

とシャッターを切るもどうも様子がおかしいので調べるとメモリーカードを家に忘れてきた!

初歩的ミスを大晦日にしてしまい、しばらく呆然。 ※皆さんも改めて気を付けてください。

元旦にミスするよりは良いかと気持ちを切り替えたつもりだったが、悲しいかなバックの中を何度も調べてしまった。

長池の前に立つとクビワキンクロ雌がちょうどタイミング良くこちらに向かって来た。

距離にして5mくらいか。

良いショットが撮れるだけに悔しい!

あまりに悔しいので拡大ズームで画面にあふれるクビワキンクロのドアップを連射してシャッター音の心地よさを楽しんだ情けない大晦日だった。

それにしても大晦日に横浜市内でクビワキンクロを観察できるとは!

新横浜公園では秋から大晦日までにメジロガモ雄、クビワキンクロ雌幼鳥、マガンホオジロガモクビワキンクロ雌成鳥が飛来しており、これも酉年のおかげか。

しばらく、ここで観察を続けてもよかったが、新横浜公園から鶴見川沿いに下流へ向かうコースも良い探鳥地なので、ちょっと足を延ばすことにした。

この時期の亀甲橋付近は木々のてっぺんの止まるチョウゲンボウ、川面ではキセキレイセグロセキレイハクセキレイタヒバリセキレイ科4種が一度に観察できる場所であるが、今日はどれも観察できない。

ここから鶴見川沿いに草原が広がり、アオジホオジロモズジョウビタキなどが多いが、今日はアオジがパラパラと観察できるだけ。

更に進むと新羽の地下鉄車両基地付近に到着するも鳥の気配がほとんどない。

ここはベニマシコカシラダカツグミが観察されることが多い。

冬の小鳥のあまりの少なさに戸惑いつつ、救いを求めて?川面を観察するも常連のキンクロハジロホシハジロカワセミもいない。

新羽大橋経由で東急大倉山駅に出て2017年の探鳥を無事終えた。

2018年1月13日15時の時点でクビワキンクロ雌を確認しました。水際の草むらに入って死角になることもあるので注意です。睡眠時に特徴あるくちばしを背中に隠している場合でも、ホシハジロ雌のように目の後方に涙が流れるような顔模様は見えることが多いので注目です。

見聞きした野鳥(観察順)

ツグミ
ムクドリ
ホシハジロ
コガモ
クビワキンクロ雌
オカヨシガモ
ハシビロガモ
スズメ
オオバン
カワラヒワ
ハシボソガラス
トビ
ノスリ
カワウ
キジバト
ホオジロ
ヒヨドリ
アオジ
シジュウカラ
モズ
ハクセキレイ

計21種

野鳥 オオマシコ 2017.12.24 岡谷市

今回はオオマシコ特集です。

成鳥雄の分かり易い赤い個体ではありませんでした。

今回観察した個体は2羽(以下の個体A、B)ともに赤みが非常に薄いので、現場での判断は雌の若鳥ではないかということにして、帰宅後に何冊かの手持ちの図鑑で調べてみました。

2個体ともに雌第1回冬羽とした理由

個体A

個体B Aより更に赤みが薄い

それでは2個体の識別をしてみましょう。

前提としてオオマシコはどうやら3~4年かけて成鳥になるようで、成鳥に進むにつれて体色は濃くなります。

まずは、雄の若鳥の検討からしましょう。

雄のある分かり易い特徴は、額と喉に銀白色の模様があり、第1回冬羽でも少なくとも額には銀白色の模様があります。

また、第1回冬羽でも体全体の赤みは目立ち、個体A、Bのような体全体が淡褐色ではありませんので、この時点で雄ではなく雌です。

次に雌の年齢の検討です。

複数の図鑑を調べましたが、雌の年齢は現時点では体色の赤みの広さや濃淡で判断しているようです。

図鑑で第1回冬羽としている個体より明らかに赤みが薄いので、2個体ともと雌の第1回冬羽と判断しました。

※参考文献: ①新訂 日本の野鳥 山野の鳥 著 五百澤日丸 ・山形則男ほか 文一総合出版 ②新版 日本の野鳥  著 叶内拓哉ほか 山と渓谷社 ③日本の野鳥650 著 真木広造ほか 平凡社

参考画像 ベニマシコ雌との比較

オオマシコは全長17.5㎝、ベニマシコは15㎝です。

ベニマシコの方が尾が長いのに全長は短いので、オオマシコの方が胴体が大きいことが分かります。

ベニマシコ尾が長いこともあって体型はスマートに見えますが、オオマシコは胴体がふっくらして見えます。

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2枚とも2016.1.11登戸にて撮影

動画

個体Aの採食の様子です。

次は探鳥記で掲載した動画です。

最後に、今回は赤い成鳥雄はもちろん、成鳥雌や若鳥を観察・撮影できませんでした。

これらの画像があれば、性別や年齢を比較することや詳細な内容を掲載できることでしょう。

ネタと知識が揃い次第、続編を是非掲載したいものです。

野鳥 イスカ 2017.12.24 岡谷市郊外 

今回は長野県岡谷市で観察したイスカ特集です。

探鳥を始めた小学生の頃から、あの独特のくちばしをしたイスカは気になる存在で見たい野鳥でした。

毎年、寒い季節になると各地でイスカの観察の便りを聞きますが、観察できる場所が遠いか既に飛び去った後の話で、なかなかご縁のない野鳥でした。

ご縁のない野鳥ということでタイミングが合えばどこかで出会えるだろうと気長な気持ちでいたのですが、昨年知り合いから横浜の野島の松林でイスカが観察された話を聞いてビックリ!

まさか横浜で観察されるとは!

横浜バーダーとしては飛来した嬉しさと見逃した悔しさで複雑な心境でした。

それ以降、イスカを見たい気持ちが高まっていたので、今回はじっくりとたくさんにイスカを観察できて良かったです。

それでは画像と動画をどうぞ。

イスカの雄

 

動画

もうつぼみが付いていないのか白樺の樹皮のくぼみをほじっているようです。

最後に飛び出しのスロー映像があります。後ろ姿も要チェックです。

イスカ雌

動画