次の探鳥地は宝ヶ池。
知恩院から地下鉄東西線の東山駅に行き、ここで地下鉄の一日乗車券を購入して、地下鉄烏丸線の終点の国際会館駅で下車。
目の前が国立京都国際会館があり、その隣に宝ヶ池と自然豊かな森がある。
市街地から離れているので、周囲はのどかな雰囲気に包まれて心地よい。
目の前に川が流れており、さっそくカワセミを発見。
野鳥の森に向かう途中、目の前を2羽の小鳥が横切った。
3年ぶりのミヤマホオジロだ!
もちろん、神奈川でも冬に観察できるが、観察場所も個体数も少なく、ミヤマホオジロは西日本で観察しやすい野鳥という印象だ。
今回、京都で見たい鳥の筆頭はミヤマホオジロだった。
雄の顔の黄色は木陰に入っていても目立つ。
この黄色!この黄色!と喜んでいるうちに、飛んでしまった!
野鳥の森に入ると、すでに3人のバーダーの姿が。
地元の野鳥は地元のバーダーに聞くのが一番良いと思い、挨拶をする。
そして最近の野鳥の動向などの野鳥談義や素晴らしい写真を見せてもらうなど1時間近く楽しんだ。
その間、ジョウビタキが近くに来たり、カケスやアオゲラの鳴き声が森の奥から聞こえた。
その後、野鳥の森から山の中を抜けて宝ヶ池に出るハイキングコースを探鳥することにした。
スタートして間もなく、斜面からミソサザイの鋭い地鳴きは聞こえる。
ミソサザイは小さい茶色の体で素早い動きをするので、見つけにくい野鳥だ。
声を頼りにしてやっと見つけた。
すると今度は奥からアオゲラが木をつつく音が森に響く。
気持ちよく山の斜面をどんどん登る。
コースのピーク付近で何と野生のシカと遭遇した!
こちらに突っ込んで来たら怖かったが、向こうが向きを変えて森に消えていった。
辺りではルリビタキが林道に出たり引っ込んだりをしばらく繰り返していた。
坂道を降りると宝ヶ池が現れた。
この時期は池の奥の方でオシドリが見られることがあるそうだが、今日は見当たらず。
周遊道路では、2つの探鳥会のグループに出会った。
その際、参加者の方々と話す機会があり、宝ヶ池のカモの様子や配布資料の素晴らしさを教えてくれた。
ここは紅葉の時期は素晴らしい光景が見られると歩きながら思った。
京都の紅葉といえば、寺社の庭園の紅葉が注目されるが、宝ヶ池では静けさと美しさの両方が味わえるのでは。
森を抜けて駅に向かうと、正面に比叡山の山容が見える。
端正な三角の頂を持ち信仰の山の雰囲気がある。
目を戻すとそばを流れる川にカワセミを見つけた。
行きに見つけたカワセミだろうか。
ほんの数時間での探鳥では分からない奥の深い探鳥地と思ったので季節を問わず、次回京都に来る際は、立ち寄ろう。
次の目的地の京都御所に向かう。
続きは次回。
見聞きした野鳥(観察順)
カワセミ
ホオジロ
コサギ
セグロセキレイ
ツグミ
ミヤマホオジロ
カケス
シジュウカラ
メジロ
ジョウビタキ
コゲラ
アオゲラ
ミソサザイ
ヤマガラ
ルリビタキ
ホシハジロ
マガモ
カルガモ
カイツブリ
ウグイス
トビ
計21種