野鳥 ヨーロッパトウネン 2017.8.27 三番瀬 

2017.8.27に三番瀬でヨーロッパトウネン幼鳥を観察しました。

2017.9.1の探鳥記(ここをクリック)でヨーロッパトウネンの観察について一部記載していますが、動画も画像もかなり撮影しましたので、改めて今回掲載します。

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画面中央にいるヨーロッパトウネンを最初に観察した時の光景。

周りのトウネンに比べて背が高く胴体の横幅が短い印象。

 


胴体の後部がトウネンに比べて短い=前後に圧縮されたように見えます。また、この個体は通常よりもくちばしが長く見えます。


背中が盛り上がって見えることが多いような気がします。


背中のV字がハッキリと出ています。


この画像は本当に丸っこく見えますね。

正面から。

動画


右から近づくトウネンに比べて胴体が横幅が寸詰まりに見えます。

 


脛が前方後方から見ると細く見えます。

 


活発に採餌していますが、動き方にトウネンと差があるのかは現時点では分かりません。

 

野鳥 コサギ幼鳥 2017.8.27 葛西臨海公園

以下はコサギ幼鳥の採餌行動です。

東なぎさで探鳥中にふと手前を見たらコサギが採餌行動をしていました。

いつもならさほど関心を示さないが、コサギの白い羽根が西日に照らされて綺麗だったので双眼鏡で見ると、くちばしの下部が薄いオレンジ色だった。また脚も黄色っぽく見えた。
コサギといえば、くちばしも脚も一年中黒い成鳥の姿を思い浮かべてしまい、しばらく?で幼鳥だと判断するのに時間がかかりました。反省!

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くちばしの下の部分が薄いオレンジ色です。


短い冠羽が2本見えます。成鳥の冠羽はもっと長いです。

動画

 

真っ直ぐではなく、外側から回り込むように採餌行動をしています。

獲物に自分の存在を気付かれないようにするためと思われます。

野鳥 ヒバリシギの採餌 2017.8.26 平塚市

以下は平塚市の田んぼで撮影したヒバリシギ幼鳥です。

非常に小型のシギで、そばにいたコチドリより明らかに小さいです。

黄色の脚が分かりやすい識別点の1つです。

日本で観察される似た大きさのシギチドリの中で脚が黄色のは、ヒバリシギオジロトウネンだけです。

背中の白いV字や肩羽や雨覆の模様などはヨーロッパトウネンを連想します。

 

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幼鳥だからか顔つきも幼い感じがします


鮮やかな茶色が目立つ頭頂部


私の好きなシギの立ち姿

動画


 

野鳥 コアオアシシギとセイタカシギの大きさ比較

以下は2017.8.27に平塚の田んぼで撮影したものです。

コアオアシシギセイタカシギの両方ともに脚とくちばしが細長く、立ち姿も似ています。

しかし、画像や動画を見ると大きさはまるで違うことが分かります。

胴体は一回り以上、脚の長さも全然違いますね。

コアオアシシギの高さはセイタカシギの脛の辺りのようです。

このコアオアシシギ幼鳥は残念ながら右脚を怪我しています。活発に採餌ができているので一安心ですが。

野鳥 オバシギの採食行動 2017.8.27 三番瀬②

オバシギの採食行動については2017.8.29に掲載しました(ここをクリック)。

今回はその続きです。

三番瀬で撮影した別のオバシギ動画を確認していた際に、オバシギがくちばしで採った二枚貝をただ丸呑みしているのではなく、二枚貝の中身の有無を確認しているような動作を見つけました。
重さで分かるのか一度採った二枚貝を地面に落としては拾い上げたり、もう一度水面に沈めたり、くちばしを左右に振ったりして確かめているのです。

添付の0.125倍速では、くちばしを左右に振っている様子が2回出てきて分かり易いです。

 

野鳥 ダイシャクシギ・ホウロクシギ・チュウシャクシギ・コシャクシギの違い 

9月3日葛西臨海公園の東なぎさでダイシャクシギホウロクシギチュウシャクシギの「シャク(くちばしが下に反っている)系」3種を観察する機会に恵まれました。

そこで今回は以前2017.8.18に掲載したダイシャクシギホウロクシギの違い(ここをクリック!)に、チュウシャクシギとさらに以前葛西臨海公園で観察したコシャクシギを追加した補正版を掲載したいと思います。

シャク系4種の簡単な識別点

①くちばしの長さ

ダイシャクシギホウロクシギは頭の大きさの約3つ分

チュウシャクシギは約2個分

コシャクシギは約1個分

②外観の模様

ダイシャクシギは下腹から下尾筒、翼の下面、腰の各部分が白い

ホウロクシギは体全体が褐色で黒褐色の縦斑がある

チュウシャクシギコシャクシギは頭部に注目。共に頭央線がバフ色で頭側線は黒褐色

ダイシャクシギホウロクシギはハッキリとした線はない。

③体の大きさ

ホウロクシギダイシャクシギチュウシャクシギコシャクシギ

ダイシャクシギ

2017.8.6に葛西臨海公園の西なぎさから東なぎさの対岸にいる個体を撮影しました。

葛西ではダイシャクシギは東なぎさの遠くの湾内にいることが多いので、今回近くで撮影できて良かったです。

0:58辺りでシャコのようなものを捕まえ食べています。

餌を探している時に前のめりになるので、体の下面の白さが目立ちます。

また飛翔時は翼の下面と腰の白さも目立ちます。

チュウシャクシギも腰は白いです。

※2017.8.18掲載回と同じ動画です。

 

ホウロクシギ

上のダイシャクシギとほぼ同じ場所(東なぎさと西なぎさの間の水路)で採餌していました。

下腹と下尾筒に注目です。ダイシャクシギのように白く見えません。

飛翔時も体のどの部位も白くないです。
コシャクシギ

ダイシャクシギチュウシャクシギ

※無音にしております。2017.8.18掲載回と同じ動画です。

チュウシャクシギ

頭部にある黒褐色の頭側線とくちばしの長さに注目です!

飛翔時は腰の白さが目立ちます。

コシャクシギ

以下の動画は2015.4.26に葛西臨海公園の西なぎさの草地や芝生上で採餌していた個体です。

神奈川県では2017年4月後半に酒匂川下流の河川敷グランドで観察されています。

コシャクシギの観察例が多いのは春の渡り時期で畑や草地などの乾いた場所で、葛西や酒匂川を始め観察例が多い九州や南西諸島でも同じような傾向です。

ざっくりですがムナグロと似た生息環境です。

チュウシャクシギと同様に頭部にある黒褐色の頭側線とくちばしの長さに注目です。

コシャクシギのくちばしは下に湾曲する具合が1番小さいですね。

小型なので動きも他の3種に比べて機敏です。

 

探鳥記 2017.9.3 谷津干潟 14:30~15:30 晴れ

葛西臨海公園から谷津干潟へ。

南船橋駅で下車して陸橋を渡っていると谷津干潟が見えて来た。

おいおい、ちょっと水面が高くないか!

ほぼ満潮状態である。

確か本日の船橋付近の満潮は16時28分(すみません、実際は15時54分でした)。

谷津干潟の潮の動きはおよそ1時間半遅いので18時頃に満潮でしょ!と何度も自分に言い聞かせる。

しかし現実の光景は残酷だ。

センターに近づくにつれて干潟部分が見えないのが明らかになる。

目にも厳しいが干潟の悪臭もして鼻にも厳しい!

園内に入ると目の前をスズメバチもウロウロするし、正に泣きっ面にハチ!!

出来過ぎの状況である。

祈るような気持ちでセンター前の干潟に立つ。

干潟は満面の笑み?いや違う!水をたたえてしばし呆然。

奥に進んでアオアシシギキアシシギのポイントにいくも閑古鳥!

そこから津田沼高校方面を必死に探すとちょうど2羽のダイゼンが水面低く団地方面の水路に向かって飛び去るところだった。

参加者が見ることができなければ意味がない。

左からソリハシシギ、キアシシギ、トウネン

ようやく畳一畳分ぐらいの貝殻が積みあがった場所にキアシシギ2、ソリハシシギトウネンを発見!

しかしシギ達がいるその場所もすぐに水没する状況であり、いつシギ達が飛び去ってしまうか分からない。

急いで参加者でこのシギ達を観察する。

全員なんとか観察できたので、もっと近くから観察するため移動する。

この間もいつ飛び去るか分からない。

祈る思いで最接近して観察開始。

シギ達が近距離でしかも動かないので観察には最適な状況だ。

手前トウネン、奥キアシシギ。大きさがだいぶ違う

トウネンはいつも動き回っているので、きちんと見る機会が少ないのだが、今回改めて観察すると本当に可愛い目をしている。

この間も水かさは増してシギ達の脛辺りまで来た。

そしてとうとう4羽そろって飛翔した。

あぁ、飛び去ってしまうと思いきや目の前に並ぶ杭の上に着地してくれた。

これでしばらく観察できて良かった!

この可愛さにトウネンファンが増えたに違いない。

ありそうでない?トウネンの杭止まりの姿には驚いた。

一回だけ翼を広げてくれた

 

参加者の目の前で4羽同じ方向を向いて杭止まりして、何と担当リーダーに優しいのだろうか。

左からトウネン、ソリハシシギ、キアシシギ、キアシシギ

 

横並びでじっくり見ると、ソリハシシギキアシシギに比べて、胴体が一回り小さいことやくちばしが長いことを確認できる。

終了時刻となったので観察を終えたのだが、もしこの4羽のシギ達がいなかったことを考えると改めて感謝!感謝!

参加者の皆様にこの度の失態をお詫びして探鳥会を終えた。

※参加者の皆様

今回は長時間の探鳥、疲れ様でした!

次回開催の春シギチドリ探鳥会も宜しくお願い致します!

 

見聞きした野鳥(観察順)

カワウ
ダイゼン
キアシシギ
トウネン
ソリハシシギ

計5種

探鳥記 2017.9.3 葛西臨海公園 9:00~13:15 晴れ

本日はシギチドリ探鳥会を葛西臨海公園と谷津干潟で行った。

まずは葛西臨海公園からスタート。

西なぎさ・東なぎさ

西なぎさにかかる橋の開門とともに探鳥開始。

橋の上から東西なぎさをざっと見るもシギチドリを確認できず。

渡り切ったところでチュウシャクシギがいたとの声が。

チュウシャクシギは草地に降り立っていたが、しばらくして東なぎさの方に飛び去ってしまった。

西なぎさに人が入らないうちにシギチドリを探すも、やはりいない。

コチドリシロチドリメダイチドリトウネンダイゼンなどを期待していたのだが。

西なぎさを諦めて東なぎさの探鳥に移る。

水路の向こう岸にまずはアオアシシギを見つける。

遠目でも下面の白さ、緩く反ったくちばし、姿勢の良さは目立つ。

参加者から、イソシギがいる!キアシシギがいる!ソリハシシギがいる!と次々と声が上がる。

目が多い分だけ見つけるのが速い。

しばらく観察するといつの間に飛来していたのか?チュウシャクシギが2羽が岩の斜面にいた。

その付近はダイシャクシギホウロクシギがカニを採餌するポイントだ。

くちばしが下に反っている「しゃく系」のシギはカニが好物であり、本能?経験上?カニがいる場所が分かるのだろう。

東なぎさの突端の方ではキョウジョシギ成鳥がいた。

雨覆がボロボロに擦り切れてすぐに成鳥と分かる個体だった。

先週は観察できたダイシャクシギホウロクシギの姿が今だ見つからない。

ダイシャクシギホウロクシギチュウシャクシギを同じ場所で観察できる機会はめったにないので、今回はなんとしても探したい。

3種を観察することができれば、大きさ、色模様、形状の違いを現場で理解できるので、今回の探鳥会の見どころの1つにしている。

しばらく探索した後、ようやくホウロクシギダイシャクシギが続けざまに見つかり一安心。

ホウロクシギは水浴びまで披露してくれた。

なぎさ内ではアオアシシギハマシギトウネンと思われる個体が活発に採餌をしている。

それにしてもあまりに遠くてスコープでもきちんと識別できないので判定は避けた。

事前に予測していたシギチドリはほぼ観察できたので、今度は鳥類園に向かう。

鳥類園

ここでの見どころはアオアシシギコアオアシシギとの同時観察だろう。

コアオアシシギはすでに3週間近く擬岩周辺に滞在中。

このまま越冬するのではないか?と思うぐらいである。

しかし何とセンター情報によると数日前に旅立ったとのこと!

コアオアシシギの観察を楽しみに来られた参加者もかなりいるので困った!

それならまだどこかにいると思って探し出すぞ!と鼻息荒く擬岩に向かう。

擬岩への途中、通路にある観察窓から期待を込めてコアオアシシギクサシギタカブシギなど探すも見つからず。

擬岩に到着すると今日は結構混雑している。隙間を見つけてアオアシシギコチドリイソシギを観察するもコアオアシシギはやはり見つからない。

擬岩の正面に見える観察窓に回って裏手からもを探索したが、ここでもコアオアシシギは見つからず。

センターに戻ってからは汽水池でアオアシシギキアシシギを観察した後、探鳥終了。

葛西臨海公園から谷津干潟へ向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

イソシギ
カワウ
ウミネコ
ダイサギ
アオサギ
チュウシャクシギ
ハクセキレイ
ハシボソガラス
オオセグロカモメ
アオアシシギ
カルガモ
イソシギ
キアシシギ
ミサゴ
キョウジョシギ
コサギ
ホウロクシギ
ダイシャクシギ
キンクロハジロ
キジバト
スズメ
ヒヨドリ
ハシブトガラス
オナガ
ムクドリ
コチドリ
カワセミ
カイツブリ

計28種

参加者目撃談:ヒバリ、セッカ、セグロカモメ、シジュウカラ、ゴイサギ、ササゴイ、トビ、ツバメ、イソヒヨドリ、コムクドリ

 

 

探鳥記 2017.8.27 葛西臨海公園 15:10~17:40 晴れ

谷津干潟から葛西臨海公園へ。

今回は幸運にも鳥類園に近い駐車場に止めることができた。

まずはシギチ観察のため擬岩観察舎へ向かう。

アオアシシギ3羽とコアオアシシギ3羽がそれぞれまとまっている。

じっくり観察したいが、西日の方向にいるので暗くて見えにくい。

しかし、水面が輝いて綺麗な光景だ。

コアオアシシギの脚とくちばしの細さがやはり目立つ。

しばらくするとアオアシシギが5m近くまでやってきた。

こんなに近くアオアシシギを観察できる場所はほとんどないのではないか?

先ほどまでじっとしていたコアオアシシギソリハシシギに近づいて来た。

脚の長さは違うが大きさはだいたい同じに見える。

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次に鳥類園に向かう。

途中の通路にある観察窓からは、カワセミの採餌、アオアシシギオナガコムクドリの水飲みを次々と観察できた。

オナガ幼鳥

カワセミ

 

この4種を一つの窓から観察できるのは珍しいのではないか。葛西臨海公園の奥深さを思い知った。

鳥類園に入って2階から汽水湖内を探鳥するも成果なし。

ここまで来たから東西のなぎさを見に行くことにする。

なぎさにかかる橋の上から東なぎさを遠望するもウミネコカワウばかりで、お目当てのダイシャクシギホウロクシギの姿は見えない。

これ以上先に進んでも今日は駄目でしょう!帰りましょう!オーラを出したが、同行者にスルーされ東なぎさを観察できる場所へ移動。

東なぎさの湾内を探鳥するもダイシャクシギホウロクシギも見当たらず。

キアシシギの悲しげな声が時々聞こえて来る。

目の前の水路には何とキンクロハジロがいるではないか!

北からの先発隊?葛西居残り組?8月に初めてキンクロハジロを見た。

 

2回目の帰りましょう!オーラを出し始めた頃、同行者が東なぎさの沖合にいるダイシャクシギ3とホウロクシギを発見!

同行者に感謝!やはり帰らないで良かった!

以下の動画がその時の様子。右端でホウロクシギが水浴びをしている。

遠くても夕暮れでもダイシャクシギの下腹と下尾筒の白さはやはり目立つ。

最後の最後で良い場面を見ることができた。

同行者に再感謝!

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ
ヒヨドリ
アオアシシギ3
コアオアシシギ3
ソリハシシギ
キアシシギ
コチドリ
イソシギ
ハクセキレイ
キジバト
コムクドリ
ムクドリ
オナガ
カワセミ
カルガモ
アオサギ
ダイサギ
コサギ
カワウ
ウミネコ
セグロカモメ
ミサゴ
ダイシャクシギ3
ホウロクシギ

計24種

探鳥記 2017.8.27 谷津干潟 13:50~14:30 晴れ

三番瀬から谷津干潟へ。

前回の探鳥は8月11日だから約2週間ぶりの谷津干潟だ。

到着時はほぼ全面に干潟が広がっていた。

さぁ、シギチを探すか!と前に広がる干潟を探すもカルガモアオサギコサギダイサギなどが目につくだけで見当たらない。

今度はスコープを60倍にして対岸をじっくり観察していると、じっとして動かない4羽のセイタカシギを発見!

ようやく一息つけた。

前回アオアシシギキアシシギを観察したポイントに移動するも今回は見当たらない。

友情出演かな

困ったなぁとしばらくたたずんでいると、死角となっている前のアシ原からアオアシシギが出てきてくれた。

今回もアオアシシギを前回と同じ場所で観察できた。前回から滞在中の個体か別個体か分からないが、ここで冬羽への換羽の進行状況を見比べてみる。

8月11日 肩羽の半分ぐらいが冬羽に移行中。

8月27日 肩羽のほとんどが冬羽へ移行している。

以下の動画は撮影前にカニを捕まえて飲み込んだ直後の動作で、人間が食道に物を詰まらせた時にやる動作と似ている気がする。

そばのアシ原では採餌せずにひっそり休んでいるキアシシギを発見。

津田沼高校側の方も丁寧に観察したが、例年いるメダイチドリダイゼンなどが今回も見当たらない。

どうした谷津干潟!

谷津干潟から葛西臨海公園に向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ
アオサギ
コサギ
ダイサギ
ツバメ
アオアシシギ
キアシシギ
セイタカシギ

計8種